「黒井涼夜さん、ようこそ死後の世界へ。私は、貴方のような方に新たな道を案内する水の女神アクア。あなたはつい先程、不幸にも亡くなりました。」
俺は真っ白な空間の中イスに座っていた。
そして目の前には無駄に豪華な西洋風の椅子に座る
青い女性…いや女神と言ったか?を見る。
今この人も言ってたが俺は死んだらしい…なんか実感ないな。
死んだ訳は簡単に言えば、
出かける→ゲーム買う→帰る→絡まれる→逃げる→前から車が!
という感じだ。
死んだから無理だがせっかく買ったしやりたかったなぁ…モンハンワイルズ。
ソフトを買ったまでは良いが不良モドキに絡まれてしまい、遠出して来た場所でよく知らないのもあり、しつこく追ってくるそいつらからがむしゃらに逃げた結果、道路に飛び出しており、気づけばあの世だ。
今俺は生死の狭間的な立ち位置にいるらしい。上半身はちゃんとしてるが下半身は薄い…若干死側寄りかな?死んでるから当たり前なんだろうが。
「あー…ハァ…」
体験したことは無いが体験したくないこんな状況だ。ため息をつきたくなるのは俺だけでは無いはず。
そんな事を考えているのを遮るように女神さんが話し始めた
「さて、あなたにはいくつかの選択肢があります。」
…選択肢?え、普通に天国か地獄を選ばれる訳ではないのか?
「1つ目は、新たな生命を宿し現世に生まれ変わるか…2つ目は、いわゆる天国的な場所で永遠に過ごすか…」
え、生き返れるの?ならそっちがいいな。
「なら生き返りたいんですけど」
「え?戻りたいの?その場合生き返れてもあなたの自我や記憶は消えるけどいいの?」
「やっぱいいです。」
即答だろんなもん。
生き返れてもそれが俺じゃない別人で俺自身は
消えるんじゃ意味無いじゃないか。
というか急に話し方砕けたな。これが素か?
「じゃあ天国に…」
「それもおすすめしないわよ?ちなみに言っておくけど、天国ってあなた達人間が思ってるような素敵な場所じゃないわよ?例えるなら…ずっっと田舎の縁側でひなたぼっこしてるような感じかしら?たまに他の人とお話したりもできるけど、それも限度があるし。」
じゃあそれもナシだな。永遠にひなたぼっことか勘弁だ。
快適なニート生活が出来るかと思ったが甘かったな。ほぼ全ての人類が気になっているであろうあの世の真実がこんなにも残酷だとは…神は無慈悲だな。目の前におるけど。
「それよりあなた、ゲームとかに興味ある?具体的にはRPG?とか。」
RPG…一応モンハンはRPGに入るのか?あとはフォートナイトみたいなFPSばかりだが…
「まあ一応興味というかやってはいました。」
「なら話は早いわね。実は…ある世界が、簡単に言っちゃうと魔王軍VS人類みたいな感じで長く戦ってるのよね。そのせいで人類がどんどん減っていっちゃって。」
なるほど、要は戦争中でばんばか人か死んでるから転生して何とかしてくれみたいな事か?異世界系にありがちだな。
「だからあなたにはその世界に転生してもらって魔王をサクッと倒して欲しいのよ!」
言われることはある程度予想は出来てたけどノリ軽くないか?
すると、喋りながら女神さんは仰々しく立ち上がった
「まぁそのまんまの姿で行っても一般人、魔王どころか中間くらいの魔物にやられちゃうわ。そこで!あなたにはチート能力を授けようと思うの!」
そう言いながらこちらに指を指してくる。まあそうだろうな。生前俺はただの高3、部活も帰宅部だったから大した身体能力もない。それに、異世界系でありがちなのは、主人公はチート能力で俺TUEEEEする!だ。予測は出来た。というかチートあってもらわないと困る。即死RTAとかいやぞ?
「まぁ時間はあるから好きなの選んでね。」
そう言うと女神さんはチート能力が描かれたカードを並べた。見たところ魔剣やら聖鎧やら魔力無限やら色々あるが…え?この中にあるチートしか選べないのか?自分で指定したかったんだけど…
■
「ねぇまだなのー?他の転生者もいるから時間ないんですけどー?どうせ何選んでも一緒よー」
10分くらい悩んだあたりで女神さんが急かしてきた。時間はあるって言ってなかったか?こいつ…
しかし他にも転生者いるんだな。何選ぶんやろ
「そこから選べないならオリジナルのチート創れるからー」
「……え?」
…自分で指定出来るんじゃねーか!覚えてたんなら先に説明しとけよ!
