TS暗殺者はお姫様の従者 〜だけど勇者パーティーには入りたく無い〜   作:雷雷帝王

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 名前全然思いつきませんでした!いや〜ネーミングセンスが皆無ってことを改めて実感しました!


暗殺者はお姫様の従者3年目/お姫様は自分の従者を自慢したい

 

Side ??? 一人称

 

 ソフィアの従者になって3年がたった。今オレは面倒事に巻き込まれていた。

 オレには関係ないことだが数ヶ月前に魔王が復活して異世界から勇者を呼び魔王退治の旅に出た。

 ここからが問題だがその旅にオレのご主人様ことソフィアも魔法戦士として同行することになった、つまりオレも付いていかなければならなくなったってことだ。

 ソフィアは魔王を勇者と一緒に倒すと言って聞かなかった為、専属であるオレも付いていかなくてはならなくなった。

 一応戦闘では使えないフリをしているからいいが、ソフィアが危険に陥ったらオレは動かなければならなくなる。

 って、何を考えているんだオレは……!

 自分以外どうでもいいって、オレの安全が第一なんだからソフィアが危機に瀕して最悪死んでもオレには関係ないことだろうに。

 

「レイ、どうかしたの?」

 

 今日の見張り番だったソフィアが不思議そうな顔で訪ねてきた。

 

「いえ、何でもありませんよ。ソフィア様」

「……レイ、今は2人っきりなのよ。その話し方は辞めて」

「……分かった。はぁ~、不機嫌になるなよソフィア」

「不機嫌にもなるわよ、私の従者が本当は強いのにわざと戦闘出来ないフリしているのよ」

「だったら王都に帰る。そうすれば全て解決するぞ」

「嫌よ!魔王がいる限り民に安寧は訪れないわ。それに、私の夢なのよ。()()()()()()()()()()魔法戦士として絶対に魔王を倒してみせるわ!」

「……はぁ~、ホンットワガママなお姫様だな。安心しろ、ホントにピンチになったら助けてやる」

「ふふ、レイ変わったわね。前なら助けてやるなんて言ってくれなかったわ」

「……どっかのワガママお姫様のせいだろ」

「ワガママって……そんなに言った覚えないんだけど」

「言ってるぞ。例えば怖いから一緒に寝てくれだとか、今だって無理矢理勇者パーティーに付いて行ったりとかな。しかも一緒に寝てくれなんて未だに言われるしな」

「だ、だって!怖い夢見たから仕方ないじゃない!それにレイだって一緒に寝るの満更じゃ無さそうじゃない!」

「はぁ?そんな訳ないだろ。オレはお前と違って寂しがり屋の怖がりじゃないんだけど」

「なっ、私も違うわよ!レイだって基本は無表情なのに私と一緒に寝るってなるとちょっと緩んでるもん!」

「……えっ、そう…なのか……?」

「えっ、まさか気づいてなかったの」

「……」

「あっ、照れてる!」

「う、うるさい……!」

 

 なんて話を夜が明けるまでしていた。

 

 

 

▼△▼△▼△▼

 

 

 

 夜が明け、勇者パーティー一行とオレは食料と次の宿を求めて地図に描いてあるフルト村に向かった。

 

「うぅ〜やっぱり野宿は嫌!早くお風呂に入りたいわ!」

「いい加減なれなよ、それに、汚れなんて清潔魔法で簡単に落とせるでしょ」

「クルシュ、あんたそれでも本当に女なの?ねぇ、チカゲもそう思うでしょ?」

「……我も別に大丈夫」

「あんたも!?流石にソフィアは嫌でしょ?あんたは一国のお姫様なんだから」

「私も別にお風呂は……。清潔魔法の方が私は好きですね」

「なっ!ちょっとレイ!あんたの主人あんなこと言ってるけどいいの!?」

「ソフィア様は昔溺れてしまってからお風呂が苦手でして……」

「ちょ、ちょっと、レイ!昔のことでしょ!」

「へぇ~ソフィアも可愛いとこあるじゃない」

「……そもそもお風呂自体、稼げてる冒険者か貴族くらいしか毎日入れないと思う」

「チカゲ、そうなのか?俺の元いた世界だとみんな風呂に入れたぞ」

「へぇ~、ユウキさんのいた世界って不思議ですね~」

 

 異世界から来た勇者のユウキ·スギモト。

 凄腕冒険者でありツンデレ1級魔法使いのエレナ·エクスバーン。

 同じく冒険者で活動してる元貴族令嬢ボーイッシュ剣士のクルシュ·エメルダ。

 寡黙なヒガシノクニ出身のチビ中二呪術師のチカゲ·アマギリ。

 勇者の補助する為に教会から派遣されたおっとり聖女のマリナ·クリスハート

 そして我らがアスラード王国の第一王女兼今は勇者パーティーの魔法剣士のソフィア·フォン·アスラード。

 その従者でありアルビノ無表情暗殺者のレイ·ノネームド。元々ナナシで活動していたがソフィアの従者になるため適当に名前を付けた。名字も適当にノーネームドを変えて付けた。

