ウォーハンマー×ブルアカ   作:eriza7170

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本編(不定期&時系列バラバラ)
スペースマリーン、生まれて初めてのバレンタイン


『なんか今日はやけにチョコレートとやらを渡されるな』

 

 

休日、それは先生という立場においては許される行いであろう、だがスペースマリーンとしては許されていいのかはわからない日程の一つ。

だがでかけようとすれば当番生徒たちやミレニアム製のサーヴォスカルに引き留められる。

 

 

『危険、外出時の難易度即死』

 

『いつも通りなのでは?』

 

 

だが外の世界、争いしかない世界でも何度もサーヴォスカルの予測には助けられたものだ。

まさかこのサーヴォスカルの元となった人物と会うことになるとは思わなかったが。

二人が相対したときの奇妙な時間には珍しく笑わせてもらったものだ。

 

 

『さて、いくか』

 

先生はヘルメットの再確認をし、自身のボルトライフルとパワーアックスを担ぎ、外にでかけた。

 

『よし、いくかワカモ』

 

「はい♡あなたさま♡」

 

その隣の最強最悪の狐を供として

 

 

002

時は一日前、厳密には17時間前に遡る。

その時先生は外にいた、そして狐の仮面をつけた和服の女生徒であるワカモを見つけた。

ワカモは七囚人と言われる犯罪者である。

趣味は破壊と略奪、性格は暴虐であり同時に知略的、サイコパスだか言われているが。

先生が自身のスペースマリーン的直感の限りは恋する乙女である。

なお先生は生まれてこのかた恋なんて知らないを通り越して無関心であったため、その感覚を知らず不治の病を隠しているのだったらどうしようと不安となった。

 

先生はワカモをストーキングすることにした。

ついでに何をしているのかを理解するためにもそうするべきだろうと思った。

何人かの生徒、というより何十人と何百人とプロフィールが確認できない生徒にはストーキングをやっていたからだ。

それにより仲が悪くなったことはなかった、そもそもスペースマリーンの隠密術に勝てる、または気づく生徒なんぞ元マリーンや熟練兵士でもないと不可能である。

まぁ両者ともに少ないがまぁまぁ数がいるので気づかれるが、どこか生まれ記憶なしキヴォトス育ちである魂が大半だ。

ちなみに人数に関しては先生の助手をするサーヴォスカルやアロナは莫大な生徒の細かいデータに埋もれている。

 

 

『ふむ、あれはカカオか』

 

 

ブラックマーケットによったワカモはカカオを手にしている、どうやら強奪により手に入れた品のようだがブラックマーケットならいいか、と先生は爆発炎上している裏のルート店に裏の救急車が到着する喧騒に紛れてワカモを追跡する。

 

ワカモは廃墟に入っていった、どうやら荷物を置きに行ったようだ、静かに入る。

同時に防犯のための爆雷や地雷などがあったがそこはスペースマリーン、速やかに無力化する。

 

 

『ふむ、武器と爆薬、仮面と衣服、普通だな、これは最高級のカカオか、スキャンによるとトリニティご用達とはな』

 

 

危険なメルタ爆薬やゼノの遺物ではないことを確認したのですぐさまワカモを追いかける

道路を走ると目立つのでビルの屋上から屋上へと走り跳び上がり着地をするのを繰り返すと、そのうちビルがない場所、田舎とよべる場所に移る。

一般的住居の屋根ではマリーンの重さに耐えれないだろう、すぐさま地面に着地し静かに歩く。

 

どうやら牧場のようだ

 

牧歌惑星の情景を思い出す、どうやらワカモは牛乳を購入したようだ、これも最高級品。

動物型ゼノの牧場主にクレジットを払っている、爆発は起していない、あのクレジットは略奪品だろう。

まぁ支払っているならいいか。

ワカモは牧場主の宣伝により馬の乗馬体験をしばらくやったのち解散した、動物が好きなのだろうか?

