チート魔術「リサイクル」で行く異世界逃亡録!~ラスボスだったけど、性別変えて逃げれば良くね?!~   作:クレナイハルハ

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最弱武器+奴隷少女→特撮ヒロイン覚醒!え、マジで?

何故かラスボスに成り代わり、勇者に討伐されないよう女体化した私、ルシナ・ヴァンゲイン。

旅に必要な様々な物とこの世界での常識等を学ぶ為、ビギング王国で一番の商会、サラスティ商会に訪問し奴隷、他の獣人とは違い白い髪と赤い瞳をセフィ・ローゼスと出会い購入した。

サラスティ商会を後にしたセフィを連れて無事宿に帰ってきた私は当てられた部屋にてセフィと向き合っていた。

現状は二人でベッドの上に座り対面している感じてある。

 

「そ、その……セフィは床に」

 

「ダメだすそんな事は許しません、セフィは奴隷だけど私にとってはこれから一緒に行動する従者の予定だから。」

 

「で、でも奴隷が主人と一緒の場所に座るのはいけないって」

 

「他の人はどうか分からないけど、私は気にしないから」

 

どこか落ち着かない様子で部屋を見渡し、耳をペタリと垂れさせたセフィ、ううん不安な様子のケモ耳美少女も素晴らしいネ!特に垂れた耳と不安そうに見渡す動作が可愛い!!

やっぱりこの子を買って正解だ!誰だよステータス低いなら諦めるかって買うのやめた奴。

ゲームのときは手にすることが出来なかったけど、今は現実として手に入れた。

いやぁいきなり奴隷購入して旅を開始だなんて、まさにラノベみたいな展開だね、異世界じゃなくてゲームの世界だけど。

でも、ここからは真面目な話だから気分を整えるためにもコホンと咳払いしてから口を開いた。

 

「セフィ、私達はこれから旅に出ます」

 

「うん、護衛は任せて」

 

両腕を胸元でグッとしてフンスと意気込みをいれそう話すセフィに思わず引き締めたはずの頬が緩んでしまう。

そういえば、身の回りのお世話や常識の教授を頼もうお思ってたんだけどセフィって戦えるのかな?ゲーム通りのステータスなら完璧なんだけど。

 

「護衛って、セフィは腕に自身があるの?」

 

「ご主人様、セフィは獣人。人より力が強い」

 

「うーん、護衛っていうより従者……私の身の回りのお世話目的で買ったんだけど」

 

「も、もちろんそっちも頑張る!!」

 

なるほど、人より獣人は少し力が強いのか。

また一つ、ゲームの世界についてより賢くなった気がする、この世界に早く順応してラスボスだとバレないようにしなければ!

 

「そっかそっか、ところでセフィはどんな武器が使えるの?旅は一応危険な訳だし、自分を守る武器が無いとね!」

 

私自身の体は守れる、まぁラスボスですし?まだ戦闘事態はしたこと無いから不安だけど。

それにしても、セフィはどんな武器を使うのだろう。何が似合うかな、杖?それとも短剣とか?

 

「セフィはガントレット、かな?」

 

「うん、知ってた」

 

セフィが使える武器を聞いた私は、何となく分かっていた現実から目を背けることを止めた。

この世界、【Light Up The Darkness】のゲームシリーズは様々な武器が登場する事で有名だ。

最初のシリーズ、私がクリアしたゲームでは異世界の王道である剣や両手剣、他にも槍に短剣、ガントレット、弓、杖のレパートリーがある。

パッと見、武器の種類が少ないように見えるかもしれないが私がプレイしたのは初期も初期だから武器はこれだけだ。

一応、ゲームを購入する際に調べた限り後のシリーズでは魔導銃に刀、双剣や長槍&短槍を組み合わせる双槍、銃剣や盾などとにかく色々な武器が登場する……あぁ、無印移行のシリーズも遊びたかった魔銃とか使いたかったなぁ(泣)

まぁ、とにかくそんな沢山の武器があるわけなのだがそんな初期武器の中でもっとも不遇な武器、それがガントレットである。

両腕を纏うグローブのような鎧で、敵を殴る物理特化な武器だ。そしてこの武器唯一の攻撃方法は、殴るだ。

リーチも短く、使える技も少なくダメージもどちらかと言えば両手剣の方が大きい。

不安だ、かなり不安だ。友人の言うガントレットの残念さを確かめた私が言うのだから間違いない。

でも………それでも!!

こんな可愛い従者の願いは可能な限り答えてあげたいのがご主人様というものだ!!

