─────ここは……何処だ………?
俺は真っ白い世界にいた。
何処までも続く、真っ白い世界。
???「英二………」
俺を呼ぶ声がした。
誰だ………?
???「僕を覚えていないかい………?」
─────覚えていない?
だけど、不思議と嫌悪は感じられない。
寧ろ温かくて、優しい─────懐かしい感じがする。
すると─────白髪の男性が見えた。
???「英二………」
誰………なんだ………誰………
英二「?!!」
─────英二は起きた。
窓の外を見ると、もう既に朝になっていた。
先程の夢の、余韻を感じていた。
英二「何だったんだ………」
一也「変な夢を見た?」
─────翌日の放課後。
屋上で英二と一也は話していた。
今日の夢のことを忘れられなかった。
英二「見知らぬ男が俺に声をかけたんだ」
一也「だけど─────その男は覚えていると」
何故か、向こうは自分のこと知ってる。
ただの夢だと思うが、何故か胸がざわつく。
ただの夢なのに、胸がざわついていたのだ。
しかし─────何故か忘れてはいけないような気がした。
英二「取り敢えず……帰るか……今日は同好会無いし………」
一也「ああ………」
二人は下を降りていく。
すると─────一也は階段の隣にある扉が見えた。
英二「一也?」
一也「英二─────先に帰ってきてくれ」
英二「?ああ……」
英二は先に帰った。
一也は前から気になっていた。
この扉のネームプレートに《関係者以外立ち入り禁止》と書いていた。
しかし─────同時に気になった。
一也「…………」
一也はその扉を開ける。
すると─────その部屋に一也は驚く。
一也「何だ……ここ……?」
そこには、学校に似つかわしくない場所だった。
様々な機械、大きなカプセル、メカメカしい天井や壁に地面。
まさしく近未来風の研究室だった。
一也「?」
一也は机に置かれていた本を覗く。
サイキックスノイド
浅倉英二:11月14日誕生
プロジェクトF
開発者:■■■■■
一也「英二が………誕生………?!!」
11月14日─────その日が英二の誕生日。
何故かこの研究室では彼の誕生日を知っていた。
だが─────
一也「そういえば、英二って………」
英二「誕生日な………何時なのか忘れた」
そう答えていた。
なのに、ここでは彼の誕生日を知っていた。
本人が忘れていた誕生日が、彼のことを知ってる。
いや、それよりも─────
一也(あいつ─────何で誕生日を忘れてるんだ?!)
自分の誕生日を稀に忘れる人もいるが、他人に教えられると覚える。
のだが、彼は周りからも教えられず、忘れたまま今まで過ごしていたのだ。
更に─────
一也(それに……サイキックスノイド……?プロジェクトF……?それに………開発者が不明………)
訳の分からない単語が並べられていた。
開発者もぼやけられており、不明だった。
そして、その時。
???「─────まさかここに入られるとは思わなかったよ」
一也「?!!」
男の声がした。
一也は振り向く。
そこには─────
一也「寿一郎……さん……?!!」
─────浅倉英二の父・寿一郎だった。
彼は本を読みながら話し始める。
寿一郎「ここは私の研究室でね」
一也「寿一郎さんの………」
だが、ここは虹ヶ咲学園の内部だ。
なのに、この研究室は彼のだと言う。
その疑問を答えるかのように寿一郎は言う。
寿一郎「─────ここ・虹ヶ咲学園は私と私のパートナーが建てた学園だ」
一也「はぁ?!!」
その言葉に一也は衝撃を受けた。
寿一郎は更に話しを続ける。
寿一郎「この虹ヶ咲学園を建てた理由は、
一也「《プロジェクトF》─────ですか?」
一也の答えに寿一郎は一瞬黙る。
そして頷いて答えた。
寿一郎「─────そうだ。だが、君達子供にはまだ教える必要はない」
一也「俺達がガキだから?ふざけたことを言うのやめてくれますか?」
寿一郎「─────」
一也「アンタ……その目的の為に英二を利用をするとか言わないですよね……?」
寿一郎は黙り続けた。
それを苛々した一也が怒鳴る。
一也「早く答えろよ!!!」
寿一郎「─────」
一也「アンタが進める《プロジェクトF》─────どんな内容か知らねぇけど、アンタは自分の子供を傷つけるっていうのか?!!あいつを傷つけるっていうのか?!!」
寿一郎「子供が知ったような口を叩くな!!!」
寿一郎は一也に、怒鳴り返した。
それを一也は思わず、黙ってしまう。
寿一郎「─────どんな風になろうと、私は
一也「
寿一郎「全ては計画─────《プロジェクトF》の為だ」
寿一郎の言葉に一也は愕然した。
彼の目は本気の目であった。
一也は震える声で言う。
一也「何だよそれ………何なんだよ……《プロジェクトF》って……」
寿一郎「これ以上、この件に関して踏み込まないでくれ─────そして、誰にもこの件に口をするな。二度とこの場に入り込むな。ここは─────君達子供が入ってはいけない聖域だ」
そう言いながら、寿一郎は去って行く。
一也は暫く愕然とし、動くことはなかった。
この世界には謎が多い。
今までも─────そして、今回も。
もしかしたら、一也は触れてしまったかもしれない
この世界の─────
第2章 同好会再開編 終
かなりシリアスな回となりました…
次回からアニガサキ6話です!
次回でアニガサキ6話までいきたかった理由を言います。
それでは。