使うモノ語り   作:イヤマナ ロク

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第40話 物事はわんさかやって来る

「…で結局コイツをどうして欲しいんだ。」

ユーザはツミとラブクープに2人のバカ医者の処遇について話し始める。

「アレ2人は私達の手には負えませんわ!1人ならまだしも……」

「そうですわ。あのバカ2人の面倒を、ていくと考えただけでも……」

その後2人はバカ医者の日頃の言動や行動に対する愚痴を延々とぶちまけ始めた。

 

「もうその辺にしてくれ!こっちも依頼が立て込んでるんだ。要するに『1人だけならまだ我慢できるがもう1人はどっかにやってくれ!』ってことでしょ。」

「「えぇ。」」

その結果

 

「いやぁやっぱユーザとまさか一緒になれるなんてなぁ〜。」

「これからキンノミヤと相談だ。まだ一緒になれると決まったわけじゃない……決まったわけじゃ無いんだからな!!」

ユーザはバカ医者の胸ぐらを掴んでに念を押して言う。

「何回目だよ……」

ハーズが呟くのも無理はない。このやりとりは既に10回目だからだ。

「もーそれ以上言ったら私の耳たこ焼きだよ。アッチャー!!チャチャチャのチャート!」

「ツバ飛ばんしてんじゃねぇよ汚ねぇな!」

 

「とにかく事務所行くぞ。乗れ。」

ユーザは睨みながらバカ医者を後ろに乗せてペダルを漕ぐ。

(セリフだけならカタギの人間とは思えない……)

ハーズはその言葉を喉元で何とか飲み込んだ。

「だーれだ!」

「うわぁ、離せぇ!乗ってる時はマジでやめろ!」

「ハハハハハハハハハ!」

バカ医者の妨害もありながら何とか事務所にたどり着いた。

 

「ユーザ、ずいぶん早いな。なんかあったのか?」

キンノミヤが出迎えのため玄関に出ると。そこにはバカ医者がいた。

「なんでアンタが?」

その後キンノミヤはことの成り行きをユーザ達から聞いた。

「うーん……別にいいぞ?むしろ歓迎する。」

「何でだよ!」

ユーザが机を叩いて反論する。

「調味料から薬を調合できる医者なんて世界にも殆どいないだろ?診療所以外でも薬が手に入るってなれば凄いぞ。あとこれからさらに依頼は増えると思う。人手はいくらでも欲しい。だからOKだ。」

そう言いながらバカ医者を見るキンノミヤの目は光っていた。どうやらバカ医者をビジネスに組み込むビジョンが彼にだけは見えているようだ。

 

「話が終わったらさっさと行け。まだ依頼は残ってるだろ。」

キンノミヤは手を振ってユーザに行くよう促す。

 

「分かってるって!」

「じゃあユーザ!私も」

「お前は留守番だ。」

バタン!と勢いよく扉は閉められた。

 

「次の依頼は……あの中古屋か?」

次の依頼はザッドやリンがいたウォータスの中古屋だ。

「ふむ。どうやらラッシングが送ったようだな。」

「ラッシングって確か歯ブラシの付喪神か。どれどれ……」

「!」

一同は目を見張った。

 

「店主が血を流して倒れてたってどういう事なんだ!?」

「とにかく飛ばす飛ばす!」

リンは安全高速運転で中古屋に向かった。

「待っていたでございますよ!」

「わぁ〜リンにザッド!ひっさしぶり〜!」

中古屋に行くと歯ブラシのラッシングとヤカンのトウトル、トンカチのカンチが出迎えてくれた。ユーザ達は早速話を聞く。

「その時一体、どういう状況だったんだ?」

「昨日、ボクちん達が寝ている間に起きたっぽいんだ。それ以上の事は分からない。」

 

「店主の容態どうなんだ?診療所や警備隊にもう言ったのか?」

「警備隊には言ってないでございます。だってボクらの存在自体、受け入れてくれないでしょうし。でも診療所はラブクープさんのツテで入院は出来ました。」

「だから犯人の捜査の方はユーザさんの所に依頼したんだよね〜。」

 

ユーザ達はそれを聞いて納得した。確かに付喪神は確実に存在はするがそれは普遍ではない。

「確かに……オレもいまこうして付喪神と接してないと信じなかったかも。じゃあ尚更オレ達が頑張らないとだな。」

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