Fate/DreamDevil 東京聖杯戦争   作:リリス様病患者

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第3話 騎士と侍、そして日本大好き!

どうも、ゴッホです。

どうやらこの東京聖杯戦争の立会人になったらしくて、色々見てました。

最初にキャスター・リリスがランサー・哪吒を倒したのは驚きました。

次に、阿紗駆さん。ちょっと、日本を守らせてもらいました。

そしたら次やることは……

 


 

「こんにちはー!」

「……誰だ?」

「どうも、ゴッホです。おわかりですか? ちょっと色々あって、この聖杯戦争の立会人をやってます。」

「わかった。じゃあ後にしてくれ」

「ナニユエ!」

「ここが丸亀製麺のド真ん中だからだ!!! 後にしろ!!! 私はうどんの時間を邪魔されるのが一番嫌なんだ!!!」

「まあマスター、落ち着いてください。敵意はなさそうです。早くうどんを食べ、目的を聞きましょう。」

「……そうだな、セイバー」

「……やはり、直感Aなだけありますね。アルトリア・ペンドラゴンさん。」

「アルトリアで構わない。奈義がうどんを食べている間、私から質問しても構わないか?」

「いいですよ、カマわかけない(・・・・・・・)でくださいね? ゴッホジョーク……」

「……まずひとつ。今何騎潰えた?」

「アサシン、バーサーカー、そしてランサー。3騎ですね」

「……次。ランサーを倒したのはどこの陣営だ?」

「キャスターですね……厄介ですよ、あそこは」

「最後。アーチャーは誰だ?」

「そこは秘匿……流石にダメですよー」

「嫌な予感がしている。まるでいつも付け狙われているような嫌悪感。欲しいおもちゃを眺めている子供が背後に居る感覚がする。」

「まあ……因縁があるサーヴァントなんでしょう……ゴッホは知りませんけど……」

「ズゾ、うん! やはりうどんはかけに限る! そして終わったか? 次は鍛錬しなければならないんだ。」

「斬宮奈義さん」

「なんだ? というか、私の情報を知っているのか」

「カタナ見せてもらえませんか!」

「……は?」

 


 

「リリスに鍛錬させてもらって3日……」

「ついに、だな」

「ガンド成功した!!! やったよリリス!!!」

「よくやったぞ可否!!! 著しい成長だ!!!」

ついに魔術の習得に成功した。3日でこれは嬉しい!

「これで一時的なスタンは与えられるな。もう戦場に出ても大丈夫だろう。」

「ありがとうリリス! よし、じゃあ街を歩こう!」

「あぁ。また古物商にでも行くか。」

 

「アレ」

「え?」

ミタさんのお店に来たら。

「もしかして、シャケイ=ミールさん?」

「……今度こそ、俺のファンかい?」

「知らないわけないじゃないですか今時!!! いつも見てます!!!」

「なんだこいつ。そんなに有名なのか。英霊か?」

「違いますよ、シャケイ=ミールさんはインフルエンサーで、危険なところに行ってはご飯を食べる、鍋弾丸系インフルエンサーなんですよ!!!」

「鍋弾丸ってなんだ……」

「ホントに俺のファンっぽいね。隣に居るのは……?」

「えっと……」

「……吉田リリス。こいつの親戚だ。余は世俗には疎いがな」

「嘘だネ。」

「チッ。」

「まあでも、戦うつもりはないよ。もう俺の友人は消えてしまったからね。」

「……サーヴァント、居ないのか?」

「負けたよ。日本を侵略しに来た軍人に。」

「……」

「俺は殺されない代わりに、ここの品物を奪いに来たわけ。まあ金はあるから買いに来たけど!」

「そうなんですか。えっと、……どうします?」

「どうするもなにも、敵に塩送るのを見逃すようなもんだ。阻止するぞ」

「エー」

「普通にそいつに連絡取れないのか? 日本を侵略する目的とか聞きたいのだが」

「あぁ、連絡してみるか」

……電話をかけているみたいだ。少し待とう。

 

「あぁ、獣の軍人さん? 今ちょっと手間取ってね、助けに来て……」

 

「あー……」

そう呟いたら、電話を切った。

「多分、俺お役御免だし、君達も警戒しなくていいヨ」

「……何があった?」

「電話口でずっと『星』『月』『夜』としか言ってなかった。何かを伝えようとしてたみたいだけど、俺にはちょっと。」

「……負けたんですか?」

「多分ね。これで俺は元通りの生活に戻れるってワケ。まあ、友人は亡くなってしまったがね」

「……多分、また会えますよ。きっと」

「さあね。今回みたいなゴタゴタが起きない限り無理じゃないかな」

「僕が保証します。今、最後に伝えたかった事を考えてください」

「……どうした、少年」

「なんか今、出来そうなんです。電話が、繋がっている気がします。」

「……わかった。最後に言いたかったこと、考えたよ」

「じゃあ、いきますね。」

 

