虚無の律   作:ラーメン餃子チャーハン寿司焼肉

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エルデンリングって前作みたいな闇属性武器というかそういうのなくてちょっとだけしょんぼりした思い出。‪✝︎闇‪✝︎に飲まれろ!!
でも魔術とか断然エルデンリングなんだよなぁ〜オサレすぎる


第六話 剣

キュルケの誘惑から翌日、ルイズが学院に行く日でも無いのに学徒の服を着る。今日は何処かに出かけるようだ。

 

「ちょうど虚無の曜日だから剣とか買ってあげるわ」

「山ほどあるがいいのか?」

「いいのよ、まぁ…褒美も兼ねて」

「フフ……有難く受け取ろう」

 

早速2人は支度をし、門から出て馬に乗る。ルイズが2人乗りするようにモルガンに後ろを乗るように合図をするもモルガンは棒立ちしてる状態だ。

 

「早く乗りなさいよ」

「少し試したい事がある」

 

そう告げるとモルガンは金色の指輪を嵌めた。指輪ではあるがそこには吹くための孔がある。それは霊馬の指笛。霊馬トレントを召喚するための指笛である。モルガンが指笛を吹くと何も無い空間に角の生えた駿馬が現れた。霊馬トレントである。

 

「えっ、なにそれ!?」

「前の世界で頼りになった相棒だ。確証が無かったが呼べたのは僥倖だ。久しぶりだな、トレント」

 

モルガンは現れたトレントに乗り身体を撫でる。久しぶりの再会からか、トレントも嬉しくぴょんぴょん跳ねている。まさか自分の使い魔がこんなことも出来るのかと知りルイズは少し羨ましく思うものの、貴族たるものが羨望を持つのはいけないと思い、気を取り直す。

 

「さっ、行きましょ…ところで、後ででいいからその馬……」

「乗ってみるか?」

「!や、やっぱなし!!」

 

 

 

キュルケは昼前に目覚めた。今日は虚無の曜日、授業はない。窓を眺めて、窓ガラスが入っていないことに気付いた。周りが焼け焦げているのを寝ぼけまなこで見つめて、昨晩の出来事を思い出すが窓の事などまったく気にせずに、起き上がると化粧を始めた。今日は、どうやってモルガンを口説こうか、と考えるとウキウキしてくる。

 

「今日はどうやって口説こうかな~♪」

 

思案していると門の方から声がする。見やるとルイズとモルガンが馬に乗り外に出るらしい。今日の作戦は偶然出会って口説く。それでいこうか。こうしてはおれんとキュルケは一人の友人の部屋に向かう。ノックをしてから部屋に入って青髪の少女、タバサに事情を説明する。だか当の本人は本に夢中らしい。サイレントの呪文を発動しておりキュルケの声はタバサの耳に入らない。仕方なしにタバサが解いてやると案の定キュルケは男の話をする。

 

「出かけた2人を追いかけたいんだけどあなたの使い魔じゃないと追いつけないの!!!」

 

それを聞いてようやくタバサは頷き自身の使い魔、シルフィードを呼び寄せる。2人はシルフィードに乗り空へと駆ける。

 

 

 

トリステインの城下町、ブルドンネ街をルイズとモルガンは歩いていた。モルガンは珍しそうに周りを見る。ここまで活気な街を見るのは初めてだと。自分の知る街なんて大体廃墟と化しているしそこに住む人々もまともではない。故にこうして活気に売り買いする人達を見てモルガンはこれが平穏かと羨むような、しかし優しい目で見る。目的の武器屋に入るとそこには鼻頭が赤い50代の店主がいた。

 

「旦那。貴族の旦那。うちはまっとうな商売してまさぁ。お上に目をつけられるようなことなんか、これっぽっちもありませんや」

「客よ」

「こりゃあおったまげた。貴族が剣を! おったまげた!」

「どうして?」

「いえ、若奥さま。坊主は聖具をふる、兵隊は剣をふる、貴族は杖をふる、そして陛下はバルコニーから手をおふりになられる、と相場は決まっておりますんで」

「買うのはわたしじゃないわ。使い魔よ」

「忘れておりました。昨今は貴族の使い魔も剣をふるようで」

 

店主は、商売っ気たっぷりにお愛想を言い、それから、モルガンをじろじろと眺めた。

 

「剣をお使いになるのは、この方で?」

 

ルイズは頷いた。モルガンは、棚に並べられた武器を代わる代わる手に取り、ふむーと唸っている。店先にあるものは、どれも武器として単純に過ぎる。気にいるものはないようだ。

