目指せ、脱ヒーロー社会!   作:悪魔さん

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オールマイト、ようやく登場。
お待たせしましたね……。


No.20 オールマイトとゴッドファーザー

 東京都港区。

 〝平和の象徴〟オールマイトの事務所がある事で有名なこの街に、若き閣僚・大泉勇人の持ち家がある。

 日本の伝統的な「和」の要素と、現代的で洗練された「モダン」なデザインが融合した邸宅は、大泉の「和」と「洋」へのこだわりを体現した物だ。

「それにしても、まさか君の方から招待するなんてね」

「忙しくてお前の結婚祝いができなかったからな。しかも息子(ガキ)までときた。随分遅くなったが、出産祝いも兼ねて親友(ダチ)として筋は通しておかないとな」

 西丸と大泉は、日本酒を飲みながら談笑する。

 その隣では、西丸姓に改姓した火伊那がビールを飲んでいる。

「公安から色々言われねぇのか? いくら法務副大臣でも、向こうの圧力はしょっちゅうだろ」

「国益になんない案件は二つ返事でガン無視してるぜ。俺が大事にしてるのはヒーローじゃなくて国家だからな」

「ハハハ!! アンタ最高!! ざまぁみろ公安!!」

 遠回しにヒーロー業界がどうなろうが知った事ではないと言い放った大泉に、火伊那は腹を抱えて笑った。

 ヒーロー公安委員会に散々振り回されてきた彼女にとって、これ程痛快な物は無いだろう。

「……俺もいつか身を固めなきゃいけないかもな」

「子供ができたら、ぜひ善治郎と仲良くしてほしいな」

 西丸はチラリと、リビングで寝ている善治郎とその面倒を見る立華を見た。

「お前の秘書、何でもできるな……」

「勉強熱心だからね」

「秘書っつーより舎弟だろ」

 火伊那のボヤきに、立華はジト目で睨んだ。

「まぁ、それはさておいて……この場を借りて、お前に世間より一足早く朗報だ」

 不敵に笑う大泉に、西丸は酒を飲む手を止めた。

「お前があの蜂使いの件で躍起になってる間に、いくつかの法改正の原案を出してな……その内の一つが、実は今日成立したんだ」

「何だいそれは」

「お前が長く訴えてた事……個性系統の名称変更、異形型を平生型に正式に改名だ。ただし、この改名が適用されるのは来年からだが」

「……そうか。ついに、ついにか……!」

 西丸は拳を握り締めた。

 

 超人社会では、その発動形態によって〝個性〟を「発動型」「変形型」「異形型」という三系統に分類されている事は周知の事実だが、この分類が適当かどうかは疑問の余地があった。

 というのも、法的に異形型を「個性による肉体の変異」と定義するとしたら、程度の差こそあれ全ての個性が異形型になるからだ。実際、〝個性〟の三系統も突き詰めれば外見上の差異によるものでしかなく、周囲から「異形」とは呼ばれなくとも体の一部に常人とは明らかに異なる特徴を有する者もいる。

 

 こうした事実や過去の負の歴史を鑑みて、西丸は普段や常日頃という意味を持つ平生という言葉を使った「平生型個性」という名称変更が相応しいと何度も国に提案してきたが、政治家の大半がこれを後回しにしてきた。

