ありふれた世界でも、暴太郎戦隊は世界最強!〜仮面ライダーも添えて〜 作:特撮好きな博麗
ドンブラザーズだけでなく、マスターまでも巻き込まれで何処かに転移させられてしまった。故障か?と各々の脳裏に横切るが、何かが違うとマスター、コタロウ、コジロウは感じ取っていた。
ドンブラザーズ達が変身し、マスターは日傘を槍に変えてムラサメと共に構えた先では……
「この力があればァァッ!!!」
「お、落ち着け檜山!!!」
それなりに広い場所で暴れるヒトツ鬼に、行方不明となった筈のクラスメイト達、そして教師の畑山愛子がいた。
「は!?愛ちゃん先生!?」
「ほぅ…………あれは檜山か。」
「っ!?誰だ、貴様ら!!」
ドンモモタロウと変身したコタロウは、それはそれは暴君である。そして口調も王の様な風格を持ち合わせたものとなり、親しい者以外では一発では誰か分からない。
騎士達に包囲されてそうになるが、マスクの下で目を細めながらドンモモタロウは声を上げた。
「さあ、行くぞお供達よ!」
「「「「「ああ/うん/はい!!」」」」」
「おい、今は貴様らの相手をしている暇は――」
騎士の一人がドンブラザーズの行く手を阻もうとするが、その前にマスターが前に出た。
「落ち着いてください。彼奴等はヒトツ鬼……異形となった人間を戻せる唯一の存在です。」
「…………何?」
「彼奴等はドンブラザーズ。此処にいる学生達と同じクラスメイトですよ。」
「!…………共に喚ばれなかった、というのか?」
「別のヒトツ鬼の出現に向かっていたらしいですから。」
そういいながら、マスターは異様に前に出ようとする少年の首元を掴む。
「っ!何をするんですか!!このままじゃ、檜山が殺され――」
「だから、ヒトツ鬼という異形となった檜山って奴を戻せるのは彼奴等だけだと…………」
結構苦手なタイプだ、此奴。そう密かにマスターは思った。そうしているうちに、戦闘は終わりを迎えそうになっていた。
パァーリィータァーイム!
ドン!モモタロウ~!
ヘイッ!カモォーン!
ぃよぉ~ッ!ドンブラコ~!
「狂瀾怒桃…………ブラストパーティー!!」
ドンブラスターの銃口に虹色の膨大なエネルギーが収束し、そのエネルギーを檜山ヒトツ鬼に向けて放つ。爆発と共に、ヒトツ鬼の姿から元の檜山大介へと戻った。
「(ん?珍しいな、“あれ程の欲望がある”のにヒトツ鬼ングにならないとは………)」
「(ほぅ…………どうやら“その時”ではないらしいな。)」
ヒトツ鬼ングになることなく、元の姿へと戻ったことに不思議そうにするマスターと、その時ではないと勘付くドンモモタロウ。
人へと戻した時点で、元の場所に戻されると思っていたドンブラザーズだったが、未だに戻れないことに気付く。
「え、戻れない!?」
「うーん…………タイムラグ的な感じかな……」
「あー…………ちょっといいか。」
あわあわしているドンブラザーズに、騎士の一人が声を掛けてきた。
「あ、はい。」
「その姿を一度解いてくれないか?安心してくれ、攻撃を仕掛けないことを約束する。」
「……もし攻撃を行なったら、私が捻り潰しますね。」
「ゾクッ)!(此奴は………いや、この方は………俺よりも強い……!)」
マスターが槍とムラサメをその騎士に向けながら威圧する中、ドンブラザーズは各々変身を解いた。元の姿に、彼らのクラスメイト達と愛子は驚愕の声を上げた。
「え、えええええぇぇっ!!?」
「何か桃太郎っぽい奴が左ぃ!?」
「ちょ、それ何かBLとかに出そうな言い方!!」
「何か口調違ったよな!?」
「強制的にあの口調にされるんだ……(遠い目)」
「あれ、ギャップ凄いもんね……」
「「お、おぉう……」」
「は!?あの筋肉青猿が遠藤ぉ?!」
「影薄くなかったよな!?」
「あっちだとオンオフ可能なんだよ……」
「「マジか!!!」」
「南雲く「ハジメに近付かないで、白崎さん」……何、私は南雲くんに話しかけてたのに。」
「だからハジメと付き合ってるのは私なの!幾らクラスのマドンナでも許さないんだから!!」
「ゆ、幸利……」
「あー…………此方来なよ。」
「ど、どうなってるんですかぁぁ!!!」
「中学辺りでしたかな……その頃に彼らドンブラザーズが集い、ヒトツ鬼を倒しているんですよ、畑山先生。」
「あ、園崎さん…………」
「ところで、何故貴女方は此処に?今日の昼頃に突然消えて、急遽下校になった上に数週間は休学になったんですが……」
「え、えーっと……何処から説明すれば…………って、今日?昨日ではなく?」
