もちろん抵抗するで、拳で   作:暇けんぴ

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中編

 ショウマと双子の戦いから数か月。

 その間に色々な出来事が起こった。主に大きな出来事は二つ。一つは、ストマック社が新たな仮面ライダーを生み出したこと。

 

 ストマック家の次男、ニエルブが製作・改造を施した仮面ライダーヴラムがショウマたちの前に立ちはだかった。その力は強大で、当時のショウマたちは苦戦を強いられた。だが拳二が本格的に参戦することで、形勢逆転。拳二がヴラムを抑えることでショウマたちはアルバイトのグラニュートたちを倒すことに成功していた。

 

 そうした日々が続く中、ショウマはヴラムに変身するグラニュート・ラーゲ9の過去を聞くことに成功する。彼によると、彼にはかつて弟が居てその弟も闇菓子に魅入られたグラニュートの一人だった。闇菓子によって狂暴になり、それを求めてアルバイトに手を出していたが、正気に戻り自身が犯した罪を自覚してストマック社から逃げようとするも、粛清される。最期は兄の下に帰り、後悔と共にその命を落とした。そんな弟の仇を取るためにストマック社に潜入しているのだ。

 

 その経緯を聞いたショウマは、自身と同じストマックの被害者の一人として、ストマック社に反旗を翻すことを提案。ラーゲ9はそれを一度は蹴るも、再び交渉に来たショウマと共に行方不明となった家族の情報提供を呼び掛ける家族の様子を見て、自身の過去を重ねる。自身も弟が闇菓子に魅了され失踪した時に彼らと同じように人々に呼び掛けた。それに答える声がなかった悔しさと焦燥感を今も忘れることはなく、人間も同じ想いを抱いていることを知ったラーゲ9は、本名であるラキア・アマルガという名を伝えると共に提案を飲む。

 

 早速二人はヒトプレス回収に来たエージェントの後をつけ、ストマック社に侵入。地下工場への経路を熟知しているショウマに多少疑念を持つも特に何も追及しないラキアと共に、道中エージェントたちを倒しながら工場へとたどり着く。

 ベルトコンベアに並ぶヒトプレスを回収していると、二人に向かって斬撃が飛んでくる。慌ててそれを避け、斬撃が飛んできた方向を見るとグロッタがやってきた。

 

「久しぶりね、赤ガヴ。よくしてあげたのに私たちの邪魔をするなんて悲しいわ? それより...ラーゲ9。赤ガヴと一緒にいるってことは、私たちを裏切ったってこと? 大好きな闇菓子はもういらないの?」

 

「闇菓子...んなだるいモン食ったことねえよ!」

 

 グロッタの問いかけに、今まで隠し続けた怒りを露わにするラキア。自分と弟の人生を狂わせた闇菓子。それを製造・販売するストマック社に復讐する。そんなラキアの意志を聞いたグロッタは、自分の知ったことではないと一蹴する。

 

「アンタの弟も他の奴らも、みーんな自分から手を出したのよ。ストマックに加担したならその罪を背負う覚悟もあるはずでしょ?」

 

「...貴様っ!」

 

 グロッタの言葉に怒るラキアはドライバーを装着し、ヴラムへと変身。グロッタへと殴りかかる。それを片手で防ぎ、足払いで転がせて踏みつけるグロッタ。変身してなおある力の差に驚くも、ショウマにヒトプレスの回収を任せるラキア。それを阻止せんと鎌を振ろうとするが、膝を蹴られて態勢を崩してしまい狙いが外れてしまうグロッタ。

 二人の戦いを他所に、ショウマは工場内にあるヒトプレスを近くにあるアタッシュケースの中に詰め込んでいく。全て回収し終え、ラキアを呼ぶショウマ。それに応じ、グロッタから距離を離し、目隠しの斬撃を放つ。グロッタはそれを手で払い、二人を追いかける。

 

 途中からグロッタが生み出したエージェントも参戦し、二人を追いかける。必死に逃げ、何とか扉の間に出るも次にどこに行けばいいのかわからない二人。そんな二人に向かって、空中から鎌を思い切り振るうグロッタ。ショウマは攻撃が当たる寸前でガヴに変身し、何とかダメージを抑える。