 だが大泉は、西丸の想いと彼が考える〝最悪の未来〟を察し、早急に改正すべきと法務大臣や官房長官、そして総理大臣に直談判してついに改正に漕ぎ着けた。

 この改正によって、「異形型」という言葉ゆえに迫害を受けてきた者達が救われ、「異なる形」への迫害で命を落とした先人達の無念も少しは晴れるだろう。

「保守的国家の日本で、これくらいやりゃあ下らない差別問題も少しはマシになるだろ」

「――ありがとう、勇人」

「礼なんか言うなよ。お前の手柄を横取りしたようなもんだぜ?」

 感極まる西丸に、大泉は笑う。

「……それで? 他の改正案は?」

「あと二つある。一つは、公共の場における個性使用の見直し。もう一つは前にお前が提案した、指定(ヴィラン)団体に関する法律の根本的な改正だな」

 西丸はそれを聞き、流石だと満足そうに頷いた。

 全てを等しく厳しく取り締まるのではなく、時勢に合わせて柔軟に対応する事で、社会秩序をより強固なものとする――それが二人の無個性の若き傑物の共通認識であった。 

「それと、これは俺が練ってるんだが……警察の予算を増やそうと考えてんだ」

「それは警察庁の?」

「いや、警察全体でだ」

 大泉曰く。

 超常黎明期を経てヒーローが(ヴィラン)発生の抑止・発生時の鎮圧を担っている社会システムに移行した事で、警察もヒーローに依存する傾向となり、ヒーロー免許取得者が増えるにつれて警察機構そのものの縮小化も進行するようになった。事実、オールマイトの登場以降の国会で可決された予算を独自に調べたところ、年々警察組織全体の予算が削減されている事が判明した。

 もしも何らかの形で「ヒーローによる治安維持」というインフラを失ったら、(ヴィラン)犯罪が跳ね上がり、警察だけでは対応できず、市民が自ら武装する世界になる。

「これ言っちゃマズいだろうけど、今の社会構造って相当イカレてるよね…火伊那がハリボテって吐き捨てるのも納得いくよ…」

「だから警察組織の権力性を取り戻さなきゃならねぇんだ。治安維持の前提がヒーローという〝個人〟に委ねられるようじゃ、いずれお前の予想する「悪夢」が現実になる。いつまでも(ヴィラン)受け取り係なんてやってらんねぇぞ」

「ヒーロー公安委員会、黙ってないよなぁ……」

「あ~…あそこ、野良の(ヴィラン)より質悪いよな。お前殺そうとしたもん」

「その話やめてくれ…」

 ボヤく大泉に、火伊那は両手で顔を覆った。

 あれから随分と経ってるが、彼女にとってはヒーロー活動史上最大の黒歴史である。

 まさか、抹殺対象と結婚して子供を授かるなど夢にも思わなかったろうが。

「……いずれにしろ、改革が必要だ。その為にも出世して根を深く張らないとな」

「これから生まれてくる命の為にも、僕達がやらなければならない事は山積みだね」

「最悪、ミカドにも声掛けるか?」

「それは最終手段にしようよ」

 苦笑いする西丸を見て、大泉は「それもそうだな」と笑った。

 一方の火伊那は、「ミカド」という人物名が気になって二人に問いかけた。

「ミカドって誰だ? また伸太郎のクラスメイトか?」

()(とう)()水門(みかど)……ミカドについてはまたの機会に話すよ、火伊那」

「まぁ、俺から言わせれば「ヒーロー公安委員会が最も欲しがる人材」とだけ言っておくぜ」

 大泉の言葉に何となく今のミカドが何者かを察し、火伊那は引き攣った笑みを浮かべて「ご愁傷様」と呟いた。

 

 

 食事を終えてベランダに出た西丸と大泉は、各々パイプタバコと葉巻で一服しながら夜空を見上げていた。

「夜空の下での一服は旨いな」

「そうだね……お互い年取ったからかな」

「まだ30代だけどな」

 大泉は茶化すように笑うと、ある話を西丸に持ちかけた。

「マル……ちょっと俺から一つ、頼みがある」

「何だい、いきなり」

「〝異能解放軍〟って知ってるか?」

 その名前に、西丸は目を細めた。

 異能解放軍は、まだ〝個性〟が「異能」と呼ばれた時代、異能の自由行使は人間として当然の権利と謳った解放主義者達によって結成された過激派組織。法整備を進める国との数年にも及ぶ対立の末に敗北し、多くのメンバーが逮捕されて首領のデストロは獄中で自決した事で解体され、今ではとっくの昔に淘汰された歴史の教科書上だけの存在に過ぎない。

