元魔王は平和に暮らしたい -俺が殺したい程に必要ないなら勝手にしろ ただしスローライフを邪魔するなら絶対に許さん―   作:ヨシMAX

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第57話 俺の嫁達は作戦を覚えているのだろうか

 

 

 はい、おはようございます。俺です。

 

 今俺は帝都の近くの小高い丘に布陣するバスティア神聖国の軍と帝都BG軍団が対峙しているのを帝都の城で見ている。

 人が見たら頭がおかしいと言われるかもしれんが俺は軍に布陣すらしていない。

 

 帝都の城のテラスから2つの軍団を見ているのだ。

 ガウンに身を包みワイングラスを片手に「……バカめ」とか言っている。

 

 いや、待てっ!

 ページを閉じないでくれ。

 これは白雪に強制されたのだ。

 皇帝はここで葡萄ジュースでも飲んでいろと言われたのだ、酷くない?

 

 なので白雪に理由を聞いてみた。

 なんでもいつもいつも俺に任せていると帝国は自分で国を守る事も出来ない。

 いざ俺が不在の時に滅亡しかねないからと言われたのだ。

 ちょっと言いすぎだと思ったのだが白雪が言うのならそうなのだろう。

 そう思って今俺はこうしている。

 

 

 「アルビー、戦闘始まったの?」

 

 

 そして俺は一人っきりで貴族様ごっこをしてる訳ではない。

 アナスタシアも一緒だ。

 

 白雪曰く。

 この子も大概チート級の能力の持ち主なので以下ry……なのである。

 

 

 「まだだよ。でも間もなくだと思うよ。ミツキとハツキの部隊が迂回し終わるからな。思ったより速かった」

 

 「アルビーはあの子達の事、過小評価しているの。あの子達は有能なの」

 

 「えっ? 俺、過小評価なんてしていないよ。バスティア神聖国の軍勢に対してもこれだけの能力を発揮できるとは……思ってなかったがな」

 

 「それを過小評価と言うの、アルビー」

 

 

 ――なんて言っている間に帝国軍の配置が全て終わった。

 

 

☆★☆★☆★

 

 

 教皇様の指示を受けて帝都に攻め込む為にここまで来たのだが……。

 帝国制など敷いているがこんな弱小国家を攻めるのに神聖国の偉大なる大軍団が必要なのだろうか。

 

 私の名は偉大なる教皇様率いる神聖国の第1軍軍団長ラスカンティア・スチュアートと言う元々は北方の遊牧民族の出身だ。

 母は族長の娘であり父はその部族を率いる族長の立場を引き継いでいた。

 

 少数民族の族長の娘である私は裕福では無かったものの食べる事には困らない程度の生活は出来ていたのだ。

 そんなある日、神聖国の使いが来て配下に加わる様に父に圧力をかけてきた。

 

 今思うと父も母も愚かであった。

 偉大なる教皇様に楯突いたのだから。

 

 結果、私達の民族は殲滅され父も母も殺されてしまった。

 私は1人残され神聖国に連行されると教皇様付きの世話係として徴用された。

 当時は屈辱に打ち震え毎日泣いて過ごしていたものだが教皇様にお仕えする内に神聖国に逆らった私達が愚かである事を思いしらされた。

 

 教皇様は恥にまみれた私に非常に目をかけてくださり教養や武術、魔法を教えてくださった。

 

 幸いにも私にはそれらを吸収するだけの素養が備わっており台頭し始めた私を教皇様はなんと国軍の第一軍軍団長に引き立ててくださったのだ。

 私はこの一生をかけても返せない程の恩義を賜ってしまった。

 

 常日頃よりどうすれば神聖国の役に立てるのか考えていた私は今回の遠征の話を聞いて是非任せて欲しいと教皇様に直談判したのだ。

 

 ただターゲットが弱小ベレルメーゼン帝国と伝えられた時は拍子抜けしたものだ。

 

 なんでも元々神聖国の属国扱いだった皇帝が倒され新しい皇帝が即位したと聞いている。

 だが元々貧しい国だから頭が変わった所で神聖国の障害になるとは思えない。

 

 当初はそう思っていたのだがあの教皇様がわざわざ計画なされた今回の遠征。

 必ず成功させて見せる。

 

 私達が布陣を終えようとしている時に帝都の扉が開きあちらも軍を出陣させてきていた。

 全く愚かにも私達と一戦交える気なのかと一笑に付したものだが良く見ると相手は魔族ですらなかった。

 

 大半……と言うかほぼ全てがゴーレムだ。

 魔道生命体であるゴーレムは弱くないが邪神に守られし我が神聖国の敵ではない。

 あんな軍隊しか用意できない現在の帝国を憐れにさえ思い始めていたその時。

 

 

 「ラスカンティア様! 後方より敵襲です!」

 

 「なんだとっ!?」

 

 

 急に敵に背後を突かれた。

 意味がわからなかった。

 我々は協力な認識阻害魔法のかかった装備を身に付けており目視の効かない森の中で正確に我々の位置を探し出せるとは思えないからだ。

 

 実際に目に見える位置にいるはずの帝都軍が弓矢も魔法も撃ち込んでこないのはこの認識阻害があるからのはずだ。

 

 この世界の弓や魔法はスキルで誘導させる事が出来るので防御魔法で防ぐのが一般的である。

 認識阻害魔法は目には見えるが関知をされず誘導スキルも効きづらくなる。

 

 目に見えるのに攻撃が当たらない。

 そんな恐怖心を煽る為に教皇様が好んで使われるスキルである。

 今回はその効果を私達の軍の装備に組み込んでくださったのだ。

 お陰でここまで帝都に迫るまで気づかれる事もなく攻撃も受けないはずだった。

 

 布陣前に後方の部隊から敵の斥候を撃破した知らせが来たが奴らが見つかったのは後方と言う事で装備が行き届いていなかったせいだ。

 

 ここにいるのは我が主力。

 装備も熟練度も後方部隊の比ではない。

 それが奇襲を受けるなんて……。

 

 我が部隊は嘗て無い程の混乱状態に陥った。

 

 

☆★☆★☆★

 

 はい、テラスで観戦中の俺です。

 帝都軍の布陣が迅速に終わり颯爽とミツキ・ハツキ&BG君軍団が敵の後方から攻撃を開始した。

 

 敵は慌てふためいて大混乱状態だ。

 まさか奴等は俺達にあの程度の認識阻害が効果があると思っていたのか?

 

 俺は予め軍を率いる嫁達に存在確定効果のあるレンズでメガネを作り渡していた。

 そして我が軍の大半をしめるバトルゴーレム君達には俺が直々にスキル無効の術式を埋め込んでやったのだ。

 

 2万体いるので適当に誂えた術式だったのだが上手く機能してくれた様だ。

 

 

 ミツキ・ハツキ&BG軍団は少数ながら獅子奮迅の活躍を見せ始めている。

 いいぞ、もうすぐでチュルカの伏兵の潜伏している地点に着くな。

 

 もうすぐ……、もうすぐ……。

 そこだっ!!

 

 見事な程に綺麗にチュルカの伏兵がはまった。

 もはや覆せない程の混乱が敵方を襲う。

 

 すかさず白星率いる部隊が突撃を敢行し白雪率いる部隊が魔法を撃ち込む。

 こちらは認識阻害も防御魔法も虚しくなる程の大規模絨毯爆撃である。

 

 おーい、誰か。

 このままじゃ捕虜を1人も捕まえなれない内に敵さんが全滅しちゃいますよ~。

 

 

 




ここまで読んでくださり有難うございました
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