この素晴らしい世界に黒蝕竜を!   作:皮なし水餃子

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あんだけ間空くみたいな事言ってた癖に「こんな小説でも読んでくれる人はいるんだ⋯!」って浮かれて翌日には2話目完成してました。人間って不思議ですね。

原作キャラ2体目はまさかのあいつ


あの鬼畜世界ならブラウザバックさせてくれ

湖の近くに座り込んで(伏せて?)俺は思考していた。

さすがに想定外だった。

まさか翼ありの生物に転生して飛べないとは⋯

ゴアになってみたい、というのもそうだが空を飛んでみたいという願望もあるにはあった。人生⋯今は竜生?そう甘くは行かないかー。

そりゃあそうだ。ついさっきまでは翼なんて部位存在しなかった。魚がいきなり手足生やされるようなもんだよなぁ。使いこなせないよなぁ⋯。

 

「ブルルゥ!」

 

色々考えていたからか、俺はその存在に気づかなかった。

振り返ってみてみれば、森の方から小規模な群れを形成している獣が唸り声をあげていた。

茶色い毛皮に白く太めの牙⋯イノシシか。ファンゴみたいだからかちょっと憎たらしく見えてきた。

小規模でも群れは群れ、一応リーダー的な個体はいるらしく、さっきから唸り声をあげているのは群れの中でもでかいファンゴ。恐らくその群れのリーダーだろう。

まぁそれはいい、それはいいんだ。

 

「ブルルルル⋯」

「⋯ゴルル⋯」

 

問題なのはそのリーダーファンゴが唸り声をあげている相手が俺だということだ。

この世界に新しい体で来て、イマイチ動き方を理解していない状態の俺に、結構な数のファンゴを引き連れたリーダー⋯ドスファンゴが唸り声をあげている。

えなんで?俺何もしてないじゃないかよ。そりゃ憎いけどまだ殺ってないぞ?

そう戸惑うがその原因は分かった

 

「ぶるるぅ」「ぶぎぃ」

群れの後ろの方の小さめのファンゴが湖の方を見て鳴いている。多分この群れは湖に水飲みに来たんだろう。そりゃ水飲み場に普段は居ない正体不明の真っ黒なデカブツが居たら警戒するよな。

⋯ワンチャンモンスター同士だからみたいな感じでコミュニケーションとれないかな?

誰がどう見ても種族違うけど1回試してみるか。

 

「グ「ブルルルオォ!!!」」

 

鳴こうとした瞬間突っ込んできた

ですよね!会話出来るなら鳴き声が「ぶるるぅ」って聞こえる訳無いですよね!というか警戒されてる時点で会話なんて激ムズハードモードですよね!クソが!

心の中でひとしきり叫んだ後に前脚で牙を掴んでファンゴを受け止める。今後の為にも翼脚を使った方が良いかもしれないがこれは初戦闘、まだ慣れてない翼脚を使うのは早すぎる。

いやファンゴ如きに負けるつもりは無いけどさ

 

「ブルォ!」 「ブゴオォ!!」

 

おっと、そりゃ群れの主が苦戦してたら援護するよな。

群れの中からドスファンゴほどではないが大きいファンゴ2体が突っ込んでくる。

さてどうしたもんか。前脚は塞がっているから翼脚使おうかな⋯あ、そうだ、別に俺が直接止めなくていいじゃん

 

「ゴルルアァ!」

 

牙を掴んでいる状態でそのままドスファンゴを持ち上げてそのまま突っ込んでくるファンゴにぶん投げる。結果はストライク。

使えるものは全部使えってどっかのすごい人も言ってたしな。

 

「ブ、ブヒ!?」

 

無事だった方のファンゴがビビってる。まぁ一緒に走り出した相方がボスごとぶっ飛んだらそうなるか。

だが前は見た方が良かったな。

 

「ブ、ブゴォ!ブ、」

 

器用に横見ながらファンゴが直進してきたので前脚で地面に叩き伏せる

驚いたとはいえ走ってることを忘れるとは⋯こいつアホか?

 

「ブルルルルゥ!!!」

 

と、ぶん投げられたドスファンゴがまた突っ込んできた。一応は群れの長、仲間は見捨てないか。

押さえていたファンゴをぶん投げてみるが今度は避けられた。アホなのか学習してるのか決めといてくれよ。

流石に面倒になってきたので翼脚を解禁させる。

前脚で掴んでそのまま翼脚で押さえつける

 

「ブ、ブォォ!」 「ンゴオオォ!」

 

今なんJ民いなかったか?

というかこの調子じゃ永遠に突っ込んでくるぞこいつら⋯

しゃあない、ここで1回心折るか。

「ゴルルルルアァ!」「ブ、ゴ、、ギ⋯」

 

翼脚に力を込めて、ドスファンゴを押し潰す。

ドスファンゴは苦しそうな声をあげるが、すぐに声は聞こえなくなった。

まあこれであの群れはボスを失った。これでどうなるかな?