 しかし、大泉がその話を持ち出したという事は……。

「生き残りがいるのかい? あの駄々捏ねてるだけの幼稚なテロリスト集団の。でも何でまた」

「きっかけは、俺が閣僚入りしてからだ」

 大泉は葉巻を吹かしながら語り出す。

 

 事の発端は、法務副大臣の就任後。様々な諸制度・法律を見直していく中で、自身に対する特定の政党からの非難が増えてきた事が始まりだという。

 その政党の名は、心求党――「〝個性〟は自由に行使すべきであり、社会による規制から解放されるべきである」「現政府は誤った抑圧社会を形成している」と主張する野党だ。野党第一党である民社党よりは議席数は少ないが、党首・花畑孔腔の高い求心力により支持率は高く、将来の野党第一党の可能性も噂されるほどの勢いがある。

 そんな有力政党が、自分をどうも毛嫌いしている――当初は若くして閣僚に抜擢された事への嫉妬や劣等感だろうと思っていたが、是が非でも自分だけを引き摺り下ろそうとする執着ぶりに違和感を感じ、公務の合間を縫って独自に調査した結果、心求党の支援団体を異能解放軍の元メンバーが設立したという事を突き止めたのだ。

 

「花畑孔腔……過激派の人間だったとは」

「知ってるのか?」

「僕に政治家の道を勧めた人だ。区長選で無所属で出馬する事に物凄く苦い顔を浮かべてたけど……そういう事だったか」

 西丸は溜め息混じりに語る。

 花畑が西丸を政治の道に誘った真の狙いは、解放主義政党の勢力拡大の為だったのだ。だが、その西丸が政党に属するどころか自身の政党すら作らず、政策実現の実績とフットワークの軽さで影響力と求心力を高めた結果、心求党を寄せ付けない程の存在になった。

 彼は想像だにしなかっただろう。解放主義に利用しようとした若者が、自分の権力を跳ね除ける程の勢いを獲得するなど。

「……今のところ、俺の調べでは目立った動きはしてない」

「でも、僕が都知事選に出馬したら絶対首突っ込んでくるだろうな」

「じゃあアレだ、スピーカーの音量最大にした街宣車乗り回せば大丈夫だろ」

「それ僕が公職選挙法違反になるから…」

 パイプタバコを咥えながら呆れ果てる西丸に、大泉は冗談だと笑い飛ばすのだった。

 

 

           *

 

 

 月日は流れ、クリスマスが過ぎ。

 官公庁の仕事納めを終えた西丸は、閉庁前に石井と対談していた。

「今年も一年ご苦労様でした、副区長」

「いえいえ、西丸区長もお疲れ様でございました」

 堅い握手を交わす二人に、立華もお辞儀をする。

「立華君もありがとうございました。私が怪我をしている間、西丸区長を…」

「秘書ですから、これくらいは当然です」

 申し訳なさそうな石井に、立華は素っ気なく返す。

 すると西丸は、真剣な表情でクリスマスの夜に起きた「ある事件」について語り始めた。

「二人も知ってるだろうけど……キャプテン・セレブリティのあの空中爆発の事件、実は今日の昼頃に匿名の情報提供が来たんだ」

「! 一体、誰が…?」

「少なくとも、ナックルダスターさんや天忠會じゃない。彼らはアングラ系だから、直接会って情報交換する事が多いから」

「……西丸区長、まさか!」

「映像での情報提供だよ。それもSNSで出回ってる爆発前後じゃなく、発生した(ヴィラン)をズームアップした映像だ」

 語られた内容に、立華と石井は目を瞠った。

 もし映像が本物で、その解析が進めば一連の事件の黒幕をあぶり出せるのかもしれない――そんな期待が持てる内容だという。

「これに関しては、区長案件として一度僕が預かる。来年早々に伝えるから、今日はこれで解散だ」

「そうですか……では区長、私はお先に」

「ええ、来年もよろしくお願いします」

 一足早く退庁する石井を見送ると、西丸は立華を労った。

「今年は随分振り回しちゃったかな?」

「ええ、西丸区長の活動方針には驚かされるばかりです」

「君のお陰で区長業務が円滑に運んでる。本当にありがとう」

「恐縮です」

 立華は笑顔で答えつつ、来年はどのような事に巻き込まれるのだろうと考えた時だった。

 彼のスマートフォンが鳴り響き、表示されていた名前を見て驚いた。

「えっ!?」

「どうしたんだい?」

「区長……オールマイトからです」

 

