元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん― 作:ヨシMAX
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はい、おはようございます。俺です。
訳あって帝国の地下に潜った俺達一行は落とし穴トラップに(マリアが)引っかかりある大部屋に放り込まれた。
そこに居たのはなんと古代《エンシェント》種である金龍《ゴールドドラゴン》だった。
本来であれば死を覚悟する事態ではあるが残念だったのは金龍の方だ。
なぜなら……俺がいたからだ。
金龍は瞬く間に討伐され俺のお小遣いの為に素材となる……はずだったが。
結果、俺達の目の前に裸の少女が現れた。
いやいやいや、いつもの何を言ってるのか案件であるが俺にも何が何だか。
「アルビー様、うち達、龍族はな、普段は人型で生活しとるねん。それは常に龍状態で生活しとると燃費が悪すぎるんや。あと省スペースやからやね」
「ふむ、なるほど」
「なのでこの子も私達が来たから龍化しただけであってこれが普段の姿なんや」
「えっ? なんでこの子は俺達を襲ってきたんだ?」
「……さあ。それは直接聞いてみんとね」
「アルビー、目を覚ましたの」
金龍は俺達の渾身の一撃を喰らい仰向けに倒れて昏倒していたが白雪が回復を施したお陰で意識を取り戻した。
それにしてもおでこにたんこぶとお腹が少し焦げただけって……頑丈すぎんか。
「ん、んぁあ。……あ、おまえら! よくもよくもぉー! 私が一体何をしたと言うんすかー?!」
なんと、金龍の少女はガバッと上半身を上げると俺の頭に飛びついてガッチリとホールドすると頭をポカポカ叩き出したのだ。
痛い、痛い。
顔が温かい。
えーいっ! 落ち着け! 少女よ!
かなりの怪力なので俺も結構な勢いで少女をひっぺがえした
「ふべっ」
そして空間倉庫から布の服を一着とりだし少女に渡した。
「ふぅ、取り合えず落ち着いてそれを着ろ」
「あいたた、……扱い酷くないすかぁ」
「で、なんであなたはこんな所にいたの?」
「なんでって……トラップに引っかかって落ちてきたんすよ。このダンジョンは特殊な鉱物資源が豊富にあるのでたまに食べに来るんすけど……落とし穴の場所がたまに変わるんすよ」
え?
「じ、じゃあ、なんで私達を襲ったのかな?」
「え? 私は警戒してただけっすよ。よく思い出してほしいっす。あなた達が攻撃態勢に入ったから私もブレスを撃ったっす。その若い男の人、多分出鱈目に強いっすよね? 抵抗しないと討伐されちゃうと思ったっす」
な……んだ……と……。
「アルビー君、もしかしてだけど」
「うん、そうだな」
「「さーせんでしたぁー!」」
俺達は金龍にメチャクチャ土下座した。
☆★☆★☆★
「え? 帝国無くなったんすか?」
「ああ、
「アルビー君が潰したんだよね、
「ひぇっ! やはり予感は正しかったっす。まじで抵抗してたら殺されてたっす」
「ぐぬ、ぐぬぬ」
「それで帝国を復興させるには多くの人材が必要ですので、そう言った人達のお給金を賄う為の運用資金に回そうと思ってこのダンジョンの鉱物資源を求めて潜ってきたと言う訳です」
「なるほどっすねー。私もお供して良いっすか?」
「え? 大丈夫なのか?」
古代種の金龍ともなると一地方の軍事的抑制力になっているという話もよく聞く。
彼女がいなくなると、そこが急激な空白地帯になる可能性もある。
「大丈夫っす。私も鉱物を探しに来たんっす。それにそもそも私は宿無しですしそこまでの実力がある訳でもないっす。」
本当かよ。
俺はまあまあ思い切り凄い剣を叩き込んだぞ。
まあ、それなら統治者不在の帝国が心配だ。
早々にここから出ないとまずいな。
「私もまだこの奥には行ってないんすよね。暗かったんでw」
「ドラゴンなんだし夜目位効くだろ」
「見えてたからっす。怖いじゃないっすか。しかも実際に悪魔に会ったっす」
「金龍さん、なんか可愛いの」
「あ、私の名前、フェルメイルっす。昔の友達が付けてくれたっす」
「OK、フェル。一緒に奥に向かうぞ」
「ふぇぇええっ。怖いっすぅ~」
古代種金龍のフェルメイルが仲間になった。
☆★☆★☆★
「多分、ここを上がれば……」
あれから俺達は大部屋の奥に魔法陣を見つけ転移した所、フェルの見覚えのある場所に出る事が出来た。
そこから彼女が道案内をしてくれている。
「ああ、有ったっす。この奥に鉱物が群生してるっす」
「やっとかぁー。おーそうだそうだ、ここだぁ」
「アルビー、ぼんやり光って奇麗なの」
「うわっ、凄い量だねー」
マリアの言う通り相当量のクリスタルを始め価値のある鉱物がそこら中に確認でき辺りを薄く照らしていた。
「で、これ……私はここで食べて行きますけど、どうやって運び出すっすか?」
「うん、俺の空間倉庫魔法で必要な量は運び出せるかな」
「へー、便利なもんすねー」
「ん? あれ? アルビー君の空間倉庫魔法ってそんなに積載量があるの?」
「そうだぞ、さすがであろう。褒めてチヤホヤしていいんだぞ」
「……だったら、最初の一回でアルビー君が鉱物を持って帰ってきてくれたらこんな苦労せずに済んだんじゃないの?」
「何を言っとるんだ、そんな事したら浪漫がないだろうが。ダンジョン探索を皆で出来る機会なんて滅多にないんだぞ」
魔王だった頃も世界中のダンジョンを巡りたかったのだが周りが危ないからダメだと止めてきて実現はしなかった。
ダンジョン自体はそんなに広くなかったがやはり冒険は楽しい。
俺の持論であるが、一か所でのんびりするのだけがスローライフじゃないと思っている。
激しい冒険活劇があっても本人が楽しんでいられるならそれはスローライフだ。
んっ?
マリアに白龍姉妹は何でそんな怖い顔をしてるの?
アナスタシア、俺は何かをしたんだろうか?
フェルメイルも笑ってないでこの雰囲気を何とかしてくれないか?
それ以来、俺の姿を見た者はいない。
翌日、簀巻きで発見されるその時まで。
ここまで読んでくださり有難うございます。
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