【朗報】ワイの鯖、見覚えのある奴しかいない件 作:エタル丸
一部、ネタバレも含むので気をつけて下さいな。
──数分後。冬木市、某所。
固有結界が崩れ、入れ替わっていた現実が元に戻っていく。これは……アノス、もしかして。
「ああ、終わったぞ。マスター」
そっか。
「ああ」
…………。
「そうね。まさかアサシンがあれほど強いとは、私も想像だにしなかった。貴方が驚くのも無理はないわ」
……え?
「あっ、やっと振り向いてくれた。だけど──」
……。
「貴方、どうしてそんな顔をしているの?」
…………。
前触れもなく突如、話に割り込んできた謎の人物。──それは、一人の少女だった。
「もしかして……私の顔に何かついてる?」
それは、おそらく聖杯戦争に参加しているサーヴァントの一騎なのだろう。容貌から察せられる。
長く透き通る白金の髪に、一種の悍ましさをさえ感じる絶世の美貌。
服装は一枚の白布のみ。
その姿に見覚えも、心当たりもある──否。
ありすぎると言ってもいい。ただし、それはまた「
またこのパターンか……クソわよ()
「……ああっ、ごめんなさい!そういえば、まだ名乗ってさえいなかったわね。私ったら、また初対面の人に対して……ごめんなさいね。まったく、年なんて取りたくないわ」
まあこの反応を見るに、ほぼ確定で擬似サーヴァントだな。
「私の真名は答えられないけど……そうね。キャスター、とだけ覚えてもらえれば。よろしくね?」
彼女の中の人を知っているから言えることだが、彼女は
「その問いの答えだけれど……少なくとも、私は貴方の知るエリカ・エインズワースとは別の存在。別の時間軸、別の世界線におけるパンドラよ」
!?!?
まさか、心が読めるのか!?だとしたら最悪だ。
彼女のガワが虚飾の魔女である以上、虚飾の権能がセットでも何らおかしな話じゃねぇ……!聖杯戦争って、こんなに難易度バグってたっけ?(困惑)
「心配しなくてもいいわ。私のそれは読心術じゃなくて、感情の機微を少しばかり読み取れるだけ。そこまで便利なものでもないのよ?」
それでもヤバいことに変わりないけどな……。
だって俺を守るように、アノスが前に立っているわけだし。しかも反魔法も展開してくれている。
「まあ、今回は本当に挨拶だけだから。次は分からないけど……そうね。一つだけ、忠告しておこうかしら」
パンドラがそう言うと、その表情が真剣なものへと一瞬にして変わった。
「そう、そこの魔王様への忠告──」
「何だ?」
アノスは眼差しを鋭くし、パンドラを見やる。
「気をつけなさいな。阿頼耶識たる抑止の使者が……いえ。もはや人や星の抑止すらも振り切り、そこから独立した「」が、この時空に顕現した獣を狙っている。努々、忘れないようにね」
そういって目の前の少女──パンドラは、二つの静寂を残し、夜の闇の向こうへと姿を消した。
この小説に登場するパンドラはリゼロに登場する「虚飾の魔女パンドラ」でも、プリヤに登場する「
ガワや権能こそ虚飾の魔女のものですが、中身は神話における本人。エリカ・エインズワースとは異なる、別世界のパンドラ本人だったりします。つまり、ほぼほぼオリキャラってことです。
──────追記──────
ちょっと最近、スランプ気味でして……。
必ず戻ってきますので、少しばかりお休みをいただきます。楽しみにしてくださっている皆様、誠に申し訳ありませんm(_ _)m