ルイズはそんなモルガンを無視して言った。

 

「わたしは剣のことなんかわからないから、適当に選んでちょうだい」

 

店主はいそいそと奥の倉庫に入り、聞かれないよう小声でククッと笑った。

 

「こりゃ、鴨がネギしょってやってきたわい。せいぜい、高く売りつけるとしよう」

 

彼は1メイルほどの長さの、細身の剣を持って現れた。

随分華奢な剣であり、片手で扱うものらしく、短めの柄にハンドガードがついている。店主は思い出すように言った。

 

「そういや、昨今は宮廷の家族の方々の間で下僕に剣を持たすのがはやっておりましてね。その際にお選びになるのが、このようなレイピアでさあ」

「貴族の間で、下僕に剣を持たすのがはやってる?」

 

ルイズが尋ねると、店主はもっともらしく頷いた。

 

「へぇ、なんでも、最近このトリステインの城下町を、盗賊が荒らしておりまして……」

「盗賊?」

「そうでさ。なんでも『土くれ』のフーケとかいう、メイジの盗賊が、貴族のお宝を散々盗みまくってるって噂で。貴族の方々は恐れて、下僕にまで剣を持たせる始末で。へえ」

 

ルイズは盗賊には興味がなかったので、じろじろと剣を眺めた。しかし、すぐに折れてしまいそうなほどに細い。

 

「もっと太くて大きいのがいいわ」

「お言葉ですが、剣と人には相性ってもんがございます。男と女のように。見たところ、若奥さまの使い魔とやらには、この程度が無難なようで」

「太くて大きいのがいいと、言ったのよ」

 

ルイズが強く言う。ぺこりと頭を下げ、店主は奥に入った。その際、小声で「素人が!」とつぶやきながら。今度は立派な剣を油布で拭きながら、店主は現れた。

 

「これなんかいかがです?」

 

見事な剣だった。1.5メイルはあろうかという大剣で、柄は両手で扱えるように長く、立派な拵えになっている。ところどころに宝石も散りばめられ、諸刃の刀身は鏡のように輝いている。見るからに切れそうな、頑丈そうな黄金色の大剣であった。

 

「店1番の業物でさ。貴族のお供をさせるなら、このくらいは腰から下げて欲しいものですな。といっても、こいつを腰から下げるのは、よほどの大男でないと無理でさあ。やっこさんなら……まぁ、ギリギリいけるかどうかというとこですなあ」

「おいくら?」

「何せこいつを鍛えたのは、かの有名なゲルマニアの錬金術師シュペー卿で。魔法がかかってる鉄だって一刀両断でさ。ごらんなさい、ここにその名が刻まれているでしょう? おやすかあ、ありませんで」

「わたしは貴族よ」

 

ルイズが胸をそらして言うので、店主は淡々と値段を告げた。

 

「エキュー金貨で二千。新金貨なら三千」

「立派な家と、森付きの庭が買えるじゃないの」

「名剣は城に匹敵しますぜ。屋敷で済んだらやすいもんでさ」

「新金貨で、百しか持ってきてないわ」

 

ルイズは貴族なので、買い物の駆け引きが下手であった。あっけなく財布の中身をばらしたルイズに、店主は話にならない、というように手を振った。

 

「まともな大剣なら、どんなに安くても相場は二百でさ」

 

ルイズは顔を赤くした。剣がそんなに高いとは知らなかったのだ。

だがそこへ、モルガン身を乗り出して剣を覗き込み……兜越しにため息をつく。

 

「これでは話にならん」

 

えっというふうに、ルイズと店主がモルガンを見る。モルガンは大剣を持ち2人に教えるように言う。

 

「メッキの真鍮製などでは話にならん。脆すぎる。無駄に装飾だけはしているようだが脆い材質に良いとは言えぬ刀身。さしずめまともに客として見てないもの向けの商品だろう」

 

ルイズはやったなという目で店主を見る。店主からは大量の冷や汗が浮かんでいる。貴族が節穴だからと油断したのが間違っていた。まさか使い魔が食わせものだったとは。

モルガンは辺りを見やり一本の剣を取る。見た目は錆び付いたボロボロの剣である。ルイズはまさかとモルガンを見る。

 

「それ……買うの?」

「見てくれは最悪だが中身は面白いぞ」

 

ルイズはぶつくさ文句を言ったが、あまりにも気に入っているようなので、店主に尋ねた。

 

「あれ、おいくら?」

「あれなら、百で結構でさ」

「安いじゃない」

「あれぐらいならそれで結構でさ」

 

