無口に愛を紡ぐ教室へようこそ   作:Mr.♟️

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船上試験を、終わらせに来たっ......!

各話を読みやすく修正。見れない挿絵の削除等々でお気に入りユーザー限定にしてました。


25話〜船上試験終了〜

 

「どうしても直接会って話したいって言うから来たけど、なんの用かな?」

 

午前7時。白銀は長谷部に呼び出され、豪華客船内のカフェに足を運んでいた。

 

そこに待っていたのは、長谷部波瑠加と佐倉愛里の2人だ。

 

時間が早いこともあり、カフェに他の生徒の姿はなく、ほぼ貸切状態の静かな空気が流れている。

 

「......琥珀と一緒に、朝ごはんを食べたかったって言ったら怒る?」

 

探るように上目遣いで微笑みながら長谷部がそう口にすれば、白銀は特に表情を変えずに答える。

 

「怒りはしないけど、それなら最初から用件を聞いた時にそう言ってほしい」

 

呼び出しの際に用件を尋ねた白銀に対し、長谷部は『直接会って話したい』と、事前に内容を伝えることを拒んでいたのだ。

 

ただ食事を共にしたいだけなら、わざわざ隠して呼び出す必要がないというのが白銀の考えだ。

 

「ふーん。事前に伝えても、断らなかった?」

 

「少なくとも、今回はね」

 

その言葉に、長谷部は嬉しそうに表情を綻ばせる。隣に座る佐倉は、そんな2人の親しげなやり取りをどこか羨ましそうに眺めていた。

 

「一緒に食べたかったのも本当なんだけど、琥珀に相談したい本題がさ──うちのクラスの山内の件なんだよね」

 

「うん」

 

白銀はゆっくりとカップを口元に運び、先を促すように静かに長谷部へ視線を向ける。

 

「私はまだマシなんだけど。山内が、愛里が嫌がってるのにしつこくつきまとって、セクハラじみたアプローチをしてるの」

 

長谷部の言葉に、佐倉は不安そうにコクコクと何度も縦に首を頷かせる。

 

そんな怯えた様子の佐倉に、白銀は問いかける。

 

「本人に嫌だって事は、はっきり言葉にして伝えたのかな?」

 

「う、うん。そういうのは嫌だし困るから、やめてって......ちゃんと言った、よ......!」

 

「愛里は勇気を出してちゃんと伝えてたよ。それなのに、ニヤニヤしてやめない山内が絶対に悪い」

 

2人の話を聞いて、白銀は思考を巡らせる。わざわざ自身が介入すべきか否か。

 

──いや、考えるまでもなく、即座に白銀の中で判断が下された。

 

「僕のやり方で処理してもいいよね?」

 

佐倉愛里は、非常に人気の高いグラビアモデルであり、現在は夢依ランジェリーのモデルを行っている。

 

もし彼女が山内のような下劣な輩のせいで精神面から崩れ、万が一にもモデル活動に支障をきたすようなことになれば、それは白銀にとっても損失でしかない。

 

「やっぱり、琥珀なら絶対に助けてくれるって思ってた」

 

「あ、ありがとうございます......!」

 

即答した白銀の言葉に、長谷部が嬉しそうに微笑む。

 

佐倉は安堵の表情を浮かべ、白銀と目が合った瞬間に顔を赤くして恥ずかしそうにスッと目を逸らした。

 

「そうだなぁ。今日の昼頃に、山内くんをこのカフェに呼び出しておいて。それまでに、必要な準備は終わらせておくよ」

 

淡々と、表情を変えることなく白銀は2人にそう告げた。

 


 

俺の魅力が、ようやくあいつらにもわかったかっつーの。

 

今日、俺は長谷部と佐倉の2人からカフェに呼び出された。

 

やれやれ、ツンデレがすぎるぜ。

 

まさか佐倉だけじゃなく、長谷部まで俺の隠された魅力に気づくなんてな。

 

悩ましい。

 

あーーーーっ!本当に悩ましい!