ここにくる途中でもネコをなでていた、楽しいのだろうか、うれしそうな顔をしていた。

 

さて、ワカモが廃墟のアジトに帰り、その廃墟に似つかわしくないキッチンへと向かう、綺麗にされており、最新の家電もそろっているようだ。

そこは女の子らしくきれい好きなのだろう。

 

そこからは早かった、ワカモは調理を開始した、調理だ、キヴォトス特有の超技術も使っているだろう、だが長時間の調理はただでさえ長距離の移動と戦闘を繰り返してきたワカモの体力を奪っていたのだろう、どこかフラフラしている。

だが見ていれば根性だろうか、調理工程を完了し終えたのは流石としか言いようがない。

 

時は零時を回り、ワカモは布団に倒れこむように寝始めた。

 

 

『ふむ、チョコレートを作っていたのか、ハートにしているのは相手の心臓に投げつけて貫通させるという意思表示か?』

 

 

このアレックスオリバーゴールデン先生、バレンタインというより女心というものを知らない。

 

 

003

 

先生がワカモの様子を壁越しに確認して終えると静かにそこから離脱しようとするが、そこに邪魔ものが現れる。

カイザーの連中がこの建物に向かっているのだ、戦車も盾兵もミサイル兵もいるらしい。

アロナにハッキングしてもらって分かったことだがあいつらは誰かからワカモがここにいることを発見したことを知らされたようだ。

証拠もないとなるとまぁアルファレギオンだろう、何が目的かは知らんしわかったこともない。

 

 

『おい、ブラックマーケットガードとカイザー』

 

「!?」

 

 

数々のがれきの山に隠れているサーヴォスカル達から声を発する、これは警告だ。

 

 

『貴様らの目的が狐坂ワカモであることは理解している、その最終目標が矯正局に引き渡すことであれば黙認しよう、目標を言え、さもなくばこの声を発しているスピーカーを爆破する』

 

 

無論英雄の躯を加工したサーヴォスカルに対してそんなことはしない。

 

 

『3、2』

 

「わ、我々はワカモに落とし前を」

 

『そうか、死ね』

 

 

廃墟の玄関、そこにあった瓦礫をパワーアックスの刃の反対部分でバットとボールのホームランのように、ソレはゴリアテのコックピットにぶつかり粉砕する。

一秒の無言の奇妙な間、数々のがれきの山からちょうどよいものを見つけ、更にガレキは粉砕されながらいしつぶてとなり、ブラックマーケットのガードマンに素晴らしい速度で直進していく。

十ツは相手の頭に混乱を巻き起こし、二十はガードされるが勢いで隊列を乱す。

 

盾兵は理解すると盾を構える、盾越しに相手、アレックス先生を見る。

ワカモがいる廃墟ではない別の廃墟、その建物の支柱鉄骨を持ちながらこちらをにらみつけている赤いヘルメットと緑の残光目が見えた。

 

 

「う、撃てェーっ!!!」

 

 

ロケットランチャーや大小のオートガンの連射を受け付けながらもこちらに鉄骨を回転しながら投げつけるアレックス先生。

バリアのようなものはアロナが発しているエネルギーフィールドだ、このキヴォトスにおいてそれを貫通するのは少ない。

 

 

「盾!くるぞおおおお!!!」

 

 

ドガァンとぶつかる鉄骨に吹き飛ばされる盾兵と後ろの者たち。

だが来るとわかっていればやりようはある、アレックス先生に攻撃を与え続け、バリアを剥がし続けるほどの波状攻撃をすればいい。

この人数なら可能であると、彼らは信じている。

だが同時に彼らは知らない、スペースマリーンという化け物を。

 

パシュシュシュシュンン

 

そんな音を共に隣のマーケットガードの頭が吹き飛んだ。

 

そしてなぜか自分も衝撃で片腕が吹き飛んでいる。

何が起きたのか。

 

聞き心地のよい連射音が聞こえるほど誰かの頭が吹き飛んでいき、その隣にいたやつは耳鳴りにもにた症状に苦しめられるか、それとも吹き飛んだ頭の破片で行動できなくなるか。

 

先生は連射可能なレーザーで攻撃してきていると察し、理解するのは遅くなかった。

 

盾兵は既にいない、連射銃持ちは瓦礫に隠れる。

 

だが幾ら隠れようにもどこからかアレックス先生からではない別の角度から撃たれる。

 

一人のマーケットガードが自身の身を犠牲にその正体を暴いた。

 

ドクロだ、空を飛んでいるドクロが小型ラスガンを携えてこちらを狙っているのだ。

 

その数、不明。

 

 

「クソが!なめんじゃねぇぞぉ!!!」

 