 

「わかったよ!じゃあ明日はガントレットを買いにいくのとセフィの服とかも買いにいこっか」

 

「いいの?」

 

「持ちのろん!!」

 

そう言いながら心配そうな顔をするセフィにら笑い掛ける。

お金の心配?そんなの必要ないネ!!今の私は大金持ちぞ?フハハハハ!!……なんてなー、そんなに荒くは使わないしセフィのガントレットは適当に安く買ってリサイクルで強い武器に作り直そう。

セフィには申し訳ないが、不遇な武器とよばれる武器を使って守って貰うのは少し不安なのだ。

 

『マスター、ガントレットでしたら此方をお持ちです』

 

腕輪から聞こえたウィズの声と共に目の前に四角のプレートが現れ、そこにはアイテムの名前と詳細が描かれていた。

 

─────────────────────

【ウィンドガントレット】

風の魔術属性が込められたマギアウェポン。

両手の手甲に嵌められた翡翠色の宝石には風属性の魔術が込められており、装備すると身軽になりスピードが上がる。

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お、リサイクルするのに丁度良さそうなアイテムがある。

たぶん、ルシャーナの宝物庫にあった奴だよね?宝石の類しか売ってないし、これでガントレットを買わずにすみそうだ。

そう思いながらプレートを消してセフィへと視線を戻すとセフィはキョロキョロと周囲を見ていた。どうしたの?そんなに可愛い仕草しちゃって、晩御飯が豪華にしかならないゾ☆

 

「誰の声?この部屋、セフィとご主人様しかいない」

 

「そっか説明しないとね。セフィ、さっきの声はこのブレスレットからだよ」

 

そう言いながら右手につけたブレスレットをセフィに見せると首を傾げる。まぁ、普通はブレスレットって喋らないだろうし、そうなるのも仕方ないよね。

うん、首を傾げるセフィも可愛い!好き!

 

『始めまして、セフィ様。私はマジカル☆ブラストロッド・インフェクタス、マスターであるルシナ・ヴァンゲイン様のサポートを行うマギアアイテムでありマギアウェポンでございます。どうか気軽にウィズ、とお呼び下さい』

 

「凄い、しゃべるマギアアイテム始めてみた!!ご主人様!凄い!ウィズ凄い!!」

 

『当然です、マスターにより産み出されましたので』

 

目を見開き凄いとブレスレットを見つめるセフィにまるでドヤァと言う幻聴が聞こえるような言い方をするウィズ。そこ、ドヤァするの私じゃないの?ねぇ、ウィズ?

 

「ご主人様、凄い。こんなマギアアイテム作れる、凄い!」

 

「まぁねー!!」

 

元とは言え、ラスボスボディなのだから当然……だとしても美少女に褒められるなんて流石に気分が高揚しますネ!!

セフィの目を輝かせるような仕草も相まって凄くグッドだよ。

え?ブラストロッド?弄ってきてるような、そんな気しかしないでもないがセフィの可愛さには全てが許せるのだ。

取り敢えず、さっきのガントレットをリサイクルしてセフィが使えて強いアイテムにしないと、彼女自身の自衛の為でもあるし。

そう思いながらマジカル☆バッグ~天使の翼~事、マジカル☆バッグにからウィンドガントレットを取り出す。

うん、凄いゴツゴツしてる。

まぁ、戦うならこの方が良いんだろうけど、セフィには指先が爪になってるような感じのガントレットが似合うと思うんだよね。犬?なのか狼なのか分からないけど。

取り出したウィンドガントレット2つをベッドの上に並べる。

 

「これが、セフィの武器?」

 

「いやいや、まだだよ。このままじゃあね、さて!ルシナのリサイクル教室はっじめっるよー!!」

 

「よ、よー?」

 

隣の部屋の人に迷惑にならない程度の掛け声を上げながら両手を握り、拳を上に突き上げると私の真似をしたのかセフィが小さく握った拳を上げた。

うん可愛い、さてさて唸れ私の想像力!!

ガントレットか、ガントレットの元ネタである手甲は確か騎士が着けていた手の甲を守るための鎧である籠手だったはず。

そんなガントレットだけど、どちらかと言えば私が想像できるのは特撮とかでヒーローが身に付けてるブレスレット型のアイテムなんだよね。

セフィが着けるなら、今の黄色とか緑じゃなくて青とか紫だと映えるよね。

真っ白なセフィが青色とかの寒色のガントレットを見に纏って敵を殴る……うーん。

それだけだとまだ弱い気がする、うーんやっぱりただ殴るだけだと近距離に特化しちゃうし遠距離の武相が欲しい。

某宇宙を燃やす聖戦士みたいに遠くに拳を届けさせるみたいな、あとはそうだなぁ……セフィがゲームの通りのステータスならスピードがかなりに高いはず。

それならいっそのことスピードをあげる?いやなんなら某天の道を行く人や十秒間だけの加速を持つヒーローみたいな周りより早く動くみたいなのも良いかも!

