虹色の始まり   作:MLBU

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8話 プロモーションビデオ 前編

 

 

 

 

エマ「よ〜しよしよし」

 

彼方「ムニャムニャ………」

 

 

エマは彼方に膝枕をし、彼女を頭を撫でていた。

しかし、先程の昴という青年のことを心の中で考えていた。

そんな彼女に英二は聞く。

 

 

英二「エマ先輩は随分と慣れてるんだな」

 

エマ「うん!私の家には仔山羊(こやぎ)がいるから」

 

全員「仔山羊?」

 

一也「アンタの家、山羊飼ってるのか?」

 

エマ「うん!」

 

 

エマから聞くと、小さい頃から山羊達に歌を聴いてもらっていたらしい。

その頃を思い出した彼女は、懐かしそうに語っていた。

そんな彼女に歩夢は聞いた。

 

 

歩夢「エマさん─────お家を離れてホームシックとか無いですか?」

 

エマ「うん!同好会の皆といると、スイスの妹達といるみたいなんだもん♪いっつもワイワイ賑やかで♪」

 

璃奈「……何か……嬉しい……」

 

 

─────その時、部室の扉が開く。

部室へと入ってきたのは、せつ菜とかすみだった。

そんな二人に英二は言う。

 

 

英二「お、来たみたいだな」

 

せつ菜「皆さんお揃いですね!」

 

愛「遅かったね、二人共」

 

 

するとかすみは両手を腰に当てながら、「フッフッフ〜…」と不敵な笑みをこぼした。

そんな彼女に一也は聞く。

 

 

一也「どうしたんだ、かすみ?」

 

かすみ「ちょっとこれを見てください!」

 

 

かすみは、部室にあったパソコンを起動する。

そこには、『ニジガクのスクールアイドル同好会!〜上原歩夢〜』とサブタイトルに書かれた動画のサムネを出す。

サムネには、歩夢の姿があった。

侑がキラキラ目を輝かせながら言う。

 

 

侑「歩夢の自己紹介動画だー!」

 

 

対して歩夢は恥ずかしそうに言う。

 

 

歩夢「ど、どうしてこれを皆で!?」

 

かすみ「実はこれ─────最近再生数めちゃめちゃ増えてるんですよ!」

 

 

全員は再生回数を見る。

今の再生回数は《2095回再生》になっていた。

『この子は伸びる!』『可愛い』『女神降臨』と称賛のコメントが沢山あった。

 

 

璃奈「コメントも沢山……」

 

歩夢「うわぁ!本当だぁ!」

 

せつ菜「そこで提案なんですが─────私達もソロアイドルとして、プロモーションビデオでも作りませんか?」

 

一也「プロモーションビデオ?」

 

 

一也は首を傾げながら言う。

それをせつ菜が答えた。

 

 

せつ菜「はい!自己紹介でも特技でも、自分のアピールできるものを動画にしたいと思います」

 

愛「へぇ〜!いいね!面白そうじゃん!」

 

侑「エマさん!家族に見せるのもいいんじゃない?どうなPVにしようか?」

 

エマ「え?!う〜ん………どんな……か……」

 

 

侑に聞かれたエマは悩んだ。

どうしようかと悩みながら、眉を八の字にする。

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

弘「やっぱり………こっちの方がいいか……」

 

 

弘は、どの少年漫画を買おうか、悩んでいた。

スマホで様々な少年漫画が売っている為、悩みに悩む。

すると─────

 

 

康太「やばいぞ!!!おい!!!」

 

弘「?!!」

 

 

─────突然、康太が叫んだ。

しかし、やばいどころか何も起こらない。

康太は欠伸をする。

 

 

康太「ふぁ〜……がぁぁぁ………何だ夢か……」

 

 

どうやら、ただの夢らしい。

再び何事も無かったかのように、眠る康太。

そんな彼に弘は怒鳴り散らす。

 

 

弘「何なんだテメェは?!!殺すぞこの糞赤髪野郎!!!ビビっただろうが!!!」

 

 

しかし、どれだけ怒鳴り散らしても眠り続ける康太。

そんな彼に、更に苛々(イライラ)を募る弘であった。

 

 

 

 

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