ゴリアテのパイロットがジェットパックをふかし、別のマーケットガードが瓦礫を排除した後、起き上がる。

幾らキヴォトスにおいてみることのすくないレーザーガン、ラスガンであればゴリアテなら耐えれるだろう。

そう思っていた。

 

 

「は?なんで画面がきえ」

 

 

ゴリアテのパイロットは操縦桿を握ったまま呆然とするがすぐさまカメラがやられたことを理解した、慣れない手つきでサブカメラに切り替えるとアレックス先生がいない。

 

ならばと威嚇射撃をしようとするが、画面が示す情報には両腕がありませんと映っており。

そんなバカなと思ったが、相手はあの戦車二台を斧でヒラキにした相手であることを思い出し。

理解した。

 

だが遅い。

 

コックピット室の上からバリバリとはがれる音が聞こえる。

それは処刑を待つ貴族のような気持ちであり、そのギロチンの刃はもはやどうすることもできない位置の間であることを理解した。

 

あー来世はどうなるかなーと思ったが、どうせまたブラックマーケットガードだろうと思った。

アレックス先生が来ない時間帯に働きてぇなとも思った。

 

 

「ぐがっ」

 

コックピットから重装甲な腕により捕まれ、引きずり出される。

 

周りを見れば既に誰もが死体になっており、その様は一方的な蹂躙で終わった死体とオイルの川。

 

 

「き、貴様こんな、ただ指名手配犯をとらえるためだけの部た」

 

『貴様らの手口は既にハッキングにより知っている、マフィアをともつながりがあるらしいな?』

 

「!?」

 

『既にそこには暴走気味なスペースウルフかインペリアルフィストかダークエンジェルが向かっているだろう、ヴァルキューレとは関係なしにな』

 

「き、きさ」

 

『その目の動きを見るに事実のようだ、そしてお前がその詳しい情報を知っているともな』

 

「ガグゲガガガガガ」

 

 

ブチブチブチと頭と胴体が腕力によっておさらばする。

幾らかの線も繋がれた機械と機械もベキベキとおさらばしていく。

 

 

『カイザーかブラックマーケットか黒亀組か、弱小マフィアか、どれだかは知らんが』

 

 

『俺の生徒に手を出すからこうなる』

 

 

 

 

 

 

「おれ……の……?」

 

 

ヘルメットの集音装置がワカモの声を察知し、そこに頭を向ける。

そこにはもはやマグマともいえるほど赤面しているワカモの顔がこちらを見ていた。

 

起してしまったかと思いせめてヘルメットのオイルだけでもぬぐおうと思ったが、次の瞬間にはワカモがゴリアテの天井に飛び乗っており、そしてタオルが差し出された。

 

 

『助かる』

 

 

ヘルメットを脱ぎ、ワカモに貸してもらったタオルで拭く。

その際ワカモがじっとこちらを見ているのに気づく、はて、顔には何もついていないはずだが。

 

 

「美しい……黄金の傷……」

 

「……見えてるのか、コレが」

 

 

黄金の傷、それは比喩ではない、ゴールデンアスタルテスの統治する、いわば先生が統治している惑星ゴールドライト。

そこに住むスペースマリーンの顔によくついている傷だ、文字通りに黄金で輝いている傷痕。

まるで血液でも流れるんじゃないかと新鮮なままに保持されるのだ。

その傷のせいで遠征要請がされた惑星ではサラマンダー戦団ほどではないが怖がられたものだ。

普段はアロナとパワーアーマーの機械精霊により仮想的な映像を流すことで隠されているが。

なぜかワカモには見えてしまっているらしい。

 

 

「俺はあんまり美しいという感想に自信が持てないな」

 

「はっ!すみません……貴方様の顔を不躾にジロジロと……」

 

「いや、別に気にしない、ミリタルムの救援に行った時はよくじーっと見られているのがスペースマリーンというものだ、戦うことなく見るのはコミッサーの対象だが」

 

「みりたりむ……?」

 

「まぁこの傷のことは他言しないでくれると助かる、怖がるものが多いだろうからな」

 

「は、はい!命に代えましてもこのワカモ他言はいたしません!」

 

「そこまでしろってわけじゃないんだが……まぁ、じゃあ俺は帰るが……一応増援が来るかもしれないから拠点を移したほうがいいだろう」

 

 

