ゲーム大好きな私の沢山の”魔法”でヒーローになりたい   作:もっちもち♪

2 / 4
一話だけ投稿すると言ったんですが思った以上に筆が乗っちゃったので入試編までの投稿となります。

チートっぽいけどチートじゃないって、難しいですよね……


入試編
家族


ちゅんちゅん、ちゅんちゅん。

 

雀が鳴き、明るい太陽が地上を照らす。

朝が来た__心地の良い朝だ。

とある一軒家の一室。プラスチック製の白く大きい棚にはゲーム機やソフトがびっしり並んでおり、机の下の右側にはpcが置かれている。

薄い水色をベースに描かれた水玉模様のカーテンの隙間から、輝きが漏れ出している。

 

「……う〜〜〜ん……」

 

ベッドの上の少女は起きたくないのか左右に身体を揺らし、布団を握りしめる。

「あと5分」とでも言いたいのか、差し込む光を拒むように全身が布団に覆い被さった。

暫くすると、長い髪を一本の三つ編みに結んだ一人の女性がドタバタと階段を駆け上がり、部屋のドアを勢いよく開けてカーテンを開き、暫く膨らんだ布団を見つめ、両手をポキポキと音を鳴らし軽くほぐした後__

 

その布団の膨らみ__正確にはその”中”にいるであろう少女に、勢いよく脇腹部分を狙ってこちょこちょをし始めた。

 

「あ〜いっ〜こ〜〜ちゃ〜ん!!朝だよ〜〜!起きてーーーー!!!」

 

急所をくすぐられたのか、思わず少女は悲鳴を上げてジタバタ抵抗を見せるも虚しくされるがまま。

 

「あははははっ、やめ、ちょ、かんべんして!ぎゃあああああああああ!!」

 

大笑いしながら勢いよく布団を剥いで上半身を起こす。

目が覚めて意識もかなりはっきりしているのか、起きるや否や少女は不満そうに文句を言った。

 

「お母さん!!その起こし方やめてって言ってるでしょ〜?!」

 

ぷんすこ、と効果音の出そうな本気でない怒り方に対し、彼女の母であろう女性はそれを分かっている上でかなり余裕そうどころか、そんな少女に対して子供に敷居を合わせんばかりに「でも〜」と言わんばかりのむすっとした表情ですんなり答える。

 

「だってこうしないと貴方起きないんだもん。どうせイベント走ってたんでしょ〜〜?何時間前って表示される時点で、お母さんの目は誤魔化せないんだから!」

 

心当たりがあったようで、そう言われた途端に少女は恥ずかしそうに顔を赤くして「あっ」と声を漏らしたのちに思い出したかのように声を上げる。

 

「あー!!またアカウント作って申請したな!?」

 

「承認したのはあいちゃんでしょ?うふふ、相変わらず可愛い子ね!いい加減名前を変えないと、お母さんみたいな人が近付いて食べちゃうかもよ〜〜!」

 

母の冗談まがいなセリフとポーズに少女は思わずやれやれと溜息を吐き、マットレス式のベッドからそっと降りてスマホを取りアプリを起動する。ログボ回収作業を始めるためにスマホを眺めながら話を続けている様子。

 

「はいはい。相変わらず索敵能力高いですね〜〜っと……どうせお父さん名義のアカウント経由でしょ?私のスマホ、根本の名前やアカウントが契約者アドレスだから分かる人には何してもバレるの知ってるじゃない。」

 

流し目で母を見つめながら少女はそう話した後すぐにスマホに目を向けて回収作業を続けていた。

その様子に母は相変わらずな様子の彼女を叱り、朝食を食べるように促した。

 

「あ!こら!人と話すときはちゃんと顔を見なさい!全くもう……ご飯出来てるから、回収は後にして!ほら、冷めちゃうよ!」

 

「は〜い。」

 

そう言われて少女はスマホをベッドの上に置いてトタトタと階段を降りて行き、リビングへと移動していく。机の上には目玉焼きとサラダと納豆パック、それにご飯と味噌汁と水。

一般的な朝食だ。少女は何故か懐かしい感覚を覚えてしまう。

この感覚を覚える理由は、未だわからないままだった。

 

右隣には父が新聞を読んでいる。私が椅子に座った音を聞いて気付いたようで、優しい微笑みで挨拶を交わす。

 

「おはよう、亜衣子。またお母さんにくすぐられたのか?」

 

「おはよう、お父さん。そうなんだよ〜……しかも脇腹!的確に弱点を突いてくるとか歴戦の猛者かよ〜〜……」

 

「あはは、お母さんは亜衣子の笑顔が大好きだからな。目も覚めるだろうし、くすぐり作戦がハマるはずだ。」

 

「起こされる側にもなって欲しいんですが!?」

 

他愛のない会話を続けた後、母に「冷めちゃうってば〜」と急かされた少女__亜衣子は軽く返事をする。テレビのニュースをbgmに、亜衣子は朝食を食べ始めようと手を合わせた。

 

「いただきます」

 

なんて平和な日常だろう。

美味しいご飯に、優しい両親。

 

中国での「発光する赤児」の報道以来、世界各地で超常現象が報告され、

世界総人口の約8割が超常能力“個性”を持つに至った超人社会。

 

その超人社会の広がりや”個性”による犯罪、そしてそれを止めんとするヒーローのニュースで埋まる中、平凡な生活をこうして続けられている。

 

亜衣子はこの生活を、守れる人になりたいと

 

そう願ったのだ

 

そして、近々その願いを叶えるための第一歩を踏み出すことになるのだった。




家族っていいですよね!
ほんわかしたものを書いてから入試編に入りたいのでちょっと作っちゃいました。

-オリ主-
名前『想空亜衣子(おもぞらあいこ)
容姿 パステルレッドの影がかかった全体の黒色の髪。後ろ髪は背中の中心ほどの長さだが一本の三つ編みに編み込んでいる為解くと腰より少し下くらいの長さになる。目はやや垂れ目っぽく、瞳の色は薄い水色がかかった黒色の瞳。胸の大きさはCよりのB。
身長 164cm
体重 46kg
誕生日 6月30日

概要 運動が苦手なゲームオタク。その為やや人見知り傾向が強いが、純粋で素直な子。
孤独を恐れており、普段は明るくテンションの高い子を演じている。
何故か痩せ気味。本人もちょっと悩んでる。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。