そうなったらやることは1つだな。
あえて王道とは違う、なんなら人じゃない脇道のチートを選ぶ!…本音は1回人外になってみたいだけです。はい。
「じゃあチート能力で、あるモンスターにしてください。」
「…え?それでいいの?オリジナル神器とかじゃないの?」
まぁまぁ驚いた顔で聞いてくる。あれ、あかんかったんかな…いや別に凄い武器とかを選ばなかったり人外になったりもまぁまぁメジャーだから良いはず…
「他の人は神器とか凄い能力とか選んだりして創るよう頼んできたけど、あんな事頼む人見たことないわね…」
そう女神さんは小声(ガンガン聞こえる)で呟く
違った。ただこの選択が珍しいだけだわ。
でも異世界系の中でもいくつかは人外として転生するものもあった気がするけどなぁ…猫とかスライムとかドラゴンとか。
「まぁいいわ。で?何になりたいの?」
そう女神さんは聞いてくる。
そんなの決まってる。4から初めてモンハンを始めた俺を射止めた、厨二チックな看板モンスター…
「モンスターハンターというゲームのモンスター…『ゴア・マガラ』にしてください。」
そう、黒蝕竜『ゴア・マガラ』だ。始めて見た時からずっと好きで、ライズのサンブレイクで復活を果たした時なんて発狂した。
なんならワイルズを買ったのも、噂で「ゴアが復活する。」と聞いたからでもある。
「ん、分かったわ。じゃあ体をその、ゴアマガラ?にしておくわね。」
よし、これで人外化…それもゴア・マガラという推しモンスターになれる!異世界でだが。
「あ、でも人外になるなら最初の街じゃダメね。場所はランダムでいいかしら?」
そう女神さんは問いかけてくる。
まぁその方がいいだろうな。街中にいきなり黒いバケモンが現れたら大パニックだ。体の使い方も初めてでよく分からんだろうし、ウイルスのせいで邪龍認定とかは勘弁して欲しい。それですぐに討伐されるなんて論外だ。
これはゲームじゃない、1乙で終わりなんだ。自重しよう。
「じゃあランダムでお願いします。」
「はーい。じゃあその魔法陣から出ないでね…」
そう女神さんが言うと俺の足元に水色の光る魔法陣が現れた。多分女神さんが出したんだろう。その光はだんだん強く、水色から白色に変って俺をつつんで────────
「では黒井涼夜さん、魔王討伐頑張ってください。それじゃあ行ってらっしゃい!」
そんな女神さんの言葉を最後に、俺の意識は途絶えた。
■
「…グオォウ…」
明らかに人ではない、映画などのドラゴンが出すような声がした。まぁ声の主は今の自分だが。
ざっと周りを見渡したところ、ここは森の中らしい。まずまずに深いところらしいが見たところ危険そうな物や生物はないから一旦自分の確認だ。
近くにあった湖に反射する自分の姿は、黒い体表に、鋭い爪の付いた翼脚、目の存在しない頭部…間違いなく俺はゴアになっていた。周りの黒いモヤモヤは恐らく鱗粉だろう。
⋯ゴアは目が無いはず⋯なんだけど⋯見えているな?
目が見えないから特典と一緒に融通してくれたのか?今さっきゴアは目が無いことを思い出したから焦ったがこれなら大丈夫だろう。
「グルル⋯グアゥ」
さて、前世では無かったが、今世では翼がある。となればやる事は1つ!空を飛ぶ!!
俺は翼脚を広げて羽ばたかせながら助走をつけて跳び──────────!
⋯そのまま頭から地面に突っ込んだ。
「ググ⋯ガァ?」
え、なんで?翼はあるから飛べるはずだしゲームのモンハンでも羽ばたけば飛べていたような気がする。間違ってはいないはず⋯
⋯いや、これは現実、ゲームじゃない。ゲームと同じやり方で飛べなくても不思議ではないだろう。多分。
⋯え?ってことは⋯
アイ・キャン・ノットフライ!?!?
このすばとモンハンと人外物が好きなので全部混ぜ合わせた結果このすば世界にパンデミックが起きそうです。
思いつきなのでこの1話で終わりも全然大丈夫ありそうです。
モンハンの古龍も大分先になりそうですが出すつもりです。最初に出すならどいつを出しますか?
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イヴェルカーナ
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メル・ゼナ
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ネルギガンテ
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バルファルク
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アマツマガツチ
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レ・ダウ