虹色の始まり   作:MLBU

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7話 違和感

 

 

 

 

─────現在。

あの出会いから、約二ヶ月経った六月。

その間でもエマはスクールアイドルを続けていた。

だが、その六月もあと数日で終わる。

 

 

エマ「はむ!はむ!」

 

 

そんな中、エマはおにぎり片手にフランスパンといった、炭水化物ばかりを美味しそうに食べていた。

 

 

エマ「どっちもボーノ!」

 

 

幸せそうな笑顔をするエマ。

そんなエマの食べる姿を、クスリと眼の前から微笑むように見守る果林。

 

 

果林「フフッ─────相変わらず食べるわね、エマ。」

 

エマ「だって美味しいんだもん!ウフフッ♪」

 

 

もうかれこれ、約二ヶ月。

変わらずこの席に座り、エマが食べる姿を見ながら、一服するという日常。

この変わらない日常に思い馳せながら、果林は呟く。

 

 

果林「─────今日も………同好会?」

 

エマ「うん!メンバーも増えて、最近すっごく賑やかで。それにね、ソロアイドルをやろうってなってから、皆ますます張り切ってて!」

 

果林「そう」

 

 

どこか素っ気ない相槌の果林だが、エマはそれに気づかないまま、続ける。

 

 

エマ「果林ちゃんも一緒にやれたら良いのになぁ〜……」

 

果林「………あ」

 

 

僅かに声が漏れた。

果林はそれを誤魔化すように、顏を窓へ背けながら言う。

 

 

果林「そういう賑やかなのは苦手って知ってるでしょ?」

 

エマ「そっかぁ……」

 

 

残念そうに呟くエマ。

果林と一緒にやれたら良いなと思っても、肝心の本人がやりたくないのなら仕方ない。

すると果林はエマを置いて、この場から立ち上がる。

 

 

果林「じゃあ私、そろそろ行くわね」

 

エマ「え?果林ちゃん……?」

 

 

早々に話を切り上げ去っていく果林の背中に、エマは妙な違和感を覚えた。

 

 

昴「─────前の方、座っていいか?」

 

エマ「え?うん………」

 

 

すると、果林とすれ違うように見知らぬ青年がエマの目の前に座る。

彼はブラックだけという、それ以外の食べ物がなかった。

彼女はそんな彼に聞く。

 

 

エマ「昼食とか……摂らないの……?」

 

昴「別にいらん─────アンタ、三年生なんだな」

 

エマ「うん………そうだけど………」

 

昴「そっか……」

 

 

昴は窓の方を見る。

ミステリアスで、しかし孤高を感じられる青年だった。

その雰囲気に、エマは見惚れながら聞いた。

 

 

エマ「ね、ねぇ………あなたもスクールアイドルって、知ってる……」

 

昴「……スクールアイドルか……知ってる……」

 

 

先程までの声とは違い、何処か懐かしそうにする昴。

そんな彼に、エマは首を傾げていた。

 

 

エマ「あなたの名前は……?」

 

昴「─────中野昴だ」

 

 

 

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