アクセル編までできるだけ急ぎます···!そこからはいい感じにかけるはずです·····!
「着きました。くろっこ、ここが私の家であり、あなたが暮らす家にもなります。」
⋯俺はその家を見て絶句した。
人生終えて竜生になってから、はじめて絶句というものをしたかもしれない。
だってその建物は、建物というにはあまりにもボロボロだったから。
限界まで良く言えば質素、悪く言えば犬のがいい小屋貰ってるんじゃないかってレベルだ。
いや、今の俺の目線は高いからそう見えるだけかもしれないが、大きさを除いても、家と呼ぶのは他の家に失礼なくらいだ⋯え?俺ここで暮らすの?上に脚乗せたら崩壊しそうだけど?
「こめっこ、私が帰ってきましたよー」
「姉ちゃんおかえりー!」
ボロ家に入っためぐみんがめぐみんに似ているロリと話している。というかマジでここなんだ⋯家⋯
「やったね姉ちゃん!今日はドラゴンのお肉が食べれるね!」
「⋯ガ?」
「違いますよ!?くろっこは食べるんじゃなくて飼うんですよ!」
ロリがしれっと俺を食料認定しようとしたのでめぐみんが慌てて止めている。
え、この子怖。明らか禍々しい見た目でヤバそうなドラゴンに対して怖いとか驚くとかじゃなくて食べようになるんだ。怖。あ、小生的な意味での食べるならばっちこいですよ。
「いいですかこめっこ、くろっこはたくさんのお肉を取ってきてくれるようになります。これからはお肉がたくさん食べられますよ?」
「これからもよろしくおねがいします」
「グ、グ?ガォゥ」
俺が食料を調達できるとわかった瞬間礼儀良くなった。手のひらドリルか?
⋯でもそんだけ今まで苦労してきたのかな⋯落ち着いてよく見てみれば、めぐみんもこめっこちゃんもほっそいのなんの。
これからは毎日美味しいご飯(肉)食べさせてあげるからな⋯!
ちなみにこれはあとからめぐみんに教えられた家族紹介である。
ひょいざぶろー:父。金のほとんどをマジックアイテム制作につぎ込んでしまうため、常に家計困難。つまりめぐみん達の今までの苦しい生活の原因はこいつである。
ゆいゆい:母。めぐみんいわく、父は分かるが母が普段何しているか詳しくは知らないんだと。まぁ仕事してはいるんだろうが。
しかもなぜかゆいゆいさんはひょいざぶろーさんに金について何も言わないんだとか。お人好しの類?
めぐみん:娘1。爆裂魔法とやらを使うらしい。どんなもんかちょっと見てみたい。少し観察してみたかんじ若干シスコンかな?
こめっこ:娘2。えげつないくらい育ち盛り。まだ小さいにも関わらず、本来知らないような言葉を覚えている。めぐみんいわくぶっころりーに教えられているとのこと。
⋯父親消せば解決するくね?
とは思ったが作業場と家が近いから多分家ごと壊れる。いやどうせ俺入れないけどな。
■
俺がこの里に来てから3日ほど経った。
「ではくろっこ、食料調達よろしくおねがいします。」
めぐみんはそう言い残すとどこかに出かけてしまった。
里の人達に俺を紹介して回ったり、里の地形やらを覚えたりしていたら3日が経ったが、大体覚えたし食料調達も全然余裕だ。
ちなみに毎夜、「ゴア・マガラ」っていう名前を言えるように練習してみたが、「マ」がすごい難しい。どうしても「ア」とか「ガ」とかになってしまう。ちゃんとした名前で呼んでもらうのはもう少し後になるな⋯クソが
そんな事を考えつつ森へ向かう。さて、今日のご飯は⋯
「プギィー!」
ファンゴ3体や!
昨日適当に狩ってきたファンゴの焼いた肉をこめっこが気に入ったらしく、「また食べたい」と狩猟出発前に言ってきた。⋯ほんとにただ焼いただけの肉なのに⋯
さっさと3頭仕留めて、1頭を口、ほか2頭は翼脚で掴んで持って帰る。2頭保存食ペースのつもりだったが⋯こめっこだけでなくゆいゆいさんやクソパピーまで大量に食べるので、保存食用が1頭ということになる。まぁファンゴくらい相手じゃないんだけど⋯絶対生態系崩してるよな、俺。
多少心配しつつ、めぐみん宅に帰った。
「くろっこおかえり!」
ご飯を持って帰ってきた俺をこめっこが出迎えてくれ「ぐうぅ〜⋯」⋯俺の声じゃないぞ?そんな腹減ったのか⋯今焼いたるからな!まっとけい!