 

 そうして攻撃に巻き込まれながら扉を潜るガヴたち。扉の先はとあるライブ会場。そこではライブが行われており、大勢の人々が居た。そんな中で突如現れる仮面ライダーと怪人を引き連れる女に驚く観客たち。それを気にせず、グロッタはミミックキーを外し、自身の力を解放する。

 

 怪人態に変化したグロッタに観客たちは悲鳴を上げながら一斉に逃げる。それを気にすることなく、ガヴとヴラムに攻撃を仕掛けるグロッタとエージェントたち。その様子を逃げながら撮影する観客がSNS上にアップし、それを見た絆斗と拳二は急いで現場に向かうのだった。

 

 場面は戻り、ガヴはケーキングフォームに変身し、眷属であるホイップ兵を生成して彼に回収したヒトプレスを預け、自身はグロッタの足止めをする。一方、ヴラムはエージェントたち相手に一人戦う。

 戦力差がある中、ヴラムはニエルブから提供されたもう一つのゴチゾウを使い、ゼリーカスタムに変身する。ゼリーカスタムの力で心臓に負荷がかかるも透明になり、エージェントたちを翻弄。戦力差を覆し、無事撃破する。

 

 その後、ガヴと合流し二人でグロッタを相手にする。その時丁度絆斗が現場に到着し、敵であるはずのヴラムと共に戦うガヴに疑念を持つ。そのことを知らない二人は、即席の連携でグロッタに攻撃を入れていく。二人の攻撃が入るも、グロッタの能力により衝撃を吸収・チャージされ、お返しにと数倍の力でパンチを食らう。

 

 有効打がない中、ガヴは何とかして逆転しなければとガヴのハンドルを回し、エネルギーを右足にチャージする。それを見たグロッタも鎌にエネルギーを集めていく。

 槍を突き刺し、生クリームでできた道をガヴが高速で通り過ぎる。そしてチャージしきった右足を叩き込む。それに対し、グロッタは鎌をガヴの足に当て、力をぶつける。

 

 ガヴの攻撃が通るかと思われたが、あっさり破れてしまう。吹っ飛ばされたガヴと肩で息をするヴラムを見つつ鎌を肩に担ぐグロッタ。だがガヴの一撃が効いたのか、肩に担いだ瞬間、鎌が粉々に砕け散った。それを見たグロッタは嬉しそうに声を弾ませる。

 

「思ったよりやるじゃない、赤ガヴ。腐っても()()()()()()()()()()ねぇ」

 

 何気ない彼女の言葉。だがそれはその場にいた三人に衝撃を与える。

 

 今まで自身にストマックの血が流れていることを話していなかったショウマ。もし知られたら絆斗やラキアに信頼されない。そう考えていたショウマは、恐怖から話せずにいた。

 だがそれを今のグロッタからの言葉を受け、一緒にいるラキアと偶然居合わせた絆斗が知ってしまった。

 

 恐怖がショウマを襲う中、グロッタは人間態に戻り後を去ろうとする。だがそこにあの男がやってくる。

 

 

「グロッタァァアアアアアアアアア!!!!!」

 

 

 その声を聞いたグロッタは笑みを深め、声のする方を向く。

 

 

「拳二ィィイイイイイイイイイ!!!!!」

 

 

 全速力で駆け抜け、拳を振りかぶる拳二に対し、全力で対抗せんと拳をぶつけるグロッタ。二人の拳がぶつかり、衝撃波が発生して周りにいる三人を吹っ飛ばす。

 人外と人外染みた力を持つ人間。その二人による戦いが周りに影響を及ぼしながら始まる。

 

 お互い距離を取ると、グロッタはまたミミックキーを外し、怪人態に変化する。そして拳二に向かって跳び、かかと落としを浴びせる。それを両腕でガードし、衝撃をそのまま返すように建物の柱に向かって投げつける拳二。柱にぶつかりながら吹っ飛んでいくグロッタは、途中で背後の柱を掴み、そのまま勢いを殺す。そして柱を折り、それを振り回しながら拳二に向かっていく。

 

「お前! 一人だけ武器持ってんのズルいだろ!?」

 

「だったらアンタも何か使いなさい!」

 