仕方なしにルイズは買うものの、不満げな顔をしている。何がそんなに気に入ったのだろうか、と思いながら学院に戻ろうとした。

 

 

 

夜になり、学院。

ルイズの部屋では、軽い騒動が持ち上がっていた。

ルイズとモルガンは、ぽかんとしてキュルケが差し出した剣を見ていた。

ピカピカと輝きを放つ長剣。それはまさしく、昼の武器屋で見たもの。キュルケは得意げな顔でその剣をモルガンに送りつけて来たのだ。

 

「ねぇどーう? ダーリンによりお似合いの剣を見つけたから、あたしプレゼントしたくて買って来たのよ」

 

ルイズとモルガンを付けていたキュルケは、ルイズがモルガンに剣を買っていたのを見ていたのだ。そのすぐ後に武器屋に入ったキュルケは、店主をたぶらかしてその大剣を買っていた。当然、その剣の正体を知る由もなく。

 

「知ってる? この剣を鍛えたのはゲルマニアの錬金術師シュペー卿だそうよ? ねえ、あなた、よくって? 剣も女も、生まれはゲルマニアに限るわよ? トリステインの女ときたら、このルイズみたいに嫉妬深くって、気が短くって、ヒステリーで、プライドばっかり高くて、どうしようもないんだから」

 

胸をはり、声高にそう語ってみせるキュルケ。しかし……そんな様子を見たルイズとモルガンは笑いを堪えるような顔をしていた。

 

「……何がおかしいの?」

「い、いや、何でもないわよ。と、ところでそれはいくらしたの……?」

「五百よ」

「「五百!?」」

 

ぼったくられたのだろうと思っていたらまさか逆にやり返したとは。キュルケに苦手意識を持つモルガンもこれには心の中で拍手せずにはいられなかった。

これにはルイズも少し悔しい表情を浮かべた。

 

「へ、ヘンだッ! あんたなんかゲルマニアで男漁りすぎて相手にされなかったからってわざわざ隣の国に留学してきたんでしょ!?」

「ムッ!」

「フンッ!」

 

その瞬間、二人ともローブのポケットからそれぞれ杖を出して互いに突きつけた。

 

「言ってくれるじゃない」

「本当のことでしょ!?」

 

二人の少女達の間には険悪な空気が漂っている。今にも暴れだしそうだ。

しかし、このままだとまずい。室内で暴れられたらこっちもただじゃ済まない。巻き添え喰らうだけでなく、何かしらの罰まで押し付けられそうだ。

 

「······おい、もうその辺で────」

「「黙ってて!!」」

「······」

 

二人の激昂にモルガンは諦めた。

止めようとしたが失敗してしまった。もはや致し方あるまい。自身も杖を出そうとした瞬間、二人の手から杖がすり落ちた。青髪の少女、タバサの仕業である。

 

「「あ!!?」」

「室内」

 

端的正論に二人はモルガンへ向く。

 

「じゃあモルガンに決めてもらいましょうか」 

「俺に?」

「そうよ! あんたの剣で揉めてるんだから!!」

「はぁ……」

 

モルガンは考えた。片方選べば片方が牙を剥く。両者の名誉を傷つけないようにするには。脳内所持ルーン53万の弾き出した結論は……

 

「二つとも貰おう」

 

瞬間二人の細い足がモルガンの顔に突っ込もうとするが優しく受け止める。やはりダメであったか……。

 

「いい機会だから教えてあげる。あたしね、あなたのことが大嫌いなの」

「あら、気が合うわね。実は私もよ」

「「………」」

「「決闘よ!!」」

 

最悪の結果になってしまった。とりあえず神聖画の盾と恵の雫のタリスマンを用意したければ──────

 

「おい!うるせぇぞ馬鹿女共!!」

 

磨り減る金属音と共に、ものすごい暴言が部屋中に響き渡った。

声色からして、男の声。

現在この部屋に男はモルガンしかいない。そして聞こえてきた方向もモルガンがいるところからだった。ルイズとキュルケが「馬鹿女共……?」と睨みながら詰め寄るがモルガンは待っていたと言わんばかりにルイズに買ってもらった剣を出す。

 

「こっちだ。この剣が喋った」

「「………え??」」

 

摩訶不思議な剣との邂逅である。

 

 




トリステイン生徒「使い魔召喚!!凄いやつこーい!!」

しろがね人「おっ空いてんじゃーん」

トリステイン生徒「見よ、貴様らの血の穢れたるを」

しろがね人「モーグウィン王朝に、愛よあれ!!」
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