 

長谷部のおっぱいか、佐倉のおっぱいか。どっちかを選ばないといけないなんて──どっちも俺のものにしてぇぇぇぇっっ!!

 

グラビアアイドル『雫』の雑誌越しに何回もお世話になった、あの奇跡の雫っぱいか。それとも、制服の上からでもわかる長谷部の規格外のデカ乳か......!

 

 

 

ああもう、選べねぇっっ!

 

いや、待てよ。2人とも俺のことが好きで呼び出してきたんだから、いっその事2人のおっぱいを両方とも俺のものにできるんじゃね?

 

いやー!悪いな、池!須藤!俺はこの豪華客船という最高のシチュエーションで、一足先に華麗に童貞を卒業させてもらうぜ!

 

お前らにも、そのうちおすそ分けしてやるからよ。友だちのよしみで、特別に5万pptくらいで長谷部と佐倉の裸の写真を送ってやるよ。

 

「山内、どうした?なんか挙動不審だぞ?」

 

「あっ、いや──ふっ、お前には一生わからない悩みだ」

 

やべぇやべぇ。興奮しすぎて、同室に池がいることを完全に忘れてた。

 

「あ、あー、昼飯行く前にシャワー浴びよっかなーっと」

 

そして夜はそのまま、ホテルのふかふかのベッドで──ふへへっ......

 

「本当にどうした?なんかニヤニヤしてて気持ち悪いぞ」

 

「はぁ!?お前そんなこと言うなら──っと、なんでもねぇよ!須藤が馬鹿なことしたから、落ち着かないだけだっつーの!」

 

もう少ししたら、俺にそんな口を聞くことなんて出来なくなるんだからな!馬鹿にしやがって!

 

お前に写真を売るとしても、絶対に10万ppt以上とってやるからな!

 

「ああ、須藤な。いつかやらかすと思ってたけど、本当に馬鹿なことしたよな」

 

「俺も前から思ってたけどな!」

 

俺の方が先に気づいてたからな!

 

「そうか?まあ、シャワー浴びるならちゃっちゃと浴びてこいよ。そのあと飯食いに行こーぜ」

 

「あ、悪い。今日は別のやつと飯食う約束しててよ」

 

「はぁ?お前が今日は昼に中華行きたいって言ったんだろうが」

 

「し、知らねーよ!明日行こうぜ、明日!」

 

池とのむさ苦しい中華よりも、長谷部──いや、波瑠加のおっぱいと雫のおっぱいが優先に決まってんだろ!

 

ここで正直に『美少女2人から告白される』なんて話したら、僻んで絶対についてきたり邪魔したりするだろうから、絶対に教えねぇけどな!

 

見とけよ!今日から俺が、この学年の真の勝者になるところを!

 


 

『誰に揉まれてそんなに大きくなったのか、俺にこっそり教えてくれよ〜』

 

『そんなにデカいと重たくて肩凝るだろ?俺が下から持っててやろうか?遠慮すんなって!』

 

『あのグラビア雑誌のエロいポーズ、俺の前だけで特別にやってくれよ』

 

『なあ長谷部、その服の下もどうせ凄いことになってんだろ?減るもんじゃねぇし、ちょっとだけ見せてくれよ』

 

 

 

「──っと、ここまでが君が佐倉、あるいは波瑠加にかけた言葉だ。やめてほしいと明確に拒絶されたにもかかわらず、君はこういった低俗な発言を執拗に続けた。間違いないね」

 

「は、はぁ?そんなこと言ったかどうかなんて、いちいち覚えてねーしっ!仮に、仮に言ってたとしても、こんなのただのちょっとした悪ふざけだろ!」

 

なんで、こんな大事な場所に白銀がいるんだよ!しかも、波瑠加と愛里も白銀のやつとピッタリ距離を詰めてるし!

 

ふざけんな、お前らは俺のことが好きなんだろ!

 

俺の女なんだから、他の男に媚びるなよ!

