元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第41話 俺とヒーローは遅れてやってくる(手遅れ)

はい、おはようございます。私《レティ》だよ。

 

 アルビーとマリア、白雪、アナスタシアが帝都に向かってはや1週間。

 私はミツキとハツキ、チュルカと一緒に島で留守番をしてる。

 

 この3人と一緒に暮らして気づいた事があるよ。

 まずミツキとハツキはアルビーも言ってたけど戦闘力においては個々の能力とコンビネーションの良さもありメチャクチャ強いという事。

 女神の私が言うのだから間違いないのですよ。

 

 ではなぜこの2人が奴隷に落ちたのか。

 私は考えたよ、彼女等の模擬戦を見ながらぼんやりとだけどね。

 ……で、結論だけど何も分からなかったよ、その時はね。

 

 分かったのはその後の食事の時。

 まー、良く食うわ、2人とも。

 

 アルビーが出立の時に置いて行ってくれた給仕用ゴーレム君、KG君だね。

 KG君が出してくれる料理を次から次へと平らげていく様を見てるとアルビーが彼女達を旅先に連れて行かなくて良かったと思うよ。

 すぐに食料が尽きるよね、これじゃあ。

 

 あー、でも彼の事だから錬金術で食料は作れなくても色んなやり方で他に手に入れる方法を幾らでも考えると思うけどね。

 

 なので分かったのは空腹時にご飯で釣れば簡単に捕まえられるという事だね。

 彼女達は腕は立つけど、……言っちゃ悪いけど頭脳的にはイマイチっぽいしさ。

 

 当然、彼女達と仲良くなるのは簡単だったよ。

 ご飯とおやつをうまく利用すれば、ね。

 

 

 チュルカに関してはもっと簡単だったよ。

 毎日のお散歩でボール遊びをしてあげると尻尾をぶんぶん振って喜ぶ事w。

 そして私がヨシヨシをしてあげるとすっかり懐いてしまった。

 まー、他にも決まった時間にご飯を上げたりお風呂上りに丁寧にトリミングしたり……、たまにペットを飼ってる気分になるのは内緒だよ。

 

 

 そんな感じで私達は上手に島の生活を過ごしていた。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 「レティしゃん!! 大変だよぉー!」

 

 『ふがっ?! ……痛っ!』

 

 

 夜も明けきってない未明の時間。

 チュルカが私の部屋に飛び込んできた。

 私は驚いてベットから転げ落ちた。

 

 

 『どうしたのさ? チュルカぁ~』

 

 「なんか分かんないけど海からでっかいのが上がって来たよぉー!」

 

 『でっかいのぉ? 亀でも上陸してきたのかーい? 産卵でもさせときなよ~』

 

 「違うよぉ~、でっかいトカゲみたなやつだよー」

 

 

 えっ?

 トカゲ?

 それって海龍じゃないの?

 

 

 『でっかいってどれ位なの?』

 

 

 私はチュルカの返答を待たずに急いで起き上がり外に向かって飛び出した。

 

 

 ――ああ、わかったよ、でっかい、これはでっかい。

 お屋敷を飛び出した私の視界に飛び込んできたのは海面に浮かぶ山の様なシルエットだった。

 

 そいつがまとう魔力の波動のせいで荒れ狂う波間に巨大なトカゲ……、全くその通りだね、トカゲとしか言いようがない、ただし海面から40mは高さがある。

 足も含めると50m以上あるだろう、デカすぎだ。

 

 寝ぼけ眼のミツキとハツキも目をこすりながらお屋敷から出てきたが海面に浮かぶ山の様な海龍を見て驚いている。

 

 

 「「えっ、えっ?!」」

 「「なにこれ、なにこれ?!」」

 「「どうするの、どうするの?!」」

 

 

 えーい! うるさいっ!

 耳元でステレオで叫ぶな!

 今考えてるよっ! 

 

 ――と、海流が咆哮を上げる。

 

 

 ぐるぉぉぉぉぁぁあああああっ――――っ!!

 

 

 ――っ?!

 マズいね、これはスタン効果がある咆哮か。

 

 実際にミツキとハツキ、チュルカは片膝をついてブルブルと震えている。

 白雪みたいな強力なバフを扱えるサポート職がいないと勝負にもならないかも!

 

 そう考えてる最中にも海龍は前進して島に近づいてくる。

 どっちにしろ私達には双子の遠距離魔法しかないんだった。

 バフがあった所で元々勝負にはならないかもねー。

 

 あ、そうだ。

 BG君に応戦してもらおう。

 誘導魔法弾だっけか、あの威力なら一ころでしょ。

 

 ――と思ったら海龍の咆哮でジャミングされちゃってるぅ――っ!

 プルプル震えて全く動かないんですけどぉ――っ?!

 

 

 「レティさん! 私達が時間を稼ぐからアルビー様を呼んで!」

 

 「私達の遠距離魔法でも怯ませる事位はできるかも!」

 

 「私もBG君の誘導魔法弾でぇ!」

 

 

 あ、チュルカ、あの魔法弾ね、反動が凄いから気を付けて……。

 

 

 ど――ん!

 

 

 「ひゃあぁぁぁ――っ!」

 

 

 あ、吹っ飛んでる、遅かったか。

 でも復旧した数体のBG君に支えられながら第2撃の準備にかかってるね。

 なかなか優秀じゃない。

 

 なるべくなら留守を守り切れなかったみたいで嫌だったんだけど、そうも言ってられないか、アルビーッ!!

 

 ――、……?

 

 アルビー、アルビー?!

 届いてるんだけど返答が来ない、なんで?

 もしかしてまた海龍の咆哮の効果なの?

 なんて多機能なんだよ、あれぇ。

 ああ、ミツキとハツキが遠距離から攻撃してるけど全然効いてないみたい。

 

 チュルカとBG君達も攻撃を試みてるけど思いっきりヘイト取っちゃったみたいでブレス攻撃から逃げながら頑張ってくれている。

 でもあれじゃいつまで持つか分からない。

 

 もー、クソ雑魚能力の自分がもどかしいゾ――っ!!

 10分の1でも力が出せたら……。

 

 ああ、みんなで作業した田んぼや畑が……。

 大変だ! ペット君達を逃がしてやらなきゃ――。

 

 

 「きゃああ――っ!」

 

 

 あー、海龍の尻尾の一撃で破壊されたお屋敷の瓦礫にチュルカとBG君達が巻き込まれて吹き飛ばされてしまった。

 

 

 あー、もうメチャクチャだよ――。

 なんなのこの海トカゲはぁ――!!

 

 

 チュルカを助けに行こうとした瞬間、お屋敷跡が凄まじく光り輝き目が眩んでしまった。

 今度は何なのぉ――っ!

 

 

 「レティ――っ! 良く持たせたなぁ! 俺が来たからもう安心しろ!」

 

 

 わぁ、アルビーだ♪

 アルビーが来てくれたぁ――のは良いんだけど……

 

 

 なんで君、簀巻きにされてるのさ。

 またなんかやっちゃったんだねェ。

 

 

 




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