QCの記憶   作:qw4

6 / 10
第6話

戦闘が終わり、僕たちが呼吸を整えようとしたその時——

 

「ズズズ……ッ」「ズシャッ!」

 

闇の奥から複数の足音と、重く不穏な気配が迫ってくる。

 

現れたのはチャリ。そして、その傍らにはパグロの姿があった。

 

河凪「くっ、追撃か……!」

 

僕たちはすぐに構えを取り、再び戦闘態勢に入る。

 

「ダダダダッ!」

 

高橋がパグロに向けてサブマシンガンを連射するが——

「ガキン! ガキンッ!」と、弾が装甲に弾かれる音ばかりが響く。

 

高橋「効いてない……っ!」

 

パグロの硬い殻が、銃弾の威力を完全に殺していた。

 

高橋が後退しようと一歩下がったその瞬間——

 

「ズドンッ!」

 

チャリが背後から飛びかかり、その腕を振り下ろす!

 

「ガキィンッ!!」

 

鋭い金属音と共に、三国の刀がその一撃を受け止めた。

 

三国「高橋、下がれ!」

 

三国はチャリと対峙しながら、冷静に指示を飛ばす。

 

三国「パグロには、小さい弾じゃ通らねぇ! 撃つなら背中か、装甲の薄い脚を狙え!」

 

高橋「了解っ!」

 

すぐに体勢を立て直した高橋が、「ダダダッ!」とパグロの脚を狙って撃ち込む。

 

「バシュッ! ズチュッ!」

 

銃弾がヤドカリのような足を撃ち抜き、パグロがバランスを崩す。

 

「グォォ……!」

 

高橋「お願いします……!」

 

河凪「——うん!」

 

僕はナイフを両手で握りしめ、「グサァッ!!」とパグロの背中、装甲の裂け目へ力いっぱい突き立てた。

 

「ギャァアアッ!!」

 

パグロが断末魔の叫びを上げ、崩れ落ちる。

 

——そして。

 

三国はチャリと一対一で向かい合っていた。

 

「ドンッ!」

 

チャリの腕が地面を叩くたびに、地響きのような衝撃が響く。

 

三国はその太い腕を一つは軽やかにかわし、もう一つは「ガッ!」と刀で受け止める。

 

そして——

 

一瞬の隙を突き、「バシュッ!」とチャリの顔に蹴りを入れる!

 

「ギィッ!?」

 

怯んだチャリに、迷いなく斬撃を叩き込む。

 

「ズバァッ!!」

 

腕が宙を舞い、「スパッ!」と続けざまにチャリの首を斬り落とす。

 

——静寂が戻った。

 

チャリ3体、パグロ1体、ゴビー1体。

計5体のオケアニスを、僕たちは倒した。

 

しかし——

 

「グググ……ザザザ……ッ」

 

その音と共に、空気が変わる。

背筋が凍るような、圧倒的な気配。

 

そして現れたのは——

 

カオスオケアニス。

 

その姿を見た瞬間、僕たちの間に緊張が走る。

 

河凪(まさか……カオスオケアニス……!)

 

高橋「う、うそ……なんでここに……!」

 

焦りが走る。

 

また戦闘になる。

けれど、今までの敵とはまるで違う。

——「格」が違う。

 

「ギィ……キキキ……」

 

鋭い金属音が混じった奇声と共に、それは瓦礫の上に姿を現した。

 

皮膚は刃のように尖り、全身からは鋭利な異臭すら漂ってくる。

 

一歩踏み出すたびに、地面が「ギリ……メキィ……ッ」と悲鳴のように割れ、

その刃のような両腕が風を裂く音を立てた。

 

三国「構えろ……気を抜くな」

 

河凪「くそっ……また戦うのかよ……!」

 

逃げるわけにはいかない。

僕たちは、ここで止めなければ。

 

カオスオケアニスがこちらを睨み、口を大きく開く。

 

「ギャアアアアアア!!」

 

——戦闘は、まだ終わっていなかった。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。