幻想トリップ   作:ニコラス―NICORUTH―

5 / 17
 またエルデンリングを始めてみました。
脳筋ビルドが一番なにも考えなくて良くて、一番楽しいってはっきりわかんだね。それとドラマCDのアインズの神話を作る話しでのシャルティアの案がダクソとエルデンリングを足して2で割った感じだったの好き。




アリスティのやらかし

ローブル聖王国。かつて魔皇ヤルダバオトの襲撃に遭い、当時の女王、カルカ・べサーレス及び神官団団長ケラルト・カストディオの二者を失い、主要都市も魔皇とその配下の悪魔たちによって乗っ取られるという憂き目に遭うものの、魔導王アインズ・ウール・ゴウンの助力を得られ、魔皇は討伐され、国土も取り戻し立て直すことができたという経緯のあるこの国は今、またしても危機に瀕していた。

大恩ある魔導王を模した巨大石像が、ゴーレムとして動き出したのである。それもそれらよりサイズの小さいゴーレム数体と交戦し、都市に被害をだしている。

そして今、その魔導王本人が目の当たりにすることとなったのである。

 

( どうなってるんだ!なんでアレが動いてるんだよ!? )

 

 この巨大石像は、アインズの功績を讃え、アルベドが聖王国に建造を提案したものである。

実際作られはしたのだが、他ならぬアインズ自身によって、作業は中止となった筈だった。

 

「 モモンガさん、アレに覚えは? 」

 

「 オレが止めてからさっぱり。てっきり解体したものだとばかり思っていた。 」

 

「 なにをいうんでありんす。至高の御身の像。やすやすと壊せるはずがないでありんす。 」

 

「 アレも、その、アリスティさんが? 」

 

「 あぁ、アイツならやりますよ。できるできないで判断して、やるかやらないかで考えないヤツなんで。 」

 

 バオーからそう聞いたアインズはただ頭が痛くなるばかりだった。こういう妙なところも、デジャヴに近いなにかを感じているのだ。

かつてのギルドメンバーの一人、るし★ふぁーである。彼は仲良くなったと思ったら、恐ろしく距離感を詰めてくるような男であり、やらかしも多かった。ゴーレム職人とはこうも奇人が多いものなのかとモモンガは戦慄していた。

 

「 とにかく、あのゴーレムをぶっ壊さんことには、モモンガさんの評判に関わるからとっととあれを解体する、でいいな? 」

 

「 あぁ、そうでいい。 」

 

「 んなら、とっとと殺るかね。 」

 

 カッツェは、人狼らしい素早い健脚で以て巨大アインズ像に向かって走る。重く強固な鎧を纏いながら、背に大きな剣を負いながらも、それらをまるで意にも介さぬが如く俊敏である。彼は一応〈飛行〉だけ魔法を覚えているが、正直のところ、やはり飛ぶよりこうして走る方が疾いのである。

途中、空から二体の影が、彼の行く手を阻まんと立ち塞がる。この世界の風情に合わぬ、メカニカルな容姿。これこそが、アインズがその存在を危険視するパワードスーツである。

 

「 どけぇぇぇぇぇええ!! 」

 

 カッツェは大剣、いや鉄塊を手に取り背から抜き、パワードスーツの胴を一閃する。

強固な装甲に覆われている筈の機体が、一撃にして、両断された。

さらに飛来した、翼の生えた天使のようなゴーレム数体も、ナザリックの浴場のそれよりはレベルが低いであろうレオゴーレムたちも、次々に一刀の下に斬り伏せていく。そんな彼に、それまでよりも巨大な躯体が迫る。

それは一言でいえば、岩でできたドラゴンだった。それでいて本物さながらの迫力や身体能力を有しているようだった。

名付けるならば、「 ゴーレムドラゴン 」か。

アダマンタイト級の冒険者であっても、やはり苦戦する、という殆どが刃が立たないだろう。

しかし、この人狼は違った。

 

「 うるぅぁぁぁぁあ!! 」

 

 獣が如き咆哮と共に、カッツェの鉄塊の一撃が、ゴーレムドラゴンに振り下ろされ、その首は一撃にして粉砕された。残った首から下は力なく落下し、都市の道端に横たわった。

 

「 舐めんな。こちとらテメェなんぞより強ぇドラゴンを屠る為にコイツを鍛えたんだぞ。 」

 

