朝チュン、しちゃった 作:℃゛
いつも通りの天井、いつも通りの朝日。
いつもの朝のはずだが、何か違和感がある。
それはきっとこの頭痛だろう、一人で飲んでいるとついつい飲み過ぎてこうなってしまう。
二日酔いには味噌汁と聞いたことがあるな、と起きあがろうとして、頭痛以外の違和感に気がつく。
起き上がれないのだ、何かに抑えられているように。
正確には無理やり起き上がることもできそうではあるが、そうしないほうがいい気がする。
そして、耳をすませばすぐそばから自分のものではない寝息すら聞こえてくる。
膨らんだ毛布は自分の体が二つに増えたかのような形状をしており、この時点で最悪の想像が頭によぎる。
最悪の状況は見知らぬ誰かを連れ込んでいること、次点で知り合い、最善は勘違い。
頭の中でそんなランキングを作りつつ、祈りと共に毛布を勢いよく捲ろうとして、怖気付いてほんの少しだけ毛布を捲る。
捲られた毛布の隙間からふぁさりと出てきたのはピンク色の髪。
終わった。
未だ顔すら見えていないが、この近辺でピンク髪の女などそうそう居ない。
つまり……
「……んぅ、あと五分、そばにいてちょうだい……」
最悪は免れたものの、見事に次点である。
知り合いの女を家に連れ込んでいた。
しかも、俺の体に伝わる感覚は布越しではなく、彼女の体の起伏や質感が直に伝わっている。つまり、そういうことだ。
「な、なぁ、ニコさん……?」
「なによあらたまって」
「き、昨日のことって、覚えてるか……?」
「んえ?昨日?……あたし昨日なにして───?あれ、なんでアンタがここに……?……っ!キャァ─────」
叫び出そうとしたニコの口を思わず手で押さえる。
「ここ俺の家!お前が俺の家にいるの!だから、一旦昨日のこと思い出せない……?」
ニコが落ち着いたのを見計らって手を離した。
ニコはしばらくしてからこちらを見つめ。
「泥酔してたからまさかとは思ったけど、覚えてないのね?」
「……はい」
「一応聞くけど……責任、取る気ある?」
「はい」
「よろしい。じゃあ、ん……」
ニコは無言で腕を広げる。
「えっと……」
「わからない?ニブいわね」
「いや、そうじゃなくて、せめて服を着ない?風邪ひくぞ」
「んもう、ムードってものがわからないワケ?」
ニコは無理やりこちらに接近して抱きついてくる。
もしも今、ニコと俺の体を毛布が覆っていなければ俺は昨日と同じ過ちを繰り返していたことだろう。
肩までしか見ることのできない今の環境に激しく感謝をしつつ、ニコに質問をする。
「えっと、昨日の流れとか教えてくれる……?」
「昨日は、その、お金を借りたくてアンタの家に来たの。そしたらアンタ、泥酔してて……それで──、す、好きって…言われちゃって」
「…」
「それで、あたしも嬉しくて、一緒にお酒飲んで……」
そこでニコは押し黙った。
「……ニコ?もしかして──」
「あたしも酔い潰れてそっから先は覚えてないわ」
「まじか」
ニコはイタズラがバレた子供の如く押し黙った。
「……と、とにかく責任は取ってもらうわよ!だって、こ、こんなの明らかにヤっちゃってるじゃない!」
「大声で言うな、わかってるから!」
その時、ニコの携帯が鳴り響く。
ニコに電話に出るように言うと、ニコはすぐさま電話を開いて通話を始める。
電話の向こうからの声がかすかに漏れ聞こえる、相手はアンビーらしい。
「……昨日はよく眠れた?ニコ」
「え、えっと、あたしって昨日なんかしたかしら?」
「酔っ払ったニコから電話が来たの、『デマラが一人増えるわよ!なんなら無理矢理にでも増やしてやるわ!』って」
「……そ、そう」
ニコはそこから数分話してアンビーとの通話を切った。
「えっと……」
「俺が新しいデマラなワケだな?」
「……そう、なるわね」
「それじゃ、よろしく」
「っ!?いいの?」
彼女の問いに首を縦に振って答える。
嘘ではない。
そそっかしくも優しい彼女との生活も悪くはないだろう、そう思ったからだ。
今後何書くか迷ってるのでアンケート置きます
暇な方は是非投票お願いします
以下アンケートの選択肢について詳しい説明
①色んなキャラのverを書く
言葉通りです。思いつき次第書きます
②今書いたキャラの続き
ニコの続きを書きます。
ニコの続きが思いつかなくなってから(追加で1〜2話)書いたら次のキャラに行きます
③どっちも
続きと他キャラ、思いついた方から書きます
全てに共通して不定期更新です
よろしくお願いします
今後
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色んなキャラのverを書く
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既に書いたやつの後日談を書く
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どっちも書く