『あぁ、ミール。元気か?』

「……本当に、テスカなのか」

『こっちは冥界……というか英霊の座だ。何故繋がっているかはわからん。』

「……伝えたい事、言うね」

『……』

「俺、テスカと旅がしたい。また会おう。」

『……奇遇だな。俺もそう思っていた所だ。』

「アハッ、俺達、気が合うね」

「もうすぐ終わりそうです、大丈夫ですか?」

「あぁ、約束は出来た。」

『待て、俺からも一つ約束がしたい。』

「手短にお願いします、テスカさん」

『……お前は十分に戦士だ。休息の時が来たら、必ず会える。そうしたら、旅に出かけよう』

「……冥界。休息。そういうことか。わかったよ、テスカ。」

『わかったようで何よりだ。じゃあな、一時の別れだ。良い旅をしろよ』

 

「ハァ、ふぅ、僕、シャケイさんの役に、立てて、よかったです」

「大丈夫か少年、大変だったろう」

「……今の」

「なんで繋がったか、なんで話せたか。何も僕にもわかりません。ですが、今なら出来る。そう確信してました」

「……何かわかるか? キャスター・リリス。」

「……根源か?」

「「根源?」」

「それは魔術師が最終的に辿り着けるゴール地点のようなものだ。人によって内容は違う。そして今のを見るに……可否。お前の根源は「接続」だ。」

「接続……」

「なぜそれなのか、なぜ今使えたのか、何もわからぬ。だが、今ので確信した。3日の魔術の鍛錬で得たものはガンドではない。根源への到着だったのだ。」

「……スッゲエ」

「……今、もう一回出来る気がするんですけど、ミタさんに試していいですか?」

「記憶を消した後だ、見知らぬ人と電話する気持ちだろう。……それでもか?」

「はい。出来る事なら。」

 

「いらっしゃ……なんだ、有名人に知り合いか。安くはしないよ」

「ミタさん、あなたに電話が来てます。」

「電話ぁ? 営業ならいらないよ」

「とにかく、どうぞ」

「何さ……はいもしもし、こちら金町古物商。」

『……ミタ?』

「あぁ、なんだアタシのこと知ってるのかい?」

『ミタ、ごめん』

「突然謝られても困るよ、なんなんだいアンタは」

『ミタ、勝たせラれなかッた。哪吒、一生の恥。』

「哪吒っていうのかい? アンタ」

『ボクはまた、ミタと一緒に戦って、屈辱を晴らしたイ。約束。』

「なんだいその約束。で、お代は?」

『ボクの持ってる本。多分、聖遺物。高く売れル』

「受けたよその約束。じゃあな、また会おうじゃないか哪吒。」

『ウン。楽しみダ。』

 

「ふぅ、どうでした」

「なんだか……最後は親友と話してる気分だったね。こんなことは初めてだ。」

「……いいもの見せてもらったよ。可否くんだっけ? 一個聖遺物買ってあげようか」

「え”、いいんですか?」

「いいのか!?」

「じゃあこの〈ギルガメッシュが座っていた椅子の装飾〉でもどうだ。可否割で百万ポッキリ!」

「嘘だろ!? だが男に二言なし! 買ってやろう!」

「ヤッター!」「えぇ……」「まいどありー♪」

 

「で、買ったはいいけど、今度はどんな力が引き出せそう?」

「うーむ……ハッ!」

そう気合を入れたら、リリスの背後に黄色い渦が出てきた。

「宝物庫か。一部使えるようだな」

「どういうこと?」

「ギルの宝具、王の宝物庫の一部が取り出せるようだ。出し入れも出来る。」

「へー」

「面白いね」

「100万のわりにはだな、まあこんなこともあるか。」

「帰るか。ありがとう、可否ボーイ。また会おう!」

「うん! またね!」

 


 

