ひろスイとワンピのクロスオーバーです。
今、戦場の上で一人の青年の命が尽きようとしていた。
彼の名はポートガス・D・エース。
“海賊王„ゴール・D・ロジャーの実の息子であり、
モンキー・D・ルフィの兄でもあり、
白ひげ海賊団の二番隊隊長でもあり、
そして、
白ひげ海賊団船長、“白ひげ„エドワード・ニューゲートの愛する家族の一人でもあった。
彼は義理の弟であるルフィを守るために海軍大将『赤犬』の攻撃から庇い、致命傷を負ってしまった。
致命傷を負ってしまった彼はなんとか力を振り絞り、ルフィに最後の言葉告げる。
「こんなどうしようもねえ…おれを……」
「鬼の血を引く……この…おれを……」
「愛してくれて……ありがとう!!!」
涙を流しながら必死にルフィにお礼を伝えたエースは、
「エース…?」
そのまま眠りにつくかのように、静かなる笑みを浮かべながらこの世を去った。
「うあああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ…!!!!」
モンキー・D・ルフィ……通称『麦わらのルフィ』は戦場の上で悲しみに満ち溢れた叫び声を上げた。
ポートガス・D・エース……通称『火拳のエース』は、マリンフォードにてその生涯を終えた。
その筈だった……
(此処は……何処だ?俺は確か……赤犬の奴に……)
見知らぬ家の中で目を覚ましたエースは周りを確認する。
「ぁあ…ば…う(声が思うようにだせねェ…一体何がどうなってやがる?)」
上手く声を出すことができず、エースは戸惑いながらも自分の身体を確認する。
確認すると、自分の身体は小さく、まるで赤ん坊のようだった。
(まさかおれ、赤ん坊に生まれ変わっちまったのか!?)
「あう?」
エースは自分が赤ん坊に生まれ変わったことに驚いた。
因みにだが、隣りにもう一人の赤ん坊がいた。
自分が赤ん坊に生まれ変わったことに驚いていると、母親らしき人物が部屋の扉の向こうから現れた。
「あら、もう二人とも起きていたのね」
エースが赤ん坊に転生してから4年の月日が経った。
この世界は自分のいた世界とは違うらしく、此処は空に浮かぶ世界『スカイランド』のようで、それを知ったエースは驚いた。
彼のいた世界では空島という空に浮かぶ島が存在するが、エースはまだその島を見ていない。
弟であるモンキー・D・ルフィは仲間たちと共に空島へ来たことがあるが。
親からの話し声で分かったことだが、エースの性別が男性から女性へと変わっていたのだ。
それを知ったエースは驚きのあまり大きな声を上げてしまった。
その時はまだ赤ん坊だったので泣き声に近い叫びしか上げられず、それを見た母、レミ・ハレワタールは落ち着かせようと必死であやした。
更に、性別だけではなく名前も変わっており、ポートガス・D・エースからエース・ハレワタールに変わっていたのだ。
そして、エースが3歳になった頃、家族に内緒で毎日、森の中で修行をし、4歳になった頃には大人を殴り飛ばせる程の強さになった。
「お袋!今、帰ったぜ!」
「お帰りなさいエース!」
母のレミが慌てた様子でエースを迎えた。
「なぁ、お袋、そんなに慌ててどうしたんだ?」
「エース、ソラを見かけなかった?」
「いや、見てねェな」
レミは今世のエースの妹、ソラ・ハレワタールを見かけなかったと聞くが、エースは見かけなかったと答える。
「実はあの子、遊んで行ったきり帰ってこないの…」
「分かった。なら、おれが探しに行ってくる!」
「あ、ちょっと!エース!待ちなさい!」
エースはレミの静止を聞かず、家を飛び出し、ソラを探しに出かけた。
「待ってろよ、ソラ!」
「ひっぐ…!」