 この6人とオレの7人で魔王討伐の旅に出ている。

 

「地図を見る限りもうすぐフルト村に着くみたいですよ」

「本当!?お風呂の付いた宿はあるかしら!」

「はは、エレナは相変わらず元気がいいね」

「……我に合う武器はあるだろうか」

「みなさん楽しそうで何よりですね~」

「レイはフルト村に来たことあるの?」

「ええ、一度だけいら……用事があって訪れましたね」

「……」

 

 オレがそう言うとチカゲがこっちをじーっと見てきた。

 

「あの、チカゲ様…私の顔に何か付いてますか?」

「フッ、流石は我がライバル。秘密の多さに深淵は惹かれる、お前も我と共に深淵を見ようぞ……!」

「……?あっ、はぁ」

「ッ///い、今のは忘れて……!」

「そう、ですか……?」

 

 なんて話をフルト村に向かいながらしていた。そして、フルト村の入り口である門に着いた

 

 

 

▼△▼△▼△▼

 

 

 

 フルト村に着き、村の宿──勿論風呂付き──に泊まり1日が経った。

 オレは異変を感じてソフィアの泊まってる部屋に行くとソフィアは起きていた為、異変が無いか尋ねた。

 

「ソフィア様、珍しくお早いお目覚めですね。何かありましたか?」

「……煩い」

「?ソフィア……?」

「レイ、貴女は私のものよね?」

「えぇ、まぁ、お前の従者だが……。どうした、何があった」

「ふふ、そうよね。レイは私のものよね。なのに、私の思い通りにならないのは何でなのよ」

「何が不満なんだ?言わなきゃ分からいぞ」

「……私、レイを自慢したいの。分かる?」

「?自慢?」

「そう、自慢。私の従者は凄く強いんだぞ、って自慢したいの!なのに、レイは自分は戦闘面では使えませんよって顔して私、凄く嫌だった……」

「……はぁ~、分かった。一旦落ち着け、な。ほら、おいで」

「……ん」

 

 オレが両手を広げるとソフィアは近づいて抱き着いた。   

 ソフィアとオレはほとんど同じ身長な為肩に顔が来た、故にソフィアの泣き声が直に聞こえた

 そして、実際に触れて分かった。今のソフィアは何かしらの術が掛かってる状態らしい。

 それを解いてみると術の内容が分かった。どうやら、心にある不安の感情を大きくするらしい。

 ……どこの誰なのか知らないがウチのお姫様を泣かせた罪は重いぞ。

 ソフィアは泣き疲れたのか寝てしまった、オレはソフィアをベットに寝かせて結界魔法で周りを囲い、部屋を出た。

 

 

 

▼△▼△▼△▼

 

 

 

 外に出て村の様子を見てみると……あちこちでソフィアのような状態になっていた。

 勇者メンバーを探しているとユウキとチカゲを見つけた。

 するとユウキ達もオレを見つけたのか声を掛けながら近づいてきた。

 

「レイ、無事だったのか!ソフィアは大丈夫だったのか?」

「フッ、流石は我がライバルだな」

「ええ、私は無事だったのですが……ソフィア様は他の皆さんと同じ術に掛かっていました」

「!流石は我がライバル!これが特殊な呪術だと見抜いたかっ!」

 

「えっ、まぁ、はい……。それより呪術師のチカゲ様は分かりますがユウキ様は何故この術が掛かっていないのですか?」

「それが俺は勇者の力で大体の異常はレジスト出来るみたいなんだ。そう言うレイはどうしてなんだ」

「あ〜……私は魔力過敏症なので変な魔力を感じまして、起きてすぐに魔力で防御しました。と、そんな話をしてる場合は有りませんね、元凶を探しましょう」

「ああ、そうだな。チカゲ、レイ、手分けして探そう」

「うむ!我の邪眼で見抜けぬものなど無い!」

「ええ、私もそれで構いません」

 

 そうして、オレ達は三手に別れてこの騒動の元凶を探すことになった。

 待ってろよ元凶、見つけたら生きてることを後悔させてやる……

 





 レイ·ノネームド…無意識の間にソフィアに対して過保護になっている人

 ソフィア·フォン·アスラード…自分の従者を自慢したい人。金の髪を腰までウェーブしてる蒼眼の美しい見た目の少女。レイに対して無意識にクソデカ感情を持っている
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