 

「......はぁ。録音も全部聞かせてもらったから、仮にじゃなくて絶対に言ってるんだよ。まあ、君の言う通り、こういった内容はタチの悪いことに『ただの悪ふざけ』として済まされることが多い」

 

「そりゃあそうだろ!こんな他愛もないジョークまでいちいち問題にされたら、こっちはたまんねーって!」

 

くっそ!邪魔くせぇ!お前がいたら、波瑠加も愛里も恥ずかしがって俺に告白できねーだろっ!さっさとどっか行けよ!

 

「いや、大問題だから。2人から話を聞いて、証拠の録音を聞いて──正直いって心底引いた。僕も立場上、気持ち悪い人間と関わることも稀にあったけど、君はその中でも断トツで気持ち悪い」

 

「は、はぁ?意味わかんねーし」

 

「分からなくていいよ。僕は2人に頼まれて、君のこの気持ち悪い言動をやめさせるためにここへ来た」

 

「べ、別に、このくらい普通だろ!俺たち健全な男子が常に思ってることだろ!」

 

「底辺の男子と一括りにしないで。僕は性欲自体は否定しないし、君の妄想の中の話なら好きにすればいいと思う。でも──君の言動は、彼女たちに明確な害を及ぼしている」

 

「そんなことねーから!」

 

「......そっか。ところで山内くん、プライベートポイントは欲しくない?」

 

な、なんだよその表情は。

 

「欲しいに決まってんじゃん」

 

「そうだよね。それならさ、この内容で簡単な『ゲーム』でもどうかな?」

 

白銀のやつが、懐から1枚の紙を取り出して俺に渡してきた。なんだこれ。

 

そこには、契約書のような堅苦しい文章が並んでいた。

 

『1.甲(白銀琥珀)と乙(山内春樹)は、1回勝負のコイントスを行う』

 

『2.甲が乙に敗北した場合、甲は乙に100万プライベートポイントを支払う』

 

『3.乙が甲に敗北した場合、乙は美学研究会サークルに加入している相手に、授業等の必要時以外、一切話しかけてはならない』

 

『4.乙が第3項の条件を破った場合、罰として1度につき10万プライベートポイントを甲に支払うものとする』

 

な、なんだよこれ。コイントスでたった1回勝てば100万ppt?マジか。マジかよ!

 

いや、待て待て。負けたら愛里の雫っぱいと波瑠加のデカ乳に、2度とお近づきになれなくなる......!

 

ここは慎重に断るべきだ!

 

 

 

 

 

ピーンっていう甲高い音が耳に届いた。

 

音の発生源、白銀の手元を見ると、銀色のコインが宙でクルクルと回転している──は?俺はやるなんて言ってねぇぞ!

 

「ああ、これは関係ないよ。ただのお遊びさ──表か裏か、どっちだと思う?」

 

「お、表」

 

特に何も考えずに、反射的に言っちまった......!

 

いや、でも、これは関係ねぇって白銀が言ったんだ!負けてもこのふざけた契約に同意したわけじゃないんだから、別に──

 

「──表だ。残念、僕の負けみたいだね」

 

手の甲に乗ったコインを、白銀はゆっくりと見せてきた。上を向いているのは、天使のデザインだった。

 

「───は?な、なら、100万プライベートポイ」

 

「これが本番だったなら、100万pptは君のものだったのに。本当に勿体ないね......いや、僕としては無駄な出費が減って助かったけど」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──こ、これなら、か、勝てる......!

 

俺は今、完全に波に乗ってる!確率なんてたかが2分の1だ!しかも今一発で当てたんだから、次も絶対に当てられる!

 

「やる!やってやるよ、この勝負!」

 

波瑠加と愛里の前で白銀に勝ってポイントを手に入れて、そのまま2人をお持ち帰りしてやるっ!

 

「なら、ここにサインしなよ。コインの表裏の概念は──表が天使のデザイン、裏が杯のデザインってことでいいかな?」

 

「ああ、それでいい!俺は表だ!」

 

100万ppt!おっぱい......!この勝負で全部手に入れてやるっ!