 ゴーレムドラゴンの残骸に降り立ったカッツェの手にに握られた鉄塊は、砂に塗れながらも、その重厚さを感じさせている。

「 竜屠り 」。YGGDRASIL時代、強力なドラゴン型エネミーや、ギルドマスターをブチ殺さんが為に、カッツェ自身が鍛えあげた鉄塊基大剣。

その執念故にドラゴン系のモンスターには凄まじい程の特攻が乗り、そうでない相手にも、馬鹿にならない力を発揮する。アインズ・ウール・ゴウン至高の四十人が一人、武人武御雷の「 斬神刀皇 」にも劣らぬ一振りだ。カッツェはこれの他にも強力な武器を持っているが、やはり一番手に馴染むのはこれなのだという。雄叫びをあげながら鉄塊を振り回し、ゴーレムたちを次々に石屑に変えてゆく様は、

まさしく「 狂戦士 」。

 

「 やるものだな。 」

 

「 アイツは火力に於いてはギルドでも最高クラスですから。それよりも、見てください。 」

 

 バオーは、カッツェの破壊したパワードスーツのコックピットを開けて確認し、アインズとシャルティアにそれを見せた。

 

「 これは!? 」

 

 アインズは二度驚く事となる。その中には、本来いるはずのものがいないのだから。代わりに怪しく光る石造りの炉心があるが。

 

「 人間が、いない!? 」

 

「 どうなっている!? 」

 

「 無人機ですね。この炉心で動かしてたんですよ。そういうとこばかりは流石といったところでしょう。 」

 

「 つ、つまりこの鎧は、勝手に動いてたってことでありんすか!? 」

 

「 そういう事です・・・おや? 」

 

 無人機パワードスーツに呆気に取られるアインズとシャルティア、そしてバオーの下に、二体のパワードスーツが降りてくる。この転がってる機体と違い、こちらを視認しても襲いかかってこないのを見るに、無人ではないと二人は判断した。

 

「 誰だ。姿を現せ! 」

 

 アインズが叫ぶと、彼の聞き慣れた声が返ってきた。

 

「 アインズ様・・・ 」

 

「 魔導王陛下! 」

 

「 その声、シズ。それにネイア・バラハか。 」

 

 パワードスーツのコックが開き、中から二人の少女が顔を出した。片方はオレンジ色の髪に眼帯をした、改造メイド服の少女。その碧色の瞳のカーソルは彼女が人間ではないと示している。

もう片方は、目つきの悪い金髪の少女。その服に聖王国の紋章が描かれているのを見るに、この国の人間であるらしいことは確かだが、どうやら魔導国と縁があるようだった。

 

「 彼女たちは? 」

 

「 戦闘メイドプレアデスの一人、シズ・デルタ。それと、ローブル聖王国の・・・ 」

 

「 ネイア・バラハといいます。宜しくお願いします。 」

 

「 シズ・デルタ。宜しく。 」

 

 バオーと始めて顔を合わせる二人だが、アインズの口ぶりから彼の知り合いであると察し、挨拶を交わした。

 

「 オレはバオー・ヴェル。本日付けで魔導王陛下に仕える身となったものだ。こちらこそよろしく。 」

 

「 アインズ様。シズはともかく、この人間は? 」

 

 アインズはハッとした。そういえばシャルティアも、ネイアに会うのは初めてだ。一応教えておこう。

 

「 シャルティア、彼女は以前聖王国に行った時、私の付き人として同行してくれた者だ。 」

 

「 はぁ~道理で。 」

 

 シャルティアもネイアがアインズと面識がある理由に合点がいった。

 

「 それでネイア。今聖王国で何が起こっているのだ。 」

 

「 はい。実はですね・・・ 」

 

 ネイアはこうなってしまった事情を語り始めた。アインズが聖王国を去り、ダークエルフの里に赴いていた頃、一人のゴーレム職工がこの国を訪れた。彼女、アリスティは復興に励む人々の暮らしを良くしようと、ゴーレムを製作し、労働や国の守りの一助とした。そのうちに彼女は空飛ぶ鎧、即ちパワードスーツを作りはじめ、そのうち2機をネイアと時折遊びに来るシズ用に調節し、彼女たちに与えたのだという。

初めて会った時に、ネイアはその人のようで人間離れした美貌から、シズの同族だと一目でわかったのだという。そんなアリスティは廃棄されるアインズ像に目をつけ、超巨大なゴーレムを作ろうと考えた。結果的に出来はしたが、こうして暴走し始めてしまったのだという。

