今回別の人目線も出します。
迷った。どないしょ。
紅魔の里を出てから、暫く走り続けていたら異世界でメジャーなオークを見かけたんだが発情してすごい勢いで追いかけてきた。
それにビビり散らかしてがむしゃらに逃げてたら迷った。紅魔の里近くの森よりは深く無いみたいだが····もうすぐ夜になるし、夜って確かモンスター活発になる時だし、最悪だよもう···ん?
「ガァ?·····ギグエエェァアアア!!!ギャァァァ!!!」
憂鬱になりながらとぼとぼ歩いていると、なにか強烈な匂いがした。んだこれクッサ!!!えなに!?シュールストレミング!?····いや、少し慣れたらわかる。これ前にも嗅いだことあるわ。
里で食料調達していた時、転生したての頃の俺が殺ったドスファンゴの死体がグズグズになって残っていた。その時と同じ匂いがする。
·····死体と同じ匂い?
···まさか。
ある考えに至った俺は静かにその匂いの発生源に近づいていく。どんどん匂いに慣れているのは慣れというより鼻が死んでってるんだと思う。
そして到着。いい感じに丘になっていたため、上から見下ろすことが出来た。できるだけ音をたてず、気付かれないように覗くとそこに居たのは────────
腐敗臭を漂わせる鎧を着た人型モンスターが複数歩いていた。
一昔前の戦争の行軍のように歩いていたが、何故かあまり珍しいだとか、不自然だとかは思わない。そういう魔法か?
にしても、あれがアンデットってやつか。なんかゾンビっぽいの想像してたんだか普通に鎧とか着るんだな。知らなかった。
初遭遇のアンデットにちょっと驚きつつ、そいつらの会話を盗み聞いてみる。
「まさか、魔王城からここまで徒歩で行軍する事になるとはな。テレポートとか無かったのか?」
「あるわけないだろ?駆け出ししかいない街なんか警戒するまでもないんだ。現にあの街付近にテレポート登録してるウィザードはいなかっただろ?」
「まあそうなんだが·····はぁ、過労死だが死んで楽になるかと思ってたらこれか。嫌になるな。」
「おいおいそう言うなよ。人よりは魔王軍の方が働きやすいは働きやすいんだ。まだマシだろう?」
···思ったより社畜っぽい会話してた。片方生前重労働だったんか···ご愁傷さまです。もう死んでるけど。
····「駆け出ししかいない街」、か。そこならモンスターはともかく、人間に狩られる事は多分無いだろ。というか、駆け出ししかいないのはモンスターがあまり強くないからだろうな。こいつらについて行って、少なくとも飛べるまではその街の近くにいるか。
とか考えてこっそり森の中からついて行こうとした俺はふと思い出した。
こいつら魔王軍じゃん
『────簡単に言っちゃうと魔王軍VS人類みたいな感じで長く戦いが続いちゃっててね。そのせいで人類がどんどん減っちゃって。』
俺が転生する前にあの青頭の女神さんが言っていた事を思い出した。そうじゃん。今は違うけど前世概念で考えたらこいつら敵やん。
····頼まれたようなもんだし、魔の軍団なら減っても別に大丈夫だろ。うん。平気だろ。多分。
そう自分に言い聞かせつつ、俺は魔王軍のやつらにこっそりついて行き、
■
1日目
「·····ん?なんだ?この黒い粉···あ?グ、なんだ!?なんか調子が···!?」
「お、おい!お前どうしたんだ!?体ボロボロじゃないか!」
「クソッ、なんだ!?襲撃か!?」
(´・∀・`)ヘッ面白いように被害くらってらァ。
俺はやつらが1度行軍を止めた時、バレない程度に近付き、今まで抑えていた
何故かは知らんがこの鱗粉、本来のものとまったく効果が違う。ファンゴは破裂するわ、死んでるはずの体もボロボロに(死体だから元からボロボロなんだろうけど)してるわ、なんなら元よりえげつない。
まぁ原因は大体検討がつく。魔力だ。
似たようなものもあるにはあるんだろうが、モンハン世界には無かった魔力がこの世界ではある。現にそのおかげで黒炎ブレス吐けたんだしな。その魔力と狂鱗粉のウイルスが変な方向に融合して、余計にやばい代物になっちゃいましたって事だろうな。マジで邪龍じゃん。今の俺。
まぁこの鱗粉が死体にも効くとわかった以上、しばらく嫌がらせにはこれを使うとしよう。こういう時便利だしな。
2日目
「ん?やばい!またあの粉だ!お前ら!備品を守れぇ!」
「あの粉吸うなよ!そうすれば肉体は無事だ!」
2回目は横からじゃなくて後ろから少し羽ばたいてウイルスを前に押し流す感じに鱗粉を出してみた。
···流石に対策されちゃったか。まぁ元から死体なんだし体の耐久力は元からないだろうし大丈夫だろ。うん。
だがこの鱗粉、無機物にも効果があるのか、吸わないよう注意していたアンデットの鎧を少し傷付けていた。···たかが粉なのにどうやって傷付けているかは知らんが。
「このことベルディア様に報告したのか!?」
「報告つったって、列が別れてるんだからどうなのかしるかよ!」
色々考えてたらなんかアンデットが唐突にカミングアウトしてきた。なんだ?ベルディアって。様付けてるから上司···いや、軍だからこの場合指揮官ってところか?
