元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第44話 俺の拠点は帝都になりました

 

 

 はい、おはようございます。俺です。

 

 俺とレティ達の無人島イン秘密の一夜が明けて俺は帰ってきた訳だが。

 その日のお昼頃にレティからマリアに報告があった。

 

 闇夜に紛れ島に海龍が襲撃して大暴れしたと。

 海龍は50メートル級の大物でブレスも吐く凶悪な種であったと。

 島の建物や設備や田畑は悉く海龍に壊されたと。

 それでもミツキ達とBG君部隊の活躍で何とか倒したと。

 

 その結果、

 怪我人はいないが崩壊した島での生活は継続が難しくなった。

 自分達も帝都に合流しようと思うのだが、まずは島の後片付けをして再利用できそうな物資を持ち出して出立したいとの内容だった。

 

 その為、島から帝都までの移動手段を何か考えて欲しいとの追記もあった。

 これは俺宛だがな。

 

 マリア達はそれはそれは心配して自分達が迎えに行くと言っていたがレティの話で全員無事だし待機していてくれと何とか説得したらしい。

 レティ、上手くごまかしたな。

 ……ごまかせてないか?

 

 結局、俺の最初の拠点は崩壊してしまった。

 残念だがそれは事実だ。

 帝都にいる間は新しい城に滞在させてもらうかな。

 

 

 えっ?

 なぜ島に結界魔法をかけなかったのかって?

 大分今更な質問だけど……良い所に気が付いたね。

 

 ごめん、忘れてたんだよ。

 まさか野生生物が襲ってくるなんて思わないだろ?

 まあ、原因は主に俺なんだけどね。

 

 まあ、それはそうと……俺が帝都と島を行き来した時に使った魔法陣はそう何度も頻繁に使わないと思っていたので酷く効率の悪いものだった。

 

 片方からもう片方に向かう場合、出発地点で魔力を魔法陣に込める。

 一度使うと出発地点と到着地点はクリアされる。

 つまりはレティ達を連れて帝都に帰ってくるには俺が島に行って向こう側の魔法陣から魔力で発動させる必要があった。

 

 

 へっ?!

 なんでそんなもの設置したのかって?

 いちいち、痛い所を刺してくるねぇ。

 相互通行の転移魔法陣を設置するには朝から初めて日没までかかるからだよ。

 行き来できる様にするには片方で半日、両方で1日必要なのさ。

 どうだい、面倒くさいしダルイだろう?

 適当に書いてさっさと行って帰ってくるのが正解……のはずだったのさ。

 まあ、やるけどね。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 レティから準備OKの連絡が来た。

 俺の帝都側での作業もギリギリ終わったので使い捨て魔法陣で島に向かった。

 

 そして延々と俺の愚痴や弱音ばかりになってしまうので省略するが島での作業も無事に終わった、俺以外はね。

 いやー、しばらくの間、栄養ドリンクはもう飲みたくないね。

 

 

 『アルビー、帝都の方はどうなの?』

 

 「ああ、みんな良く働いてくれてね、良い調子さ。新しい城も1か月以内には建つしね」

 

 『えっ? それってアルビーの能力を使わずにだよね? 凄くない?』

 

 「だろ。帝都で知り合ったフェルメイルが建築のスペシャリストでさー。本当に助かったよ」

 

 『じゃあ、アルビー、城の基礎工事が済んだら近くの敷地にまた温泉作ってよね』

 

 「お前ねー、帝都は俺の領地じゃないんだぞ。帝国民がそんな贅沢を認めてくれるか分からんだろ」

 

 『じゃあ、公営にして帝国民も使える様にすれば良いじゃん。で、私達の専用スペースを作れば良い』

 

 「……。確か女神だよな、お前。すげぇな」

 

 『あんま褒めんな』

 

 「褒めてへんわ」

 

 

 相互通行可能転移魔方陣を設置したお陰でまだ使えそうな資材とか無事だった作物とか何よりペット君達は空間魔法の倉庫には入れる事が出来ないのでレティが行き来して無事に全て連れてくる事が出来た。

 

 ミツキとハツキとチュルカ、特に駄女神様は最初、帝国民達にその容姿を驚かれたが俺達の仲間だと認識され早い段階で歓迎された。

 

 帝都で不便を感じる点と言えば俺が大々的に魔法や錬金術を使うと国民に引かれてしまう事だが、きっとゴーレムにも驚くだろう。

 が、島から汎用ゴーレム君とBG(バトルゴーレム)君、DG(ドラゴン型ゴーレム)君を連れてきたのだが結構みんな好意的に迎え入れてくれた。

 

 それなら……。

 せっかくそのまま連れてきたのだから汎用ゴーレム君には主に農作業、BG君達には主に領地の警戒と土木建築作業を、DG君達には空の警戒と田んぼや畑の水撒きを手伝って貰うつもりだ。

 

 ゴーレム君部隊のエネルギーだけど地面からの養分補給は止めさせて光合成の機能を足しておいた。

 島とは違い農作物が育たなければ帝都だと死活問題だからな。

 んー、太陽電池にしようかと思ったけど、あれ、嵩張るんだよね。

 

 エネルギー問題を解消した後、ゴーレム君部隊は帝都で大活躍だった。

 良く働くし愚痴らないし子供にも優しい対応で大人気である。

 

 そのお陰で複合的に俺達の信頼度も帝国民の間で上がった。

 もともと旧帝国の政治にウンザリしていた様子もあったが、俺達が心配する程に帝国民は楽観的、且つ、好意的だった。

 

 ある時、俺が建築現場で見学しているとレティがやって来た。

 

 

 『アルビー、この分ならあの計画も遂行可能だね』

 

 「全く……女神様が聞いて呆れるぞ。こういうものはきちんと告知してだな」

 

 『公衆の大浴場を作るという事はもう発表してるから良いじゃん』

 

 「おまっ、ばれたら厄介だぞ!」

 

 『いいから、いいから、ゴーレム君を10体借りていくよー。ほしい資材リストはこれ、設計図はこれね。材料、用意しておいてねー』

 

 「って、おい! 資材リストって……、こんな高級品どうするんだ――っ?!」

 

 

 ヒラヒラと羽を羽ばたかせて小さい女神は飛んで行ってしまった。

 ゴーレム君に集合かけてる、本当にやるつもりだな。

 

 しかし……。

 なんだよ、この資材リスト、希少金属しかないじゃないか。

 どんだけ贅をつくした風呂を作るつもりだ。

 女神じゃなくて貧乏神だな、もしくは駄女神だ。

 

 

 

 

 




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