虹色の始まり   作:MLBU

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3話 太陽 前編

 

 

 

 

弘「あのさ、赤先輩野郎君?さっさと屋上から出てってくれないかな?」

 

康太「テメェが出ていけ、糞後輩」

 

 

─────康太と弘は、屋上にいた。

二人は下校時間になってから逢魔ヶ時(おうまがどき)になるまで、ずっと場所争奪戦をしていた。

そのことで二人は喧嘩をしていたのだ。

 

 

弘「早く出ていけっていう言葉を知らないのかな、ガキ?」

 

康太「うるせぇ。テメェがガキだろうが」

 

 

険悪な二人。

睨み合いながら、口喧嘩を続ける。

そして、今でも殴り合いになりそうなその時。

 

 

昴「─────どけ」

 

康太・弘「あ?」

 

 

─────不意に声がした。

そこには、中野昴がいたのだ。

二人を睨む昴は、歩いてくる。

 

 

昴「『どけ』っていう言葉を知らないのか?」

 

康太・弘「…………」

 

 

昴の殺気に、二人は渋々どいた。

 

 

昴「─────これだから、男は嫌いだ」

 

 

そう憎々しげに、呟く昴。

彼はどうやら男性という生き物そのものに、何かしら恨みがあるようだ。

そのことを知らない康太と弘は、屋上を後にした。

─────が、後に二人は再び喧嘩をすることになったという。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

─────あれから様々なトレーニングをしたスクールアイドル同好会。

歌の練習をしたり、関節を柔らかくしたり、講義をしたり等といった色々と。

─────そして、今は同好会部室で愛が持ってきた漬物を食べてる英二と一也、歩夢、侑、愛に璃奈の六人。

 

 

侑「美味しい…!」

 

英二・一也「美味いな!」

 

愛「お婆ちゃん特製のぬか漬けだよ!」

 

歩夢「本当()()()()()の味って感じだよね!」

 

愛「でしょー!」

 

 

六人が漬物を食べていると、扉が開かれた。

入ってきたのは、スクールアイドル同好会元祖組の五人だった。

先陣に立っていたかすみが「うわぁぁぁ?!」と悲鳴を上げ、自身の鼻をつまんだ。

 

 

かすみ「何ですかこの臭いは?!」

 

英二「おい、全国のお婆ちゃん方達に謝れ」

 

愛「皆も食べる?」

 

エマ「うん! 食べたーい!」

 

 

漬物の匂いに文句を言うかすみ、そんな彼女にツッコむ英二、食べるのが大好きなエマ。

侑が皆を見て言う。

 

 

侑「皆もレッスン終わったんだね」

 

せつ菜「はい、たった今」

 

彼方「彼方ちゃんもうクタクタだよ〜………」

 

エマ「今日はもう終わりだね」

 

せつ菜「ああ、かすみさん─────お話があるのでちょっと残ってもらえますか?」

 

 

せつ菜はとあることを思い出し、かすみに残るように伝えた。

しかし、先程講義の時に無断で使用をしていた眼鏡のことかと思ったのか、かすみは怯えた表情になる。

 

 

かすみ「め、眼鏡の事なら何度も『ごめんなさい』しましたよねぇ……?!」

 

せつ菜「それではなくて……」

 

 

どうやら、違うらしい。

取り敢えずせつ菜とかすみの二人を除いた全員は、先に外へ出ることとなった。

 

 

 

 

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