「…………成る程、本当にタイムラグがあるみたいですね。」
各々が好き勝手話し出すと、先程の騎士の咳払いが聞こえ、全員がそちらに視線を向ける。
「失礼…………俺はメルド・ロギンスという。勇者御一行……いや、彼らの指南役を命じられた者だ。」
「……私は園崎アレンと申します。彼らドンブラザーズの憩いの場である『喫茶店どんぶら』のマスターをしています。」
「左コタロウです。」
「右代コジロウでーす!」
「き、鬼十ナツメです!」
「遠藤浩介です……」
「し、清水幸利……です……」
「南雲ハジメです。」
マスターとドンブラザーズが挨拶を交わすと、メルドは彼らにプレートを手渡した。
「これは?」
「ステータスプレートというアーティファクトだ。見たところ、貴殿らも何かしらの力を得ている様に思えてな。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。」
「…………成る程、先程の彼は自身のステータスを見て欲望が活性化した……というところですか。」
「……ああ。突然あの姿になって、流石の部下達も狼狽えてしまってな…………先程の、ヒトツキ、とやらは一体何なんだ?」
「単刀直入にいえば、欲望が暴走した人間の姿、ですね。ドンブラザーズ以外が倒すと、人間に戻れません。彼らは元は私達の世界の住民。なので、その可能性を孕んでいるのですよ。」
「………そう、か。貴殿達が来てくださらなければ、今頃は戦力を失う所だった。感謝する。」
「いえ…………」
「あ、あの~……ところで、このステータスプレートとやらはどうすれば…………?」
「!おっと、すまない。」
恐る恐るといった感じで問いかけるコタロウに気付き、メルドは彼らにステータスプレートの使い方を教えた。
そして彼らがステータスプレートを見てみると……
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左コタロウ 17歳 男 レベル1
天職:ドン王家/ドンモモタロウ
筋力:850
体力:500
耐性:800
俊敏:550
魔力:400
魔耐:1000
技能:ドンブラの絆、全属性耐性、物理耐性、直感[+探偵の閃き]、武術[+体術]、王家の秘術、射撃、■■耐性、加護[+ドン王家][+■■メモリ][+管理者権能]、気配感知、魔力感知、言語理解
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右代コジロウ 17歳 男 レベル1
天職:戦棍士/ドンドラゴクウ/ドントラボルト
筋力:1000
体力:800
耐性:750
俊敏:480
魔力:200
魔耐:750
技能:ドンブラの絆、物理耐性、直感[+刑事の閃き]、武術[+体術][+棍棒]、人格分離、王家の秘術、■■耐性、加護[+ドン王家][+■■メモリ][+管理者権能]、気配感知、魔力感知、言語理解
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鬼十ナツメ 17歳 女 レベル1
天職:結界師/オニシスター
筋力:600
体力:550
耐性:500
俊敏:700
魔力:100
魔耐:330
技能:ドンブラの絆、全属性耐性、結界術、射撃、■■耐性、加護[+ドン王家][+管理者権能]、金棒、気配感知、魔力感知、言語理解
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遠藤浩介 17歳 男 レベル1
天職:暗殺者/サルブラザー
筋力:900
体力:465
耐性:500
俊敏:4000
魔力:620
魔耐:600
技能:ドンブラの絆、暗殺術[+暗器術][+深淵卿]、気配操作[+気配遮断][+遮断共有]、影舞、加護[+ドン王家][+管理者権能]、気配感知、魔力感知、射撃、■■耐性、言語理解
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清水幸利 17歳 男 レベル1
天職:闇術師/キジブラザー
筋力:50
体力:200
耐性:500
俊敏:3500
魔力:2000
魔耐:300
技能:ドンブラの絆、全属性耐性、加護[+ドン王家][+管理者権能]、魔物使役、催眠支配、洗脳支配、睡眠支配・強制催眠、闇魔法、光属性耐性、射撃、■■耐性、気配感知、魔力感知、言語理解
