虹色の始まり   作:MLBU

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11話 夢

 

 

 

 

─────ここは……何処だ………?

 

 

 

 

俺は真っ白い世界にいた。

 

 

 

 

何処までも続く、真っ白い世界。

 

 

 

 

???「英二………」

 

 

 

 

俺を呼ぶ声がした。

 

 

 

 

誰だ………?

 

 

 

 

???「僕を覚えていないかい………?」

 

 

 

 

─────覚えていない?

 

 

 

 

だけど、不思議と嫌悪は感じられない。

 

 

 

 

寧ろ温かくて、優しい─────懐かしい感じがする。

 

 

 

 

すると─────白髪の男性が見えた。

 

 

 

 

???「英二………」

 

 

 

 

誰………なんだ………誰………

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

英二「?!!」

 

 

─────英二は起きた。

窓の外を見ると、もう既に朝になっていた。

先程の夢の、余韻を感じていた。

 

 

英二「何だったんだ………」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

一也「変な夢を見た?」

 

 

─────翌日の放課後。

屋上で英二と一也は話していた。

今日の夢のことを忘れられなかった。

 

 

英二「見知らぬ男が俺に声をかけたんだ」

 

一也「だけど─────その男は覚えていると」

 

 

何故か、向こうは自分のこと知ってる。

ただの夢だと思うが、何故か胸がざわつく。

ただの夢なのに、胸がざわついていたのだ。

しかし─────何故か忘れてはいけないような気がした。

 

 

英二「取り敢えず……帰るか……今日は同好会無いし………」

 

一也「ああ………」

 

 

二人は下を降りていく。

すると─────一也は階段の隣にある扉が見えた。

 

 

英二「一也?」

 

一也「英二─────先に帰ってきてくれ」

 

英二「?ああ……」

 

 

英二は先に帰った。

一也は前から気になっていた。

この扉のネームプレートに《関係者以外立ち入り禁止》と書いていた。

しかし─────同時に気になった。

 

 

一也「…………」

 

 

一也はその扉を開ける。

すると─────その部屋に一也は驚く。

 

 

一也「何だ……ここ……?」

 

 

そこには、学校に似つかわしくない場所だった。

様々な機械、大きなカプセル、メカメカしい天井や壁に地面。

まさしく近未来風の研究室だった。

 

 

一也「?」

 

 

一也は机に置かれていた本を覗く。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

サイキックスノイド

 

 

浅倉英二:11月14日誕生

 

 

プロジェクトF

 

 

開発者:■■■■■

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

一也「英二が………誕生………?!!」

 

 

11月14日─────その日が英二の誕生日。

何故かこの研究室では彼の誕生日を知っていた。

だが─────

 

 

一也「そういえば、英二って………」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

英二「誕生日な………何時なのか忘れた」

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

そう答えていた。

なのに、ここでは彼の誕生日を知っていた。

本人が忘れていた誕生日が、彼のことを知ってる。

いや、それよりも─────

 

 

一也(あいつ─────何で誕生日を忘れてるんだ?!)

 

 

自分の誕生日を稀に忘れる人もいるが、他人に教えられると覚える。

のだが、彼は周りからも教えられず、忘れたまま今まで過ごしていたのだ。

更に─────

 

 

一也(それに……サイキックスノイド……?プロジェクトF……?それに………開発者が不明………)

 

 

訳の分からない単語が並べられていた。

開発者もぼやけられており、不明だった。

そして、その時。

 

 

???「─────まさかここに入られるとは思わなかったよ」

 

一也「?!!」

 

 

男の声がした。

一也は振り向く。

そこには─────

 

 

一也「寿一郎……さん……?!!」

 

 

─────浅倉英二の父・寿一郎だった。

彼は本を読みながら話し始める。

 

 

寿一郎「ここは私の研究室でね」

 

一也「寿一郎さんの………」

 

 

だが、ここは虹ヶ咲学園の内部だ。

なのに、この研究室は彼のだと言う。

その疑問を答えるかのように寿一郎は言う。

 

 

寿一郎「─────ここ・虹ヶ咲学園は私と私のパートナーが建てた学園だ」

 

一也「はぁ?!!」

 

 

その言葉に一也は衝撃を受けた。

寿一郎は更に話しを続ける。

 

 

寿一郎「この虹ヶ咲学園を建てた理由は、()()()()()を達成する為だ」

 

一也「《プロジェクトF》─────ですか?」

 

 

一也の答えに寿一郎は一瞬黙る。

そして頷いて答えた。

 

 

寿一郎「─────そうだ。だが、君達子供にはまだ教える必要はない」

 

一也「俺達がガキだから?ふざけたことを言うのやめてくれますか?」

 

寿一郎「─────」

 

一也「アンタ……その目的の為に英二を利用をするとか言わないですよね……?」

 

 

寿一郎は黙り続けた。

それを苛々した一也が怒鳴る。

 

 

一也「早く答えろよ!!!」

 

寿一郎「─────」

 

一也「アンタが進める《プロジェクトF》─────どんな内容か知らねぇけど、アンタは自分の子供を傷つけるっていうのか?!!あいつを傷つけるっていうのか?!!」

 

寿一郎「子供が知ったような口を叩くな!!!」

 

 

寿一郎は一也に、怒鳴り返した。

それを一也は思わず、黙ってしまう。

 

 

寿一郎「─────どんな風になろうと、私は()()()の為にする」

 

一也「()()()………?」

 

寿一郎「全ては計画─────《プロジェクトF》の為だ」

 

 

寿一郎の言葉に一也は愕然した。

彼の目は本気の目であった。

一也は震える声で言う。

 

 

一也「何だよそれ………何なんだよ……《プロジェクトF》って……」

 

寿一郎「これ以上、この件に関して踏み込まないでくれ─────そして、誰にもこの件に口をするな。二度とこの場に入り込むな。ここは─────君達子供が入ってはいけない聖域だ」

 

 

そう言いながら、寿一郎は去って行く。

一也は暫く愕然とし、動くことはなかった。

 

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 

この世界には謎が多い。

 

 

 

 

今までも─────そして、今回も。

 

 

 

 

もしかしたら、一也は触れてしまったかもしれない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この世界の─────禁忌(タブー)というものを

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

第2章 同好会再開編 終

 

 

 

 





かなりシリアスな回となりました…
次回からアニガサキ6話です!
次回でアニガサキ6話までいきたかった理由を言います。
それでは。
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