やる気満々でペンを走らせる俺に対して、白銀は近くのスタッフを呼び止めた。

 

「すみません。コーヒーを1つと、ゲームに使うコインを1枚持ってきてもらえますか?」

 

「あ、え?コインなら、いまお前が持ってるそれを使えばいいんじゃねぇの?」

 

「え、いいの?てっきり、僕が持ち込んだコインだとイカサマを疑われると思ったんだけど──そっちが問題ないなら、このコインを使おうか?」

 

「い、いや!冗談だ!冗談!持ってきてもらってくれ!」

 

あ、あっぶねぇ。確かに、あいつの持ち物だと細工されたコインでイカサマされるかもしれないからな。白銀が自分から言ってくれて助かった......!

 

スタッフが運んできたごく普通のコインを受け取り、白銀はそれを俺に差し出した。

 

「一応、コインに問題がないか確認してもらえるかな」

 

「あ、ああ......うん、ただのコインだ。問題ない」

 

「そっか──なら、始めるよ」

 

白銀が、最初と同じように親指でコインを高く弾いた。

 

ピーン、という澄んだ音が再び空間に響き渡る。

 

手の甲でそれを受け止めたあと、白銀はゆっくりと覆い被せていた手のひらを離した──結果は......

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「裏だ。僕の勝ちだね──というわけで、2度と僕のサークルのメンバーに絡むな」

 

「......え?」

 

な、なんで。嘘だろ。

 

だって、さっきは勝った。それなら、今回も勝てるはずなのに──俺のおっぱい。俺の100万pptが......!

 

「み、認めねぇ!今のはたまたまだ!もう1回──」

 

「勝負は1回だけ。それに、身の程を弁えなよ」

 

さっきまでとは打って変わった絶対零度の声が、俺の言葉を切り捨てた。お、おい、なんだよその目は。

 

 

見上げた白銀の瞳には、路傍のゴミを見るような嫌悪感に溢れている。

 

「君ごときに、彼女たちが好意を寄せるはずがないだろ」

 

その一言が、俺の薄っぺらい幻想を木っ端微塵に打ち砕いた。な、なんで。俺のおっぱいのはずだったのに......

 


 

 

山内という最悪の害虫のお陰で、逆に最高の口実ができた。

 

私と愛里はお礼がしたいと理由をつけて、琥珀を自分たちの部屋に連れ込むことに成功したのだ。

 

部屋に入るなり、私と愛里はあらかじめ用意していた露出の多い水着に着替えた。

 

「──どう?あのクズが見たがってた、特別仕様のグラビアポーズ」

 

......正直かなり恥ずかしいけど、私と愛里は交代交代で、ベッドの上で、琥珀の目の前でグラビアポーズを見せつけていた。

 

他の誰でもない、琥珀を誘惑するために。

 

「...............波瑠加。君は今回の問題を解決したお礼をしたいといって、僕を君たちの部屋に連れてきたよね?」

 

「うん」

 

琥珀はなんて言えばいいのか分からないのか、深くため息をついて片手で頭を抑えている。

 

でもさ、琥珀。

 

今すぐ呆れて部屋から出ていかないのは──本当は見たいからだよね?

 

だって、琥珀は本当に興味がなかったら、本気で不快だと思ったら、その時点で部屋から出るはずだから。

 

 

 

なのに今もまだ部屋に留まって、私たちの姿をその綺麗な瞳に映しているってことは──ね?