俺は咥えていた1頭を地面に置いて、押し潰して無理やり血抜きをした後、
そう、俺はドラゴンなら誰でも出来るであろうブレスをやっと出来るようになったのだ!空は飛べないのに!
昨日食料調達が終わって散歩をしていたら、魔王軍が攻めてきたとかで紅魔族の魔法を見る機会があった。
え?魔王軍攻めてくんの?やばくね?とか思ったが、紅魔族が高い丘から攻めてくる魔王軍をボコボコにしているのを見た時点でそんな不安は消し飛んだ。
なんだ、弱いやん魔王軍⋯いや、紅魔族があたおかなだけか。
そしてその時に、炎魔法(インフェルノ)を使っているところを見てみて、「これ使えば俺も炎吐けるくね?」と思って喉に魔力を集中させて炎をイメージしてみると、あっさり吐けた。
しかも黒炎。今の俺にぴったりだな。
火力や範囲は結構自由が利くのですごい便利だ。
これでわざわざ里の人に肉焼いてもらわないで良くなった。いやーいちいち行くのめんどかったんだよな。
こめっこに焼き肉を渡して他の2頭を血抜きしている間に、俺はゆんゆんのとこに行った。
最近の俺の生活は、起床→食料調達→ゆんゆんにかまってやる→爆裂散歩→夜食→寝る という感じだ。
爆裂魔法を実際に見てみて思ったのは、里から離れているとはいえこれを毎日撃ってるのを許容してるとか頭おかしいんじゃないかと思った。ほぼ原爆クラスだもん。
そうこうしているうちにゆんゆん宅に到着。ゆんゆんは族長になろうとしているだけあって、族長の家に行けばだいたい居る。たまにめぐみんをストーカーしているが。
「グエェウ」
「あ、こ、こんにちは、くろっこ。」
···まだ慣れられて居ないのか、ぼっちな上にコミュ障なのか、ちょっとどもっている。
「じゃあ、今日もやる?ボードゲーム。」
「グエグ」
ゆんゆんがそう提案してきたので俺は肯定の意味の鳴き声をあげる。
たまたまゆんゆんが1人でボードゲームをやっているところを見つけて、なんか、凄い可哀想になったので半ば強制で俺と試合をやらせた。生前俺はチェスを少しかじっていたから、何となくだがルールは分かった。チェス(異世界版)って感じだ。
んで、ゆんゆんは俺がボードゲームを普通にできるとわかったのか、持っていたルールブックを貸してくれた。一応文字はわかるんだが、体の構造的に書けはしないのが不便だ。
チェスモドキはめぐみんともやってみたが、エクスプロージョンルールとかで半ば反則勝利してた。もう二度とやらん。
え?どうやって駒掴んでるか?こう、前足の爪でキュっとしてる。
「はい、ここでキングを盤外にテレポート!やった!やっと勝てたわ!」
「グエエアアアァァ·····!」
はい、とうとう負けました。
やった事ないのに初戦でなぜか勝てて、その後ルールを分かってからは基本俺が勝っていたが、最近は引き分け。とうとう今日負けてしまった。クソ。
まぁ嫌われないようにしていたのかしていた手加減をしないようになっただけ良いか。
「···あ、くろっこ、そろそろ時間だよ。帰る?」
「グォ」
と聞かれたので頷いておいた。外をちらっと見てみると、空が少し暗くなってきていた·····あ、しまった!ファンゴ血抜き状態のまんまだ!やばい!
大急ぎで俺はめぐみんの家に突っ走った。
血抜きしていたファンゴは無くなっていたが帰ってきていたゆいゆいさんとめぐみんが保存食にして保管しておいてくれたらしい。良かった良かった···
その後夕食になったが、相変わらずこめっこの食事スピードがおかしい。その食う姿はさながら星のピンクデビルのようだ。あ、詰まってる詰まってる、水飲めって。
今の俺は、ボロ家の中で食事しているめぐみん一家を窓から覗く竜という構図だ。ホラーかな?