なんなら風の魔術属性が備わってるし、空も飛べたら最高だよねぇ……よし、取りあえずこんな感じで。

 

「万物に新たな形を!不遇なるこの武器に救いを!リサイクル!」

 

手を翳し二つのガントレットを適当に考えた詠唱を唱えると覆うようにいくつもの魔方陣が出現して空中で回転しながらガントレットを作り替えていく。

もう見慣れた光景だけど、改めてみたら魔方陣がガントレットを覆うのは全体をスキャンしてるみたいに見える。スキャナーで全体をスキャンしてからた作り直すみたいだ。

やがて出来上がったのは、先ほどとは違い青いガントレットだった。

両腕の手の甲には丸い紺碧の宝石が嵌められ指先は氷のような水色で狼の爪のように鋭く、引っ掻いたりされたら血がブシャアしそうな感じだ。

使って戦闘してた子になにやってんだ○○ー!と声をかけたくなるようなような感じの見たをしている、それに所々に線が入っていてまるで展開しますよといった感じのデザインをしている。

 

「ふっ、これなら良い感じでしょ」

 

額に流れている汗を拭うように手をおでこの前に置く。

こんなんで汗をかくような体じゃあ無いけどねとにかく格好いいガントレットが出来たのは確かだし、早速詳細をみてみようか。

 

「ふぅ、早速鑑定どーん」

 

早速ガントレットの方へと手を向けて鑑定を行うと、プレートが現れるので確認する。

 

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【雷狼烈風拳アームド☆アクセレア】

古き時代に存在した風と雷を操る伝説の狼、その力が君の両腕に蘇る!!

手甲に嵌められた紺碧の宝玉、ウルプルーフクリスタルから風と雷の力を引き出し全てを守れ!アクセレア!!

待機状態である2つの指輪をかち合わせることによって両腕を覆うバトルモードに展開出来るぞ!

 

『ACCEL CODE:BLITZ』

疾風の如く、全て置き去る速さで、獲物を狩る狼あり。

 

『BUSTER CODE:STRIKE BORUTO VOLT』

獲物、爪届かぬ場所ならば、その拳、雷となりて、敵を穿つ牙となる。

 

『FLY CODE:AERIAL』

その獲物、大空を舞うならば、疾風纏いて、大空駆ける足とならん。

 

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「うむうむ、なるほど……特撮かな?」

 

「?」

 

なんだろう、説明文からして特撮だわ。

なんなら次回予告っぽい感じなのどういうこと!?それになんか必殺技みたいなの生えてきてるんですけど!?

いかんいかん!落ち着け私、取りあえずこの文章から、コードと付く言葉の効果がどんな感じなのかうっすら予想できそう。

でも使うまでは分からないわけだし、後でセフィに装備して使って貰うしかない。

そう思いながらアクセレアに触れるとアクセレアは光ると、段々と小さくなりやがて黄緑の小さな宝玉がついた2つの指輪に変わった。

 

「ガントレットが、指輪に?」

 

「なるほど、これが鑑定プレートにあった待機状態か」

 

早速リングモードとなったアクセレアを手に取って眺めてみる、重さは普通の指輪と同じくらい?なのだろうか……まぁ、前世も含めておもちゃの指輪ぐらいにしか縁のないお一人様ですし?

ファッションでも指輪のネックレスなんてしたこととないし、ちゃんとした指輪?には触れたことがないから分からない。

翼のような見た目のインフェクタスと比べてアクセレアの指輪は風を表しているような三つの斜め線が紺碧の宝玉に刻まれているのが特徴的なデザインになっている。

 

「セフィ、両手を貸して」

 

「ん」

 

頷いて両腕を私に向けてきたセフィの手を持ち、まず右手に指輪の状態となったアクセレアを中指に通す、次に左手の中指にもアクセレアを通す。

 

「少し、大きい…」

 

なん回りか大きくて、手をしたに向ければ落ちそうな待機状態のアクセレア。

このままだとずっと着けているの大変そうだ、指から落ちてしまうのが簡単に脳裏に浮かぶよ。

 

「ご主人様、これセフィには大きい。だから指輪が落ちちゃ───」

 

セフィが両手に通っている指輪に戸惑った様子をしていたが、突如として両手のアクセレアに嵌められた宝玉が光ると指輪が小さくなりセフィの指にちょうどいいサイズに縮小した。

 

「指輪が、ちょうどよくなった……」

 

ま、まじかー……これもリサイクルの効果なのか?いや絶対に違う気がするがどうなんだろう。

とにかく、アクセレアがセフィにしっかり装備されてるならこれで大丈夫なのだろう。

問題は、アクセレアの説明文にあったコードと名前のと付く3つの文だ。

待機状態である指輪からバトルモードであるガントレットモードにするのは、部屋の中から大丈夫だろうが、流石に日中だと危険だし何より目立つ。実験するなら夜か町から離れた場所が良いだろう。

 

「ご主人様、この指輪?だとセフィ、ご主人様守れない」

 

両腕の腕輪を見て首をかしげるセフィ。

 

「ふふふ、セフィ。指輪と指輪をかち合わせるようにこうしてみて?」

 

くふふのふ、アームド☆アクセレアがバトルモードに成ったときの反応が楽しみだと思いながら、両手を握り拳同士をぶつけ合うように実演して説明するとセフィは両腕を見ながら恐る恐る両手を握りしめ指に嵌めた指輪をかち合わせた。

