ウォーハンマーキヴォトスの日常
「野郎ども戦だあああああああああああ!!!!!!!!」
「WAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAGGGGGGG!!!!!!!!!!」
ガタンガタンと戦車と装甲車がエンジンをオーバーヒートさせながら限界上の速度を出し、そのまま建物へと突っ切った。
建物の名はカイザーローン第十三支部、要するにカイザーコーポレーションの建物である。
なぜ元オルクが襲撃したか?そんなものに理由なんてない、今日はここだとウォーボスが決めたからである。
「クソ!また来やがったぞ!」
「撃て!撃ちまくれ!これ以上入口に突っ込ませるな!」
乱射されるロケットランチャーが二階三階からの窓から発射され、正面では盾持ちの重オートマタが耐えながら射撃する。
対して元オルクもオルク製のダッカやシュータ、ロキットランチャーやらサイキックなアレなどをぶっぱなしオートマタを粉砕し、その頭やら武具を回収してトラックに載せていく。
載せては戦いに戻り、載せては戦いに戻りを繰り返すのはオルクらしい行動ではない。
本来ならば更地レベルまでぶっ壊してからそこに居つくのがオルクだが、この元オルクたちは金に困ったから襲撃しに来たので売れるものを全て回収してから帰る予定なのだ。
オルクの一団と言えどあくまで一団、復讐に燃えるカイザーの戦力は一団を超えるので売れるモンだけ奪って帰ってまた奪いに来る。
オルクにとっての無限稼ぎパターンである。
これが数回ごとに別の一団によって繰り返されるのでカイザーにとっては頭痛の種ならぬ頭痛の世界樹であった。
今回もまた奪われて終わるのかと荷車に乗せられたオートマタのアイレンズがオルクを覗いていた。
だが違った。
ボガン!!!!!!!!!!!
そんな音を立てながら空中から墜落、いや、着弾する存在があった。
十人規模の元オルクを吹き飛ばした。
黒く重い何か、顔には頭蓋骨のようなエンブレムが書かれたソレはまるでドロップポッドかジャンプパックを装着したスペースマリーンを思わせる。
だが彼はカイザー製オートマタ、身長約2m50cm、体重300kgの重装甲型オートマタ621型の一人である。
まぁ彼は既にカイザーのもとを去っているし、頭脳部以外は改造されている、今回は依頼のために来たのだ。
ガチャン!と前腕が変形し、そこから見えるのはガトリングガンだ、そこから発射される鋼の嵐はこちらに突っ込んできたオルクの装甲車をハチの巣にし爆散、運転手は捨て身でこちらに爆発を利用し突っ込んでくるが横殴りにされ数m吹き飛んだ。
「「オルクハンターだ!!!」」
カイザーと元オルクの声が反響する、どちらも歓喜の声を上げている!
カイザーは助けに来てくれたのだからわかる、何故オルクも?と思うだろう!?
今やスペースマリーンが先生以外いない元オルクにとって最も巨大で最も欲しい戦利品がオルクハンターのヘッドパーツだからである!
あとはオルクハンターの名の通りに元オルクを連続的に無力化しているからオルクにとってはウォーハンマー世界でいうところのヤーリックくらい人気なのだ!
「野郎ども!!!オルクハンターが来たぞ!!!後続も突っ込ませろ!!!」
元ウォーボスが叫ぶ、それを合図にロキットを点火したストームボゥイ達が直線に突っ込み斧を振るう!
だがオルクハンターは動じずサブアームから展開したシールドで逆にシールドバッシュをした!
ボウリングのピンめいて吹き飛ぶストームボゥイの群れ!
盾の隙間から放たれるガトリングガンは続いて突っ込んできた装甲車数台を粉みじんに吹き飛ばした!
時に拳!時に盾で!子供の遊ぶサッカーボールめいて不規則に吹き飛ばされていく元オルクたち!!!
「オルクハンターッ!!!!!!!!!」
ギョロリとオルクハンターの光るアイレンズが元ウォーボスに向けられる。
盾と共に吹き飛ばされるオルクハンター、サブアームは砕けており、既に意味をなさないからか外すことにしたようだ。
そこにはウォーボスの乗るバトルワゴンがこちらに突っ込んできており、そのまま砂煙を吐き出すままに体当たりをした!
ガガガという嫌な音を立ててバトルワゴンを受け止めようとしているオルクハンター!
同時!ガトリングガンをエンジン部分に数うちゃ急所にあたる戦法で乱射する!
片足のパーツがベギンと音を立てて折れると同時にバトルワゴンの急所に弾が着弾し爆散した!
吹き飛ばされる元ウォーボス!吹き飛ばされるオルクハンター!
バトルワゴンの砂煙が晴れる、そこには制服もガラクタアーマーもボロボロな元ウォーボスと両腕のガトリングと片足が破損したオルクハンターが立っていた。
「くたばれオルクハンター!!!」
元ウォーボスがビッグチョッパを振るう、同時にオルクハンターも右腕で隠し機能のジェットパンチを繰り出した。
オルクハンターの拳にビッグチョッパが刺さりこむがその勢いのままに元ウォーボスをオルクハンターは殴りぬいた。
「これで勝ったと思うなよォ……!ガクッ」
『もう勝負ついてるから』
今回もオルクハンターの辛勝で終わったらしい。
「助かったよオルクハンター、報酬はどうする?」
『あそこの荷台に積まれた銃器の三割と俺の修理費』
「くっオルクに全部奪われるよりかはマシか……」
オルクハンターは交渉も強いらしい。