「やりづれぇんだよっ!!!」

 

 グロッタに文句を言いつつ、彼女が持つ柱をあっという間に粉砕する拳二。それを見て文句を言うなと頭突きを食らわせるグロッタ。頭突きを食らい額から血を流すも、笑みを浮かべ倍返しと頭突きをし返す。それを受け頭が仰け反り、隙ができる。その隙を突き、頭を片手で掴み、地面に叩きつける拳二。その衝撃でクレーターが出来上がり、離れて見ていた三人は引いていた。先ほどの衝撃の事実なんてすぐに吹っ飛ばされてしまい、三人一緒に拳二とグロッタはヤバいと同意していた。

 

 地面に叩きつけられたグロッタはその衝撃を吸収し、右足に籠める。それに気づいた拳二が足を振り下ろす。それにぶつけるように右足を振るうグロッタ。二人の足がぶつかり、また衝撃波を発生させる。もう何回目か分からない衝撃波に、観戦している三人の頭がぼさぼさになっている。

 

 二人の足は拮抗していたが、グロッタが押し勝ち拳二を蹴り上げる。そしてそのまま空に向かって跳び、渾身の浴びせ蹴りを食らわせる。勢いよく地面に叩きつけられた拳二は、流石に堪えたのか降参する。

 そろそろ四桁に突入する二人の戦い。今回はグロッタが勝利した。

 

「フフ、ちょっと鈍ってきてるんじゃない?」

 

「うるせぇ...お前のゴリラ度が増しただけだ」

 

「あ? 誰がゴリラですって?」

 

 戦いが終わり、人間態に戻ったグロッタは拳二の言葉に青筋を立てながらアイアンクロ―する。頭がミシミシと音を立てているのにも関わらず、拳二は更に煽っていく。それに限界が来たグロッタは、頭突きで拳二を黙らせ、帰って行った。

 二人のやり取りを見ていた三人は、もう怖いこの二人とビクビクしていたのだった。

 

 

 

 


 

 

 

 これが一つ目の大きな出来事。

 そして二つ目は、また新たに現れた仮面ライダーと狂気の実験。

 

 ショウマがストマック家の末子と知った絆斗は、その事実と今まで自分に隠していたということにショックを受け、ショウマと喧嘩別れという形で一時離別していた。

 

 そんな中、ショウマにそっくりな人物が街中で人々に迷惑をかけているとSNSで情報を掴んだ絆斗は、現場に向かう。現場の近くで犯人と遭遇。服装と髪型以外はショウマと瓜二つだった。だが、その腹に持つ物は似ているようで異なる物だった。

 

 黒色のガヴを持つショウマ(?)は見たことないゴチゾウを装填し、変身する。黒い身体にアーマーを纏った姿をしたガヴ。その姿に驚きつつも自身もヴァレンに変身して交戦する絆斗。

 

 たとえ相手がショウマであろうとグラニュートなら倒すとガヴに猛攻撃するヴァレン。だがガヴの稚拙ながら強大な暴力の前に苦戦する。とそこにラキアが二人の戦いを発見。ヴラムに変身してガヴに攻撃する。これにヴァレンは手を組んだはずではと驚き、攻撃の手が止まる。

 

 ヴラムがガヴにトドメを刺そうとするが、それをヴァレンが止める。その隙にガヴが二人の前から逃げたことで戦いが終わる。

 変身を解除した絆斗は、ラキアに何故ショウマを攻撃するのか問いただすが、それを聞いたラキアが笑いながら一蹴し、絆斗の方こそグラニュートという理由でショウマを倒そうとしていたのではと言い、去って行く。それを受けた絆斗は、自分でもどうすべきなのか分からないと誰への怒りかもわからないまま拳を振るわせる。

 

 その後、ショウマと会いお互いの心の内を曝け出した二人は和解する。そして再び謎のガヴが暴れているという情報を得て現場に向かう。そこで会ったもう一人のショウマは自身を『ビターガヴ』と名乗り、黒いガヴ、基ビターガヴへと変身する。それを見た二人も変身し、交戦する。

 

