元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第55話 俺、邪魔したら許さないって言ったよね?

 

 

 はい、おはようございます。俺です。

 

 俺は郊外で見つけた謎の軍を撒いて帝都に帰ってきた。

 マリアと白星はボロボロ、レティは何故か一番ズタボロだった。

 ……まあ、知らんけど。

 

 なぜ、ベレルメーゼン帝国を狙ってきた軍よりも俺達の方が早く帰りつけたのかと言うと……それは俺だから。

 なんじゃそりゃ、と言われるかもしれないが仕方ない、俺だからだ。

 

 そんな感じでクタクタの俺達は帝都の城に帰ってきた。

 ……で、マリアと白星は魔法で手厚い治療を受け、お風呂で奇麗にされ、寝巻に着替えさせられ自室のベットに放られ寝かしつけられたとの報告を受けた。

 

 その為、ここに居るのはミツキ&ハツキ姉妹とチュルカにアナスタシアとフェルメイル、そして白雪と俺の7人。

 

 その7人で現在帝都が巻き込まれている状況を整理する。

 

 

 「で、白雪、あの軍はどこの所属か何かわかったか?」

 

 「はい。アルビー様のご推察の通り、中央新興国からの軍隊でした。帝都をアルビー様があっさりと落としたという噂が流れた様で様子を見に来たと言った所でしょうか」 

 

 「あれで様子見に来た?」

 

 「はい、アルビー様と戦う事を想定するには無勢が過ぎますね。アルビー様が一人いるだけであの軍勢の数倍は必要になるかと……」

 

 「あー、俺を基準に考えるなよ、白雪。普通に考えるとあれだけの軍勢が居れば帝都は数日で落とせるだろうよ」

 

 「ふむ、では返り討ちの用意をいたしますか。私の視察では帝都に到着するのは明日の朝です。如何いたしますか? 一人残らず殲滅する感じで行きますか?」

 

 「あー、不穏な事を考えるなよ、白雪。数人は生き残らせて情報を聞き出したい」

 

 「ふむ、畏まりました。その程度の準備をして返り討ちにいたしましょう。この世の地獄を味あわせて産まれて来た事を後悔する頃に捕らえましょう」

 

 「あー、ほどほどにな、白雪。よろしく頼む」

 

 

 情報整理と言うか、なんか……敵を徹底的に殲滅しきる為の作戦会議だった。

 

 今現在、懐かしのアルビーアイランドから連れてきたゴーレム君達は皆、国の仕事に就いているのでBG(バトルゴーレム)君の一軍をまた組織しなくてはいけないかな。

 まーでもあれ、幾らでも作れるから楽だよね、必要なのは時間だけだし。

 土さえあればパン焼くついでにどんどん作れるんだ。

 

 なので白雪の物資補給や殲滅作戦の手筈が進むのと合わせてバターロールと一緒に作っておこう。

 そうそう、城の一角に計画していた臨時工場は既に稼働しておりバターロールの量産体制に入っている。

 だから俺が作るのは城で消費する特別性のものになる。

 みんなに振舞うのだから俺が自ら作成を手掛けるのである。

 

 

 あと、話は変わるが威力偵察に来た中央新興国。

 実の所、俺はそこに攻められる心当たりがあるのだ。

 もちろん貧乏国家とは言え帝国をあっけなく滅ぼした俺達ににらみを利かせに来たに違いない。

 だが、それでは帝都を滅ぼさんとする程の軍隊を動員する意味が分からない。

 

 まあ、勿体ぶっても仕方ない。

 中央新興国の国教はバスティア教である。

 

 バスティア教ってのは俺が死んだ約110年前に急速に広がった宗教であり当時魔王であった俺の天敵ともいえる集団だった。

 どこから手に入れたのか知らないが当時最先端の技術を用いて武装した戦闘集団でありその力を元に国を興して他国と渡り合ってきた。

 

 もちろんそんな宗教国家を当時の群雄達はおいそれと認める事はなかったが奴らは力ずくで自分達の道理を通してきたのだ。

 それ位に奴らは物理的にも魔法的にも強く宗教国家という事も有り団結力も堅固だった。

 最強の魔王であるはずの俺の国が弱体化したのも奴らが間接的な要因でもある。

 ……本当に厄介な国だったぜ。

 

 現状、俺の事情を知っているのはマリアと邪神レティだけだ。

 こんな事を白雪達が知ったら準備も出来る前から全力で攻め込んでどちらかが滅ぶまで戦い続ける事だろう。

 だから今は黙っていよう。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 そんな感じでパンを焼きながらBG君を量産しそろそろ夜が明けようとしている。

 俺達が帝都に帰ったのは既に日が暮れてからだったので、かれこれ9時間ほど量産を続けているのだが……これは少しやり過ぎたね。

 

 城下を埋め尽くすBG君の群れ、群れ、群れ……

 ざっと2万体、――あ、今、頭おかしいな、コイツって思ったか?

 だってどうせ殲滅するんなら圧倒的な戦力ですり潰すべきだろ。

 

 それではいつものをやっておくか……。

 

 

☆★☆★☆★ 

 

 

 「貴様等、やる事は分かっているな?!」

 

 『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』

 

 「本日をもって貴様等はウジ虫を卒業する! 本日から貴様等はゴーレムである!」

 

 『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』

 

 「兄弟の絆に結ばれる貴様等のくたばるその日まで、どこにいようとゴーレムは貴様等の兄弟だ」

 

 『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』

 

 「多くは戦場へ向かう、ある者は二度と戻らない、だが肝に銘じておけ!」

 

 『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』

 

 「ゴーレムは死ぬ、死ぬ為に我々は存在する、だがゴーレムは永遠である!」

 

 『ぐももぉぉぉおおおおおおおおお!!』

 

 「つまり―――貴様等も永遠である!」 

 

 『ぐももぉぉぉああああああああああっ!!!』

 

 「別命あるまで待機だぁ――! クソどもぉ!」

 

 「ぐももぉ~ ( ˘•ω•˘ ) 」

 

 

 なぜかテンション落ちてたな。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 そんな感じで戦力は整った、過剰なほどにね。

 

 もちろん数名は生き残すよ。

 ただね、五体満足でとは誰も言ってないのでギリギリの感じで良いかなって。

 ……冗談だよ、生き残す兵士は世界条約に基づいて低調に扱うよ。

 

 え、なにか表現が変だって?

 低調だろ?

 何もおかしなところはないさ。

 所詮、捕虜なんて生きるも死ぬも俺の機嫌一つ、サジ加減なのだよ。

 

 世界で決められたルールを守らないなんて最低だと?

 お前らは全く分かっていない様だな。

 俺はな……元魔王だぞ。

 

 魔王の俺に未来であれだけの事をしてくれたんだ。

 絶対に……許さんぞ。

 

 




ここまで読んでくださり有難うございます。
またもやあれをやってしまいました。
とりあえず飽きるまでアルビーが暴れる前はやりたいですね。

宜しければ評価いただけると嬉しいです(*´▽`*)
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