ありふれた世界でも、暴太郎戦隊は世界最強!〜仮面ライダーも添えて〜   作:特撮好きな博麗

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OP「俺こそオンリーワン」
ED「Don't Boo!ドンブラザーズ」


書き忘れていましたが、右代コジロウの養父は「右代天智」という名です。
何気にマスター(ソノザ)贔屓気味なので、割とマスター視点かもしれません。でも、出来るだけドンブラザーズの方にも着目していくつもりなのでどうか見ていってください。


きえたクラスメイト

 

 

 喫茶どんぶらで暮らす少年・左コタロウと右代コジロウの朝は、今の保護者であるマスター・園崎アレンに伴って早い。

 

「「おはようございます、アレン兄さん!」」

 

「嗚呼、おはよう。そろそろ出来るから、先に顔を洗ってこい。」

 

「分かりました!」

 

「はい!」

 

 バタバタと走っていく二人を見送ったマスターは、朝食の用意を進めた。

 

「(彼奴等がどんぶら(此処)に来てもう九年……それでも、“あの人達”はまだ【財団】を追っているのか……)」

 

 ジュウゥーッと香ばしい匂いを醸し出すウィンナーと目玉焼きを皿に盛り付けながら、マスターは自分達の養父達のことを思い浮かべた。

 

 

 

 

 

 【財団X】。ガイアメモリを始めとし様々な違法アイテムに手を出し、売り付ける死の商人。

 

 

 その様な存在を追っているのが、マスター、コタロウ、コジロウの養父である左天翔達“仮面ライダー”なのだ。マスターもまた、自身の養父であり先代マスターである園崎ライト達から認められ、“仮面ライダー”の一員である。

 そんな彼は記憶喪失であることも相まって、財団を追う彼らに代わってコタロウ達の保護者になり、気付けば九年も時が過ぎていた。

 記憶喪失となっていたからか感情等が乏しかったマスターは、今では二児の保護者であり先代のマスターから店を引き継いだ立派な青年として有名になっていた。

 

「…………そういえば、そろそろ彼奴等の誕生日だな。」

 

 ふと、マスターは恩師であり養父の園崎ライトの言葉を思い出す。

 

『コタロウとコジロウが18を迎えた時……或いは認めた時に渡してくれ。彼らも“此方”の方に選ばれているからね。』

 

 選ばれている、その言葉の意味は直ぐに理解出来た。彼らはドンブラザーズとしてヒトツ鬼等と戦い続けているからこそ、どんどん力を付けて行っているのは分かっていた。だが、自身に備わっている“戦闘経験”から来る勘ではまだ早いと告げている。

 

「(この分だと、恐らく誕生日か…………)」

 

 その時までに身体を慣らしていくか、と考えながら作り終えた朝食を背後にあるテーブルへと置き、二人が来るのを待つのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の昼、学校に行っているコタロウから着信が掛かってきた。

 

「もしもし?」

 

『あ、アレン兄さん!大変なんです、ヒトツ鬼が現れてから倒して学校に戻ったら、ボク達のクラスメイトと愛子先生が消えてて!!』

 

「…………???待て待て待て、消えていた?どういうことだ。一応、お前達……ドンブラザーズの面々は全員いるんだな?」

 

『はい…………ボク達以外のクラスメイトが消えたので、急遽下校ということになっていて……』

 

「…………ふむ。分かった、一度帰ってこい。詳しい話はどんぶらで聞こう。」

 

『はい!』

 

 ピッとスマホを切ると、マスターは直ぐにスタッグフォンで自分達の養父達の方にも連絡を入れた。

 

「もしもし、父さん。師匠か天智(てんじ)さんもいるか?」

 

『珍しいね、アレン。どうしたんだい?今は天翔がいるけど……』

 

「単刀直入に言うと、今のコタロウ達ドンブラザーズのクラスメイト達と教師が失踪した。ドンブラザーズは全員無事だったが、一つのクラスが消えたことで急遽下校となってな。」

 

『!ほぅ…………ヒトツ鬼の可能性だけでなく、ドーパント……或いはそれ以外の可能性があるからと連絡してきたね?『コタロウはっ、コタロウとコジロウは無事か?!アレンも大丈夫だよな!?』ドンブラザーズの子達は全員無事だってさ。後、僕の息子でもあるアレンも大丈夫だから落ち着きなよ相棒。』