 

『ARMED-ACCELEA RISE UP!』

 

すると、彼女の指輪から英語で起動を意味する言葉が鳴る。指輪に嵌め込まれた紺碧の小さな宝玉ウルプルーフクリスタルが発光し、ウルプルーフクリスタルの上に魔方陣が現れ回転する。

 

「え?、えぇ!?」

 

セフィの腕を覆うように半透明のアームド☆アクセレアが現れると回転していた魔方陣が光り、宝玉を中心にガシャガシャと言う音をたてながらブレスレットがセフィの両手を覆うガントレットへと形状を変形させていく。

両腕を覆う青いガントレット、その手の甲には丸い紺碧の宝石ウルプルーフクリスタルが埋め込まれ、指先は氷を思わせる水色で指先が狼の爪のように鋭くなっていた。

 

『ACTIVATED』

 

殴っても引っ掻いても相手に大きなダメージを与えられそうな、特撮でも通じる感じの良い感じのガントレット、アームド☆アクセレアを装備したセフィは腕を動かし装着されたアクセレアを眺める。

なんか、スッゴい特撮っぽさを感じる。

 

「凄いご主人様、セフィこれなら戦える」

 

やがて満足したのか、胸の前で両手をぐっと握り締めるセフィに、更にアームド☆アクセレアの機能を説明するために口を開く。

 

「セフィ、そのガントレット……アームド☆アクセレアには3つの力があるのだ!!」

 

気分は特撮でアイテムを開発した博士だ、そう言いながらアクセレアを指差す私だけど、セフィはどうやらアクセレアを眺めていたからか、私の声が聞こえていない。

しくしく、ご主人様は悲しいです。

 

「……これならセフィご主人様の盾なれる」

 

「……しないからね?」

 

嬉しそうに目をキラキラさせながらそう言うセフィの言葉に即座に否定の言葉を伝える。

セフィ、嘘でもそんなにキラキラした目で言うことじゃないよ?盾にするなんてしないよ?

だれが好んで可愛い子を近くにいたお前が悪い的な真似してガーディングなベントで肉壁にするのさ?

あ、やろうとする奴いたら即座にブラストロッドで撃ち抜くゾ☆

戦闘もまだしたことないけどね?

 

「えー、こほん!セフィ、そのアームド☆アクセレアには身に付けた人……つまりはセフィが使うことが出来る3つの特別な力があるのだ!」

 

「3つの力?……」

 

「このガントレット、アームド☆アクセレアにある3つの能力!それは!!」

 

「それは?」

 

興味津々なセフィのようでご主人様嬉しいです!さて、アームド☆アクセレアの3つの力だけども……。

 

「わかんない!」

 

てへぺろ☆とばかりにペッコちゃん顔で正直に話した。 実際、本当に分からないのである。

アームド☆アクセレアでの戦闘方法は殴る、鋭くなっている指で引っ掻く等が想像できる。

でも、鑑定プレートの最後に記載されたコードと名前がついた魔法?らしき能力。

ゲームでは武器を装備することによって特別な技を使えるようになる、なんて事はなかった筈だ。まぁ、私がやったのは最初のシリーズだけだから後のシリーズでのゲームはどうか分からないけど。

だから、効果については実際に試すしかない。

 

「わかんないの?作ったのに?」

 

「うぐっ!?」

 

キョトンとしたまま放たれた無邪気な言葉の矢は見事に私の心臓を射貫いた。

このラスボスボディに膝をつかせるとは、流石はセフィ。

まぁコードとついた技が分からないのは確かな事実だ。

コードとついた名前のソレは能力の解説的な文からある程度は予測できるがあくまでも予測、実際はどんなのかは分からないのだ。

 

「ま、まぁガントレットとしてはかなり強めだから後で試してみよう。取りあえず今から買い物ね、セフィと私の服を買いにいくよ!」

 

そうすっかり忘れていたが、先程のサラスティ商会では私とセフィの分の服類を全く買わずに出てしまっていたのである!

我ながらうっかりさんだぜ、わたしの服はこの服があるとしてもセフィは違う。

買い取ってきたばかりだからなのだろうが、セフィは麻とワンピース。美少女が着るならばもっとフリッフリのヒッラヒラのを着せにゃならんのだ!

やっぱり側にいて貰うならメイドかな?ミニスカでもロングスカートで良い!あ、個人的にはパンツは縞パンだとなおのこと良し!!って誰に性癖開示して誰に説明してんの私?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゲーム【Light Up The Darkness】では各町に様々なショップが展開されている訳だけど、中でもこのビギンズ王国には、プレイヤーにとって最高と言っても過言ではない店がある。

町の路地裏、ある服屋さんに向かうとなんとなんと日本の服が手に入るのだ!!

正確にはプレイヤーの故郷の服と似た服を作っているおばさんがいるのである。

このお店はゲームをクリアするごとに様々な日本の服が追加され、ゲームのキャラクター達を着替えさせることが出来るのだ!

