─────虹ヶ咲学園生徒会室。
ここで、生徒会長である中川菜々とモデルである、高校生には見えない大人風の凛々しい少女・
菜々「何の御用ですか?ライフデザイン学科三年─────朝香果林さん」
果林「ふっふっ…生徒全員の名前を覚えているって本当なのね。 じゃあ─────優木せつ菜さんも知っているかしら?」
菜々「えぇ…」
菜々は何も動揺せず、冷静に答えた。
そして果林は、わざとらしい仕草をしながら言う。
果林「スクールアイドルに興味があって、でも誰に聞いても学科もクラスも分からないのよねぇ~ 」
菜々「同好会は、優木さんとの話し合いの結果 廃部となりました。なので スクールアイドルの話なら、彼女は会わないと思いますよ」
果林「…ふ〜ん…そう…残念ね」
菜々の言葉に、果林は残念そうに言う。
だが、それはわざとらしいだけで何処か残念そうには見えない。
─────そんな会話をしているタイミングでグラサンマスクの少女が猫を片手に何か企んでいた。
少女「─────作戦開始です!」
少女はそう叫んだ。
─────同時刻。
菜々が口を開いたタイミングである声が耳に入る。
菜々「ご用件はそれだけで─────」
少女『キャー!!!猫よー!!!』
果林「?」
菜々「猫?」
─────廊下から聞こえた。
果林と菜々は、そこで会話を止めた。
声の方へ行く為、菜々が扉を開けると─────
菜々「一体何で─────」
猫「ニャー!」
菜々「うわっ?!」
白い猫が菜々に飛び込み、その衝撃で彼女は尻餅をついてしまう。
そして、白い猫は「ニャー!」と鳴きながら、この場から逃げるように走り出した。
菜々「あっ…!こら!待ちなさぁい!」
そんな猫を追いかける菜々。
果林は今の出来事に困惑しながらも、生徒会室の扉を開き、この場を後にしようとしていた。
少女「─────」
だが、そんな果林が扉を開けた隙にグラサンマスクの少女は生徒会室に入る。
少女「にひひ…今がチャンスです!」
グラサンマスクの少女は、何かを探していた。
ガサガサゴソゴソと音を小さくたてながら、何かを探す。
すると、『スクールアイドル同好会』と書かれたネームプレートを見つける。
少女「うひょお~!ありました! 」
ようやくお目当ての物が見つかったのか、喜びの声を上げるグラサンマスクの少女。
だが喜びも
菜々「…何をしているんですか?」
少女「…………」
菜々「…………」
少女は菜々に見つけられ、冷や汗がダラダラと流れる。
菜々はそんな彼女にジーっと見つめ、暫く沈黙が訪れる。
そして─────
少女「ギョェー!!!もう帰ってきたんですかぁ?!!しかし─────もう目的は果たされましたぁ!!!さらばぁ!!!」
そう言って、忍者もビックリな逃げ足の速さで、生徒会室の扉を出るグラサンマスクの少女。
菜々「ああっ!待ちなさい!」
少女「…べー 」
グラサンマスクの少女は最後に生徒会長を煽るように舌を出すと、ネームプレートを持ってこの場から逃げだした。
菜々「はぁ…全く…」
英二「んじゃあ、行ってくる。親父」
寿一郎「ああ」
英二は靴を履き、家から出る。
寿一郎はそんな彼を見送り、リビングへと戻ったのであった。
だが、英二は知らない。
再び新たなる出会いになるということを。
アニガサキ2話が始まりました!
できるだけ早くアニガサキ6話まで行きます。