踵を返してサーヴォスカルと共に帰ろうとしている光景、あまりにも破壊の化身な様相、ワカモ視点での恐ろしいほどに美しい顔、周りの爆炎という火薬のにおいがワカモの決意を固めていく。

 

 

「せ、先生!待ってくださいまし!」

 

「ん?」

 

「……貴方様のことが好きです!!!これを受け取ってください!!!」

 

 

ワカモ、乙女の告白、ハート型のチョコレートを渡しながら愛の告白をした。

そしてそれを誤解したままのアレックス先生の額に冷汗が流れる。

 

 

「……それは俺を殺してその手に骸骨を持ちたいとか心臓を持ちたいとかそういう意味か?」

 

「違いますわ貴方様!?」

 

「だってその心臓型のチョコレートは相手を抹殺するという意味じゃないのか?」

 

「いえ!私から貴方様への愛の告白です!私の命尽きるまで貴方様をお慕いし続けます!」

 

「……愛?ライク?」

 

「ラブです!!!」

 

 

ワカモがこれほどまでに必死なのはアレックス先生にはこれくらい言わないと理解されないという点にある。

 

アレックス先生の元部下であるゴールデンアスタルテスを探し当てたワカモはアレックス先生のことをこれでもかと調べ上げた。

それは好きな相手の全てを知りたいという愛の重さであったが、ゴールデンアスタルテスからも言われたのだ。

スペースマリーンは半永久的に生きる、それは常人の愛の重さでは差し上げることができない人生の重さなのだと。

ならば一秒でも遅くなるな、一秒でも相手に自分の愛を差し上げろと。

それはそんな無理やりな妻を娶った元ゴールデンアスタルテスの言葉であった、ちなみにその者は今はサーヴォスカルの機械精霊となった妻と元気に今も暮らしている。

 

 

「ラブか……」

 

「……困ってしまいますでしょうか」

 

「いや、別に困ってはいない」

 

「で、では!?」

 

「うーん、まぁキヴォトス人の寿命が幾らかはわからんが、スペースマリーンよりも長く生きるとは思えないしな、今から俺を知ってもらうことから始めてもらいたいな」

 

「っ!」

 

 

「その愛の告白を受けよう、ワカモ、これから補佐官よろしく」

 

「は、はい!」

 

 

ワカモの脳内になぜ補佐官?という文字が浮かんだが、愛の告白を受け取ってもらえたのだからいいではないか。

そしてこれから知ってもらおう、そうワカモは思った。

 

 

ちなみにアロナはこれを聞いていたが飲んでいたイチゴミルクがこれでもかと甘く思えたらしい。

 

 

 

004

 

厄災の狐とシャーレのスペースマリーンが付き合ったという知らせはキヴォトスの大きく広がった。

一部は歳の差ァ!と叫び、トリニティのブラッドエンジェル総主長はこの未来は知らなかったなぁとお祝いを持ってきてくれた。

そしてまた一部の先生ラブ勢は違法なお酒を手にいれてやけ酒をしたらしい。

そしてそれまたの一部は第二妻の地位を狙うことに決めたらしい。

 

なお元スペースマリーンの反応は様々であった。

ウルトラマリーンは歳の差と道徳はどうしたと叫んだし。

スペースウルフは厄災の狐とはどでかい獲物をとったなぁ!と宴をした。

サラマンダーは妻を持ったスペースマリーンの心得を本にして送った。

その他は様々な反応を戦団内で議論の的となったので割愛する。

 

 

 

キヴォトスでの先生と生徒の恋愛は犯罪じゃありませんという法律もあるらしいので合法なのだろう。

 

そしてワカモと先生は互いに互いを知って幸せになる未来だ、バッドエンドはない。

 

戦団長と生徒の愛に不可能はないのだ




ワカモの一目ぼれポイント

不良の戦車を三枚おろしにする圧倒的な破壊力 プラス10000ワカモポイント
その様子に興奮することなく次の獲物を探す圧倒的な殺意の眼 プラス10000ワカモポイント
敵がいないと分かっても警戒を怠らない経験の差 プラス10000ワカモポイント
破壊の化身でもありながら美しい顔 プラス10000ワカモポイント
ちょっとドジな可愛さ プラス10000ワカモポイント
自身の破壊を治すのではなく一緒に発散してくれる プラス10000ワカモポイント
一目ぼれ プラス10000ワカモポイント

普通の恋愛感情のポイントは100でカンスト
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