しかもこのゲーム、ストーリーが展開することによって服の過激度もアップ!開発陣には相当な天才とかいて変態と読むタイプの人とコスプレに熱と命を燃やしていた人がいたに違いない!!

目の前にあるゲームで見た店の入り口横にあるショーケースに飾られたゴスロリにメイドに軍服を着た少女の体型の3体のマネキン、これは間違いなくあの場所だ。

私は確信を持ってその店の扉を開いた。

 

「こんにちわー!美少女に会うさいっこうの服と下着と装飾を求めてやって参りましたー!」

 

「話を聞かせてちょうだい」

 

店の扉を開けて中に一歩入った瞬間に目の前に片眼鏡をかけたポニーテールの女性がいた。 ゲームで何度も見てきた人の姿が見えて私は勝ちが確定した一角獣の様に心の中で勝ち確を叫んでいたのだけど、なんでこんな目の前にいるの?ゲームでは店員さんはだいたい奥で読書をしていたのに。

 

「……その、話が早いのは嬉しいんですが何故入り口に?」

 

「美少女がお店に来てくれる気配がしたからだけど?」

 

「そっかぁ……」

 

うんうん、なんで?と思うが受け入れよう。

ここはゲームの世界であり、日本生まれ日本育ちな私にとっては異世界。

この世界では常識に囚われてはいけないんですね、これが、本当の逸般人ってやつかぁ……。

 

「それで、服や下着を欲しいのはあなた?悔しいけども、あなたの着てる服以上にあなたに似合う服は悔しいけど用意できないわよ」

 

そう言いながら悔しそうに目を伏せる、まぁこれは私がリサイクルで作った服だし……そういえばまだ服は鑑定したこと無かったよね?あとでやっとくか。

 

「いやいや、私はいいんですよ。まぁ、下着とかは欲しいんですけど。あと付け方も教えて欲しい

ですけど、服が欲しいのは一緒にいる子で」

 

「どこにいるの?」

 

「へ?」

 

後ろを見るが、店に入った私の後ろには誰もいなかった。

あれ?セフィどこ?もしかして迷子!?

 

「ちょっ、ちょっと待って下さいね?」

 

そう言いながら店の外に出ると、何故か店のショーケースの前で立っているセフィがいた。

 

「セフィ、どうしてそこに?」

 

「?セフィは奴隷、ご主人さまの買い物は一緒にいかない。お店の外で待つ、帰る時の荷物持ちが役目……」

 

「違うからね?はい、ご主人様命令。お店に入って買い物するときはいつも一緒です、復唱!!」

 

「ご、ご主人さまと買い物するときはいつも一緒、です!」

 

「いついかなるものも、ご主人様と奴隷は一緒!おはようからお休みまで一緒にいます!言われない限り離れません!撫でて貰いたいときはすぐに撫でて貰います!はい、復唱!!」

 

「い、いついかなるものも、ご主人様と奴隷は一緒。おはようからお休みまで一緒にいます、言われない限り離れません……撫でて貰いたいときはすぐに撫でて貰います!」

 

「良し!と言うわけで、セフィもお店一緒に来てねー」

 

「あ、でも、セフィ……」

 

「さっき、なんて言ったっけ?」

 

「い、いついかなるものも、ご主人様と奴隷は一緒。おはようからお休みまで一緒にいます、言われない限り離れません。お店に入って買い物するときはいつも一緒です?」

 

「そう、だから一緒にきてねー」

 

そう言いながらセフィの手を引いてお店にはいる、すると店員さんは何故か天井を眺めていた。

 

「あれ、店員さん?」

 

「待って、今は素晴らしい美少女同士の素晴らしい会話に感動してるの。」

 

「?」

 

店員さんが何故か限界化してる……店から見えるどこかにそんな二人がいたのかな?

 

「尊み、そうこの感情を言葉で表現するならば"尊み"、その言葉こそ相応しい気がするわ。さて、あなたの言っていた欲しい服はその子の?」

 

「Yes!Exactly!じゃなくて、その通りです!この子に会う可愛い服を求めてきました!」

 

「えっでも、セフィは奴隷だから古着とかで……」

 

「は?ダメ!古着とか絶対にダメ!セフィの為にここに着たんだからね!?セフィの為に持ってるお金ほとんど使って服を作って貰う気で来てるんだからね?!」

 

マジカル☆バッグ天使の翼を抱えて詰め寄りながらそう話すと、何故か隣で店員さんがまたもや天井を眺めている。

 

「え?」

 

「あなたのご主人様がそう言ってるのだから、美少女は美少女らしく、大人しくいい服を来なさいな」

 

「え?」

 

そう言いながらセフィの肩に手を置いてそう話す店員さんは早速とばかりに私へと振り向くと片眼鏡をくいっと上げてメガネをキラリと輝かせながら口を開いた。

 

