ねこみみ少女を引き取った   作:だんご/dango

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ラブコメお試し


ねこみみ少女を引き取った

やるだけ無駄だと感じたのはいつからだろうか

 

姉が死んだときだろうか。それとも娘が死んだ時だろうか。

全てを失った時からだろうか。

 

私の父は昔の大戦に従軍したらしい。

父は私にこう言った。

''すぐ答えを見つけようとするな。答えを求める中での縁や道を大切にしろ''、と

 

それでも自分は何も見つけることが出来なかった。

こんな自分でも守りたいものはあった。でも守れなかった。

 

齢14でそれを突きつけられるとは思わなかったのだ。

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◆◆

 

無駄に時間が経った。今年で二十歳だ。

大学に行ってもなかなか友達はできず(知人はできたが)、唯一出来た友達とゲームをしていた。

 

「お前って彼女とか作んないのか?」

 

友達にそう言われた。絶対無理である

 

出来て失うのはもうたくさんだ

 

「作んないぞ。絶対に」

 

「そんなこと言ってるくせに俺とは仲良いじゃん」

 

こいつは入学した時、一方的にずっと絡んできたやつだ。話してみたら意外と気が合って仲良くなったのだ。

 

「お前は…やっぱそう言うのナシだ」

 

「おぉ~?彼女は作るだけ無駄だと思ってるのに俺は無駄じゃないのか?おぉ~?」

 

ぶち殺したい今すぐこいつを

 

「黙れ」

 

「ゆるして☆」

 

こんな日常生活を送っていた。一応この生活にも満足している。バイト先も見つかり安定した生活を送っている。これ以上の幸せはないと思っていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

◆◆

バイトも終わり家に帰ろうとした。

 

仕事は忙しいがやりがいもある。

ここの店長には恩がある。家族を失い行く宛てがなくなった自分を拾ってくれた恩人だ。

感謝してもしきれないだろう。

 

そんなことを思っているとふと店長がこんなことを言い出した

 

「君、1人で寂しいとは思ったことないかね?」

 

「え?いやそんなに思ったことないですけど」

 

「そうか、これとは関係ないが君にお願いがあってきたんだ」

 

「君、一人暮らしだろう?ちょっと家族になってもらいたいんだ。」

 

……………………………………?

 

何言ってんだこの人?店長と結婚するの??

 

「新手の告白ですか?」

 

「説明が足りなかったな。最近私の知り合いの家族が死んでそこの娘さんを引き取ったんだ。」

 

「はぁ」

 

「人を引き取るってのは命を預かるってことだ。重々承知している。しかし私にも仕事があり忙しい時がある。」

 

「はぁ」

 

「そこで君に私の娘を預かってもらいたいのだ。」

 

「は???????????」

 

「お願いだ。君にしか頼めないんだ。その子もなかなか懐いてくれないし……」

 

そう。店長はアホである。命を預かるってことを分かってない。

 

「ならなんで引き取ったんすか……」

 

「いや、娘を誰が引き取るかで押し付け合いになってて……つい……」

 

店長が小さくなった。これでも30代なのに

 

「ちなみにその子は……」

 

「10歳だ」

 

まぁ当たり前の話だろう。

妹もだいたいその頃には父親離れしていた。

 

「どうだ?引き取ってみないか?」

 

猫とかのノリで言うなよ……

 

「自分はお断りしようか……」

 

ふと父の言葉を思い出した

 

「いや、やってみます。」

 

「ありがとう。葵くん。」

 

感謝されるのも悪くないと思った。

 

店長との縁、大切にしようと思った。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

◆◆

 

「紹介しよう。彼女が夏希。結月夏希だ。」

 

「ゆ……ゆじゅ……あっ」

 

「結月夏希です……これからよろしくお願いします……」

 

「僕は葵。よろしく」

 

握手しようと手を出してみた。店長の後ろに隠れてしまった。

 

そういえばこの子……フード被ってるな……

 

「よ……よろしく……」

 

向こうから手を出してくれた。とりあえず握手した

 

「これからよろしく頼むよ、葵くん」

 

バ先から家まで徒歩なので帰りにコンビニに寄ってアイスを買った。

すこし嬉しそうな顔をしていた

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

◆◆

 

家に着いて少し一休みした。夏希がなにか言いたそうな顔をしている

 

「わたし……実は隠してることあります」

 

「ん?なんだい?」

 

すると夏希がパーカーのフードを脱ぎ始めた

 

「実は私……猫耳があるんです。」

 

え?

 

 




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