【朗報】ワイの鯖、見覚えのある奴しかいない件   作:エタル丸

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次なるは

 

数日後──

 

冬木市、某ホテルの一室。

 

いや〜勝利も勝利、大勝利ですよガッハッハ!

 

ヘクトール(ランサー)モードレッド(セイバー)を見事倒した我ら、カルデア&誠治チーム!戦いが終わった後でカルデア側の戦闘の様子も聞いたけど、敵さんのモードレッドは退去するまで終始穏やかな顔を浮かべていたんだとか。全部、出し切ったんだろうなぁ。

 

「さて、これからどうするんだ?マスター」

 

えー、はい。

 

そして唐突ですが、こちら。新たに加わった仲間ことヘクトールおじさんです。

 

「いや、何でや」ってツッコミは無しで頼んます、ホンマに。それよりもですよ?気を取り直して……

 

まさか……まさか別作品キャラ(一部依代による現界)だらけの我が英霊軍団の中に漸く、ちゃんとした英霊が加わってくれるとは。嬉しくって、もう。俺は、俺は……!!

 

「うお……!?どうしたんだマスター、いきなり泣き出して」

 

いや、違うんすよ(号泣)

 

これは感涙に咽び泣いている……つまり嬉し泣きなんです。

 

「お、おう。こっちのマスターは随分と変なマスターなんだな……?」

 

アズサの行動に最初こそ驚きはしたものの結果、貴方がこうしてこっち側に来てくれた事がとても嬉しいんですよ。やっと、やっと正規のサーヴァントが俺の元に……!嬉しい……嬉しい……!!

 

「む〜……!」

 

「(ᓀ‸ᓂ)」

 

「ほう」

 

嬉しいんですが……まあ、はい(スン

 

ご覧の通りウチのサーヴァント達が、ね。

 

「──ハハハッ!なるほど、新しいマスターは随分と自分のサーヴァントに愛されているようで」

 

なにわろ

 

まぁそんなことはさて置き、今後の方針についてだったね。

 

「あ、ああ」

 

そりゃ亜種特異点の修復、その一点のみでしょう?何を迷う必要があるか。しかもこの聖杯戦争。立香ちゃん達曰く、明確に首謀者(下手人)が居るとかなんとか。本当なら一刻も早く、血祭りにあげたいところですねぇ!(憤慨)

 

「………………」

 

どうされた、ヘクトールさん。

 

「……いや。この聖杯戦争が実は本来存在しないもので、歪められたもんだとアンタ達に聞いてから、少しばかり思うことがあるんだよ」

 

なるほど。

 

貴方のマスター(魔術師)はこの聖杯戦争の首謀者の手によって在り方を捻じ曲げられたのではないか、と?

 

……あらま。そんな驚いた顔しちゃって、もしかして図星だったり?

 

「あ、ああ。だからあんな無謀としか思えないような命令を下してきたんじゃないかってな……」

 

なるほどね。短い期間だったとはいえ、サーヴァントとして使われて多少は思うところがあると。

 

それに……ん?この足音は──

 

「誠治さ〜ん」

 

「夜分遅くに失礼します、誠治さん。少しお時間よろしいでしょうか?」

 

おやおや、立香ちゃんにマシュ嬢。丁度良いところに来たな。さ、遠慮せず上がって上がって。

 

「お邪魔します!」

 

「失礼します」

 

よっこらせっと…。して、二人してどうしたんだい?亜種特異点の調査、何か進展でも?

 

「まあ、あったといえばあったんですが……」

 

その様子だと何かあったみたいね。

 

「実は──」

 

 

 

 

 

 

 

──ストームボーダー、管制室。

 

次元境界穿孔艦(ストーム・ボーダー)、その管制室。普段の様子とは打って変わって、妙に静かなこの管制室に二人分の影が見えた。ゴルドルフ(新所長)ダ・ヴィンチ(技術顧問)だ。

 

「うぅむ、本当にあのマスターに協力して良いものか……」

 

「今更、なにを言っているんだい?ゴルドルフ君」

 

管制室をおぼつかない足取りで彷徨(うろつ)く新所長、ゴルドルフ。そんな彼の言葉に呆れるようにダ・ヴィンチは言葉を返す。

 

「しかしだね、技術顧問。あんな訳も分からん程に強大なサーヴァントを連れたマスターと共に行動しろなどと……到底、賛同できるようなものではなかったぞ!?本当に大丈夫かね……?」

 

「なぁに、心配ないさ。仮に彼らと敵対したとして、逆境に対する彼女達の強さは私達がよく知っている。そうだろう?なにより、彼女(藤丸君)は今まで幾つもの特異点や異聞帯を乗り越えてきた人類最後のマスターだ。敢えてシオン風に言うのなら、「今回も問題ナイナイ!」……といったところだよ」

 

「何だね、その適当な理由っ!?いや、本当にそんな心持ちで大丈夫かね!?!?」

 

「だって、今回は今までのそれと違って修復難易度はそこまででもなさそうなんだ。無論、そういった緊急事態に対する切り札……サーヴァントは何時でも派遣できるように準備は整えているが、今の段階ではそれも必要ないとこちらは判断した。事実、トリスメギストスⅡの予測でも不確定要素の介入及び干渉は、78%の確率で『ない』と示している。私としてはそんなに心配しなくても良いと思うんだけどね──ゴルドルフ君?」

 

諭すような口調でダ・ヴィンチは言う。

 

「うむむむ……しかし────」

 

深く考え込み始めたゴルドルフを見て、ダ・ヴィンチは軽く溜め息をつく。

 

「こりゃ暫くは駄目そうかも」




特記事項:藤丸立香とマシュ・キリエライト臨死により、アノス・ヴォルディゴードが強制介入。世界の連続性が消失。正常性の一部減少を確認。事案の発生は確認されなかった。特記事項なし。
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