璃奈「…………」
璃奈は暗闇の中でスマホの画面を見ていた。
そこには、スクールアイドル同好会の動画だった。
それを、彼女は黙々と見ていた。
ピンポ〜ン……
璃奈「…………」
愛『りなりー!いる?!』
璃奈「!」
璃奈はスマホに出ている、インターフォンの外を見た。
するとそこには、スクールアイドル同好会全員がいて、それを彼女は驚いて小さく声を上げてしまった。
愛「少しだけ─────いいかな?」
璃奈はスマホで扉を開けた。
つまり─────『入っていい』っていう意味だった。
スクールアイドル同好会は入っていく。
英二「俺は入らないでおく」
一也「俺も。流石に男が女の子の部屋に入るのは駄目だしな」
ということなので、英二と一也は外で待機することにした。
スクールアイドル同好会は璃奈の部屋に入る。
最初に侑が「璃奈ちゃ〜ん…?」と聞いた。
璃奈『─────ここだよ』
全員「?!!」
─────声がした。
電気を付けてみると─────
かすみ「えぇ?!何で段ボール?!」
流石に無粋と思ったのか、侑は両手でかすみの口を抑えた。
彼女は抵抗をする間、愛が璃奈が入ってる段ボールの目の前まで歩く。
愛「─────りなりー?」
璃奈『……ごめんね……勝手に休んで……』
愛「─────本当だよ。心配したんだぞ?」
愛は少し怒っていた。
だが─────直ぐにしゃがんで優しく声をかけた。
愛「……どうしたの……?」
段ボールの中から出ないまま、璃奈は話した。
璃奈『─────自分が……恥ずかしくて……私は、何も変わってなかった………昔から『楽しい』のに『怒ってる?』と思われちゃったり………仲良くしたいのに、誰とも仲良くなれなかった……今もクラスに友達がいないよ………全部私のせいなんだ………勿論、『それじゃ駄目だ』と思って、高校で変わろうとしたけど………最初はやっぱり駄目で………でもそんな時に、愛さんと会えた』
愛「!」
璃奈『スクールアイドルの凄さを知ることができた!もう一度変わる努力をしてみようって思えた!歌で沢山の人と繋がれるスクールアイドルなら、私は変われるかもって─────でも……皆は『こんな事で』って思うかもしれないけど……どうしても気になっちゃうんだ……自分の表情が………ずっとそれで失敗し続けてきたから………』
璃奈の声は段々と震えていた。
彼女の切ない過去がどんどんと明かされていた。
当たり前のことを、自分だけができない。
自分が思っていることを、周りからは違うと思われる。
─────孤独だった。
それが悲しくて、辛くて、泣きたくて─────孤独だった。
これだと一生友達ができない………これからも………
そんな悲しい妄想が膨らんでいっていった………
璃奈『『ああ………駄目だ………誤解されるかも』って思ったら………胸が痛くて………ギューって………こんなんじゃ………このままじゃ………うっ………うぅ………私は………皆と繋がる事なんてできないよ………ごめんなさい………!』
英二と一也はやはり気になり、後からやってきて、廊下から彼女の過去を聞いていた。
あまりにも悲しく、辛く、苦しい過去に二人は胸が痛くなっていた。
???『僕は─────孤独だったんだ』
英二「?!!」
英二は頭を一瞬抱えた。
璃奈の言葉で、何故か懐かしい感じがした。
その人も、璃奈と同じ………いや………その前に………
英二(その前に………誰………だ………?)
侑「─────ありがとう」
璃奈『─────え?』
侑は璃奈に感謝を述べた。
予想外の言葉に璃奈は驚いた。
侑「璃奈ちゃんの気持ち、教えてくれて」
愛「うん─────愛さんもそう思うよ」
侑「私─────璃奈ちゃんのライブを見てみたいな」
璃奈『!』
侑「今はまだ、出来ない事があっても良いんじゃない?」
璃奈「え?」
愛と侑。
彼女達の言葉に続いて、英二と一也も言う。
英二「そうだな─────璃奈にはできるところとか沢山あるよな」
一也「ああ─────例えば、『頑張り屋で努力してる』ところとか」
英二と一也の言葉に続いて、次々とスクールアイドル同好会は彼女の良いところを言っていった。
更に愛は段ボールごと、璃奈を抱きしめた。
璃奈『ちょ……ちょっと……』
愛「ん?」
璃奈『………恥ずかしい……だけど─────ありがとう』
すると、璃奈は思いついた。
段ボールごと立ち上がり、閉めていたカーテンを開ける。
眩しい日の光が部屋に差した。
璃奈『─────これだ!』
─────そ翌日。
ついに、その時が来たのだ。
侑はステージ裏で璃奈に
その直後、彼女は
スクールアイドル同好会(頑張れ………!!!)
璃奈(今の私なら………きっと………!!!)
そして─────
璃奈『ニャニャーン!初めまして!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会の天王寺璃奈です!今日は今の私にできる精一杯のライブを観て貰いたいです!楽しんでくれると嬉しいな!』
観客のざわめきが聞こえると、白いスモークの中にゆっくりとスクリーンが割り、左右に開かれた。
その向こうには、顔面に付けてるボード・璃奈ちゃんボードをつけた璃奈がいた。
璃奈「─────」
璃奈は、鏡のように自身の姿が映る地面を見た。
─────今の自分はちゃんと笑えているだろうか?
そう思っていたら、ボードは笑顔になった。
璃奈「わぁ・・・えへ!」
〜ツナガルコネクト〜
─────璃奈のライブは、終わった。
終わった直後に、観客からの万雷の拍手を巻き起こった。
それを見た璃奈は言う。
璃奈「璃奈ちゃんボード─────にっこりん!」
璃奈ちゃんボードは笑った。
璃奈は思った。 これからも私の相棒として、共に送ろうと。
そして、このボードで色んな人に伝えるんだって。
それが─────璃奈の想いであった。
スクールアイドル同好会は一同に帰っていった。
璃奈「………えへ………」
璃奈は─────ようやく欲しかったものを手に入れたのだ。
???「………お、おい!!!いたぞ!!!あいつだ!!!」
???「なんだって?!!早速ご報告だ!!!指示を仰ごう!!!」
第3章 天王寺璃奈の想い編 終
次章、第4章
ターゲット・トランスノイド編
今─────歴史が繰り返される
これにて、アニガサキ6話が終わります!
璃奈の過去は、やはり書いていて辛いものがありました。
アニメでは表面しか捉えられませんでしたが、こうして文章にすることによって、より彼女の苦しみや葛藤が感じられたように思います。
また、最初にも『璃奈が最推し』と言いましたが、全くそうです。
だからこそ、彼女の過去を書いていく内に泣いてしまいました。
当たり前にできるはずものを彼女はできない。
それも彼女にとってはかなり辛いもの。
もし璃奈が現実にいたのなら、愛みたいに声をかけたいですね。
僕も理数系や機械が得意方なので、彼女とかなり気が合うと思います。
来世はラブライブニジガクに!(笑)
さて、ここまで読んでくださりありがとうございます!
以前にもお伝えしましたが、次回から作風が路線変更します!
この構成は元から決めていた流れであり、これまでのことは全てプロローグ、もしくは前座ということになります。
一つ言いますと………途中からラブライブキャラが登場しなくなったり、世界観もまたラブライブじゃなくなっていきます。
しかし一段落いくと再び原作通りに戻りますので、ご理解いただけると嬉しいです。
それでは次回からの新章を宜しくお願いします!