カンストにするつもりだったんですけどやっぱ165とかでいいかなって思い始めました。設定的に考えてデミゴッド殺しまくってるやつがゼロの使い魔の世界で苦戦なんてしないだろ!!って。なのでわざわざカンストにしなくても普通のよくあるレベルでいいかなって。設定的にも強いし、お話的にもビルドが固まってた方が強敵に会った時にいい感じの戦いにできるかなと。まぁそれをする技術が私にあればの話なんですけど泣
あと一話単位の文字数が多かったり少なかったりするので温かい目︎︎(◜ ◝ )でおなしゃす!
「こんなのが……神聖で……美しい……??」
ルイズは呼んだはずの使い魔を見てピクピクと眉を震わせる。
爆発しかしない失敗続きの自分の魔女人生において、初めて成功したかと思えばその使い魔は人間、しかも騎士であった。当然、この世界において人間を使い魔にした記録など皆無でありそれが意味するところは進級できずに落第し、実家に帰るということである。
結局召喚は失敗してしまったことと、これから待ち受けるだろう未来に悔しさと惨めさが込み上げてきたルイズはその大きな目を赤くして声を震わせながら担当教員コルベールに懇願する。
「先生!!今のは失敗です!もう一度!もう一度だけ…」
「ミス・ヴァリエール。呼び出した以上、彼は貴女の使い魔です。例外は許されません。召喚した者を責任を持って扱うと、授業で教えたはずです」
「そんなぁ……」
ルイズの懇願は虚しく断られるも、コルベールは呼び出された騎士を注意深くみていた。
(このような騎士装備は見たことがない……散りばめられた宝石に青いマント…兜の形といいまるで王家直属の騎士ではないか…いや、にしては小綺麗過ぎていない、恐らく長旅や相当な戦場を駆けたのであろう、薄汚れた防具と使い古された剣と盾がそれを物語っている。何れにしろ、下手な手は打てん)
コルベールは好奇心故に思索するがしかし慎重な男でもあった。戦いを知る炎蛇としての好奇心と教員故の慎重さか。あるいは逆か。もしもの事を考えコルベールは生徒たちをすぐに守れるように杖を騎士に向ける準備をする。しかして相手に敵意を与えぬように丁重に騎士を尋ねる。
「申し訳ありませんがあなたは何者かお聞きしたい」
「それはこちらのセリフだな……貴公らは何者だ…?それに俺をどうやって召喚した?」
「私はコルベール、ここトリステイン魔法学校の教師です」
「トリステイン……?レアルカリアではなくか?」
「はい……ご存知ありませんか」
「……ないな、このような場所も見聞きした覚えがない。で、どうやって召喚した?」
「その、あなたはここにいる、ミス・ヴァリエールの召喚によってここへ呼び出されました」
「ほう」
「はい。それでその、これはサモン・サーヴァントというとても神聖な儀式であり、もしできるのであれば儀式を最後まで完了させたいのです」
「ふむ……」
騎士は思案する。晴天で太陽があり狭間の地にいる者であれば知らぬであろう単語を出しても教師は知らぬ様子だった。そして生徒らしき子どもが珍しがって奇異の目を向けている。それに見たところ魔法による召喚らしい。こんな所にサインを送った憶えもなければサイン溜りを見かけた記憶もない。そしてなにより、黄金樹が見当たらないのである。信仰する者に祝福を与える偉大なるエルデンリングの力の具現たる黄金樹がどこにもない。つまるところ、
(ここは別の世界ということか……?)