森の中で青い髪にサイドテールを結んだ、エースと瓜二つの少女が涙を流しながら泣いていた。
この子の名は、ソラ・ハレワタール。
エースの双子の妹である。
そんなソラに無数の蔦が襲いかかってきた。
次の瞬間、
「“
大きな声とともに突然炎が現れ、蔦を焼き払い、ソラを救出した。
炎を出現させた声の正体は、
「エース…?」
エースだった。
「大丈夫か?ソラ」
「うん…!怖かったよぉ…!」
「そうか。なら、おれから離れるなよ。“
エースは両手を銃のような形にすると、指先から小さな火の弾を連射し、次々に襲いかかってくる蔦を倒していく。
「よし、今の内だな。ソラ、逃げるぞ!」
「うん…!」
エースはソラの手を掴みながら一緒に逃げる。
しかし、新たに現れ、3本の蔦がエースとソラを追いかけた。
「ちっ!しつこい奴らだな!」
エースはすかさず構えを取る。
しかし、3本の蔦は二人に届くことはなく、逆に切り裂かれた。
エースが炎で焼き払う前に薄紫色の髪の長い女性が剣で蔦を切り裂いたのだ。
「わぁ…!」
ソラは凛々しい女性の姿を見て目を輝かせた。
女性は剣を鞘にしまい、エース達に目線を合わせる。
「怪我はないか?」
「う、うん…」
「それなら良かった。君も大丈夫か?」
「まぁな」
この後、二人は女性に家まで送ってもらった。
どうやらあの森は入ってはいけない森だったらしく、二人は両親にこっぴどく叱られた。
そして、あの女性はスカイランドの王宮を拠点としている護衛隊の隊長をしているらしく、この辺をパトロールしていたそうだ。
その後、女性は二人を家に送った後、王宮へと帰った。
次の日、エースはソラからお願いをされた。
「鍛えて欲しいのか?」
「うん!」
ソラのお願いとは、エースから鍛えてほしいとのことだった。
「別に構わねェが、急にどうしたんだ?」
「…昨日、あの人に助けてもらって思ったの…あの人とエースみたいに、沢山の人を助けれるヒーローになりたいの!お願いエース!私を鍛えて!」
「おれは別にヒーローって訳じゃねェが…まぁ、良いぜ。おれがみっちりお前を鍛えてやる!」
「うん!」
こうして、この日からエースとソラの二人による特訓が始まった。
10年後。
ソラは巨大な鳥の上に乗りながらスカイランドのお城へと向かっていた。
因みにだが、ソラは一度エースを誘ったのだが『すまねェが、おれは興味がねェんだ。先に行っといてくれ』と言われたので、落ち込んだが、その代わりにエースから腕輪を渡された。
『これはおれからのお守りだ。受け取ってくれ』
腕輪を受け取ったソラは元気を取り戻し、スカイランドの王宮へと向かった。
ソラは初めて見る光景に興奮し、景色を眺める。
「そんな事してたら落ちるで!お嬢ちゃん!」
しかし、ソラは怯えず、周りの景色を確認する。
「怖くないんか?」
「これぐらいの事で怖がっていたら、ヒーローは務まりません!」
「ヒーロー?」
「はい!私…あっ!あれが…」
「せや!スカイランドのお城や!」
花火が上がり、しばらく進んでいると、お城から紫色の煙が舞い上がった。
「え、えらいこっちゃ!」
「…すみません。スピードを上げてください」
「はぁ!?まさか嘴突っ込む気かいな!?」
「見て見ぬふりはできません!」
「えぇ…」
「………」
「ああ!もう!ワイは適当な所で引き上げさせてもらいますぜ!しっかり掴まっといて!」
ソラは言われた通りに鳥に捕まりながら猛スピードで城へと目指した。
「ヒーローの出番です!」
エース・ハレワタール
年齢:14
性別:女性
CV:関根明良
転生した影響で弱体化してしまったが、ソラとの特訓のおかげでワンピ世界にいた頃の強さを取り戻した。
転生しても何故かメラメラの実の能力を何の問題もなく使えており、その理由は一切不明。