 

「 アリスティ殿は決して悪気があったわけではないのです。彼女はいってました。より良いゴーレムを作りたい、と。その為に腕を磨き続けて来たのだと。彼女もまた、力を得るため努力を惜しまなかったのです。 」

 

「 アリスティ、友だち。 」

 

( カスポンドォォォォオ!アイツ何やってたんだ!? )

 

 アインズは思わず、王を演じている二重の影に怒り、感情抑制が働いていた。

その隣でバオーはこう漏らした。

 

「 うーん、アイツらしいなぁ。 」

 

「 どういう意味でありんす? 」

 

「 さっきもいったが、アリスティはできるできないで考える。ことの善し悪しよりも、それを優先する。だからたまにいいことしたと思ったら、自分本位ってのは珍しくもない。ただひたすら性能のいいゴーレムを作りたいだけだ。復興に助力したのも、自分のゴーレムの性能を試すいい機会だったからだろう。ゴーレムにはとことん貪欲なんだよ。やろうと思えば、生モノでもゴーレムを作る。ほら、あんな風に・・・ 」

 

 バオーが指さした先に誰かいる。

 

 何やら白い鎧を着た、女性のようだが、何処か様子がおかしい。

 

「 あ、あれは・・・ 」

 

 ネイアはその顔を見間違える筈がなかった。彼女がかつて仕えていた、剣技ならばガゼフにも勝ると謂われた剣士。ヤルダバオトの件での自身への心無い罵倒は、妹や王を失ったことによる焦燥からのものだとは分かっているが、今の彼女の生気のない目には、その頃の面影すらも見出す事ができない。そして当時との最大の差異として、背から蜘蛛のような、二対の腕がついている。これを見たアインズは、目の前のこの女が自身の知るアンデッドとはなにかが違うことを悟る。

 

「 なんでありんすアレ!?気色悪い! 」

 

「 レメディオス様・・・! 」

 

「 アレはなんだ?ただのゾンビではないな。 」

 

「 フレッシュゴーレム。アイツがまだブリュスタにいた頃に考案していたものです。魔力の籠もった炉心を心臓代わりにして、擬似的なアンデッドを生み出す。アンデッドとゴーレムの要素が混じったモンスターだと。まさか本当に作ってたとは・・・! 」

 

「 なんだと・・・ 」

 

 アインズは動揺を隠せなかった。ゴーレム職工という点を考慮すれば、アリスティは間違いなく、るし★ふぁーやあまのまひとつと同じ生産職なのだが、それがネクロマンサーの真似事が出来るまでになるとは思いもよらなかった。これ自体は炉心を用意する必要があり、そして見たところ知能が通常のゾンビ並みである以上、デスナイトやエルダーリッチよりも効率が悪いが、やはりアリスティは自身の内に囲っておくべきだと確信する。

 

「 うおおおおおぉぉぉお!! 」

 

 知能が生前より低下したが故か、それともネイアやアインズへの八つ当たりか、レメディオスだったものは蜘蛛足を器用に動かして一行に襲いかかる。それをみた誰もが、彼女が元は聖騎士だったなどとは思うまい。

 

「〈 連鎖する龍雷 〉!」

 

 バオーの放つ雷が、フレッシュゴーレムに直撃。その腐った全身を青白く焼き、それはバタリと倒れ動かなくなった。

 

「 お優しいでありんすね。第七位階の魔法で仕留めるだなんて。 」

 

「 こんなゾンビネズミに、第九位階などMPの無駄ですよ。 」

 

 自分たちを視るバオーのその目をみたアインズは、そこに自身が人間に対し忘れ果てたようで、その実しっかり有るものがあると感じる。

 

「 弔いのつもりか? 」

 

「 そうかもしれませんね。余計な感情だとか、所詮自己満足といわれればそれまでですが。 」

 

「 余計でありんす。こいつらは人間、下等生物でありんすえ? 」

 

「 そうであってもそこらの犬よりは利口な生き物でもある。多少敬意を払ったところで、バチなど当たるまい。 」

 

「 ・・・ 」

 

「 変わってるでありんすね、お前。私やアルベド、それにチビスケなら間違ってもそんなことしない。 」

 

「 それよりも、新手が来たようです。 」

 

