虹色の始まり   作:MLBU

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15話 DIVE(ダイブ)

 

 

 

 

菜々「─────本日は以上になります」

 

生徒会員「お疲れ様でした」

 

 

生徒会室で話し合いが終わり、解散をしようとしたところ、放送のチャイムが鳴り響いた。

 

 

『中川菜々さん、優木せつ菜さん、屋上まで来てください』

 

 

放送の内容に菜々は目を見開いて、驚いていた。

 

 

生徒会員「会長、呼ばれてますよ?」

 

菜々「─────ちょっと行ってきますね」

 

 

 

 

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菜々は屋上へ出た。

そこには侑がいた。

 

 

菜々「高咲侑さん……?」

 

侑「こんにちは─────せつ菜ちゃん」

 

菜々「?!」

 

 

菜々─────否。

せつ菜は驚いていたが、それは一瞬であり、直ぐに冷静になった。

 

 

せつ菜「─────エマさん達に聞いていたんですね?」

 

侑「そうなんだけど………えへ、音楽室で話していた時に、そうじゃないかなって」

 

 

─────そこから遠くに英二と一也、歩夢達六人がいた。

せつ菜はそんな彼らに気づくことなく、会話を続ける。

 

 

せつ菜「それで─────どういうつもりですか?」

 

侑「ごめんなさい!」

 

 

すると突然、侑は頭を下げて謝罪をした。

思わずせつ菜はそれを後退り、困惑をした。

 

 

せつ菜「なっ………?!何ですか、いきなり?!」

 

侑「昨日、『何でスクールアイドルを辞めちゃったのかな』とか、言っちゃったから……無神経過ぎたかなって……」

 

せつ菜「はぁ……」

 

 

侑が謝罪をする理由にせつ菜は溜息を吐いた。

彼女は言う。

 

 

せつ菜「気にしてませんよ………正体を隠していた私が悪いんですから」

 

 

話しが終わったと思ったせつ菜は屋上を後にしようと思ったが、侑は「まだあるの!」と彼女を呼び止めた。

せつ菜は足を止めて、彼女に向き直る。

 

 

せつ菜「─────何ですか?」

 

侑「私は─────幻滅なんてしてないよ?」

 

せつ菜「…………!」

 

 

侑の言葉に驚くせつ菜。

彼女の顔は微笑んでいた。

 

 

侑「─────スクールアイドルとして、せつ菜ちゃんに同好会へ戻って欲しいんだ!」

 

せつ菜「っ?!」

 

 

思いがけない侑の言葉に、驚くせつ菜。

だが、拳を握り締めて叫んだ。

 

 

せつ菜「何を………もう全部分かっているんでしょう?!!私が同好会にいたら、皆の為にならないんです!!!私がいたら─────ラブライブに出られないんですよ?!!」

 

侑「だったら─────だったらラブライブなんて出なくて良い!!!」

 

 

それを聞いたせつ菜は、とてつもなく困惑をした。

ラブライブとは、スクールアイドルの少女達にとって、大きな夢の一つとなる大会だ。

なのに─────それを出なくていいと彼女は言った。

 

 

侑「あ、いや、ラブライブがどうだからとかじゃなくて………」

 

 

自身が言った言葉に必死に慌てて、誤解しないように言い直そうとするが、一回深呼吸をして言い直した。

 

 

侑「私は─────せつ菜ちゃんが幸せになれないのは嫌なだけ。ラブライブみたいな最高の舞台(ステージ)じゃなくてもいいんだよ。せつ菜ちゃんの歌が聴ければ、私は充分なんだ……」

 

 

侑は、せつ菜の目の前まで歩く。

そして、言い続けた。

 

 

侑「スクールアイドルがいて、ファンがいる─────それでいいんじゃない?」

 

せつ菜「………どうして……こんな私に……」

 

 

せつ菜は疑問だった。

自分の為にここまで優しくしてくれる侑に。

ここまで夢を応援してくれる侑に。

彼女はその疑問を笑顔で答えた。

 

 

侑「言ったでしょ─────()()()だって!こんなに好きにさせたのは─────せつ菜ちゃんだよ!」

 

 

せつ菜は目を丸くし、潤んでいた。

そして、頬を赤らめて俯く。

 

 

せつ菜「あなたみたいな人………初めてです………期待されるの、嫌いじゃありません─────ですが、本当にいいんですか?私の本当の我儘を………《大好き》を貫いても、いいんですか?」

 

 

侑は再び笑顔で答えた。

 

 

侑「─────勿論!」

 

 

せつ菜は目を見開いた。

彼女の心に、抱えていたものが溶かされた。

侑という自分のファンに、温かく溶かされた。

 

 

せつ菜「分かっているのですか?」

 

侑「?」

 

 

せつ菜は眼鏡を外し、編んでいた髪も外す。

そして、片方に結んだ。

 

 

せつ菜「あなたは今、自分が思っている以上に─────凄いことを言っているんですからね!」

 

 

その光景に、侑は見惚れた。

そして、見惚れてる彼女に拳を突き出すせつ菜。

 

 

せつ菜「どうなっても知りませんよ!」

 

 

先程まで低温だった声が高くなった。

それが─────優木せつ菜という彼女の声だった。

 

 

せつ菜「これは─────始まりの歌です!」

 

 

 

 

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〜DIVE!〜

 

 

 

 

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せつ菜「ハァ…ハァ…虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会─────優木せつ菜でした!!!」

 

 

─────彼女は歌い終わった後、地上にいる生徒達にそう言った。

そんな彼女に、歓声をあげる少女達。

 

 

一也「一件落着だな……」

 

英二「ああ……」

 

 

─────虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会。

今ここに再スタートをしたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「…………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第1章 同好会廃部編 終

 

 

 

 





これにて、第1章が終わります!
次回から新章・同好会再開編が始まります!
それでは、また新章で!
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