 和解した二人のコンビネーションを前に、ビターガヴはなすすべもなく倒される。その余波で変身が解けたショウマが用水路に落ちそうになったところを絆斗が助けたことで事なきを得る。だがその時、ショウマの中である記憶が甦る。それは、自身が幼いころにストマック家で絆斗の母親と出会った記憶だった。

 

 ショウマは自身が絆斗の母と出会った記憶を絆斗に伝える。だがその記憶の結末は悲惨なものだった。

 

 幼いショウマを連れ去られた人間だと勘違いした絆斗の母は、一緒に脱出しようとストマック家を探索する。その際中、ベッドに横たわり機械に繋がれた人たちを発見しその中にショウマの親が居ないか尋ねる。その時、ランゴがエージェントを引き連れその場に現れ、父親のブーシュがショウマを探していたことを告げる。それに謝るショウマに、絆斗の母はショウマが人の皮を被った化け物だと思い、突き放す。

 

 ショウマを受け止めたランゴは、自身の眷属に彼女を捕らえるよう命じる。何度も脱走を試みていた彼女は、これ以上何かされる前に闇菓子のスパイスにしてしまおうと部屋にある機械に繋がれた水槽の下に連れてかれる。泣き叫ぶ彼女に対し、無慈悲に水槽に落とされる。中に入っている液体によって、彼女の身体が溶けていく様を見ていたショウマは、いつの間にかその記憶を頭の奥底に封じ込めていたのだ。

 

 全貌を聞いた絆斗は呆然とし、そんな彼に対しショウマは自分の所為だと謝罪する。それに対し絆斗は、ショウマの所為ではないと頭ではわかっていながらも、母の末路に情緒が不安定になり突き放してしまうのだった。

 

 このことが原因か、ショウマは少し前から悪かった調子が更に悪化。いくらお菓子を食べてもゴチゾウを生み出せなくなる。

 一方、絆斗は自身を改造した科学者の酢賀研造から受け取った新たなゴチゾウの力に引き込まれ、更なる力を求めるようになっていく。

 

 二人の歩む道が離れていく中、ショウマたちが倒したはずのビターガヴがまた現れ、ショウマとラキアはそれに対処するため日々戦う。その戦いの中でビターガヴが何者かによって作られた存在であることを知り、まだまだ現れるだろうと予測する。

 そんな中、ショウマはビターガヴとの戦いの中で新たな力『ブリザードソルベフォーム』を獲得する。それによって体調不良ではあるもののビターガヴを撃退していく。

 

 そんな日々が続く中、ある日ショウマと幸果は帰宅途中で倒れている絆斗を見つける。絆斗は新たな力『チョコルドフォーム』の力を使って単身グラニュートを撃破し続けていたが、その副作用で身体に大きな負担がかかっていた。その負担が積み重なり、遂に倒れる事態までなったのだ。

 

 絆斗を連れてデンテの住処に行き、彼に治療を頼むショウマたち。その時、ショウマが知らないチョコルドゴチゾウを見つけ、酢賀が何かを知っているのではと考えたショウマは、単身酢賀の研究所に乗り込む。だがそこで酢賀の罠にかかり、ビターガヴたちによって拘束されてしまう。

 

 治療を受け目覚めた絆斗の下に、酢賀からショウマを人質に指定の場所まで来るよう伝えられる。それを受けた絆斗は約束通り一人で指定された場所に向かう。そこで待っていたのはビターガヴに拘束されているショウマと、それを従える酢賀の姿だった。

 

 絆斗が来たことを確認した酢賀はショウマを解放する。そして次に見せたのは...

 

 

 

「で、なんだっけ? あー、そうだ...()()

 

 

 

『ビヨンドバイオロジー! ベイク!』

 

 

 

 自身が変身する新たな仮面ライダー、ベイクだった。

 

 ベイクは自身の生み出した力を試すべく、ショウマに殴り掛かる。それに対し、ショウマはガヴに変身し、抵抗する。二人の戦いが始まるが、ベイクの力は強大で体調不良のガヴでは手も足も出ない。

 そんな中、ベイクはある事実を話していく。自身の実験にこれまで絆斗を入れて8人が犠牲になった。その中には絆斗の師匠である塩屋壮士も含まれていた。塩屋はグラニュートによってヒトプレスにされ、闇菓子に使われることなく真っ二つに割られていた。その様に仕向けたのは、なんと酢賀だったのだ。

