「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…」
一人の青年が石畳に頭を何度も何度も何度も打ちつけながら正面の墓碑に謝罪を述べる
「俺が……俺が……」
青年は真紅色の光を薄っすらと放つ太刀を握りしめながら、墓碑の前で啜り泣き続ける
「…俺が…終らせる……だから……だから…」
太刀を鞘から抜き、構え消える様な声でそう呟く
「だから――」
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「え?エーテリアスを探すってどう言う意味なのお兄ちゃん?」
そうアキラへ驚きながら問うリンへ
「意味って…その言葉の通りだよ、正確には"とあるエーテリアス"を見つけに行くんだよ」
淡々と言うアキラにリンは更に
「その"とあるエーテリアス"ってなんなの?」
アキラはその問いに答える様にスマホを取り出し、写真を見せる
「通称"落武者"体格は僕達と同じ位なのに異常な程の再生力と身体能力を持つエーテリアスだよ」
その写真には、般若の面を付けた人エーテリアスが瓦礫を飛び越えながら移動している瞬間を捉えていた
「へ〜お面を付けたエーテリアスなんだ〜、でもそれだけで特別扱いされてるの?」
ふと疑問を呟くと
「いやいや、このエーテリアスは他には無い…いや僕達すらやらない様な事をするんだよ」
一拍置いて、その異常性を告げる
「エーテリアスなのに“エーテリアスを"倒すんだよ、まるで取り憑かれたかの様に…どんな攻撃をされようが回復しながら襲うって言うね……」
「その癖に調査員とかは攻撃しないのに暴徒やギャングみたいな悪者は始末するって言う異常な個体なんだよ」
その異常な性質を聞き、リンは驚きと困惑しながら
「なんでそんな危険なエーテリアスを探すの…?」
理由を尋ねると今度は、とあるサイトをアキラは開き理由を述べる
「今、防衛軍がこの個体の情報を募っているから、しかも情報次第じゃお金も出るみたいだからね、やらない理由が無いよ」
そう少し興奮しながらも、リンへ説明をする
「そうなんだー…なら調べてみようよ!」
二人は落武者の目撃情報が多いと言われる零号ホロウ内へイアスを使い探査を始める
「ねぇ、お兄ちゃん、やけにエーテリアス少なくない?」
そう言うのも無理は無く、暫くホロウ内を探査しているにも関わらずエーテリアスが見当たらないのである
「ありがたい事だけど、何か怖いね…ほら嵐の前の静けさみたいな−」
何か言おうとリンが口を開くが、喋る前に物陰の裏に隠れていた一体のエーテリアスがイアスに襲いかかろうとする
「――!」
アキラ達は強襲を避けようとするが、一つの陰がイアスの前に堕ちる
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ー!!」
落ちた陰は何か奇声を発しながら、エーテリアスの首元を掴み地面に叩きつける
「え…」
その陰の正体はアキラ達が探していた落武者と言われるエーテリアスだったのだ
更に落武者は般若の面を外すと狼の様な顔を晒し、その自身の口でエーテリアスの首元に噛み付く
「エーテリアスを…食べてる……」
落武者はエーテリアスの手足を引きちぎりながらスナック菓子を頬張る様に引き千切った手足を咀嚼し始める
喰い終わると残った胴体を両手で持ち真っ二つに裂き、適当に瓦礫の山に投げ捨て、イアスへ視線を変える
「……タチサレ」
そう落武者は言うと再び仮面を付け、何処かへ移動してしまうのだった
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落武者は零号ホロウの外へ出るとまるで氷の様に表面がドロドロと溶け、普通の青年へ戻る
戻ると同時に刀も光を失い、鞘の様なモノが刃を包み、変わる
「…腹減った」
そう言いホロウ付近から立ち去るのだった
青年 (名前はまだ無い)
・通称"落武者"に変貌する
・大切な人を失った様だが何か違う様だ…