「ふおおおおお!!!!!」

「本当に見せてよかったのですか?」

「まあ、仇名すわけではないのだからいいかと。」

「こここ、これ! もしかして!」

「あぁ、そうだ。私が作った魔術も練り込んだ最新の魔術刀だ。魔刀とでも言うか。」

「自作ですか!?」

「あぁ。時計塔にも認められた私専用の刀だ。宝石魔術も学んだが、他にもいろいろ勉強した。その賜物だ」

「ゴッホサイコー!!! バンザーーイ!!! 出会えてよかった!!!!」

「あ、頭がヒマワリに!?」

「あ、ゴッホテンション上がりすぎて咲いちゃいました……エヘヘ」

「良いのか……?」

「いいもの見せてもらいました。これ、どうぞ」

「……これは、私の刀のデッサン?」

「一回だけ刀の破損を防ぐとか、そういうのがあると思います。身代わりだと思って持ち歩いてください。」

「……わかった。ありがたくいただこう。」

「……」

「疑わなくても、何も隠してませんよ。フォーリナーだからとはいえ、害悪なばかりではないのですよ。ゴッホはその最先端、無害も無害。」

「わかった。もう疑うのは辞めよう。」

「ゴッホッ。ゴッホ安心。それじゃあ、また最後に逢いましょう」

「またな、立会人殿」

 


 

「ううむ、残りのサーヴァントを捜索しなければならないが……」

「シャケイさんの例があるからには、東京全域って感じですよね……探すにもどうしたら……」

「ゴッホッホ、お困りのようですね」

「!?」

突然現れた。気配も察知できなかった。麦色の髪の毛をした少女はこう名乗った。

「フォーリナー、ヴァン・ゴッホ。この聖杯戦争の立会人です。どうやら次に打つ手を悩んでいるようですね」

「……」

「ハハ、警戒されてますね……まぁいいですけど……ゴッホなので……慣れてますし……残りのサーヴァントはセイバー、アーチャー、ライダー、キャスターの四騎です。正直実力ではアーチャー勝利が濃厚ですが、キャスターリリス。貴方達は底力があります。いうなれば大穴ですね。ライダーはそもそも戦う気がないので、狙うならここか、セイバー。ここはかなり地力があります。潰すならここか、アーチャーとぶつけて消耗させるか。どっちかですね」

「……肩入れか?」

「道に迷える子羊にカフェテラスへの行き方を教えただけですよ。本物のゴッホジョーク……というわけで、私はこれからアーチャー陣営に行ってきます。キャスターリリス、お祈りしてますね」

「……無事でも、勝利でもないあたりが面白いな。一つ質問良いか?」

「あ、はい。なんでしょう?」

「軍人について知っているか?」

「……あぁ。あの人ですか。バーサーカーのマスターです。少し危うかったので、ゴッホ自ら手を下しました。あの人の目的は東京湾制圧による日本侵略開始でしたので、ライダーを潰される前に手を打ちました……アレ!? ゴッホ口を滑らしました!?」

「ライダーは東京湾……と。思わぬ収穫だった。ゴッホ、余たちは勝ってみせる。その裏に隠された思惑を潰すとともにな。」

「……黙しておきます。では、散ッ!」

 

そうして、フォーリナーは去っていった。

僕は、何も言えなかった。

「大丈夫か? 可否」

「……ちょっと、駄目かも」

威圧じゃない、畏怖していた。ちょっとの威圧なら国語の田中先生で慣れてるけど、アレは違う。地球外生物を目にした不思議な気分と似ている。

自称ヴァン・ゴッホ。何者なんだろう……

「とりあえず、帰って作戦を組もう。」

「……無理するなよ。」

「大丈夫、今なんとか軽くなったから」

「アレは狂気の類を振りまく厄災だ。打ちのめされても仕方あるまい。今日は休め」

「……そうしようかな。明日は月曜日だし、学校がある。行かなきゃな」

「そうだそうだ! 学生は勉学と恋愛に励め!」

「何その偏見」

 


 

「で? (オレ)に何の用だ。画家」

「ちょいと肖像画を描きたくなりまして」

「それでその大荷物なんですか」

(オレ)の肖像画か、気に入ったら宝物庫に入れてやる。ヴァン・ゴッホと言ったか。後世の画家の腕前、じっくり見せてみよ。なお不遜と感じたら殺す。」

「アーチャー、あんまり期待かけちゃ駄目ですよ。でもまあ、ゴッホの肖像画なら大丈夫でしょう。自画像もそこまで画風の崩壊は見られなかったですし」

「三千が言うなら耐える。だが期待にそぐわなかったら……」

「わわわ、わかりましたから集中させてください! イケメンに描いてあげますから!」

 