「それで、美少女にはいい服をと分かっているこの子の幼いご主人さん?この子の服を買うのと私に作って貰うのが目的で来たみたいね?」

 

「その通りでぇす!でも、本命の服をいきなりっていうのは少し早くないですか?せっかく来たのもありますが店には素晴らしい服が大量です!セフィにはまずこの店の色んな服を着て貰い、第一回!セフィファッションショーをしたいのです!!あ、勿論着た服は買いますので」

 

「よし、今から店はあなたの貸し切りよ。存分にやりましょう、全面協力するわ」

 

「やったぜ!……でも、そこまでして貰っても良いんですか?」

 

「勿論よ、なぜ最初からここまであなた達にしてあげてるのか私も困惑してるけど。今は一つだけ分かる、あなたは私の同類であり同士じゃないかってね」

 

「店員さん!」

 

「ユルよ、ユル・ドレクレス。あなたとは仲良くできそうね♪」

 

「ルシナ・ヴァンゲインです、セフィのご主人様で一応冒険者で旅してます!」

 

早速どの服を着せようかと盛り上がるルシナとユルに、呆然としたセフィ。

 

「あ、セフィは何か服に関しての要望はある?」

 

「その、動きやすかったらなんでも…」

 

「な、なんでも!?よし分かった!!」

 

次の瞬間、セフィは何故か背筋をザワリと変な感覚が襲った。何故かその場から逃げなくてはならないというような使命感にも似た感覚、だが先程のルシナと復唱した言葉を思い出して、その場に残ることを選んだ。

さて、店内に並べている服だけでなくショーケースの服まで取り出していくユルとルシナ、そんな二人によってセフィはスク水、ゴスロリ、セーラー服に軍服や和服に魔女ッ子や小悪魔的な服とかなり着せ替え人形にされた。

スク水はほぼ下着と変わらない、ぴったりくっついて着て恥ずかしい。

ゴスロリは動きにくい、これじゃあご主人様守れない。

セーラー服は動きやすい。

と、セフィはそんな感じで様々な反応を見せてくれた。

流石は元はゲームの世界、かなりのコスプレ的な服が沢山ありまして私は大満足です!

あ、ちなみにセフィは服の好みというか、要望はは動きやすいものであれば何でも良いらしいので全部私が決めさせて頂きました!

わたし要望と欲望と願望がかなーり入った素晴らしいものです!

 

「これが、私の夢!私の望み!私の願望!!」

 

「その姿に救われる姿があるわねぇ……ルシナちゃんの要望の服があって完璧な仕上がりねぇ……」

 

ユルさんとは服の装飾やデザイン、そして美少女にはいい服を着て欲しい的なシナジーでスッゴク仲良くなりました!

この世界でこんなに仲良くなる人が出来るとは、私驚き。

さてさて、私たちはおいておいて最終的なセフィちゃんの姿を、赤面しながらも着ている服のスカートの裾を握って此方を見つめるセフィちゃんの格好をご紹介しましょう!!

白と青の膝まであるタイプのスカートのメイド服に、青と白の縞々オーバーニーソックス!

白髪はそのままで、首に着いた『縛りの首輪』というマギアアイテムには、猫なら着けてみたい鈴を着けてみました!それもちゃんと外せる仕様!「セフィ、狼族なのに……これじゃ猫」と言うセフィでしたが、私に決めて良いと言ったセフィのせいだよ?

そして勿論、ファッションにはあまり詳しくないのですがユルさん曰く動きやすいブラジャーと、私の壁である青と白の縞々パンツも勿論履いて貰っております!全部私色です!!

 

「うぅ、ご主人さまのばか、へんたい……」

 

「ぶふっ!?」

 

鼻血が出るんじゃないかと思うぐらいの言葉に出来ない高揚感に思わず両手で鼻を覆ってしまう。こ、これが異世界ケモ耳私専用フルカスタム美少女、威力が……違いすぎる!

ちなみに横目でユルさんを見れば見事に鼻から血の滝を作ってらっしゃいます。

色々な方向からセフィを眺める、うんうんグッド!ベリーベリーグッドです!!

即座にユルさんにサムズアップするとユルさんもサムズアップしてセフィを連れて店の外に出た。

ちなみに私の下着に関してはユルさんのアドバイスを聞きつつ店にあった普通の物を選んである。ちなみにだが、服類のお金はしっかり払ってある。

いやぁ、本当に過去の私のバカヤロー!ここまで化けるぞ?武器が最弱でもつれて行けば良かっただろー!

そういえば服を買いに外に来た訳だけど、まだ太陽は傾いてないな?これなら少しだけ門の外の平原に行っても許されるのでは?

 

「セフィ!アクセレア試しに行くよ!」

 

「はい、ご主人さま」

 

くぅー!メイド服の子にご主人様呼び!本当に最高だネ!常に癒しがやってきて凄く凄くストレスフリーだよ!