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南雲ハジメ 17歳 男 レベル1
天職:錬成師/イヌブラザー
筋力:40
体力:300
耐性:670
俊敏:1000
魔力:1300
魔耐:400
技能:ドンブラの絆、加護[+ドン王家][+管理者権能]、気配感知、魔力感知、錬成、鑑定[+鉱石鑑定][+魔法鑑定][+人物鑑定]、射撃、■■耐性、気配感知、魔力感知、言語理解
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「「「「「「うわぁ…………」」」」」」
なぁに、これぇ……とドンブラザーズの面々は唖然とする。というか一部文字化けあるし、ドン王家とかメモリとか何??と色々とツッコミたくなるようなステータスがあった。
「アレン兄さん、この『ドン王家』って…………アレン兄さん?」
「……………………なぁにこれぇ……」
「待ってマスターキャラ崩壊してる!!??」
「ちょっ、見せてください!!」
まさかのキャラ崩壊にギョッとし、ドンブラザーズの面々、そして彼の実力が気になっていたメルドは彼のステータスプレートを覗きみた。そこには、自分達よりもえげつない程のステータスが載っていたのだった。
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園崎アレン/デュノ・ディア・アレキサンドマスタム・■■■ ■■歳 男 レベル■■■
天職:脳人の戦士/マスター/仮面ライダーエターナル
筋力:75300
体力:65300
耐性:53930
俊敏:55930
魔力:330000
魔耐:43000
技能:管理者権能、全属性耐性、物理耐性、加護[+エターナルメモリ][+■■■・■■■]、脳人の誇り、風魔法、封印術、槍術、剣術、【
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『( ゚д゚)』
数値がチート過ぎる。しかも魔力だけ一桁多いし。ってか全ての数値に3入ってるし。そして、名前と年齢とレベルの欄。後半二つは文字化けしているし、名前が長過ぎる。名前の長さ的に何処かの王族では???とドン王家と表記されたコタロウはそう思った。
メルドは天職の方に意識がいき、驚きで目を見開いていた。
「マ、『マスター』……だと!?」
「恐らく、喫茶店のマスターからかと……」
「いや、《管理者権能》があるから間違いない!まさか、貴殿……や、貴方様がマスターとは……」
「喫茶店のマスター、という意味以外でのマスター呼びはキツい。」
呼ばれ慣れている筈の『マスター』が別の意味を込めての呼び方となって、マスターの顔は最早無であった。まあ、いきなり勇者とか持て囃されて満更でもなさそうな光輝は兎も角、“普通”は困惑といった感情が強いのが当たり前だ。
「光輝も勇者という天職だったが……貴方様方は彼よりも桁違いの数値に技能を持っているな!」
「あの、その敬称は無しでお願いします。せめて様付けはやめてください嫌悪感と寒気が凄いんで」
「あ、ああ……分かった、先程同様に貴殿と呼ばせてもらう。」
何故か様付けに酷く嫌悪感を抱くマスターに圧され、メルドは様付けを取り消した。
「この『ドン王家』は分からないが……『マスター』は別名【世界の管理者】と呼ばれている。謂わば、エヒト神ではなく“世界”の代行とも言える天職だ。まあ、教会では罰当たりな天職だと言われがちだが……この天職持ちを手に入れた陣営には実質的に勝利が約束されたと言っては過言ではない。」
「……………すみませんが、今此方に来た私達のことを誰にも報告しないでください。」
『!!!?』
少し考えた後に彼が発した言葉に、ドンブラザーズ以外の面々が絶句した。
「な――」
「何故ですか!?貴方の天職があれば魔人族達を倒して、この世界を救えるのに!!」
「おい天之河!!!」
「逃げるんですか、貴方は!!!」
「そもそもヒトツ鬼を倒しに来ただけの“俺”達にその義務はないだろう?」
その瞬間、その場が彼から放たれる威圧に呑まれた。あまりにも強いその圧にメルド達騎士は思わず抜刀し、光輝達も目を見開いていた固まる。
「今のお前は、難民・避難民の中に才能がある者がいるからという理由で徴兵に行かせようとしている様なものだぞ。お前………………本当に“人間”か?」
「んなっ……俺は人間です!何を当たり前なことを、」
