QCの記憶   作:qw4

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第9話

──警報が鳴り響く。

 

地下倉庫の壁に設置されたセンサーが赤く点滅し、鋭い電子音が空間を切り裂く。

 

実菜水は即座に監視カメラの映像を確認し、冷静に告げる。

「来ます。階段から、オケアニスが二体、こちらに向かっています」

 

新足は素早く頷いた。

「俺たちで迎え撃つ。兎真はここで倉庫を死守しろ」

 

「了解」と兎真は短く答え、静かに奥へ下がった。

 

新足と実菜水は階段へと駆ける。薄暗い照明の先、歪んだ肉体が二つ──一体はゴビー、もう一体は神経毒を持つテトラだった。

 

ゴビーがこちらに気づき唸り声を上げ、新足に襲いかかる。彼は身をかわしつつ反撃、膝蹴りを叩き込む、横からテトラが爪を深く突き刺し神経毒を浴びてしまうが毒が回る中、必死に距離を取る。

 

一方、実菜水は冷静に銃を構え、テトラの体を弾丸を撃ち込む。負傷したテトラは動きを鈍らせてこちらに攻撃できない

 

「新足さん、後ろへ!」

 

彼女の声に反応し、テトラの裏に周り新足は背後から飛び蹴りを叩き込む。敵がよろめいた瞬間、実菜水が連射し、テトラを撃破しその勢いのまま、ゴビーに攻撃する。ゴビーは新足の方へ爪を伸ばして向かってくるが、新足の蹴りを食らいその動きは遅い、

「このスピードなら落ち着いて狙えば」

実菜水の一発の弾丸がゴビーの頭部に直撃して、ゴビーは前のめりに倒れる。

 

二体のオケアニスを倒した。

実菜水が新足の方へかけてくる。

「新足さん大丈夫ですか」

その声に新足は表情を歪み

 

「……毒が回ってる、少し動きづらい」新足は苦しげに言う。

実菜水がそこで違和感に気づくおかしいなぜ警告が鳴り続けている。オケアニスは全部倒したはず

 

しかし、警報は止まらない。

 

「まだ来る……?」

 

実菜水が“気配”を感じ取る。空気が変わった。彼女の表情が一瞬硬直する。

 

それに遅れて振り返る新足の視界の先──そこにいたのは、ただのオケアニスではなかった。

 

──UMAだった。

 

影のようにその場に現れ、重力すら引き寄せるかのような圧倒的な存在感。周囲の時間までも歪み、その視線は触れた者全ての希望を打ち砕く

 

「……なんで、お前がここに……」

 

実菜水の呟きは遮られ、UMAは冷笑を浮かべる。

 

その瞬間、新足の腹に強烈な拳が突き刺さる。鮮血が飛び散り、彼は膝をつく。だが、眼光は消えない。

 

「時間を稼ぐ……俺たちの先輩なら、倒せるかもしれない」

 

実菜水も銃を握り直し、戦闘態勢を取る。

 

UMAはゆっくりと彼らを見下ろし、愉悦の笑みを浮かべていた。

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