そんな私たちが向かったのは、ビギンズ王国の門から少しだけ外に出て進んだ平原。

ゲームに置いてはピース平野と呼ばれていて、敵が出るのはもう少し先に進んだ場所。

ちなみにだが、ゲームと違ってしっかりとウサギのモンスターとか少し先に見える。

なので、セフィーに与えたアクセレアの検証がすんだら私のインフェクタスの方もどんな力があるかを見ていきたいね。

そんなことを思いながら昼から夕方へと傾きつつある夕日を横目に、アームド☆アクセレアを展開したセフィを見る。

 

「早速だけど、アクセレアの性能テストを始めるよ!」

 

「うん、がんばる!」

 

そう言ってぐっとアクセレアを纏った手を握り拳を作るセフィ、取りあえず怪我がないことを祈りながら私はアクセレアのコードを上から試すことにした。

 

「まずは『ACCEL CODE:BLITZ』からだね、鑑定したところ"疾風の如く、全て置き去る速さで、獲物を狩る狼あり"て言う一応説明っぽいことがあるから、もしかしたらすっごい速さで走れるのかも!無理そうだったりキツかったらすぐに止めてね!!イノチダイジニーだよ!」

 

「やってみる!」

 

そう言いながらセフィは深呼吸すると、ゆっくりと唱えた。

 

「あくせるこーど、ぶりっつ?」

 

『ACCEL-IGNITION!』

 

するとセフィの装着したアクセレアの手の甲に嵌め込まれた宝玉、ウルプルーフクリスタルが光輝きアクセルという音が鳴った瞬間、その場からセフィが消えた。

 

「へ!?セフィ?セフィ!?何処に」

 

『ACCEL-OVER』

 

周りを見渡すが何処にもセフィの姿は見えない、暫くは様々な方を向きセフィの姿を探していると、突如私の目の前にセフィが現れた。

 

「わわっ!?セフィ何処に言ってたの?急に消えてビックリしたよ……」

 

「セフィ、なんか凄く変な感じだった。セフィだけ何時も通り動いてるのに、ご主人さまはすごくゆっくり動いてた」

 

「え?」

 

セフィだけが何時も通り、セフィ以外はゆっくり動いてた。これってつまり、セフィだけが速く動いてた?

これってもしかして……周りより速く動いてる?

つまり特撮の加速フォームじゃん!?

付き合ってやる10秒間だけとか、スタートアップ的な周りより速く動けるあれ!?ヤバ!?こんなのチートじゃん!?

 

「つまり、セフィはアームド☆アクセレアの力で周りより速く動くことが出来るのかも?ちょっと待ってね?」

 

そう言いながらマジカル☆バック天使の翼からユニン硬貨を十枚程取り出す。お金じゃないものでも良いかもしれないが、今のところ所持品で丁度良いのこれぐらいしかないのよねぇ。

 

「セフィ、今からこれを全部上に投げるから地面に落ちる前に拾ってみて」

 

「え?わ、分かった……」

 

「じゃあ行くよ?せーのっ!」

 

困惑しつつも頷いたセフィを確認しユニン硬貨を宙に投げる、宙で掌から離れたユニン硬貨が回転し光を反射しながら落ちていく。

 

「セフィ!」

 

「アクセルコード、ブリッツ!」

 

『ACCEL-IGNITION!』

 

そう言いながら取り出したユニン硬貨を上に投げる、即座に宙に投げられたコイン達が次々と消えていく。そしてすべてのコインが消えたと同時に、『ACCEL-OVER』と言う音声と共にセフィが両手を握った状態で現れた。

 

「セフィ、どうだった?」

 

「ご主人さまの言う通りだった、アクセルコードブリッツを使ってたときのセフィ凄く速く動いてる。ご主人さまの投げたお金、全部止まってたから簡単に取れた!」

 

そう言いながらセフィの掌に収まったユニン硬貨を受けとってユニン硬貨をマジカル☆バック天使の翼に入れる、やっぱりアームド☆アクセレアの『ACCEL CODE:BLITZ』は装着者を一時的に高速で移動させる力のようだ。

 

うーん、これはチート……いやまだ弱武器に対する速さを強化しただけ。まだぶっ壊れ武器ではない……はず!

 

「次に行こうかセフィ。次は『BUSTER CODE:STRIKE VOLT』だね、鑑定の説明は"獲物、爪届かぬ場所ならば、その拳、雷となりて、敵を穿つ牙となる"だから遠くの敵を攻撃するための何らかの攻撃を飛ばす技だと思うよ!取りあえず、あそこにある木を狙ってやってみよう!!」

 

そう言いながら適当に近くにあった木を指差す、あれだったら大丈夫だろう。近くに誰もいないし、試して木が倒れても問題ないだろうし。

 

「あの木を狙って?えっと、ばすたーこーどすとらいくぼると?」

 

『BUSTER-UNLEASH!』

 

先程と同じようにアームド☆アクセレアから音声が発せられた瞬間に、アームド☆アクセレアの走行に走る隙間のような線から外側に広がるように展開されていき、手の甲の宝玉にバチバチと雷のような物が帯電する。

アームド☆アクセレアの変化に驚いていたセフィだったが、ゆっくりと握ったアクセレアの拳を握り木へと向けて振るうとアクセレアの拳から勢い良く雷が放たれ、木へと向かう。

アームド☆アクセレアから放たれた雷があたった木は真っ黒に焦げ、時折雷が枝と枝の間で走っている。

 

『BUSTER-OVER』

 

その音と共にセフィの身に付けたアームド☆アクセレアが元の状態へと戻っていく。

 

「あ、アトミッ○サ○ダーボルト……」

 

嘘でしょ、特撮系の手から光線かと思ったら小宇宙を燃やす法だった?