削るんならデカイ戦力の方が良いがどこいるか分からんのにそれをがむしゃらに探すのもな···もう少しこいつらにやるか。
3日目
「げっ、またこの粉────うわぁ!な、なんだあいつ!?」
「ありゃ黒竜か···!?あ、あれを見ろ!黒い粉はあいつから出てるぞ─────」
色々喋ってたアンデットを翼脚で叩き潰す。喧しいねんワレ。
昨日何回か嫌がらせしてみたんだけど最後の方はもう完璧に対策されちゃいましたね。んで意味ないからめんどくさくなってね? もう俺自ら襲撃する事にしました。
「ガアアアアアアァァァ!!!!!!」
「また粉を出したぞ!みんな気をつけ────ぐあぁ!」
「クソッまたやられた!みんな!一旦逃げ──────」
「あいつなんか喋ってるやつ優先的にやってないか!?」
いいやんうるさいのが悪い。あと黒炎で燃えやすいのが悪い。
しかしなんとなく始めた嫌がらせがここまで上手くいくとはな。最初に比べてめちゃくちゃ人数減ってらァw
4日目
「で、でたぁ!あいつだぁ!」
「お、おい!備品を狙ってるぞ!止めろ止めろ!」
「大丈夫···ここで生き残れば明日には前列と後列で合流するから大丈夫···ここを生き残ればッ!?─────」
やぁみんなァ俺だぁ☆
いつも通り森から出てそのまま殺戮するのも良いが今回は大事そうに運んでいた荷車を壊そうとしてみた。予想通り焦って防衛しに来たが、遅いぞおい。6割壊し済みでーす。はい黒炎〜w死亡フラグは回収してもらいます〜w
···でも気になること言ってたな。「前列と後列で合流」····そのどっちかの列にベルディアってやつがいるのかな?まぁ知らね。この感じじゃあその指揮官もそこまで強くねぇだろ!HAHAHAHAHA☆
と、思っていた時期が私にもありました。
5日目
「出たぞ!あの黒竜だ!」
「馬鹿が!今までうざったかったがそれも今日で終わりだ!」
今日もいつも通り備品とアンデットをボコそうとしたが、アンデットの様子がいつもと違う···あぁ、合流出来たから勝てると思ってるのかぁ!よし!その希望粉砕してくれよう!
俺は森から飛び出し、やつらに黒炎火球を撃ち込んだ───────そして、その火球が切られた。真っ二つに。
「·····ガ!?」
き、切られた···!?渾身の火球が····!?
俺が狼狽えていると、火球の余波で出来た煙が晴れ、その姿が見えてきた。
他のやつらより豪華···というよりゴツイ黒鎧を着て、首から上が体から分離されている、まだ見たことが無かったアンデット。
──────デュラハン。
異世界系の中でも上位の存在が今目の前にいた。しかも喋ってないけど何となく分かる。
すんごいご立腹だわ。
「····物資部隊から襲撃の知らせが入ったかと思えば、き、ききき、貴様が毎日毎日訳の分からん粉をばら撒いたり、備品を破壊したりした黒竜かァ!!!!戦いたいのなら正々堂々来んか!!!この邪龍がぁ!!!!!」
■その頃のカズマさん
「····むむむむむ、」
「変な声出してどうした。とうとうおかしくなったか?駄女神。」
「ちっがうわよ!クソヒキニート!何かは分からないけど、なんかイヤーな気配がこっちに近付いて来てるのよ!」
転生特典でこの駄女神を選んでから数日経った。せっかく異世界転生したのに、魔物どころかただのデカイカエルに全滅しかけるわ、冒険じゃなくて土木作業ばっかするはめになるわ、俺ほんとに幸運値高いのか?絶対嘘だろ。
そんな事考えてたらこの駄女神、すごい不安になること言い出しやがった。駄とはいえ女神が「イヤーな」と思うような気配のやつが近付いてくる·····勘弁してくれよ!
「お、おい!なんだそのイヤーな気配って!やばそうか!?やばそうな感じなのか!?」
「まだ分かんないわよ!今のところ遠いんだから!でも近付いてきてはいるわね。なんか他の小さなイヤーな気配のやつらと一緒に。」
ちょ待てよ!来てるの一体だけじゃねぇのかよ!それ絶対やばいやつらだろ!!
クソが!異世界生活何一つとして上手くいかねぇ!!!!
次ガチ戦闘にするつもりですがいつもより短くなりそうです。
別視点はカズマさんでした。これで出会いのタイミングは合うと思うんですけど·····どうなるだろう。
モンハンの古龍も大分先になりそうですが出すつもりです。最初に出すならどいつを出しますか?
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イヴェルカーナ
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メル・ゼナ
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ネルギガンテ
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バルファルク
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アマツマガツチ
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レ・ダウ