「あのぉ……メカニカスさん……?」
ユズ、そういわれる名前の生徒がいる、ゲーム部の部長であり、彼女は人見知りであった。
一人でTSCの初代を作り上げ、そうして部員が増えたが、現在彼女はギリギリな立場にいた。
そう、部長であるので生徒会、セミナーの会議に出なくてはならなかったのだ。
モモイとミドリには無理をするなと言われたが、彼女だって部長である、故に無理をしてでも出る必要があった。
だがここに待ったをかけた者がいた、仮部員であり、同時にメカニカスであるアローと言われる生徒である。
彼女は要するに目と目が合うから緊張するのであろう?と言って自身の工房にこもった。
ユズのモモトークに『完成したから取りに来てほしい』そう言ってメッセージは途切れた。
そうしてユズはアローの工房に来た。
『(バイナリ語)おぉ!ユズか!ドアを開けて入ってくれ!』
ノイズのような言葉の後に普通の言語で話しかける彼女たち、メカニカス独自の言葉にユズに少々緊張が走る
「お、お邪魔します……えぇ!?」
彼女が見たのは、二足歩行するロッカーだった!足がどっしりと安定しており、左右の腕も安定した肩に支えられており、メカニカス大歓喜の三本指だ
そして両腕の下、そこにはヘビィボルターのような重機関銃がついていた。
まさに二足歩行の戦車とまで言えるように改造されたものがそこにあった。
「(バイナリ語)なかなか楽しい息抜きであったぞ!久しぶりにドレッドノートの整備ができたわい!」
「えぇ……いや私こんなの希望してないですよ!?」
「(バイナリ語)そりゃそうじゃわい、私が勝手に作ったんだからのぉ!本当なら特別なフルフェイスなヘルメットでいいかと思ったんじゃがの」
「それでいいですよ!?もっと簡単にサングラスとかでも……」
「(バイナリ語)カッカッカ!初対面の時に私のドクロマスクが怖すぎて泣いておった娘がいうわい!」
「あれは誰だって泣くと思います……ロッカーから覗いたらゼロ距離にドクロマスクがいるんですよ!?」
「(バイナリ語)カッカッカ!すまんな、仲間内だとどうしても価値観が同じになってしまうわい、それでどうじゃ、このロッカーノートは」
「ロッカーノート……?」
「ロッカーを見て思い出したんじゃ、私が現役の時代に活躍してたドレッドノートの中心部がこんな感じだったってのぉ、今は型式が違うらしいがの」
「えっそれゲームのネタにできそう……あとで詳しく聞いてもいい?」
「カッカッカ!よいぞ!じゃがまずはこのロッカーノートのテストじゃ!ほれ。これが操作手順じゃ、さっそく覚えてくりゃれ」
「……私が操縦するんですか!?これを!?」
「そりゃそうじゃ、会議に参加するために作ったんじゃからの」
「いやいや!そもそも部屋に入れないですよ!?」
「もんだいないぞい、ほれ、これのBボタンを押してみ」
そうして渡されたのはゲーム機のコントローラーだった、ワイヤレスなそれは明らかにあのロッカーノートと関係あるのは確かだった。
「えぇ……ぽちっと」
ガシュン!という音と共にロッカー部分がジェット機関により離脱、そして浮遊しながらこちらへと近づき、近距離に着陸した
「その昔ドレッドノートに離脱機能をつけて改造するのをやろうとしたのじゃがな、まぁ技術の改造は邪教につながるとか言われて中止になったんじゃ!まさかそれをここでやることになるとはの!ちなみにコイツはタウエンパイアで使われとるドローンの反重力装置によってジェットによる緊急離脱と操作系統の遠距離からの外しも可能、もはや中にいろいろ詰め込みすぎて一人でも移動できる移動式のシェルターのようなもんになってしまったわい!」
「なんですか無駄に高性能なロッカー!?」
「まぁまだまだじゃがの、テストじゃ反重力装置は1mから2mまでしか空中移動できんくてのぉ、しかも人間の歩行速度ほどしかでない、そこでジェット装置による緊急離脱じゃ!こいつなら一気に50mまで飛べるぞい!着陸の瞬間には反重力装置を自動起動してノーダメージじゃ!」
「何と戦う想定なんですかそれ!?」
「そりゃもっぱら悪魔とか異星人とかじゃが?」
「そんな普通のことですが?みたいにいわれましても!?」
「まぁ今はオルクのバカか渾沌のバカくらいしかこないから大丈夫じゃろ」
「えぇ……」
そんなこんなもあり、テストは続けられた。
再ドッキングから始まり歩行テストが始まった、それはミレニアムの校庭を走り回ることだった。
「あのー……アローさん」
『(バイナリ語)どうしたんじゃユズ?』
「なんかこのロッカーノートを見るたびに倒れる生徒がどんどん多くなっていってるんですけど」
『(バイナリ語)ふむ、集音マイクをそやつらに向けられるかの?』
『こわいよー!くらいよー!せまいよー!』
『もうヘルブルートは見たくない!ドレッドノートはもっと見たくない!』
『皇帝陛下の為にー!!!!!!!!』
『さすがのワシもトラウマを呼び起こすほどの完成度を誇るとは予想外じゃったわい』
「どうするんですかこれ!?」
キャラ紹介
アローメカニカス
メカニカスの中でも異端であっ技術革新派のメカニカスだった彼は機械神の宗教論争の矢面に立たされた
それは聖なるドレッドノートに改造を施すということだった。
なお内容は
1ドレッドノートの生存能力をアップさせるための自爆&脱出機能
2狂化してしまった際の遠距離からの操作能力の停止
という真っ当な物であった。
そんな彼は機械神信仰からは最も遠い惑星でティラニッドに喰われるという最期を迎えた
彼の考えが実行されていればデスカンパニーや狂ったドレッドノートを誘導する者の生存性をアップさせてたことを理解しているのはベリサリウスカエルのみであったという。
キヴォトスに来た彼は思った、こここそ機械神の真なる技術革新をもたらしてくれるエデンであると。
そう感じた元彼、現彼女はエンジニア部のOBであり、今は趣味で人間サイズのボルトガンなどを製造している。
なおかなり銃も弾薬も高級なので一部のマリーン生徒しか買えてないのは彼女も悩みであるという。
最終目的はボルトガンを一般まで浸透させることと乗り込み式インヴェクターバトルスーツとカステラン・ロボットの普及にいそしんでいる
なんでもかんでも自爆機能とロマン嗜好な現エンジニア部には一部賛成一部反対という考えを持っている。
だが彼女も弾けるときはハジケる
それが彼女が深夜テンションで作り出したロッカーノートである
ロッカーノート
これを見た元40k宇宙の一部の者はトラウマを呼び起こされ、泣き叫んだり、突撃して破壊しようとしたり、逆に逃げ出したりした者がいた。
だが本兵器はその全てを無力化し、その兵器としての有効性をはじけさせたこととなる。
見た目は完全に ヴェネラブル・ドレッドノートであり、装着する兵器もそれに準じている。
本来装甲車や戦車に乗せるべき砲台を片腕にし、反対に両方とも兵器を持つための腕とすることも可能
重作業や工業、果てには兵器としても使えるベストセラーオートマタとなった。
たまに自己を確立し勝手に行動するヤツがいる