 

「⋯⋯ブ、ブギィ!」「ぶおおぉ!」「ブヒー!」

 

ボスが突っ込んだ事で戦い始めたファンゴ達は、勝てないと悟って散り散りになって逃げ始めた。

群れで1番強いやつがあっさりやられたんだからそうなるわな。

これでファンゴが報復に来るとかは無くなっただろう。

ちなみにドスファンゴは筋肉質で硬いし、生臭かったため、火を使えるようになるまで食わないと誓った。火って凄いんだね。

 

「⋯⋯グゥ⋯」

腹減った。

ファンゴの群れの襲撃から1晩明けたが、いかんせんこの図体ではちょっと戦闘しただけで腹ぺこだ。

一応念の為ドスファンゴの死体は残してあるし、周りの木の根元を見れば赤いキノコがある。食べる物自体には困らなそうだ。

でもなぁ⋯ドスファンゴの肉硬いしなぁ⋯でも腹減ったしなぁ⋯仕方ない、生のキノコとか絶対やばいけどこのまま腹減ってるよりマシだ。今の竜の体ならなんかあっても耐えられると信じよう。

そう思ってキノコをとろうとすると、ツメが刺さった瞬間キノコが燃え始めた⋯⋯は?

訳分からんぞ!?触れただけで燃えるキノコってなんだよ!ニトロダケかよ!

ファンゴはまぁイノシシが大体そう見えるから納得出来た。だが触れたら燃えるキノコとか異世界でも珍しくないか?

⋯ここ異世界とかじゃなくてモンハン世界なんじゃないか?

だとしたら大ピンチだ。いくらゴアマガラが強いと言っても所詮は通常モンスター、古龍や希少種に勝てる訳では無い。ましてや中身は殴り合いの喧嘩とは無縁だった温室育ちの人間だぞ⋯初戦がドスファンゴで良かった⋯

色々考えながら俺は森の中を進み始めた。決めたわ。俺探索する。モンハン要素が多いが、ただの異世界の可能性も捨てきれない、どうせ絶望するなら中途半端な希望は消した方が良い。鬱になりそうだが。

⋯結局俺何も食べれなかったな⋯

 

 

探索してみて分かった事は、少なくともここはモンハンの世界では無いこと。小型の生物は環境生物で出ているかもしれないから確証は持てなかったが、その途中に赤い光が見えた。

ナルガクルガとかだったらどうしようと死ぬほど不安だったが、少し近付いて見た感じナルガクルガではなかった。

というかバリバリ人工物であり、時たま何かを爆発させていた。こんなやつモンハンでは見た事無いので、やっと安心できた。ここはあの常人にはド鬼畜な世界ではない。

新モンスかと思ったが、いくら何でもこんなあからさまな人口モンスターを出したりはしないだろう。

そしてこれも重要だが1つ嬉しい誤算があった。その人工物が爆発させた跡に火がついているのを見つけた!多分爆発した時に燃え始めたんだろう。

なんという幸運!これで焼いた(だけ)肉が食える!

嬉々として近くにいたケルビモドキを叩き潰して火で焼いてみた⋯生物を殺すことに躊躇いが無くなってきたのはどうなんだと思うが、空腹の俺に目をつけられたのが運の尽きだ。成仏してクレメンス。

それより肉だ!適当に炙ったただけだが、いい感じに焼きあがって肉汁が垂れている⋯足に垂れた時ちょっと熱いくらいにしか感じなかったのは人外の体様様だな。

味は勿論生に比べるなんでおこがましいくらいには美味かった。つっても生前食べた焼肉には劣るが。

 

そして食事をして冷静になってきたから思ったが、

あの燃えるキノコでも火は出来るんだから⋯わざわざ探索する意味無かったんじゃないか?

⋯鬼畜世界ではないと確信出来ただけ良かったと思おう。でないとやってられん。

 

 

 

ガサッ

 

貴様!見ているなッ!

ちょうど真横あたりの草むらから音がした。翼脚の用意⋯!

あの人工物かと思ったがあいつは俺が真横で叫びまくっても一切反応しなかったからわざわざ隠れたりはしないだろう。

森の他の生物?探索してる時にちょっかいかけてきた犬モドキをボコボコにして以来みんな逃げてるから違う。

 

草むらは依然としてガサガサと音を立てている。

少なくともあそこにいるのは森で暴れていた俺を恐れていない生物⋯ということになる

勘弁してくれよランチタイムだぞこっちは⋯!

 

翼脚は既にいつでも動かせるよう構えている。さぁ出てこい、飛びかかってくるから来なさい⋯握りつぶしてやる⋯!

 

草むらから出てきて内心ビビり散らかしている俺の前に姿を現したのは────────

 

「⋯⋯⋯何か⋯⋯食べ物⋯⋯」

 

ものすんごいやせ細った黒髪の女の子だった。

 

 

 




ファンゴ=暴れ猪 ドスファンゴ=でかい暴れ猪

2体目原作キャラはもぐにんにんでした。当分出ませんね。

アンケート優勢はウィズさんだが、カズマさんが予想以上に多くて笑ってしまった

モンハンの古龍も大分先になりそうですが出すつもりです。最初に出すならどいつを出しますか?

  • イヴェルカーナ
  • メル・ゼナ
  • ネルギガンテ
  • バルファルク
  • アマツマガツチ
  • レ・ダウ
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