 バオーはそういって、得物を取り出した。万雷神の槌とは違う、いうなれば、杖の意匠のある戦斧だ。

「 嵐呼び 」。この武器の名だ。精霊属性魔法の内、雷属性系を除いた風属性魔法の威力に補正を付ける効果を有する。

その為、雷魔法を強化する「 万雷神の槌 」と使い分けているわけだ。

動かなくなったレメディオスの後ろから、さらなる人影が数十。そのどれもが、人間離れした見た目をしている。

 

「 亜人連合・・・ 」

 

 アインズにはその姿に見覚えがあった。

かつてデミウルゴスが聖王国を攻める際にまとめ上げた、アベリオン丘陵の亜人たちである。

その多くをアインズが殲滅したものの、どうやら死体が幾つか残っていたらしい。

山羊人、馬人、蛇身人とそこそこ多いラインナップだ。が、そのいずれもが、その動きに生命を感じられない。中には失った身体の部位が、機械や他の種族のパーツで補われているものもいる。

 

「 あ、あいつら・・・ 」

 

 ネイアは即座に以前アインズから貰ったルーンの弓を取り出して身構える。それに反応してシズも銃を構えた。

 

「 〈三重最強化魔法大顎竜巻〉 」

 

 バオーが嵐呼びを一回転させ、柄を地面に突き刺すと、三つの巨大な竜巻が出現して、一つに合わさり更に巨大化、動く屍と化した亜人たちを、一体残らず飲み込む。

嵐の中のサメたちが、亜人の肉を喰らい、そこら中に血が散漫する。ネイアとシズはそれに唖然とし、アインズとシャルティアはまったく微動だにしなかった。

やがて竜巻が収まると、そこにはもう、亜人たちの姿はなかった。そこら中に、その残り滓が転がっているくらいだ。そして前方からは、無人機であろうパワードスーツと、ゴーレムの群れが迫りつつあった。

 

「 アリスティめ、これはかなりの量作ってますね。これにあの巨大ゴーレムを相手取るとなると、多分探してる暇ないかも知れませんよ? 」

 

「 ならば、探索に秀でた者を使おう。シャルティア。 」

 

「 はい! 」

 

「 アウラを呼んできてくれないか?アリスティというオートマタのゴーレム職工を探すよう伝えるんだ。外見的特徴は? 」

 

「 金のショートヘア。あとは瞳はオレンジ色で、シズみたいなカーソルがついてる。 」

 

「 だそうだ。 」

 

「 承知いたしんす。〈転移門〉 」

 

「 シズ。ネイアを連れて何処かに潜んでいるんだ。 」

 

「 了解。 」

 

「 魔導王陛下。それにバオー殿、ご武運を! 」

 

「 君も生きて帰れよ。 」

 

 アインズに命ぜられ、シャルティアは闇の門の中に入り、シズとネイアはパワードスーツに乗り込み、その場を後にする。こうして残ったのは、アインズとバオーだけとなった。

 

「 さて、ここまでゴーレムを作れるとは余程手先がいいんだろうな、アリスティさんは。それに、何処かに大きい拠点があると見た。 」

 

「 事がデカくなって面倒になる前に、全部処分する必要がありますね。 」

 

「 では、こうするとしよう。

〈魔法最強化暗黒孔〉 」

 

 アインズが魔法を唱えると、バオーの前に巨大なブラックホールが現れ、すべてを吸い込み始める。

ゴーレムやパワードスーツはそれに吸い込まれ、消滅していく。やがて、すべて吸い尽くしたあとにブラックホール自体も消えた。

 

「 作りたいものを作るといっても、そこまで手間はかけられんか。パワードスーツも、以前朱の雫が使っていたものより脆く感じる。生産性を重視して素材をケチったか。それでも無人にできるだけ脅威であるが。 」

 次に迫ったのは、先ほどカッツェが倒したのと同じ、ゴーレムドラゴンが2体である。

 

「〈万雷の殲滅〉」

 

 バオーとアインズは同じ魔法を放つ。確実に仕留められるよう第九位階だ。

石造りの竜はその雷によって打ち砕かれる。

 

「 またフレッシュゴーレムが来た。 」

 

 先と同じ方向から、理性を失った亜人のゾンビ、否死肉人形が群れて知性なく歩み寄ってくる。

 

「 同じ方角。ということはあの先に製造拠点があるのか。 」

 

「 だがこれではきりがない。ここは・・・ 」

 

 バオーはあるものを取り出した。青く輝く水晶の中になにか赤い球体のようなものが入っている。

 

