元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第37話 俺の帝国攻略戦 後記

 はい、おはようございます。俺です。

 

 帝国の城を崩壊させてしまいました。

 それはそれは原型の影も形もない程の粉みじんに……。

 いや、何を言ってるのか自分でも分からないのです、本当なのです。

 

 俺は城を制圧しに戦闘用ゴーレム君、通称BGバトルゴーレム君を5,000体率いて進軍しただけなんや。

 そしたらこいつ等、暴走し始めて狂戦士バーサーク化するわ、目から怪光線をだして建物を破壊するわ。

 ……もうメチャクチャでしたね。

 

 ね? 俺、悪くないでしょ?

 でもね、怒られるんですよ、マリアに。

 常識と限度が無さすぎるってさ。

 もうね、ショボボボーンですわ。

 

 ……で、言いつけられたのは城の再建と助けた文官と女性&子供あーんど国民に対する説明。

 そしてあろう事か俺に帝国を再建しろと……こんな訳の分からない事を言うんだよ。

 

 要は暫定の皇帝になれ……と言う事だと思うんだけどさ。

 怖いので誰かマリアに確認してきてよ。

 

 え、嫌だ?

 じゃあ、仕方ないか。

 もう一度確認してくるよ。

 アナ、ついて来て貰っていいかな。

 

 

 「あの……マリアさん?」

 

 「なんだい? アルビー君」

 

 「俺は……帝国に残ってこの国を再建……要は暫定的な皇帝になって政治を立て直さなきゃいけない……と言う事だよね?」

 

 「んーっ、まあ、大体そうなんだけどここと島を行き来して帝国が安定するまで面倒を見るべきなんじゃないかな? と思ったんだよね。白龍姉妹だけではきっと大変だよ。他国からも狙われるしさ」

 

 

 あれ?

 冷静に聞いてみるとそんなに訳の分からない話でもないな。

 行き来する位なんて事はない、俺ならね。

 

 

 「分かったよ。じゃあまずは城を立て直すか。それから島と帝国を行き来できる魔法陣を設置する……と。その後は防衛力強化……白龍姉妹はこちらに常駐の方が良いのかな」

 

 「いやあ、私達と行動を共にしてもらった方が良いんじゃないかな。白雪さんも白星さんも仲間なので別れるのは寂しいよね。それに帝国再建は私達も手伝いたいと思ってるよ。意外に帝都の皆さんも皇帝に忠誠を誓っている訳でもなかったし……なんとかなりそうだよね」

 

 

 そうそう、俺は夜が明けてから帝都の城下町に行ってみて情報を集めたんだ。

 酒場に飯屋に宿屋、そして冒険者ギルドだ。

 

 ふふふ、魔族にも冒険者ギルドってあるんだぜ、意外だろ。

 役割としては人間族のギルドとほぼ一緒だよ。

 ダンジョン調査に魔物の淘汰、財宝や物資集め等々、多岐にわたる。

 

 そんな一般の民衆が集まる場所に行って聞いてみたんだ、実際にね。

 率直に帝国について、皇帝について、今の政治についてどう思っているのか。

 

 もちろん城の爆発は民衆も当たり前に知る所だ。

 なぜ爆発したのかは知らないみたいだったけどw

 

 答えは皇帝、帝都、政治についてノーな意見が意外なほど多かった。

 城が爆発した事についても「あーそうなの、皇帝死んだの?」位しか返ってこなかった。

 

 善政せず国外の弱小勢力を威圧外交の元、従わせる事に頭が一杯だったんだね。

 愚かな奴らだ、民衆の心を掴まなければ行く先には破滅しかないのにな。

 

 話を聞いたのは冒険者、自営業者、様々な職に就く人々、果ては役人や騎士にも聞いてみた。

 だって1を聞けば10……いや50位教えてくれるんだぞ。

 話を一段落させるのが大変だったんだから。

 

 だから俺は魔法で帝都の空に自分の映像を映して演説したねー。

 魔王時代を思い出ちゃって……過去に戻ってきてまでこんな事してんのかと少し笑ったよ。

 

 もちろんゴーレム達にする様なアレじゃあないぞ。

 きっちりと帝都に住むに人々の心に響くやつだ。

 少しばかり白龍姉妹の美貌も利用させてもらったが大方反応は良かった。

 

 俺が島に上陸した経緯、潜入した賊退治、帝国からの降伏勧告、港町殲滅作戦。

 そして帝都の一戦に至るまで包み隠さずに有りのままを話した。

 

 そして俺の知る限りのこの時代、帝都が犯していた罪を白日の下に晒した。

 とは言え俺に帝都の全てを任せろとは口が裂けても言いたくないとも伝えた。

 

 そもそも全てが嫌になって下野して島に行ったんだしな。

 

 なので俺に少しの時間、そうだな、数日間、帝都を任せてほしいと頼んだ。

 決して悪い様にはしないし少なくとも戦争前よりも生活はよくして見せると。

 そもそもの話、皇帝の統治内容を調べてみたがそれは酷いものだったw

 

 これならば俺が変わって数日統治を任せてもらえれば数段に民衆の生活は改善すると確信した。

 俺にとってはそれは容易な賭けだったんだがそれは民衆に響いたらしく受け入れられた。

 

 

 「いやー、それにしてもアルビー君の演説は素晴らしかったねー。俺がお前らを幸せにしてやる! 俺を信じろ! ……プロポーズかと思ってマリアちゃんは赤面しちゃったよ。レティにも聞かせたかった」

 

 「マリア、私、録画してるの」

 

 「おー! アナちゃん、ナーイス♪」

 

 「やめてっ! やめたげてよぉ! 俺さんのライフポイントはマイナスよ!」

 

 「冗談だよw でもアルビー君、帝都の統治をすると言っても私達だけじゃ無理だし流石のゴーレム君達も政治は無理だよね? 文官さんや城で働いてもらう女性陣はどうやって雇うの?」

 

 「フフフ……、それがなマリアよ。俺は見つけちまったんだぜぇ。皇帝の埋蔵金をな」

 

 「え?! うそっ、そんな上手い事ある訳ないじゃん」

 

 「それが有るんだよ。城が大爆発したせいで床下の隠し階段が見つかったんだよ。試しに潜ったんだが量が凄くてな。出直して運び出そうと思ってな」

 

 「アルビー、私と潜って金銀財宝持って帰るの。それで一生面白おかしく暮らすの」

 

 

 アナスタシア。

 金銀財宝を探しに行くのは良いが使い道が違うぞぉー。

 財政が腐ったら終わりだよ。

 計画的にね。

 

 




次回は地下探索です(*^-^*)
アルビーは宝を持ち帰れるのか(棒)

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