 

 

 

「波瑠加ちゃん......は、恥ずかしいよぅ」

 

恥ずかしそうに顔を真っ赤にしながら、愛里はそれでも色々なポーズをとっている。

 

ふふん、だって愛里も琥珀のことが大好きなんだから。今は他の誰の邪魔も入らない、完全な密室での絶好のアピールチャンス。

 

そう、私と愛里は完全に組むことにした。大好きな琥珀を手に入れるために。

 

琥珀を他の女子にとられるくらいなら、親友の愛里と2人で共有して独占した方がずっといい。

 

「そういえばさ、琥珀。どうしてあの勝負内容をコイントスにしたの?」

 

「絶対に勝てる勝負だからだよ。最初に僕に勝てるってイメージを植え付けて、そこからは欲を出して勝負に乗ると思ってたからね」

 

「も、もう少し詳しく教えて......欲しい、かも」

 

極度の恥ずかしさに身をよじりながらも、愛里はグラビアアイドル、雫としてのプロポーションを活かした艶やかなポーズに変えながら、琥珀に問いかけた。

 

そ、そんな大胆なポーズもあるんだ。流石はプロ。

 

私も次は......そのポーズを......いや、流石に恥ずかしくて無理かも......。

 

「最初はどっちが表か裏か決めてなかったから、結果を見てから僕がわざと負けたフリをして勝たせることができる」

 

「そのあとは、スタッフに『両面が裏のデザインのコイン』を持ってきてもらった。山内に確認させたのは、最初に使ったただの普通のコインだよ。コイントスの直前にすり替えるなんて、あの手の馬鹿相手なら難しくないからね」

 

すり替えるのは難しくないって......ええっ!?

 

山内に見せたコインと、実際に勝負で弾いたコインは全く別のものだったの!?

 

「だから、僕が負ける可能性は最初から1ミリも存在しなかったんだよ」

 

涼しい顔で、さも当然のようにイカサマの種明かしをする琥珀。

 

 

 

「......はぁ。ほんっと、琥珀には敵わないなぁ」

 

大きく胸の谷間を強調するように身を乗り出しながら、私は熱っぽい視線を琥珀に送る。

 

「だからね、琥珀......私たちからのご褒美、もっとたっぷり受け取ってよ」

 

私は、私たちは琥珀を絶対に手に入れる。私は──もう2度と同じ過ちを犯さない。もう一度手に入れることができたら、絶対にもう手放さないから。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「戻ってくるのが遅かったな。何してたんだ?」

 

「.....鑑賞、かな?」

 

「鑑賞?まあいい。そろそろ大浴場に行くだろ?」

 

「.........5分だけ待って。軽く体を動かしたい」

 

「ああ、わかった。先に行った方がいいか?」

 

「いや、部屋の中で待ってていいよ。すぐ終わらせる」

 

「なぜこのタイミングで筋トレなんだ.....?」

 

 

 

 


 

 

試験最終日の22時50分。Bクラスは全員応接室に集まっていた。そのほとんどが緊張した面持ちをしている。

 

理由は問うまでもない。23時になれば、全員に今回の試験結果メールが一斉に届くからだ。

 

「白銀くんは吉か凶か、どっちに出ると思う?」

 

網倉が白銀に問いかける。白銀たちはいつもの4人で固まっており、櫛田はクラスの人間関係構築に励んでおり──一之瀬はいつもと何も変わりなく、クラスメイト達と言葉をかわしている。

 

「帆波は無謀なことはしないよ。9割方吉とでるだろうね」

 

「1割も凶の可能性があるのは怖いな。今回の賭けはハイリスクハイリターンすぎる」

 

「別にクラスポイントは減ってもいい。モデルの仕事で稼いでるし」

 

「姫野はダウナー系の服装が似合うからね。その界隈の濃いファンがつきやすい」

 

「お前ら余裕すぎるだろ。もう少し緊張感をもて」

 

姫野と白銀のやり取りに思わず神崎が突っ込む。いつもの調子で4人会話していると、全員の端末が一斉に鳴り響いた。時刻は23時。結果発表の時間だ。

 

全員の視線が各々の端末へと向けられる。

 

 

 

 

 

子───裏切り者の回答ミスにより結果4とする

 

丑───裏切り者の正解により結果3とする

 

寅───裏切り者の正解により結果3とする

 

卯───裏切り者の回答ミスにより結果4とする

 