 

「(未だに子供扱いしてるよこの人……)」

 

 コタロウとコジロウの安否が心配なのは分かる。が、“拾われた時から若い青年の容姿のまま”であるマスターまでも子供扱いする天翔に、電話越しに苦笑する他なかった。しかし、そこが彼の魅力だと知っているので何も言わなかった。

 

「兎に角…………俺の方はヒトツ鬼、或いは別の可能性を前提として調べてみる。最近の漫画や小説だと、異世界転移というものがあるからな。」

 

『!異世界から強制転移させられた線もあるということか……最近、財団が平行世界に行き来する術を探っているという情報もあった…………分かった、僕達の方でもドーパント、或いは財団の仕業と前提して調査してみる。』

 

「おう。それと…………たまには戻って来てください。“僕”だけじゃなく、コタロウやコジロウも心配してますから。」

 

 最後に、“かつての口調”でそう言うとマスターは電話を切った。記憶喪失となった彼は、一人称が“僕”で敬語がデフォであった。だが、時が経つに連れて一人称と口調だけは思い出し、今の口調へと落ち着いたのだ。

 

「…………やってしまった。」

 

 スタッグフォンを握りながら、もう片方の手で赤くなる顔を押さえた。しかし、今はそんな場合じゃないと己を叱咤し、マスターは今日の営業を終了する旨の看板を用意するのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それから数十分後、コタロウ達ドンブラザーズがどんぶらにやってきた。

 

「大変ですってマスター!」

 

「事情はコタロウから聞いている。とりあえず、何があったか詳しく話せ…………と、その前に何飲みたい?」

 

「アイス入りのココア!!」

 

「メロンソーダ!!」

 

「コーラ一つ!」

 

「いちごミルク!」

 

碧螺春(へきらしゅん)!」

 

龍井茶(ろんじんちゃ)で!」

 

「「「「何それ!!?」」」」

 

「中国で有名なお茶だな。勿論あるぞ。」

 

「「「「あるんかーいっ!!!」」」」

 

「寧ろ何故それを選んだの!?」

 

 ハジメの最もなツッコミはスルーされ、慌てて入店してきた彼らも少し雰囲気が柔らかくなる。飲み物を用意したマスターが彼らに渡すと、話を促した。

 

「それで…………ドンブラザーズとしてヒトツ鬼を倒して戻ってきたら、教師含めて一クラスが消えていた……そうだな?」

 

「はい、今回のヒトツ鬼は弱かったのでいつもより早めに終えたんですけど……」

 

「時間は……掛かってきた頃的に昼休みか?」

 

「あ、はい!」

 

「ふむ…………」

 

 考える仕草をしながら、マスターはコタロウ達や学校行事等用に持っているスマホから、ニュースや学校から来た通知を彼らに見せる。

 

「あ……」

 

「生徒の保護者からのクレーム殺到、警察も動くことになるらしい。そして、数週間の休学……いや、オンライン学習をする方針らしいな。」

 

 保護者達からのクレームの殺到、警察も動く事態となったニュース、そして学校からオンライン学習で勉強する旨が書かれていた。

 

「………………彼奴等、何処に行ったんだろうな……」

 

 そう呟くと、再び空気が重くなった。その時だった。ドンブラスターと龍虎之戟が彼らの前に現れた。

 途端に戦う者の顔付きになって立ち上がるドンブラザーズ。すると、

 

「…………んっ?!」

 

「え゙っ、マスター!?」

 

 ドンブラザーズではないマスターまでもどうやら喚ばれているらしく、身体が光に包まれようとしていた。

 

「チッ!!」

 

 舌打ちしながら、マスターが自身の愛用している日傘とムラサメを手にした瞬間……

 

 

 

 

 

 

 彼らは“異世界”へと一時的に飛ばされるのだった。

 

 

 




じかーい、じかい


ドンブラスターで喚ばれた先は、異世界・トータス!?
何か此方とあっちで時間の流れも可笑しいみたいだし、それに……光輝が勇者ァ?ステータスプレートって何!?

あー、次回!

『イセカイてんい、プレートていじ』……というお話し。


「次回もボクらと縁を紡ぎましょう!」


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