 

 港区六本木、マイトタワー。

 存在そのものが(ヴィラン)犯罪の抑止力であるオールマイトの事務所に、西丸は立華と共に赴いた。

「いやぁ、仕事納めの直後にどうも。私はオールマイトの専属秘書であるマイツプロ第二秘書室の()()(とし)(のり)です」

「東京都鳴羽田区長・西丸伸太郎です。こちらは秘書の立華虎太郎です」

 名刺を交換して挨拶を済ませる。

 専属秘書を名乗る男は、ガリガリという言葉が似合う程の痩躯であるスーツ姿。これこそがあのオールマイトの本来の姿で、普段の姿とのあまりの違いゆえに一目見ただけでは誰も気づけないが、西丸は違った。

 なぜなら彼は、前世の記憶を持ち、オールマイトの本来の姿が痩せこけている事もその原因も知っているのだ。

(これがオールマイトの、いわゆる〝トゥルーフォーム〟か……こうして見ると痛々しいな)

 西丸はその言葉を飲み込みつつ、イスに腰掛けて対面する。

「お噂は耳にしております。あの23区屈指の治安の悪さで有名だった鳴羽田を生まれ変わらせた、史上最強の区長だと。オールマイトも一目置いてますよ」

「史上最強だなんてとんでもない、生まれ変わったのは区民の協力と努力のおかげです。僕はただ、自分の掲げたマニフェストに責任を取って公務を全うしてるだけですから」

「君のような人がトップに立ってくれて、鳴羽田区民も幸せだね」

 柔和な笑みを浮かべる八木俊典(オールマイト)に、西丸も同じように微笑みながら堂々と告げた。

「……秘書のフリするなら、()()()()()を見せちゃダメですよ。オールマイト」

「!?」

「白を切るなら結構ですけど、僕を本気で騙すならもっと磨かないと」

 もはや言い逃れはできないと観念したのか、八木俊典――オールマイトは汗だくになりながら尋ねた。

「……何でわかったのかな?」

「政治家として腹の探り合いはたくさんしてきたんで、経験値の差ですね。それに「君のような」って言い回しでピンと来ました。オールマイト自身ならまだしも、初対面の秘書が僕の事を君って呼ぶわけがない。これといった親交もない相手を馴れ馴れしく呼ぶと、誤解を招きますし」

 ――まァ、実際は顔を合わせずとも知ってますけど。

 その言葉を飲み込み、真相を隠しながら淹れてもらったコーヒーを一口。

 オールマイトは「この事は内密にしてくれ」と頭を下げ、あらためて西丸に声を掛けた理由を打ち明ける。

「君を呼んだのは、〝平和の象徴(オールマイト)〟としてだけじゃなく、一人の社会人としても感謝を述べる為さ」

「ハァ…」

 オールマイトは、どこか照れくさそうに語る。

 

 現在の日本において、プロヒーローは「災害での人命救助」「警察と連携して犯罪の捜査・逮捕」が主な仕事内容だが、ほとんどのヒーローは「再犯防止の活動」を行っていない。〝個性〟を利用して人々を救う名誉ある職業である一方、その救う対象は何の罪もない一般市民にのみ限られ、(ヴィラン)には向けられていない。

 ヒーロー飽和社会の頂点に君臨するオールマイトも、(ヴィラン)犯罪の抑止力にはなれても(ヴィラン)達が罪を犯した後の事は基本的に警察などに一任している状態だ。罪を犯した者達にも当然真っ当にやり直したい者がいるのは当然の事なのに、そんな彼らにも風当たりが強い社会に「自分がこの国の〝柱〟になる」という確固たる決意が揺らぐ時もあったという。