辰───裏切り者の正解により結果3とする

 

巳───裏切り者の回答ミスにより結果4とする

 

午───裏切り者の回答ミスにより結果4とする

 

未───裏切り者の回答ミスにより結果4とする

 

申───裏切り者の正解により結果3とする

 

酉───裏切り者の正解により結果3とする

 

戌───裏切り者の正解により結果3とする

 

亥───裏切り者の正解により結果3とする

 

 

「一之瀬はどうやら大勝ちしたみたいだ」

 

(クラスが入れ替わる。まさか、試験1回でひっくり返すなんて、僕はまだ一之瀬を過小評価していたのかもしれない)

 

 

 

 

Aクラス

 

不正解ペナルティ

 

-50cpt×5=-250cpt

 

優待者を当てられたペナルティ

 

-50cpt×3=-150

 

結果

 

-250cpt-150cpt=-400cpt

 

 

Bクラス

 

正解報酬

 

50cpt×6=300cpt

 

優待者を当てられたペナルティ

 

-50cpt1=-50cpt

 

他クラスが自クラスの優待者を不正解した報酬

 

50cpt×2=100cpt

 

結果

 

300cpt-50cpt+100cpt=350cpt

 

 

Cクラス

 

優待者を当てられたペナルティ

 

-50cpt×2=-100cpt

 

他クラスが自クラスの優待者を不正解した報酬

 

50cpt×1=50cpt

 

結果

 

-100cpt+50cpt=-50cpt

 

 

Dクラス

 

正解報酬

 

50cpt×1=50cpt

 

優待者を当てられたペナルティ

 

-50cpt×1=-50cpt

 

他クラスが自クラスの優待者を不正解した報酬

 

50cpt×2=100cpt

 

結果

 

50cpt-50cpt+100cpt=100cpt

 

 

 

船上試験終了時点の各クラスのクラスcpt

 

Aクラス:1040cpt-400cpt=640cpt

Bクラス:650cpt+350cpt=1000cpt

Cクラス:490cpt-50cpt=440cpt

Dクラス:300cpt+100cot=400cpt

 

──爆発するような歓声が応接室を大きく揺らした。この試験が始まるまでは誰も想定していなかった結果。BクラスがAクラスを追い抜いた。

 


 

松下&軽井沢→恋愛同盟。複数人の恋人許容。自分たちがその中の1人であれば問題なし。

 

長谷部&佐倉→恋愛同盟。互いが恋人関係になることを許容。

 

伊吹→単独。

 

網倉→単独。

 

神室→単独。

 

姫野→現時点で恋愛感情なし。

 

一之瀬→単独。独占欲。

 

櫛田→単独。独占欲。

 

堀北→好意的。現時点で恋愛感情なし。

 

坂柳→興味。現時点で直接的な関わりなし。

 


 

誘惑中の佐倉&長谷部

 

 

 

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一応まとめ。

結果④:早期不正解(回答ミス)

ペナルティ:回答者のクラス-50cpt/報酬:優待者のクラス+50cpt

子:A不正解(-50)、D優待者(+50)
卯:A不正解(-50)、D優待者(+50)
巳:A不正解(-50)、B優待者(+50)
午:A不正解(-50)、B優待者(+50)
未:A不正解(-50)、C優待者(+50)

結果③:早期正解

報酬:回答者のクラス+50cpt/ペナルティ:優待者のクラス-50cpt

丑:B正解(+50)、C優待者(-50)
寅:B正解(+50)、C優待者(-50)
辰:B正解(+50)、D優待者(-50)
申:D正解(+50)、B優待者(-50)
酉:B正解(+50)、A優待者(-50)
戌:B正解(+50)、A優待者(-50)
亥:B正解(+50)、A優待者(-50)





違う。違うんだ。ここでクラスを変えようなんて気は全くなかったんだ。戸塚くんが余計なことをしたからだ。。。。。

ハーレム作品だから、各自で徒党を組まないでくれ。全員仲良くしてくれ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!
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