【朗報】ワイの鯖、見覚えのある奴しかいない件   作:エタル丸

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本作における疑似鯖(大天使)は…ミカ(ミカエル)などは割と依代寄りの性格をしていますが、アズサ(アズライール)に関しては結構曖昧だったりします。喋り方が若干、威厳ありげなのもアズライールに影響されてるからですかね?

あと今回も短いですし、内容薄めです。メンゴ


過去(魔術師)未来(魔法使い)

 

「マスターとの繋がりが途切れた……?」

 

ヘクトールが一人、そう呟く。

 

今、この状況でマスターとの繋がり(パス)が切れる……?あり得ない。それこそマスターが殺されるか、何らかの魔術的な干渉でなければ不可能な事象だ。

 

となれば思い当たる可能性は一つだろう。

 

「嬢ちゃん。アンタ、一体なにをしたんだ……?」

 

思い当たる可能性、本人に直接聞くに限る。そうすると信じられない答えが返ってきた。

 

「簡単な話だ、トロイアの英雄。お前とお前のマスター(愚かな魔術師)の間にある魔術的な繋がりを、私の権能によって殺した。私がしたのはそれだけ」

 

絶句した。

 

なんだ、それは。そんなこと──そんな無法が許されていいのか?それは一介のサーヴァント如きが持つには、余りに強大過ぎるスキル(権能)だろう。

 

もはや少女の発した「正確に言えば、繋がりではなく繋がっていたという現実を殺したのだが──」という言葉にさえ反応する気力が湧かない。

 

ゆえに英雄は眼前の存在が、純粋な英霊ではないということに漸く気づいた。恐らく少女の容貌から察するに、疑似サーヴァントの類だろうか?

 

「──それでだ、嬢ちゃん。アンタは一体、俺に何を求めているんだ?……というか何故、マスターからの魔力供給が切れているのに俺は現界し続けられているんだ???」

 

何時でも殺せる筈の自分を生かしていることに、何かしらの意味があると感じたヘクトール。

 

警戒を顕にしつつ、彼は質問を重ねた。すると少女からは意外な答えが返ってくる。

 

「む、気づいてなかったのか?お前と元マスター(魔術師)との縁を殺した後、殺されたお前の縁を私のマスターに繋ぎ直したのだ。てっきり気づいているものとばかり思っていたのだが……(ᓀ‸ᓂ)」

 

開いた口が塞がらなかった。

 

「そして、ふむ。前者の問いの答えは……そうだな。私達が求めていることは一つ、私達の仲間になってくれ。トロイア戦争の英雄、ヘクトール」

 

「は」

 

意味が分からないとばかりに彼は言葉を漏らす。

 

「……正直なところ、こうして俺を生かそうとする意味が分からないな。そっちに居る嬢ちゃんのお仲間もそうだが、嬢ちゃん自身でさえこの強さ。仮にオジサンを仲間にするにしても、そちらさんとの強さに差がありすぎると思うんだが」

 

「何を言うか、トロイアの英雄。お前の強さ、武勇……どれをとっても素晴らしいものだったと断言できるぞ。少なくとも私から見たお前は、戦士として実に見事だった」

 

いきなりの称賛の言葉に思わず顔を引き攣らせ、頬を朱に染めるヘクトール。こんなに真っ直ぐな瞳で褒められたのは何時ぶりだろうか、そんなことを考えながら目の前の少女の言葉を待つ。

 

「英雄ヘクトール、その腕を見込んだ上で頼みたい。私達の仲間にならないか?」

 

…………辺りに静寂が満ちる。

 

彼は目を瞑る。その場で暫くの間、ヘクトールは考えに考え込んだ。そうして長い沈黙の果てに、やがて彼はその目を見開いてはこう言った。

 

「……ハァー、了解だ。そもそも敗者には選択権なんて無いも同然だしな」

 

決心したような面持ちで誠治に向かい、彼は言う。

 

「サーヴァント・ランサー、ヘクトール。ま、オジサンのことは好きに使ってくれや。よろしくな、新しいマスター?」




まさかヘクトールが仲間…仲魔?になるとは、このリハクの目をもってしても……!!ということで、まさかの成り行きです。ヘクトールの仲間入りは、本当に作者も予想していませんでした。
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