 だがそこに、西丸伸太郎という新たな風が吹き込んだ。西丸は鳴羽田区長に就任して以降、同区の犯罪率及び再犯率を大幅に低下させただけでなく、各自治体・官公庁・警察・ヒーローに自身の就労支援政策の成果を根気よくアピールしていった。そのおかげか、都内の特別区では就労支援政策は拡張され、国の更生保護委託費も少しずつ増額されていくようになった。

 

 オールマイトは日本の治安維持に絶大な影響を与えているが、西丸の懸命な政治活動は日本の社会認識に影響を与えているのだ。

「…私はね、この社会の〝光の強さ〟を見誤っていたんだ。社会という太陽から降り注ぐ、大衆の偏見や差別という焼け付く日射しの強さを…。でも私は光の側の人間だ、彼らには何もしてやれない……」

「――だから僕がいるんです」

 俯くオールマイトは、ハッと顔を上げた。

「オールマイト……僕は無個性として生まれてきた事を、一度たりとも間違っていると思った事はない。――いや、無個性だからこそこの世界を俯瞰できると思っている」

「西丸君……」

「世界のほとんどはグレーだ。そのグレーこそが、いわゆる多様性や寛容性ってヤツだと僕は信じている。合わない〝個〟を排斥する、グレーな領域を消そうとする社会に未来はない。彼ら彼女らにも未来を選ぶ権利がある。罪を償おうと懸命に生きる命を嗤う事は、どんなに偉大なヒーローでも許されない」

 西丸は毅然とした態度で主張する。

 

 自分が政治家である以上、法を遵守するのは当然の事。

 しかし法で守る事ができない者達が、光の中では生きていけない人達が世の中には大勢いる。

 明るい所で苦しいなら、自分の最善を尽くして彼ら彼女らの為の「影」を守らねばならない。

 

 それが、西丸伸太郎という政治家の信念――ヒーロー飽和社会における行動理念だった。

「僕の目指す〝脱ヒーロー社会〟は、光と影の調和にあるんです。ヒーローじゃなくて良い。強くなくても良い。「Plus(プルス) Ultra(ウルトラ)」しなくて良い。――励ましの言葉に傷つく人のいない世界を、必ず作ってみせます。たとえオールマイト、あなたが立ちはだかる事になっても」

 西丸の思想と覚悟を知り、オールマイトは息を呑んだ。

 ヒーロー業界では、罪を犯した者達に手を差し伸べる彼を快く思わない者がいる。オールマイト自身も若いヒーローから「元犯罪者を擁護する区長をどう思うか」と言われた事も何度かあり、西丸の政治活動に少し不安を感じていた。

 しかし面と向かって言葉を交わし、オールマイトは西丸こそが今の日本に必要な〝柱〟だと確信した。いかなる困難にも立ち向かうヒーロー達を人間の理想像とするこの社会において、西丸は善と悪の現実を受け止め互いの都合を理解し、未来の為の答えを見つけようとしている。

 これを〝ゴッドファーザー〟と呼ばずして、一体何と呼ぼうか。いや、マフィアの首領(ドン)の方ではない意味で。

「……君は、誰よりも強いよ」

「買い被りすぎですよ」

 オールマイトの称賛の言葉に、西丸は淡々と返したのだった。




本作ではいくつか原作にないオリジナル用語も飛び交うので、少し解説。
民社党は、民自党政権下である本作の野党第一党。まぁ、現実世界の日本の野党と同じ感じだと思ってください。
そして平生型個性という、異形型の名称変更。西丸の悲願の一つでしたが、これが後の物語に結構響きますので、頭の片隅に。
そしてまたまた出てきた西丸のクラスメイト。名は後藤田水門……前回の後書きでほのめかした、裏社会の人間です。ただ仕事は極道や過激派ではなく、情報で金儲けしてるグレーな男です。

そろそろ年末なので、上手くいけばあと一話更新できるかも。
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