僕たちは階段を降り、地下へと移動する。
地上よりも開けており、空間全体が広く感じられた。
ふと疑問が浮かび、僕は高橋に問いかける。
河凪「そういえば、高橋はどんな武器を使うんだ? 僕はハンドガンとナイフだけど。」
高橋は横に携えていた銃を外し、両手でこちらに見せた。
高橋「私はサブマシンガン。発射レートを少し落として、命中率を上げてるんだ。」
高橋「弾薬は倉庫からたくさん持ってきたけど、頻繁にリロードが必要だから……基本的に、安全な場所から攻撃するつもり。だから前線はお願いできる?」
「カチャ」と静かに装填音を鳴らしながら、冷静に戦闘スタイルを説明する高橋。どうやら中距離戦がメインらしい。
それを聞いた三国が一歩前に出た。
三国「なら、俺が前線を張る。お前は後ろから積極的に撃ってくれ。」
高橋は「うん」と頷いた。それを聞いた僕は、少し考え込む。
二人が中・後衛で攻撃していると、不意の奇襲に対応しにくい。
三国一人に負担が集中すれば、戦闘を続けるのは困難になるだろう。
だから僕は、ナイフを握りしめながら言った。
河凪「僕も前に出るよ。落ち着いて攻撃してね。」
役割を決め、僕たちは進軍を開始する。
歩き出して間もなく、オケアニスたちが現れた。
ゴビー1体に、チャリーが2体。
三国が即座に指示を飛ばす。
三国「チャリーは俺が両方抑える! 河凪はゴビーを! 高橋、装甲を撃ち抜け!」
「ヒュンッ!」とチャリーの腕が空気を裂く。
三国はその一撃を身を翻してかわし、「ギィンッ!」と金属音を響かせて、もう1体の攻撃を刀で受け止めた。
「ザシュッ!」と鋭く振るわれた刃がチャリーの腕を切断する。
その瞬間——
「ダダダダダッ!」
背後から高橋のサブマシンガンが火を噴いた。
「ガンッ! ガキンッ!」と装甲に命中し、チャリーの体に穴が空く。
だが、もう1体は倒れない。
高橋「弾、切れました。後は任せます!」
三国「ナイスカバー! あとは俺がやる!」
「ブンッ!」と風を切る音とともに、三国の斬撃がチャリーを真っ二つに裂く。
「ズバァッ!」という音と共に、装甲が割れ、チャリーは崩れ落ちた。
その間、僕はゴビーと向き合っていた。
昨日までは怖くて、攻撃なんてできなかった。
でも——もう怖くない。
「ブンッ!」と振るわれたゴビーの爪が空を裂く。
僕は「サッ」と身を翻し、「シュッ」とナイフを突き出した。
「ギャアッ!」と悲鳴を上げたゴビーの腕に、切り傷が走る。
体勢を崩したその顔面に、「ゴッ!」と拳を叩き込んだ。
手の甲がじんと痛む。けれど、止まらない。
兎真のように、動きを止めるイメージで——
「ズッ、ズッ、ズッ……!」
何度も、ナイフを突き立てた。
生温かい感触が手を濡らす。それでも僕は、止めなかった。
初めての単独討伐。体は興奮で震えていた。
「ドン」と肩を叩かれ、三国が笑う。
三国「単独討伐、よかったな。」
僕は「ありがとう」と返し、尋ねた。
河凪「そっちは無事に終わった?」
三国「ああ。チャリーの腕を1本切ったら、高橋が援護してくれてな。楽に倒せた。」
安心したのも束の間——
「ギャアアアアアッ!!!」
オケアニスの咆哮が、地下に響き渡った。
戦闘は、まだ終わっていなかった。