信じたくはないが恐らくそうとしか考えられぬのだ。全く、とんでもないことをしてくれた。従来の召喚形式と違う以上、帰る手段も分からない。と来ればひとまず従う他あるまい。そしてこの世界について聞かなければならない。
「その儀式とやらには協力しよう。しかし見返りとしてこの世界について全て教えて貰おう」
「ありがとうございます……ミス・ヴァリエール、それではコントラクト・サーヴァントを」
「そんな、でも、ミスタ・コルベール! 彼は平民?の、人間です!」
何やらまた言い争いが起きている。いきなり別世界に来たと思ったら訳の分からぬことばかり。それに周りの生徒達は自分をジロジロ見るなりルイズが自分のとこの騎士をつれてきたのだの騎士にしては礼儀もなってないだのと言いたい放題である。相手が子どもなだけに怒りこそしないが疲れてくる。
(周りを見ると人間の使い魔とやらは俺以外にはいない。恐らく人間が使い魔というのは有り得ぬようなことなのか)
「おい、まだか」
「うるさい、今やるの!」
言い返してきたのは小さな桃色髪の少女。どうやら言い争いは済み、儀式とやらを始めるようだ。
「あんた、名前は?」
「……モルガンだ」
咄嗟に偽名を出す。元の名前などとっくに忘れた身だが元いた世界ではこれから王になる所だったのだ。名前くらいなければ不便であろうと思い即興で考えた。
「……この暑苦しいの、外して」
「……?」
何をする気だ? と怪訝に感じつつも、兜を取り素顔を晒す。白髪で青みのかかった瞳をした青年であった。顔立ちは青年らしく若々しく何処かの王子かと思わせるのほどの魅力のある美形であった。顔が露わになると、周囲を取り囲む女生徒から、特に赤髪と金髪の娘から、おぉと声が上がった。
「こ、ここ、光栄に思いなさい、よね。普通は貴族とこんなこと、で、できないんだから!」
「御託はいい、済ませてくれ」
「〜〜!! わかってるわよ!」
そしてルイズは杖を持ち、呪文をブツブツと唱える。そして、少しの躊躇いのあと、自分の唇とモルガンの唇を、そっと重ねた。
突然の接吻。さすがのモルガンも、これには面食らった。というより焦り始めた。こんなことをラニに知られてしまっては拗ねるどころの話ではない。赤子のように泣くだろう。
一瞬の後、ルイズは赤らめた顔をぷいっと後ろへ向けてしまった。
「先生、コントラクト・サーヴァントが終わりました」
「うむ、こちらは1回で成功したようだね」
(儀式と言っていたが、婚姻の儀ではないだろうな?)
モルガンがそんな事を考えたのも束の間、焼けるような痛みが左腕に走る。
「ん?」
褪せ人になってからというものどうにも痛覚が機能していないように思える。というか、死に至るほどの痛みを受けすぎているせいで慣れてしまった。手袋を外すと、そこには奇妙な文様が浮かび上がっていた。何事かと思案していると、コルベールが近づいてきて、その文様を覗き込みながらスケッチをとる。
「コントラクト・サーヴァントはきちんとできましたね。…ほお、珍しいルーンですね。すいませんが、少し書き写させてください」
「これが、貴公らの言う儀式か?」
「えぇ、儀式は完了しました。約束通り、お話し出来る限りを。皆さん、これにてサモン・サーヴァントの儀式は終了です。各々教室に戻ってください!」
ここから、ゼロの魔女と褪せ人の奇妙な旅が始まる。
小ネタ程度ですがなぜ主人公の名前はモルガンにしたのかというと元ネタの方の円卓に反逆したからです。(あと私がfateやってたから)ちょっとざっくり言いましたけども。ラニも円卓をまとめあげた二本指(別個体だけれども)を呪っているので共に行くものとしてはこれ以上相応しい名前なくね!?みたいな。
あと伝説の魔女の名前なんで女性名だけかなって思ってたら元々男性名でもあったらしく今では両方とも使えるんだとか。はえ~やりますねぇ!
あと主人公の顔ですけど分かりやすくイメージさせるためにとんでもないこといいますが要は短髪になったグリフィスを思い浮かべてください。これからは騎士道精神のある短髪グリフィスが喋っているんだと思ってください。
なぜグリフィスなんだって?顔だけはいいんだよあいつ!ただとんでもない事してるだけで(庇えない)