この素晴らしい世界に黒蝕竜を!   作:皮なし水餃子

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今回、主人公が成長の時を見せます。


やっぱニートってろくでもない。

 

「さて、帰ってこられた事ですし、質問·····をする前に正式な使い魔登録をしておきましょう。」

「その登録まだしてなかったのかよ。」

 

あの後街には入れたが、痛い。街の人達からの「なんでこんなんが街中おるねん」みたいな視線が痛い。いや当たり前だけどさ。なんなら街中大パニックになっても良いレベルなんだけど。なんだよやばそうなドラゴンが普通に街の中入れるって。警備ガバかよ!

とか考えてたらこんな事になってた。あ、使い魔って登録とかしないといけないんだ。結構ちゃんとしてるね。

だがなぁ、問題はなぁ·····

 

「使い魔の名前は主が自由に変えることが出来る·····フフフ、マガラからどんなかっこいい名前にしてやりましょうか····!ぶるんぴー、かぬんば·····いえ、やっぱりろんぬぎすでしょうか·····!さぁ!マガラ!共にギルドに行きますよ!」

 

目真っ紅でニッコニコのめぐみんが俺の前足を引っ張った。

·····登録したら俺の主こいつかぁ·····

俺のゴア・マガラって名前消滅するんじゃねぇの?あとろんぬぎすってなんだよ。ロン〇ヌスの槍のパクリか?

·····待てよ?考えろ。別にこいつが俺の主じゃなくてもいい訳だ。今のところ決定してるみたいになってるが絶対に抗ってみせる·····!

とか言ってもちょっと暴れたら即アウトで街から蹴り出される気がするんだよなぁー。まだなんも出来ん·····まだ街の人の視線が痛いし·····

 

 

結局大した抵抗も出来ずギルドに連れてこられた。クソ。

 

「でもこいつギルドに入れなくないか?どうやるんだ?というか、使い魔登録ってそもそもどうやるんだ?」

「まぁ今回は事情を話して外でやらせてもらいましょう。使い魔登録はまず使い魔にするモンスターの体液や体の一部を専用の魔法陣に置いて、その上から主になる人物が手をかざすんです。それで登録は完了ですね。」

 

俺喋れんからカズマが質問してくれたのはありがたかったけどちょっと待て、体液はまだしも体の一部ってなんだよ。やだよ?また前の餞別みたいに爪もいでとかいやだよ?

 

「お待たせしました。こちらの魔法陣に·······ほ、本当にこのモンスターを、使い魔に?」

「勿論ですとも!マガラは私が育てたようなものですから!」

 

逆だよ逆。倒れかけてたところを俺が助けてやったんだろうが。

そういいながらめぐみんは前に俺があげた翼脚の爪を魔法陣に置いた。まだ持ってたんだそれ。

 

「·····これで下準備が完了しました。」

「後は手かざすだけだな。さっさとやっちまえよめぐみん。」

 

カズマが急かしてる。考えるの放棄してたから多分早く帰って寝たいんだろうな。やめろよ急かすの!まだ考えてるとこなんだからぁ!!

·····あれ、待てよ。

今の配置を魔法陣のあるテーブルを中心にすると、テーブルの正面にめぐみん、その右横にカズマ、後ろに俺、という配置だ。

 

·····今しかねぇ!!!!

 

よしそれだ!それしかねぇ!!!

 

「では行きますよ!我が使い魔となりなさ─────!·····え?」

「··········は?」

 

めぐみんとカズマが呆然としてる。まぁ当然だろうな。

 

だって本来ならめぐみんの手があるとこには俺が掴んで無理やり動かしたカズマの手があったんだから。

 

もうこの際主が誰とかどうでもいいわ!めぐみんじゃなければもうそれでええわ!名前だけは譲れん!!!ロンギヌスルートなんかぶっ壊してくれるわ!!!