「その独善性は、かつて養父に直球で人じゃないと言われた俺でも目に余る。周りに目を向けず、周りの意見を無理矢理捻じ曲げて解釈し、周りの被害を考えずに思い立ったら一直線…………そんな男に見えるが。」
「「「「「「当たってます、マスター/アレン兄さん」」」」」」
「な……」
クラスメイトであるドンブラザーズの彼らもうんうんと頷いたことで、光輝はギョッと目を見開いた。違うと、言葉を零すもハジメ、浩介、幸利の可哀想なものをみる目に顔を歪ませた。
「はぁ…………私達は彼らとは違い、元の世界に戻れます。あちらでの暮らしもあるので、ヒトツ鬼関連以外ではそもそも来ることはないでしょう。そもそも、再び繋がるかは分からないので。」
「…………それもそうだな。分かった、貴殿達のことは箝口令を敷こう。いいな、お前達!」
はっ!と騎士達が返事をする。未だに渋る光輝に、ハジメがあることを危惧して話しかけた。
「あのさ、密かに上の人に言おうとか思わないほうがいいよ。」
「!何故だ!?」
「君がしようとしていることは、他会社に自社のプロジェクトを勝手に話そうとしているのと同じなんだよ。機密情報漏洩って奴だね。」
「な、あ……」
「僕らは学校もあるし、マスターは喫茶店の経営もあるしわそもそも僕らはあっちでもヒトツ鬼を倒さないといけないから、留まらせようとしたら迷惑なんだよ。」
つらつらと辛辣なことを話すハジメに赤面するナツメ、香織。それ以外は辛辣なハジメにドン引きしていたり、普段と変わらない様子だったりと大まかに分かれていた。
その時、ドンブラザーズとマスターの身体が光り出した。
「あー、今か……とりあえず、他言無用でお願いします。」
「ああ。」
最後にメルドと言葉を交わし、七人は光に包まれて消えるのだった。
ハッと我に返ると、其処は喫茶『どんぶら』の店内だった。
「………………夢、じゃないよな?」
ぽつりと浩介が零した言葉が店内に反響する。皆が、先程受け取ったステータスプレートを見る。それが此処にあるということは、夢ではないのだと理解させられる。
「………お前達も、このことは他言無用だ。理由は分かるよな?」
『はい/うん。』
光輝よりも物分かりが良いドンブラザーズの面々は、異世界のことを話しても信じてくれないと直ぐに理解した。だからこそ、マスターの指示に従って他言無用ということにした。
マスターがちらりと時計を見ると、針が三時を指していた。
「…………そこまで時間は経ってないようだが……今日はもう帰った方が良い。明日から学校のことで色々あると思うしな。今日のバイトは無しだ。」
「はい……」
マスターはコタロウとコジロウ以外の面々を帰らせた後、自身のステータスプレートの名前の部分を改めて見る。
「………………デュノ・ディア・アレキサンドマスタム―――」
此処までしか分からない、己の真名。そこからの三文字が文字化けしているからこそ、そこで終わると思っていた。
「―――ソノザ…………ぇ、あ……?」
「アレン兄さん?」
「今、なんて………って、アレン兄さん!?」
自然に零れ落ちた
コタロウとコジロウが心配の声を掛けてくるが、マスターは痛む頭に駆け巡ったある光景に意識がいっていた。
「(“青”、と…“白”の、男女…………懐かしい、のに……『待て』と、叫びたいのに…………『置いて、行くな』って声を荒げたいのに………………思い、出せない……っ)」
青い服を身に纏った剣を持つ男。白い服を身に纏った弓を持つ女。彼らに対して駆け巡る感情は、“感情を知った”今の自分には分かる。“感情を知らぬ”かつての自分は、負の感情達に翻弄され、ただ理解出来たのは、“悲しみ”と“絶望”の二つだけだった。
荒れ狂う記憶と、表に溢れ出す感情についていけなくなり、マスターはその場で崩れ落ちた。
「アレン兄さん!!」
「と、兎に角運ぼう!」
「うん!」
高校生であるコタロウとコジロウは、二人がかりでマスターを奥のプライベートスペースへと運び、彼を安静に寝かせるのだった。
物語と並行してマスターの記憶は戻ります。
ハジメはオリキャラ一筋なので、ハーレムは無しで行くつもりです。
マスターのヒロインは既に決まってます
――――――
じかーいじかい
「少しだけ、思い出した……。」
マスターの記憶が少しだけ戻った!?そして、キビポイントで異世界と一時的に繋げ、マスターが偵察しにいったら…………え、女の子?誘拐しました??
次回!
『ふういんされていたプリンセス』……というお話し
「これで俺達と縁が出来たな!」