元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん― 作:ヨシMAX
PVが伸びてくれるとモチベ爆上がりです☆
はい、おはようございます。俺です。
俺は今、帝都の地下に広がるダンジョンに潜ってます。
帝都の城を崩壊させた時にたまたま見つけたこの洞窟には帝都の財宝が安置されていた。
その皇帝の置き土産を回収して帝都復興の資金源にするのだ!
と思ったのだが……。
マリアよ、どうして君はそんなにきれいにトラップに嵌ってしまうのか。
事の発端はこうだ。
俺達は事前に調査していた為、速やかに目的地に進んでいた。
隊列は一番最初に俺、アナスタシア、マリア、白龍姉妹の順だった。
まもなく目的の部屋に着くという頃にマリアが床のトラップスイッチを大胆に踏んづけてしまった。
そして俺達の足元の床が抜ける。
真下に落ちるのならいくら浮くのが苦手な俺でも落下停止の措置位は出来た。
だがこのトラップは滑り台の様に下に下に滑り落ちていく仕掛けだったのだ。
「う、うわぁああ!」
不意に滑り落ちた俺だがそこは元魔王の手練れである。
摩擦係数を限界まで上げて停止を試みたのだ、さすが俺!
……とそこに4人のレディーが続けて落ちてくる。
するといくら俺がその場で止まろうとしてもそれは無駄でした。
それ処か限界まで上げた摩擦係数が俺に大ダメージを与えたw
「熱つつつつっ! 熱い、熱い、お前等止まれぇーー!」
「無理なの、アルビー」
「無理だねぇー! アルビー君、ひゃっほぉーー!」
「止まりませーん、お姉ちゃん、変な所掴まないでぇ!」
「仕方ないやないか、白雪ぃ、しっかしぃ、つるつるやでー、この通路ぉーー!」
楽しそうだなぁ、お前等ぁ!!
俺達は悲鳴や叫び声や楽しそうな声を通路に響き渡らせながら更に下に落下していった。
そしてようやく終点へ。
「ぐへっ」
「きゃっ……なの」
「うわっ!」
「あっ!」
「あいたっ!」
俺は次々と落ちてくる女性陣の下敷きになった。
いたたたっ、まあお前等、怪我無くて良かったな。
「ここはどこだぁ。白雪、すまないが灯りを頼む」
「はい、アルビー様。光よ、暗闇を照らせ」
白雪が光の魔法で辺りの暗闇を照らしてくれた。
全く、ちょっとそこまでの感覚で潜ってしまったので何も装備がないぞ。
まあ、どうにもならなくなったらここで装備を作ればいいけど。
「ガルルルルっ……」
んっ?
マリア、お腹が空いたのか?
いや、違うw なにかいるな。
「アルビー様! 龍が、ドラゴンがいます!」
「でっかいなぁー、金龍やないの? これ」
「白雪ちゃんたちが龍化して倒せないの?」
「無理やねぇ、龍化はできるけど、ここで龍同士が暴れたら崩落して皆お陀仏や」
「つぶれるのは……嫌なの」
ここがどれだけ地下になるのか分からんしなー。
脱出するだけなら訳ないのだけど、財宝取りに来たんだし……。
早く帝都の運用を始めないといけないし……倒すか。
「アルビー、倒すの?」
「よく分かったな、ちょっとヤるか」
「そんな……アルビー君、散歩に行くんじゃないんだから、軽すぎだよ!」
「アルビー様ならあれしきの金龍なら瞬殺です」
「でもあれエンシェントドラゴンやで」
なんでこんな所に古代龍エンシェントドラゴンがいるんだよ。
天然記念物じゃないか。
素材……高く売れるかな……。
「ギャルルルルッ」
俺がちょっとしたお小遣い稼ぎを考えていると金龍が怯えた様な声を出した。
さすが古代龍、なかなか優秀な危機管理能力を持っているな。
おとなしく俺のお小遣いに慣れ!
俺は凄い剣を具現化させ魔力を纏わせると刀身が青白い光を纏い始めた。
「マリアは俺のサポート! 白雪はアナを保護してバフを頼む、白星は魔法で援護してくれ!」
「「「わかりました(やで)」」」
俺は例の能力で少し浮いて左回りで金龍に突撃、マリアはヘイトを取る為に正面に駆け出す。
白雪はマリアに身体強化と攻撃力、防御力強化を重ね掛け、白星は後方で魔法の準備を終えている。
俺は追加でマリアに対ブレス用の防御魔法をかける。
マリアの前にバリアの様な膜が一瞬光り消える。
「サンキュー! アルビー君」
うん、意図が伝わっているな。
金龍は口を開きブレスを吐く準備をしていたから念の為の処置だ。
マリアは大胆に金龍の正面から近づきブレスがくると立ち止まり正面から受け止める。
「うぉぉぉおおおおりゃぁぁぁぁああっ! 魔族、なめんなぁーーっ!!」
おおお、マリアが男らしいw
高温のブレスを剣一本で切り裂いて堪えていらっしゃる。
根っからの前衛だな、ありゃ才能ってやつだ。
さすがの金龍も「え、うそやろ?」みたいな顔してるw
表情豊かなドラゴンってやつも珍しいな。
ブレスを堪え切ったマリアはさすがに服の端々が焦げていたがほぼ無傷。
すげぇな、あいつ。
負けてられん。
俺は金龍の後方に回り込んで極太の尻尾の薙ぎ払いを潜って避けると空中に飛ぶ。
「せぇぇぇいいいっ!!」
俺は凄い剣に割と本気で魔力を流し金龍の頭に気合い一発で振り下ろす。
彗星の様に青白い尾を棚引かせる凄い剣を金龍の頭めがけてぇ!!
がきぃぃぃんっ!!
まじか?!
凄い剣の一撃で切り裂けないとかどんだけ頑丈な鱗なんだよ。
そこへ白星が準備していた爆裂魔法がどてっ腹に命中!
「ぐぎゃぁぁぁぁあああーーっ!!」
さすがの金龍も今の一撃を受けて平気でいられる訳はない。
白目をむいて仰向けに倒れた。
ずぅぅぅううううん……。
巨体が倒れる時の振動で天井から石の破片が零れ落ちてくる。
く、崩れないよな……。
全くこんな所に金龍がいるとは……俺がいなければ全滅だったぜ。
「みんな、無事か? 特にマリア!」
「だ、大丈夫だよ……、熱つつつ」
「マリアさん、火傷してます、見せてください」
「白星の魔法……すごかったの」
「お姉ちゃんもなかなかすごいやろ?」
こいつらも金龍相手にこの余裕はやばいだろw
さて……俺のお小遣いを回収に行くか。
凄い剣で剝ぎ取ると消滅してしまうので懐からこれも業物である小型のショートソードを取り出す。
頑丈な龍の素材を剥ぎ取る為の俺の傑作、切れる小刀だ。
俺が金龍の角に手をかけ剥ぎ取ろうとした瞬間……。
金龍が文字通り強く輝く。
「んっ、なんだ?」
眩しくて何も見えなくなる、角も細くなり手からすり抜ける。
「あ、……何なんだ、この光は」
「……アルビー君、その子は?」
「アルビー、児童虐待なの……、悲しいの」
「アルビー様、私という者がいながら……」
「あー、龍化が解けたんか……」
光が収まると俺の足元には裸の少女が横たわっていた。
誰……? この子。
ここまで読んでくださり有難うございます。
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