焼き肉を食べまくったこめっこは食後の運動と言わんばかりに俺に乗ったり足元をうろちょろしたりしていたが、結局寝てしまったので今は俺の背中に乗せいている。
なぜ布団で寝かせないか?今めぐみんの進路相談中だからだ。どうやらめぐみんは里を出るらしい。
んでクソパピーは悩んでいる。
「···聞くんだが、職業は何に就く?冒険者か?」
「はい、爆裂魔法が1番活かせそうですから。」
「···里を出るのは止めないが、条件がある。できるだけでいいから早期に仕送りを始めて欲しい。」
とかほざいていた。普通逆だと思うんだが、うん、この生活見てたらなんか···変にツッこめないんだよな···
ちなみにゆいゆいさんは
「もしも誰かと付き合うことがあったら、貯金が多くて、将来性のある殿方にするのよ?」
と怖いタイプの微笑み顔で言っていた。これにはめぐみんも苦笑い。金の大半はクソパピーが魔法道具開発につぎ込むんだ、当たり前に貧乏だし、それを狙うしかないよな。だとしても必死過ぎません?目真っ紅でしたよ?
···めぐみんが近々里を出る。なら俺は、その前に絶対に本当の名前を伝える。
俺も旅には出るだろうから、もし再会した時に「くろっこ、くろっこではないですか!」みたいな感じで呼ばれたらたまったもんじゃない。人外になったんだから勿論モンスターとして大暴れしてみたいんだ。「暗黒竜くろっこ」とか呼ばれんの嫌だぞ。
■
「あれ、くろっこじゃない、どうしたの?」
翌日、俺はさっさと食料調達を終わらせてゆんゆんの家に直行した。ゆんゆんは(主に悪い方向に)物事を深読みする事がある。もしかしたら俺が何を言いたいのか深読みして察してくれるかもしれない。ていうかもうそれしか本名発表する機会がない。
「グォ。グ、ガァ、ギガァ」
「え、ど、どうしたの?くろっこ、変な声出して。」
クッソ、やっぱ「マ」出ねぇ···無理に声出そうとしてるから吐きそうだし···やっぱ予定通り賭けるしかない···!頼むぞゆんゆん·····!
「うーん···?····あ、もしかして···『あ』?」
「!」
しばらく考える素振りを見せたあとそう聞いてきた。
流石ゆんゆん!察してくれた!さすゆんさすゆん!
俺が鳴き声で何かしらの単語を伝えようとしていると分かってくれたのか、そう聞いてきたので首を横に振る。
情報ほぼ無いのにそこまで理解できたのはちょっと怖いけど今はとりあえずスルーだ。
「グエェ····ギガァ」
「違うか···じゃあ『か』?」 首を横に振る。
「これも違う···『さ』?」 首を横に(略)
「·····『た』?」 首(略)
「·····な、も違うかな···『ま』?それとも···」
「!」
次を出される前に何度も頷く。
よし、後は本名を言うだけだ!まずいそろそろ吐く。
「え?···『ま』?」 コクコク頷く。
「『ま』ね!それは分かったけどどうしたの?」
「グゥ·····グアァ、ゴァ、ギガァ、ガ、ガラァ。」
「·····他のも何か意味が···?」 思いっきり首を横に振る
違う!「マ」以外そのまんまだから!頼むって!
「え?違う?じゃあ···グ「ガァ!」··えぇと···ゴ、ア···ま、ガ、ラ···『ゴアマガラ』?」
少し不安そうな顔でそう問いかけてくる。
ッシャオラアアアァァァイ!!!!ゆんゆん神ぃ!!
やっと正解にたどり着いたのでコクリと頷く。
「ゴアマガラ···それがどうし、あ!もしかして名前?」
納得したような様子でゆんゆんはそう言った。それすらも察してくれるとかほんとありがたいね。最早すごい通り越してガチ怖だけど。極限ぼっちってみんなこうなるのかな。
「くろっこってそんな名前だったんだ···まあドラゴンだし、って、きゃあ!ちょ、何するのくろっこ!?待っ、下ろして、1回下ろして!」
本名を理解してもらえたところで、俺はゆんゆんを翼脚で引っ掴んでめぐみん宅に急ぐ。今日でくろっこ呼びの生活に、終止符を打ってやる····!
他の人外転生もの書いてる人ってすごいですね。どうやったらあんな自然に面白いの書けるんでしょうかね。
近々主人公のガチ戦闘シーン書こうと思ってます。
モンハンの古龍も大分先になりそうですが出すつもりです。最初に出すならどいつを出しますか?
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イヴェルカーナ
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メル・ゼナ
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ネルギガンテ
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バルファルク
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アマツマガツチ
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レ・ダウ