「で? 本来の目的は何だ? まさか本当に(オレ)の肖像画を描いて終わりではなかろうな」

「……描きながらで良いなら喋ります。アーチャー、ギルガメッシュ。千里眼で全サーヴァントの把握をしてますね?」

「しているが。」

「セイバーさんを付け狙うのは、なんですか?」

「好みの女だからだ。ああいう高潔な女を従える時が一番愉悦だ。三千もそう思うだろう?」

「ハハ、私的にはアンドロメダさんみたいなひっぱってくれる女性が好みです」

「……しょうもな」

「不敬だぞ」

「はいはい失礼しました。次。キャスターリリスと因縁がありますね? 狙わない理由は何ですか?」

「端的に言う。価値がないからだ。」

「……リリスは単体では戦っても圧勝と、当時は思ってました。でも」

「根源への到達は、困ったな」

「アレを活用されたら、マティーニ頼まれて一発逆転の可能性があります。何があるかわかりません。優先順位としては、キャスター>ライダー>セイバーですかね。合ってますかアーチャー」

「うむ、概ねその通りだ。キャスターの動きによっては先に潰すし、潰されるかもしれんな」

「なるほど、で、ミタさんの店を襲わなかったのはどうしてですか? あそこには宝具級の聖遺物がありますけど」

「フン、王に仕えたことのない者の言葉だな。単純だ。ハンデをやらねば英雄王ではないだろう?」

「……私としては、ちょっと行ってみたいんですけどね。研究者的にも」

「そういえば三千は(オレ)の時代を研究しているのだったな。こうして生き証人を従え、王に従うとして生かしているが、進捗はどうだ?」

「ぼちぼちですね、聖遺物を見ればやはり研究が進むかと」

「では普通に買い物にでも行くか。」

「……あまり危険性はなさそうですね。ゴッホは放置しますね。それでは、完成です!」

「……フン、凡夫の画家にしては出来が良いな」

「よく特徴を捉えて、かつかっこよく仕上がってますよ」

「煩い、素直に褒めるな」

「ゴッホッホ、お気に召したようで。ではゴッホはこれにて」

「待て」

「……やっぱり、そうですよね」

「立会人といえどタダで返すとでも?」

「王様、このまま生かしておけば何があるかわかりません。あの宝具、厄介です。最後まで残されたら確実に負けます」

「ゴッホはただの立会人。ルーラーに似た立場なのでそんなことしないんですけど……やります?」

「いいや? 少しばかり行動を制限させてもらう。天の鎖」

「あぁ束縛プレイ……未亡人にされてると思えば……いやあまり興奮しないですね」

「余裕が過ぎますね」

「口でも塞ぐか?」

「ハードSM!」

「……やめましょう。どっちに転んでもまともなことにならなさそうです」

「……意見を聞こう。」

 


 

さてさて、ライダーを探しに東京湾まで来たけど……

「さすがに広いし、地道に情報収集かなぁ」

「もう昼だ。漁師は家にいるだろう。市場で聞くのはどうだ?」

「ですね」

 

「最近変わったこと?」

「はい、なんか突然異質な人を連れた人が現れたとか……」

「釣り場でなんかギャルを見かけたって人が居るから、聞いてみるかい?」

「! お願いします」

 

「釣り場のギャル? あぁ、森久保両太さんか。埠頭で釣りして、なんかしてるんだけど、最近女の子連れ歩き始めて船も借りて釣りしてるんだよ。お金はくれるからいいんだけどね」

「……当たりかも。どこで会えます?」

「うーん、朝の5時には出て行って、帰ってくるのも夜遅いから難しいよ?」

「むむむ、よく行くスポットはどこだ?」

「うーん……あの料理屋かな」

「料理屋?」

「あの人、ご飯を釣った魚で賄うんだよ。魚を提供する代わりに、朝昼晩の弁当を作ってもらってる料理屋があるんだよ」

「……狙うなら」

「そこだな」

「場所は知ってるよ、どうせなら女将さんと話して待ちな」

「ありがとうございます!」

 

「ここが料理屋の」

「……『ファビュラス』?」

「あら、ウチに何か御用でも?」

「面白い名前だな、もっとこう、落ち着いた名前かと」

「似たようなお店が多いから、スナックみたいにならないように工夫したのよ、オホホ」

「えーと、森久保両太さんのこと知ってます?」

「あぁ、ウチの常連さんだよ。いつもたくさんお魚くれるかわりにお弁当作ってくれって。ウチはその刺身を売りにしてるよ! 裁くのも血抜きも両太さんがしてくれるしねえ」

「なるほど、いつも何時ごろに来ます?」

「大体閉店前の……9時くらいかしらね? 最近は女の子連れて歩いてるけど、あまりそういう匂いしないし、どういう仲なのかわからないけど、ここで晩御飯食べてるときは楽しそうだよ。両太さん、前は大変だったらしいからねぇ」