 

 全ては自身の望む結果を得る為。その為に他人の犠牲を厭わない酢賀に、絆斗の精神は限界を迎える。そんな絆斗をどうにかするべくガヴは一時退却を選択する。

 

 自分の所為だと自身を追い詰める絆斗に、ショウマは何とか落ち着かせ自身の心情を話す。それに対し、絆斗も受け入れ、前に進もうと二人の間蟠りが解消される。

 そんな二人の前に酢賀が現れ、自身の下に戻ってくるよう言う。だが絆斗はそれを拒否する。それを受けて酢賀は自身の計画を諦める訳にはいかないとベイクに変身する。身体に負担が残る絆斗は変身できないが、デンテに何か策があるはずとショウマはバイクを召喚し、絆斗に一人デンテの下に向かうように言い、自身は変身してベイクを抑える。

 

 ケーキングに変身するも本来の調子がまだ戻らないガヴは、ベイクに苦戦する。そんな中、しばらくして絆斗がラキアも使用するヴラムスタギアを手に戻ってくる。それを装着し、ブランク状態のゴチゾウを使って変身しようとするも、変身できず。そんな絆斗にまたも自身の下に戻るよう言いながら寄ってくるベイクに、ガヴが相手しようとするも変身解除に追いやられてしまう。

 

 絆斗は生身でもベイクに対し、自身の覚悟を露わにしながら抵抗する。それに感化されたショウマも再び立ち上がり、二人でベイクと対峙する。その抵抗が無駄だとベイクはあしらうも、二人は諦めない。その二人の想いに共鳴したのか、ショウマのガヴから新たなゴチゾウが誕生する。

 

 二人の絆を具現化したゴチゾウ、『フラッペいずゴチゾウ』をショウマから託された絆斗は、それをヴラムスタギアに装填して変身。新たな姿である『フラッペカスタム』へと変身を遂げた。

 

 時を同じくして酢賀の研究所ではヴラムとビターガヴが戦っていた。

 全てを終わらせようとするヴラムとそうはさせないと抵抗するビターガヴ。二人は研究所内を移動しながら戦い、やがてとある部屋へたどり着く。そこは子供部屋の様な内装をしていたが、部屋の奥にはその雰囲気に似合わない物があった。

 

 そこにあるのはビターガヴの培養水槽。水槽の中には無数のビターガヴが存在し、今も目覚めの時を待っている。

 

 そんな悍ましい光景を目の当たりにしたヴラムは、この連鎖を断ち切ろうとビターガヴを抑え、必殺技のチャージに入る。それを止めようとビターガヴはヴラムにしがみつき、必死に抵抗する。

 

 そんな中、この部屋に二人の人物がやってくる。

 

 

「こんなもの、()()見ることになるとはな...」

 

 

「人間も大概ね...」

 

 

「なっ、お前らは!?」

 

 

 やってきたのは拳二とグロッタだった。

 

 敵同士であるはずの二人の組み合わせに驚くヴラムを他所に、呑気に部屋を見渡す二人。一通り見終えると、グロッタは鎌にエネルギーをチャージし、拳二はヴラムにしがみつくビターガヴをアイアンクロ―ではがす。

 

「お前らは生まれるべきじゃない」

 

「ここで終わらせてあげる」

 

 二人はそう言うと、拳二は握力を強めてビターガヴを握りつぶし、グロッタは鎌を振り下ろして斬撃を放ち、水槽を爆破する。呆然とするヴラムを他所に、二人は一仕事終えたといった風に部屋から出ていく。それを慌てて追いかけようとするも、既に二人の姿は無かった。

 

 一方その頃、新たな力を手にしたヴァレンは、ベイクに決別を意味するトドメのパンチを放ち、撃退した。その後、ショウマと絆斗は改めて自身の想いを伝えあい、絆を深めるのだった。

 

 これが大きな出来事の二つ目である。

 だがこの先に人間界とグラニュート界。両方を巻き込む壮大な騒動が起こることを彼らはまだ知らない...

 

 

 

 

 To be continued……

 




公式からの供給が多すぎて情緒がバグりちらかす...好きィィィィ!!!
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