QCの記憶   作:qw4

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第4話

僕たちは倉庫に戻り、皆と合流した。実菜水が僕たちに話しかける。

 

実菜水「河凪さん、怪我はないですか?」

 

初めて自分の力でカオスオケアニスを倒せた興奮を抑えながら、冷静に報告する。

 

河凪「実菜水、君があのカオスゴビーの情報を知らせてくれたおかげで、作戦を立てて、なんとか倒すことができたよ。」

 

少し大きな声で続ける。

 

河凪「兎真がミスをして少し噛まれたが、休めば大丈夫ってさ。」

 

実菜水は「わかりました」と小さく答え、それ以上は何も言わなかった。

 

僕は三国に疑問を投げかける。

 

河凪「そっちはどうだった?」

 

三国「俺がゴビーを抑えている間に、実菜水と新足がすぐに片付けた。すぐに終わってしまったよ。」

 

やはり、二人の戦闘力は高いらしい。それを聞いていると、新足が降りる階段を見つけた。そして明日から地下を攻略してほしいと言われた。実菜水は階段と出口にカメラとセンサーを設置し、敵が現れたときに察知できるようにすると言った。オケアニスが万が一、建物から逃げ出さないようにするための策だ。それを監視するため、実菜水と新足は倉庫に残るらしい。兎真は怪我のため、次の攻略には参加しないそうだ。

 

高橋は倉庫を掃除していると通信機を見つけ、これを使えば倉庫と攻略班が通信できると報告した。そんな話をしながら、新足が皆に言う。

 

新足「今日はここまでにして、少し休もう。実菜水は休んだらカメラとセンサーの設置をした後、地下を索敵してくれ。俺も手伝う。」

 

新足や高橋も協力してくれるらしい。

 

次の日。

 

実菜水が難しい顔をして皆に報告する。

 

実菜水「皆さん、少し異常なことが分かりました。地下にはゴビーだけでなく、チャリやパグロ、テトラがいることを確認しました。」

 

それまでの報告では特に問題はなかったが、実菜水はさらに続ける。

 

実菜水「それだけではなく、“カオスオケアニス”の個体が複数確認されました。河凪さんと兎真さんが戦った個体と同じような異常種が、地下に複数出現しているんです。」

 

奴らにはこれまでのデータが通用しない可能性が高い。攻略の難易度が格段に上がる。

 

その報告を聞いて、僕は兎真と戦った“カオスゴビー”との戦闘を思い出す。確かに、通常のゴビーとは異なる攻撃手段、知能の高さ、執念深さがあった。あんな敵が複数いると考えると、確かに難しいと思ってしまう。

 

高橋が不安げに言う。

 

高橋「新人3人だけじゃ荷が重い……。」

 

しかし、三国が強く主張する。

 

三国「ここでビビッてたら、先輩たちに追いつけない。何のために組織に入ったんだ!」

 

拳を強く握りしめながら言う。

 

兎真も同意する。

 

兎真「三国に同意だ。確かに敵にはカオスオケアニスがいるが、俺ら二人で倒せたんだ。全部とは言わないが、ある程度は攻略できるだろう。」

 

しかし、実菜水も自分の意見を述べる。

 

実菜水「兎真さんがミスをして少し怪我をしただけですし、私たちの部隊は万全です。兎真さんの怪我もすぐに治るでしょう。」

 

その言葉に兎真は少しムッとする。自分の油断で負った怪我なので何も言わないが、実菜水を睨む。

 

実菜水「何ですか、兎真さん。あなたが馬鹿みたいな行動をしなければ、新足さんも地下攻略に賛成してましたよ。そうですよね?」

 

新足に同意を求める。

 

兎真はその言葉に反応し、足を怪我しているにもかかわらず立ち上がる。

 

新足「兎真、落ち着いてくれ。足を怪我してるんだから、安静にしていろ。」

 

新足が肩に手を置いて落ち着かせると、兎真は再び座る。しかし、実菜水を睨み続けていた。

 

新足「兎真、ありがとう。実菜水、君は言い過ぎだ。兎真に謝罪してくれ。」

 

渋々、実菜水は兎真に向かい頭を下げる。

 

実菜水「兎真さん、さっきのことは言い過ぎました。ごめんなさい。」

 

兎真もその謝罪を受け取る。

 

兎真「いや、元々俺がオケアニスを侮っていたのが悪い。部隊全体に迷惑をかけて申し訳ない。」

 

新足がその光景を見て、安堵したように言う。

 

新足「二人とも仲直りできてよかった。」

 

そして続ける。

 

新足「皆の主張は理解したが、皆を危険に晒したくはない。だから、組織に連絡を取る。」

 

三国も不服そうだが頷いた。

 

それを聞いて僕は、組織から増援を呼ぶことを提案し、実菜水も賛成する。高橋もそれがいいと言う。皆も同じ意見だった。

 

新足が組織に連絡し、増援を要請した。少し時間がかかるらしいが、来てくれるとのこと。そして、少しだけなら攻略してもいいと許可が下りた。ただし、無理だと思ったらすぐに撤退すること。

 

こうして、僕たちは地下の攻略を開始した。

 

 

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