 

「·····ちょ、マガラ!?何をやってるんですか!?」

「おい!?なんで俺なんだよ!おい!?」

「グエエェグ」

 

シャオラアアァ!!してやったぜボケがァ!!

何をしたかと言うと、前足でカズマの左手を掴んでそのまま左に。そうするとめぐみんの手は弾かれて代わりにカズマの手がそこに来る訳で。

 

「ちょ、職員さん!この登録って解除とか出来ないんですか!?」

「い、いえ、主側か使い魔側のどちらかが死亡しない限りは普通解除は出来ません。」

「うそだろおおおぉぉぉぉお!!?!?こんな厄介そうなやつが死ぬまで使い魔とかあんまりだろおおおぉぉぉ!!!!」

 

カズマが頭抱えてらぁ。ちょ、流石にそこまで嫌がられるとちょっと傷つくからやめてくれん?ちょっとだけどね?やめろ?シバくぞ?

 

「·····仕方ありません。明日改めて集まってマガラをどうするか話し合うとしましょう。」

「なぁめぐみん、なんでお前そんなに冷静なの?」

 

結局は「明日から本気出す」みたいな感じになった。めぐみんがここまで冷静なのは俺も謎です。あれかな、周りが焦ってたら自分は返って冷静になるみたいな感じと同じようなもんか。

 

とりあえず俺はカズマが寝泊まりしてる馬小屋で寝ることになった。

··········馬小屋?なんで馬小屋で寝てんの?

まぁ関係ないか。俺デカすぎて馬小屋入れないし何故か馬小屋からあの青い人がずっと睨んできたし。

 

 

「結論から言おう、勝った。」

 

翌日、あれだけ話し合うとか言ってた癖して何故かカズマは話し合いの前にカエルのクエスト受けてそれ全部俺にやらせやがった。ちなみに移動を除けば3分で終わった。

 

「·····カズマ、何が『勝った』なのですか?結論もなにもまた何も話していないですし話の中心は手違いで使い魔になってしまったマガラをどうするかというもののはずなのですが。」

「グガァ·····」

 

俺も初めはそう思ってました。でもねめぐみん?俺いやぁな考えが頭よぎっちゃってね?ってかこの感じ多分9割がたその考え的中してるわ

 

「いやな?めぐみん。俺1晩考えてみたんだよ。マガラってな?簡単に言えば強いだろ?物凄く。」

「当然ではないですか。マガラは黒竜なんです。強くないわけがないじゃないですか。」

「うん。でな?そんな強いモンスターが一応結果だけ見れば俺の使い魔になった訳だ。俺が主で、この激強ドラゴンが従う側になる。」

「まぁ確かにそうですが·····カ、カズマ?まさかとは思いますが·····」

 

めぐみんが一筋冷や汗をたらす。めぐみんも俺と同じ考えに行き着いたか。

そう、俺が考えたいやぁなこととは────────

 

「戦闘は全部マガラに任せて俺は後ろでぬくぬくしてる事にするわ。」

「最ッ低です!あなたそれでも冒険者ですか!?」

 

このクソガキがどうしようもない他力本願のよく言えばめんどくさがり、悪く言えばニートだということ。

いやね?一応めぐみんじゃなくてカズマを選んだのは俺だけどね?逆に言えば選択肢それしかなかったんだよ。しょうがなかったんよ。

それは置いといてマジかよこいつ。昨日あんだけビビってた相手が使い魔になった瞬間これかよ。この順応力、バケモンよりバケモンだろ。

いや俺は別に良いんだけどさ。めぐみんが危なっかしいけどそれをここなら見ておけるし。あ、一応めぐみんもカズマのパーティに入れて貰えたらしい。なんかカズマが青ざめてたのは気にしないでおこう。

カズマは勿論、めぐみんも不満タラタラながらもOKっぽいのでいい感じに終わるかと思ったが、それを良しとしない奴がいた。

 

バン!!!「いった、『ヒール』」

 

