趣味で書いているようなところもあるので、温かい目で見てくれると嬉しいです。
誤字脱字、表現力の無さ等々があるかもしれませんので、ご了承ください。
幻想郷──忘れられしものたちがたどり着く最後の楽園
そんな楽園にも争いというものは存在する。
形や程度は何であれ少なからずある。
今回は──異変、という形なだけ。
ただ、その命を、思いを、未来をかけた異変なだけ──
何度も聞いた弾幕が爆ぜる音があたりに響く。
拳同士がぶつかり合い衝撃波が生まれる。
弾幕が飛び交う、命を懸けた戦場──
大切な者達が命を散らし、失われた仲間がいたからこそたどり着いた決戦の場──
膠着状態が続く戦いのなかで、力の限り殴り、弾幕を放ち、能力を使い、互いは相手の隙を探る。
そこには二人の者がいる。
この異変を終わらせるために戦う者──
──相対するはこの異変を起こした黒幕。
二人の戦いは終局を迎えようとしていた。
先程まで自身と戦闘を行っていた相手の動きが急に止まった。
「なんだ……?終わりか?」
(かなり手こずったが、あいつももう体力の限界のはず…)
自身の拳に魔力を集中させる。
「はぁ…はぁ……」
相手は息を切らし、その場から動けないでいる。
「ま…だ……カハッ──」
(そもそもあの体で動けていたことの方がおかしなことだったが──)
「さすがに自分の体を過信しすぎたな…。後先考えずに使い続けたツケが回ってきたな……」
「──そろそろ終わりにしてやる」
相手は空中に浮いてはいるものの依然としてその場から動くことができずにいる。
その体は見るからに満身創痍──
それは軽く小突いただけでも倒れてしまいそうなほど……
両者の勝敗は明らか──
(これで……終わりだ──)
拳を握りしめ、頭をめがけて振る。
──だが、その攻撃は空を切った。
(かわした…⁉いや…落ちていって……ああ、浮いていられるほどの余力も無くなったか……)
──見れば重力に引っ張られ、その体は下に落ちていっている。たまたまタイミングが合い、攻撃を避けることができたのだろう。
「運の良い奴だな…。だが、二度はない……」
「このまま落ちればお前は地に叩きつけられて死ぬ。まあ、その寸前に魔力を振り絞れば即死は免れるかもな。もしかしたら、上手く着地できるかもしれない……」
「だが─」 自身のまわりに弾幕を作りだし、
「──これをかわして着地することはできない」
「お前にはこれをかわす体力も、防ぐ魔力も残っていない。これを防いで地面に叩きつけられるか、これによって消し飛ばされるか」
「好きな死に方を選ぶといいさ……」
言い終わると同時に弾幕を奴に向かって放った──
しかし、弾幕はどこからか飛んできた別の攻撃によりすべて防がれた。
「……⁉」
(何だ…?どこから飛んできた…?あの弾幕はあいつのものではないはず……。だが……ここにはあいつ以外にいないはず……)
(──ならば……誰が……)
目の前で起こった事態に困惑していたその瞬間のことだった。
「これで……終わらせる──!!」
自身の背後から聞き覚えのある声が聞こえた。
それは、もう聞くことはない──
いや、聞くはずがない声が──
「──っ⁉」
(何故、あいつが……)
自身にとって正に
予想外の出来事に、一瞬反応が遅れる。
「夢想天生──」
相手の周りに一瞬のうちに弾幕を張られ、それらが放たれる。
「…ッ⁉」
相手に向けてとっさに弾幕を放とうとする、
──が、下から飛んできた弾幕が腕に当たり、それを妨害する。
「なっ…⁉」
「はは…遅ぇよ……」
自身に残る魔力全てを使った正真正銘最後の一撃、これを放つことにより地面との激突を防ぐ魔力が無くなったものの、顔は満足気だった。
(後は頼んだからな……。しっかり終わらせてくれよ──)
「やれ──霊夢」
自身の役目を果たした者は、小声でそう呟き、重力に身を任せ、落ちていった。
「──くそッ!!」
巫女から放たれた弾幕が目の前にまで迫る。
打ち消そうにも先程の攻撃で溜めた魔力が分散してしまった。
(まずい、このままでは……、どうすれば…?…弾幕は……?いや、間に合わない……)
(なら、能力で……)
「…っ⁉」
弾幕が寸前に迫る──
(なっ──⁉)
とっさに手を前に突き出し、弾幕を受け止めようとするものの、じわじわとその間は縮まっていく。
(これで、決着をつける──この一撃で終わらせる!!)
「はあああぁぁぁーーー!!」
弾幕は彼女の意思と共鳴するように、その速度を、威力を上げ、体を焼き尽くさんとする。
「──ッあ゛あ゛ああアア゛アァァァァッ──!!」
肉が焼かれ、抉られるような痛みが襲ってくる。
弾幕を押し返そうとする腕が悲鳴を上げ、限界を訴える。能力を使おうにもその余裕すらない。
そして、
──抵抗虚しく、弾幕は体を貫いた。
弾幕が当たった勢いで体が吹き飛ばされ、そのまま下に落ちていく。
体に空いた穴から血が溢れ出てくる。
(…胸から下の感覚が無い……)
「──ゴフッ……」
喉に詰まっていた血が口から吐き出される。
(腕の……感覚も……無い……)
おそらく、弾幕を受け止めようとした腕は吹き飛んでしまっただろう。
(視界が…ぼやけて……)
強い眠気が襲ってきた時のように目蓋が重く感じる。
思考が定まらなくなってきたところではっきりと
(死ぬ……のか……?)
『死』
──生物にとっていつかは訪れる逃れられない運命
生物は本能で死を恐れているものの、それを完全に理解することは非常に困難なもの──
『死』という言葉は分かれど、『死』そのものを理解することは、死ななければ分からない。
──だが、それを感じることだけはできるだろう。
──しだいに、痛みが消えていく。
だが、痛みが無くなっていくのと同時に無くなった分を埋めるかのように死が明確になっていく。
(こんな……とこ…ろ……で……)
──『死』と聞いて思いつくことに『苦痛』挙げる者もいるだろう。
だが、命が尽き果てる時に感じるものは痛みだけではない。その状況によって感じるものは違う。
しかし、死ぬ寸前に感じるものは痛みなどではなく、その先にある、『無』なのかもしれない。
体から力が抜け、目を開けていることもできなくなっていく、意識が遠ざかっていき、何も見えず、感じもしない中、ただ自身の死を待つことしかできなかった。
(ま……だ………)
しだいに朦朧としていた意識は深い奥底へと沈んでいった。
こうして、この幻想郷で起こった異変は黒幕の死を以て幕を閉じることとなった。
「縺オ縺オ縲√≠縺ョ蟄舌′縺?>縺九@繧会シ」
これを読んでいるということは本文を読んでくださったということでしょうか?
こんな小説を読んでくださり、ありがとうございます。
これを書いてる時に思いました。言葉って難しい。
なので、分からない所は雰囲気で感じとってくだされば助かります。
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