わ、我ながらかなりのぶっ壊れ武器を……いやいやいや!まだ!まだ分からない!今後のゲームでぶっ壊れの両手剣とか魔導銃とか出てる可能性だってあるし、これくらいないとこの世界で生き残れない。

しかも逃げる相手は勇者だ、逆にもっと力がないと困る!

 

「す、凄い…これならセフィ、ご主人さまを守れる!どんな相手からでも守れる!!すごい、すごい!アクセレア、ご主人さまが私の為に作ってくれたマギアアイテム、すごい!!」

 

興奮したようすで両手のアクセレアから私へと視線を移すセフィ。

うーん語彙力、でも美少女からの褒めは最高ですねー!

やっぱりあのときに買う選択をしなかった私は無能では?ってことは今の私超有能!!

 

「最後の能力実験だよセフィ!最後の能力は『FLY CODE:AERIAL』、鑑定の説明では"その獲物、大空を舞うならば、疾風纏いて、大空駆ける足とならん"ってあるからセフィは空を飛べるかも!!」

 

「セフィが空を飛べる?ご主人さま!セフィ飛んでみたい!飛びたい!」

 

「もちのろん!早速行ってらっしゃいセフィ!魔法じゃない力でこの世界の空をかけられるのは、もしかしたらセフィが始めてかもよ!!」

 

そう言いながらセフィを応援しつつ、もしもの時を考えてウィズに落ちてきた時のクッションや助けるための魔術を用意して貰いつつ、魔術を最大限に使うためにマジカル☆ブラストロッド・インフェクタスをバトルモードにしておく。

すると覚悟が決まったのか、セフィはワクワクした眼を輝かせたまま口を開いた。

 

「ふらいこーど!えありある!!」

 

『FLY-SOAR!』

 

セフィが唱えた言葉を認識したアームド☆アクセレアの手甲に埋め込められたウルプルーフクリスタルが光り輝き、アームド☆アクセレアの展開される装甲同士の隙間が淡く光る。

セフィの両足首に、中央に鳥の羽根が描かれた縁の回転する明るい緑色の魔方陣が出現する。

明るい緑色の光が淡く軌道を描き、セフィの細い足元にそっと絡みつく。

 

「セフィ、行く!」

 

そう言いながらセフィは走りだし、勢いをつけて大地を蹴って注へと飛ぶ、そして更に宙へ踏み出したセフィの足はまるで彼女の足裏だけに小さな空間が生まれたように、風の足場が現れる。

透明な輪郭に、淡く風紋のような紋様が浮かぶそれを踏み更に上へと、空へと上がってあく。

 

……これ、飛ぶと言うよりかは走って翔け上がってる感じ?

私のイメージだと妖精みたいに翼を生やしたり、某鉄人ヒーローみたいに両手の掌から風を出して飛ぶイメージだったけど、アクセレアで飛ぶのはあんな感じなんだ………。

 

「見て!!ご主人さま!セフィ、飛んでる!飛んでるよ!楽しい、楽しい!!」

 

「そっか、良かった」

 

いつも無表情とは思えない程に、年相応の笑顔を浮かべる宙を駆けるセフィにそう返事を返す。

白い髪が舞い浮かべるセフィの笑顔は凄くかわいくて言葉には表せない物だった。

 

「取り敢えず、これで戦力は大丈夫そうかな……あ見えた。やはり私の選んだ服は完璧なパンちらをオールウェイズで供給してくれる、とてもグッド!!」

 

そうして欲望を抑えず堂々と宙を駆けるセフィアを眺めるルシナ・ヴァンゲインは知らない。

後の【Light Up The Darkness】シリーズではガントレットは大幅強化の恩恵を受け、プレイヤーによって魔改造され某錬金術師のように剣を生やしたり、某アメコミでアイアンなヒーローの様に魔術で攻撃出来るようになっている事。

そして彼女がリサイクルで作ったアームド☆アクセレアはそれらを凌駕する性能となっており、チートになっていることを、ルシナ・ヴァンゲインは知ることはない。

ただ彼女は、目の前で空を飛ぶ自分の欲望の全てを詰め込んだ格好をした美少女のスカートから時折チラリと見える縞パンのチラリズムを、だらしない顔で見つめていたのだった。

 





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