·····今俺達は窓際のテーブルに集まっている(俺は窓を限界まで開けてそこから頭のみ)が、3人の内の1人、最近ずっと俺を睨んできていた青髪の女がいきなり台パンしてなんか痛がって自分でヒールして治すという茶番にしか見えない事をやってのけてから叫んだ。

「絶対にダメよ!こんなイヤーなの仲間にするの!」

「おいなにいきなり文句言ってんだよこの駄女。」

「せめて神はつけてよぉ!」

 

と思ったらカズマの一言で叫び声が2割くらい泣き声に変わった。というかなんだ?駄女神って。

 

「この邪龍から悪魔みたいなクッサイ匂いがするのよ!もうプンプン臭ってくるわ!!」

「グゥ·····」

「なんかちょっと悲しそうにしてるから臭いとか言ってやんなよ。」

 

クサイ·····なんだよこいついきなり臭いって·····

 

「それにほら、カズマさんにはこの前言ったでしょ!?近づいてきてるイヤーな気配の片方がこいつなのよ!見た目でも分かるでしょ!?どっからどうみても悪に与する生物の見た目よ!!」

「あのなぁ、見た目に関してはとやかく言えないからほっとくが別に危険ではないだろ?現に危険なんだったら俺くらい一口でとっくに行かれてるだろうからな。」

「それにカエルに食べられていたアクアを助けたのはマガラではないですか。命の恩人·····恩竜を悪魔呼ばわりはどうなのですか?」

「ガォウ!」

 

確かに見た目は明らか何人か殺ってる姿ではある。

だがなぁ残念!俺には人命救助という実績があるし味方だっている!出直してこいよバーカ!!

 

「で、でも!こんな邪な見た目してる化け物と一緒に生活なんてしたらこの麗しき水の女神たる私が汚されちゃうかもしれないじゃない!」

「お前は麗しさのうの時もないだろゲロ吐き女神」

「·····ゴルルル·····」

 

まだ言うのかよダルいってもう良いだろ·····しつけぇよ·····

 

「大体今の私達じゃこんなデカブツ飼えるくらいのお金なんてないでしょ!?そういうことちゃんと考えてから使い魔にしなさいよこのバカニート!」

「···············」

 

···············あぁもうしつこい!!

 

 

「あぁ!?金について心配するならお前がもう少─────」

『テメェイイ加減シツコインダヨ、アァ!?消シ炭二スンゾゴラァ!!!』

「「··········え?」」

「はあ!?なんですってこのクソドラゴン!!!」

 

あぁもうなんだよこのクソ女!グチグチグチグチ文句ばっかり、カエルに食われてた雑魚が選り好みしてんじゃねぇよ!!

あーマジでなんだ!?なんかこの女の話聞いてたらすごいイライラする!誰でもイライラするだろうけどな!!

 

「あんたみたいな邪悪な気配のやつが私の近くにいたら女神の品格が下がるでしょう!?」

『ホントニ女神ダッテ言ウンナラナァ!ソンナコトデ品格ナンカ下ガッタリシネェヨ!!!』

「ちょ、マガラ、一旦待って下さい!」

『アァ!?ナンダヨメグミン今話シテルトコデ』

「マガラって、会話、できたんです、か?」

 

 

『···············エ?』

···············はぇ?

 

 

 

 




成長とはそう、喋ることです。喋った理由はまた次回とかにしれっと書かれています。
アクアに対してキレてたのはここに載せときます

スキル︰汚染者(水の女神 アクア もしくはその信仰者に対し過度なストレスを感じると本人の意思関係なく勝手に発動し、怒気を発生させるスキル。発動するごとにエスカレートし、臨界点を超えると暴走状態となる。アクシズ教以外の聖職者ならこのスキルを消去することが可能。)

モンハンの古龍も大分先になりそうですが出すつもりです。最初に出すならどいつを出しますか?

  • イヴェルカーナ
  • メル・ゼナ
  • ネルギガンテ
  • バルファルク
  • アマツマガツチ
  • レ・ダウ
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