TS暗殺者はお姫様の従者 〜だけど勇者パーティーには入りたく無い〜 作:雷雷帝王
Side レイ 一人称
「とりあえずオレは勇者パーティーには入らないが今まで通りにサポートはしてやる」
「……分かった。けど、勧誘を諦めた訳じゃない。これからも勧誘は続けるからよろしくな!」
「……メンド」
えぇーマジかぁ……めっちゃ嫌なんだけど。……ソフィアに押し付けようかな
「……言っとくけど、私は助けないわよ。これはレイ自身が決めることだからね」
「……」
「コラッ、面倒くさい顔するんじゃないの」
露骨に面倒くさそうな顔をしたら、ソフィアに注意された
「もう、いっつも面倒くさい事を私に押し付けようとして」
「……別にいいだろ、いつもわがまま聞いてやってるんだしな」
「うぐっ……そ、そんな事より、この村に来た本来の目的を達成しないとですねっ!」
「ああ、そうだったね。確か、この村の近くにある洞窟に居る魔物退治だったっけ?」
「そうか、頑張れよ」
「何言ってんのよ。あんたも来なさいよ」
「やだよ、面倒くさい。それに私はソフィア様の従者なので戦闘には参加しませーん」
「あ、あんたねえ……!」
「はっw、怒るなよ。シワ増えるぞ」
「〜ッ!!……今すぐ表に出なさいっ!!ギッタンギッタンにしてやるんだからっ!!」
「エレナ落ち着いて!」
エレナが突然怒り狂ってオレに表に出ろと言ってきた
「……はぁ、アホらし」
「ムッキー!元はと言えばあんたのせいでしょっ!」
「ムッキーって、今どき猿でも言わねぇぞ」
「コラッ、レイ!駄目でしょ!」
「そうですよ〜ケンカは駄目ですぅ」
「そうだよ2人とも、一旦落ち着こう。な?」
「……はぁ、メンド」
「〜ッ!……私こいつ嫌いっ!」
「あはは……まぁ、取り敢えず…依頼の洞窟に行こう」
どうやら、エレナはオレが嫌いらしい。まぁ、どうでもいい事だけどな
Side エレナ 一人称
「ここが例の洞窟だな。よし、みんな気合い入れて行くぞ!」
「そうだね。けど、入れ過ぎずに慎重に行こう」
「そうですね~慎重にぃ頑張って行きましょ〜」
「その前に…レイ、どう?」
「今んとこは変な魔力はないぞ」
「?なんでそんな事が分かるのかい?」
「……オレは魔力過敏症だからな。ある程度の範囲は普通の魔力探知より詳しく分かる」
「……魔力過敏症をものにしてるなんてすごいですねぇ」
「……」
……気に入らない、みんなしてレイをチヤホヤして…そりゃ、確かに強いけど……その事をみんなに黙って私達が苦戦してても知らん顔してずっと見てたのよ。みんななんでその事に触れないのよ!もっと怒ってもいいのにっ!
なんて思いながらレイを睨んでいたらレイがこっちを見てため息をついた
〜〜ッ!なんなのよっ!あの態度っ!いつまで経っても怒ってる私が馬鹿みたいじゃないっ!
「話によるとこの洞窟は3つの分かれ道があるみたいだから途中でパーティーも分けた方がいいかもね」
「確かに、んじゃあチーム分けどうするか……」
「……オレはマリナとチームを組んでいいか?」
「?どうしたんだ、急に?」
「……いや、別に。で、組んでいいか?」
「私は〜構いませんけどぉ〜……」
「俺はいいぞ。回復だけならソフィアや俺も出来るからな」
「ボクも構わないかな」
「我も異論はないぞ」
「……じゃあ私はエレナと組みます」
そう言ってソフィアは私の腕に抱き着いてきた。それを見たレイが目を見開いた
「……ソフィア、どうして」
「ふん!だって、レイが私じゃなくてマリナを選んだなら私も組みたい人と組んで何が悪いの?」
「いや……別にそういう事を聞いてるんじゃなくてだな……。ただ、なんでエレナの腕に抱き着いてるんだ」
「う〜ん?別にレイには関係ないでしょ?」
「うぐっ……それは、そうだが……」
レイが珍しく動揺していた。それを見て私はソフィアと顔を見合わせるとソフィアがニコリと微笑んだ
「それじゃ、行こっか!エレナ、チカゲ!」
「えぇ!分かったわ!」
「わ、我もか!?」
「うん!レイなんてほっときましょう!」
私とソフィアとチカゲと言う異色なチームで洞窟へと入っていくのだった。少し遅れてユウキ達が来たが、レイは分かれ道に向かっている間、ずっとソフィアに構いまくっていた。それを見て私は少しだけ鬱憤が晴れた気がした
Side レイ 三人称
分かれ道でソフィアと別れる間際までずっと構っていたがソフィアに別れ際にウザい宣言されて過去最大のダメージを負いながらマリナと共に真ん中の道へと進んで行った
「……あの〜レイさん、大丈夫ですかぁ〜」
「あ?……あ、あの程度の罵倒、瀕死の重傷を負った時より痛くないからな……!」
「……瀕死の重傷より痛かったんですねぇ」
「……んな事より、お前に聞きたいことがある」
「?なんですかぁ〜」
「お前、魔力過敏症……いや、“龍の血”について何処まで知ってる」
「……」
さっきまでの緩い雰囲気からお互いに殺気づいた雰囲気へと変わり、互いに武器を構えた
「……安心しろよ。殺しはしねぇからよ」
「……レイさん、どうして私が魔力過敏症について詳しいと思ったんですか?」
「いつもの間延びした口調はどうした?」
「……いいから答えなさい」
「……別に、お前の過去を調べさせてもらっただけだ。なぁ、
「チッ、そこまで知ってるんですか」
「あぁ、だが、この情報を知るのに結構骨は折れたけどな」
「……」
「……はぁ〜だんまりか。安心しろ、お前がオレの質問に答えてくれるならこの事は誰にも言わないって約束してやるよ」
「……その保証は?」
「そうだな……契約するなんてどうだ?」
「成る程、……分かりました。では契約内容についてですが」
「お前はオレの質問に答える。オレはお前の正体や過去を誰にも言わない。でどうだ?」
「私はいいですが、それじゃ貴女の割に合わないのでは?」
「オレとしちゃ、“龍の血”について何か少しでも分かればいいんだ」
「……分かりました。では契約しましょう」
そう言ってマリナはオレに向かって手を伸ばしてきた。オレも同じ様に手を伸ばして契約の呪文をマリナと共に唱えた。そして唱え終わると目に見えないが伸ばした手同士に鎖で繋げられた。
コレ、もしソフィアに見られたら最悪殺されるかもな……あれ?もしかしてオレ、面倒事自分から増やしたか?
レイ·ノネームド…ソフィアにウザいと言われ転生前含めても最大の精神的ダメージを負った人。マリナと契約したせいで面倒事が増えた
マリナ·クリスハート…元魔族の聖女。謎は未だ多い