【朗報】ワイの鯖、見覚えのある奴しかいない件 作:エタル丸
現在、私達は柳洞寺を目指して聖杯探索に勤しんでいる。だいぶ疲れるけど、もう少しで手がかりが掴めそうなんだ。頑張らないと──
「先輩、本当に大丈夫で──」
「平気平気。これぐらいで疲れてるようじゃ、人類最後のマスターなんてやってられないよ!」
「ですが……」
マシュが何かを言いかけるが、それを遮るように私は言った。
「大丈夫、今回も平気だよ。マシュこそ、疲れたらすぐに言うんだよ。さっきから通信機器の類が混線していて、カルデアに繋がらないけど……とにかく!困ったら私が変わりに相談に乗るからさ」
「先輩……はい!了解しました」
若干不服そうなマシュであったが、私がそう言うと、すぐに笑顔を取り戻す。良かった……。
「美しい友情だね。そういうのは僕も好きだよ」
セリスさん……真名がバレるのいけないから、これからは「抑止力のランサー」と呼ぼう。
そんな抑止力のランサーは、マシュと私のやり取りを見て美しいと言った。こういう時のやり取りを、他人から評価されることは少ないから、少し嬉しかったりする。私とマシュが……えへへ。
「さて、そんなことを言っている間に到着だ。ここが柳洞寺、だったかな?」
「はい。冬木市の霊脈が集まる場でもあり、それに対する要石としての役割を持つ……魔術的にも特に重要な場所とされています」
マシュの言葉を聞き、辺りを見渡す。
確かに、雰囲気もどこか寺の静謐さに似つかわしくない不気味さを醸し出している。
如何にも何かがある、といった様子だ。これで何も無いといったことは流石にないだろう。
「行こうマシュ、ランサー」
額に汗を滴らせ、私は二人に声を掛ける。
「了解です」
「問題ないよ。行こうか」
二人は頷き、私を守るように先行してくれている。頼りになるサーヴァント達だ。
◇
冬木市。某ホテル。
ベッドにダァァァアアアアイブ!!!!
……いや疲れた。ホントに疲れた。
呑気に夜道を歩いていたらサーヴァントと出くわすし、現れた
僕ちゃん、頭良くないから何もわかんないヨ。
「くはは。相も変わらずブレぬな、我がマスターは」
それが唯一のアピールポイントだからね。
もっと良い男になりたいヨ……。
「ふむ。俺に言わせれば、お前も十分魅力的だとは思うが……まあよい。それより──」
「マスター!」
……へいへい。そんなに大きい声を出さなくても、ちゃーんと聞こえてますよミカさん。
「あっ、ごめんね?ちょっと気になったことがあったから、少しマスターに聞きたかったんだよね」
ん、気になったことか?
気になったこと、気になったこと……うーん。
さっき戦ったサーヴァントのことかな?もしかしてだけど同僚、だったり……?
「そうそう。さっき外で
……スマン。
「うーん、あんまり気にしなくていいんじゃないかな?多分、
そう言ってくれると有り難いでござる。