「そのあいだここで待っててもいいですか?」

「良いよ! 二階が二部屋空いてて、片方両太さんのだからもう片方使って待ってね」

「その前に……」

「ああ……」

「どうしたの?」

「「お刺身定食ください」」 「余のは米抜いて、あと一番良い日本酒!」

 

「かーっ! 美味い! 刺身には吟醸! 酒が進む!」

「これはなんて魚なんですか?」

「さあ、アジとかじゃないかねぇ? 両太さんも詳しくないけど、連れてる女の子が詳しいから毒魚は抜いてるらしいわよ」

「……魚に詳しい、海系のサーヴァントかな」

「今は待とう、協定も組めるかもしれぬしな」

「というかお米もフライも美味しいですね」

「ありがとうね、ウチは両太さんの新鮮さが売りになってるからね!」

「……」

「皆まで言うな。生かしてやろうぞ」

「?」

 


 

〈森久保両太の宿泊部屋〉

 

「……特に魔術的加工もされてないな」

「何か気になるものあります?」

「うーん、KP、目星振ります」

「良いですよ」

「誰!?」

dice.mp3

「何この音!? どこから!?」

「うーん……クリは出なかったか……」

「PCリリスは日記を見つけます」

「だから誰!?」

「日記だ、ホレ」

「え、見ちゃっていいんですか?」

「いいだろ、余達は魔術師だ。法外な事以外はなんでもやる。」

「はぁ……」

日記をパラパラめくる。

「この日付……僕がリリスを召喚した時と同じ日だ

名前は……『アンドロメダ』」

「……アンドロメダ?」

「そう書いてますけど」

「……東京湾。海、魚。そういうことだったのか。こやつ、相手のフィールドに居るうちはどのサーヴァントも歯が立たないぞ」

「え!?」

「言ってしまえば海に関連する。美人すぎて鎖で縛られて生贄にされるも、ペルセウスに助けられて妻になる人間だ。」

「それが何故……サーヴァントに?」

「そこはしらん。逸話的に英雄でもなんでもないが……謎は深まるな」

 


 

8時半頃。

 

「「いただきます!」」

「あら汁も美味しい! そしてこの豪華な海鮮丼!」

「嬉しいわぁ、若い子なんてこんなところ来ないから新鮮だわ!」

「はむはむはふはふ」

「……作戦会議をしよう」

「はむ……どうしますかねぇ」

「海であれば強い。協定を組んで、向こうに利があるようにしよう」

「僕たちは?」

「捨て駒になるしかない。日記を見るに、殆ど魔術的なことは知らない。過去の事もあるし、新しい伴侶と共に幸せに暮らすべきだな。」

まあ僕たちも生き残りたくて戦ってるし。

「というか、リリスの聖杯にかける願いってなんですか?」

「いや……うーん? 召喚自体がイレギュラーだから考えてなかったな」

「……僕もないな。」

「強いて言うなら現代日本に受肉して人生謳歌したいぐらいか?」

「家族が増えるのは同じですね」

「はてさて、森久保両太並びにアンドロメダがどう思うか、だな」

 

「女将さん、まだいい?」

「あら両太さん! 今日は早いね!」

「ちょっと釣れ過ぎちゃったからさ、お隣にでも分けてよ」

「あらありがとう、あと、両太さんにお客人よ」

「客人?」

「お客様?」

「(あの人がアンドロメダかな)……森久保両太さんですか?」

「(中学生ぐらい……マスター? かな)うん、そうだよ。もしかして配信見てくれた子かな?」

「いえ、両太さんとそのサーヴァントにお話があって来ました」

「……ああ、そうかい。女将さん、お弁当と晩御飯よろしく。二階借りるよ」

「……」

「先に言いますけど、穏便に行きますからね」

「うん、そうしてくれると助かるかな」

 

「で、話って何かな」

「先に名乗りますね、僕は吉田可否。こっちはキャスターリリス。」

「よろしく頼む」

「本題に入ります。僕たち……」

 


 

次回、海と風




すいません、出しておいてなんですがアンドロメダ全然知りません、持ってません。
同じ海ライダーでネモ出そうか悩んだんですが、流石になあと思ったけど、なんだかなあという気持ちです。
区切りが変ですが、もうちょっと細かい予定だったのがまた1万字になってたのでここで区切って次に行きます。もうちょっと待っててネ
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