「 マリッサが法国に火事場泥棒に入って手に入れたコイツの出番だ。 」

 

「 ほう・・・ 」

 

 アインズには何処か懐かしく感じた。この世界に来て始めて友好関係を結んだ村を襲った男がこんなものを持っていたと。

水晶が光り、白い光が降り注ぐ。さながら神の御使いが舞い降りるが如く。

そうして光が止み、現れたのは、純白の荘厳とした異形。翼の讃えたその出で立ちは、まさしく天使である。

 

「 さぁ、威光の主天使よ。あのゾンビもどき共を滅ぼし尽くせ! 」

 

 バオーの命を受けた天使の手に持った錫杖が分解され、キューブ型の物体群となって漂い、その身に光が収束する。如何にも強力な魔法を撃たんとばかりの光景だが、アインズ、そしてバオーにとっては大したことのない見かけ倒しもいいところ。しかし、この哀れな亜人たちを葬るには十分である。

 

「 お前ら下等生物が決して至れぬ第七位階魔法。コイツで無に帰れることに感謝しながら消え去るがいい! 」

 

 こうして放たれる、〈陽光爆裂〉。フレッシュゴーレムの群れを眩い光が包み、その瞬間にそれらが爆ぜる。

 

「 ・・・懐かしいな。 」

 

「 へ? 」

 

「 いやなに、この世界に来て初めてダメージを受けたのは、コイツの魔法だった。それだけの事です。 」

 

「 はぁ~そうだったんですね。何たる奇遇か。それよりも、コイツらの製造プラントを見つけなくては。飛んでいきましょう。フレッシュゴーレムはオーソリティが受けてくれます。 」

 

「 カッツェさんはどうします? 」

 

「 あいつの事ならば心配いりません。では、行きましょう。 」

 

「〈飛行〉」

 

 紺衣の魔法詠唱者と恐るべき死の支配者がゴーレム闊歩する街の空を飛ぶ。

天使がひたすら〈陽光爆裂〉や〈聖なる極撃〉で消し飛ばしていくフレッシュゴーレムの群れを辿り、居住区の建物にしては一際大きい工場らしき建物を見つけるに至る。 入り口からフレッシュゴーレムがでてきている。間違いなくあそこだろう。

 

「 アレだ。 」

 

「 中を確認しましょう。 」

 

 フレッシュゴーレムが建物をでたタイミングを見計らって、降り立った二人は内部に入ってみる。

一件質素に見えたものの、怪しいものが一つ。

 

「 アレは・・・ 」

 

「 地下に繋がってるということでしょうか。乗ってみましょう。 」

 

 鉄製のエレベーターらしきものである。乗ってみると変化はないが、中央のレリーフを踏んでみると起動し、降下し始めた。

 

「 TESコラボを思い出しますね。 」  

 

「 そういえば似ているな。作りは良かったんだがな、あのダンジョン。 」

 

 かなりの異常事態である筈なのだが、アインズは割とこの状況を楽しんでいた。YGGDRASILから転移して以来、久方ぶりのダンジョン攻略であるからだ。はてさてこの先になにがあるか。アインズは胸の高鳴りが大きくなってくるのを感じていた。

 

 

 

 

 一方その頃、魔導国では。

 

「 辞めるでござる!ナーベラル殿!! 」

 

「 黙りなさい!そんな毛むくじゃらな身体で、可愛らしいお尻で、私を誘惑して・・・アァ!! 」

 

 ナーベラルが英雄モモンの騎獣ハムスケをうつ伏せにして抑え込んでいる。視るものには、なにが起こっているのか分からないが、とにかく凄まじい光景であることは理解できていた。

 

「 な、なにアレ・・・? 」

 

 アウラ・ベラ・フィオーラとはただ呆然とするばかりだった。そして彼女の弟はなにが起こっているのかさっぱりといった感じだ。

 

「 お姉ちゃん、あれなにしてるの? 」

 

「 知らなくていいから! 」

 

 その時、闇の転移門から銀髪の吸血鬼が彼女の元を訪れる。

 

「 チビスケ、アインズ様からのご指名で・・・

まぁ! 」

 

 ハムスケがナーベラルに襲われている様を見たシャルティアは思わず目を見開き、口に手を当てた。

 

 

 

 

 




 森の賢王レ◯プ!メスケモナーと化した戦闘メイド!
そして次回、バオーとアインズ様の工場見学。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。