平素より頭文字Dプリティーステージ、並びに新人トレーナーの日常をご愛読頂きありがとうございます。
今回、今作50話を頭文字Dプリティーステージに誤って投稿してしまい、誠に申し訳ございません。今後このようなことがないように努めて参ります。
正直すまんかった。それでは本編スタ〜ト。
死というものは、常に隣にあるものだ。
どれだけ抗っても、逃げたくても、気が付いたら目の前にある。
もしそれを目視出来てしまったのなら、諦めて受け入れるしかないだろう。俺の場合…
「さぁさぁ皆さんご覧あれ、女装に目覚めた奥沢トレーナーさんですよ~」
「写真撮影自由やで~ジャンジャン取ってやってや~」
「カフェさんやオグリさんにも変身できるみたいですよ~凄いですね~見てみたいですよね~」
「…コロセ~」
それが今だ。俺が今どうなっているのか…前回の最後を参照されたし。しっかし…ノリと勢いでトレセン制服を着たらこんなことになるとは。このままではただでさえ多い生き恥にまた更にとんでもない黒歴史を付け加えることになってしまう。しかし今の俺は手足を縛られ大勢の目の前に晒されてしまっている…手遅れじゃねぇか。
「ふふふ…どすえ」
「ララ?なんで私の目を覆うの?これじゃ何も見えないわよ?」
「…何しとんねんお前ら」
「その声はタマモさんですか?ララが目を覆ったまま放してくれないんです。放してくれるように説得してくれませんか?」
「説得と言いましても…」
「アイちゃん…タマさんの声が分かるなら気付こうよ」
俺がきょとんとしている間に会話が進んでしまっていたが目の前にはアイ…とララと呼ばれたスティル。何が起こってんだ?
「まさか…私の後ろにいるのはララじゃない!?」
「いえ、私はラッキーライラック…どすえ」
「やっぱりララよ!私の耳に狂いはないわ!」
「ほんなら腐っとんねん」
どうやら『どすえ』だけでララだと判断しているようだ。お前の中のララはどうなってんだ?…そうだ、賭けになるがやってみるか!
「アイちゃん、よく思い出してみなよ。ララちゃんって京言葉っぽい和歌山弁じゃん?今話してるララちゃんはどすえって言ってるだけじゃん?」
「そうやよぉ?いつもウチと一緒にいるのにホンマ悲しいわぁ」
「…何してるんですか?奥沢さん」
アルダンに腐ったものを見る目を向けられるが俺の採った作戦、情報量で押し切ろう大作戦を決行中である。これで3人の脳みそに処理しきれないほどの情報を送れれば俺の勝ちだ。
「ララが2人に増えた!?ど…どっちが本物なの!?」
「いや、どっちも偽物だよ?」
「ええ加減気付けや!アンタそんなアホキャラちゃうやろ!」
よし、いい感じだ。この調子で3人を困惑させればこっちの勝ちだ。
「何や騒がしいけれど…なんやあったんですか、タマモさん」
「な!」
「にぃィ!?」
「おぉララ!えぇとこに来おったで!ちょびっと手伝ってやぁ」
まさかの本人登場。こっちの思考が停止しそうだが…いや、この状況、使える!
「3人目!?ララ、貴方まさか妹が2人いたの!?」
「そんな事ありません…どすえ」
「せやでぇ?ウチは一人娘やよ?」
「バッタもん2人はこう言うとるけど、本人、どないや?」
「…おるよ、普通に…せやアイさん。ジェンティルさんとの模擬レース、そろそろやなかった?」
「もうそんな時間?…ハッ!私のスケジュールを把握しているという事は、今のが本物のララね!」
「…は?」
アイの今の一言でその場の…違う、ララの周囲の空気が凍り付く。そして状況を整理したのか少し間を置き話始める。
「まさかアイさん、うちの見分け…やのうて、聞き分けが出来てへんかったん?」
「そうなんだよ。それで今若干情報量が多かったんだよねん」
「ですがこれで事態に収拾がつきそうです。ララさん助けていただきありがとうございます」
「そ、そうですか…ほな、うちらはこれで」(なんやねんコイツ!どすえしか言うとらんスティルさんにようわからん似非関西弁の奥沢さんとうちの違いが分からん抜かしよるんか!?うちの事なんや思うとんねん!どつきまわしたろかホンマ?)
希望、終了。アイはララに回収されて、スティルは正体が看破されたショックでどすえBOTと化してしまった。
「ほないこか~」
「奥ちゃんをたづなさんの元へご案内~」
「あ、すみません。チヨノオーさんとヤエノさんと約束がありまして、これで失礼いたします」
「了解ー、おつでーす」
「「どすえー」」